食いしん坊、北米でヴィーガンになる

北米で植物性食品を食べて強く生きる記録

スカーボロ・フェアに行きますか?セージ・ティー

Are you going to Scarborough Fair?
Parsley, sage, rosemary and thyme
Remember me to one who lives there
For once she was a true love of mine

 

Scarborough Fairの冒頭です。

サイモン&ガーファンクルが60年代に歌って知名度が広まったイングランドの古いバラッドです。

歌詞をググるとよくわかるのですが、なんとも不可解な無理難題な要求をする愛の歌、、って感じでしょうか。

たまに私の頭の中をぐるぐる回る歌です。

 

 

うちのセージ

庭のセージの茂みがわさわさと大きくなりすぎ、脇の歩道にはみ出てきてしばらくたちます。

 

通り過ぎる人の足に触るので、郵便配達や宅配の人が嫌がるだろうし、邪魔だからはみ出た枝を剪定しました。

 

枝ごとバシバシ切りました。

来年もまた大きくなるでしょうから。

f:id:casse-pied:20190919031147j:plain

セージ

はみ出ていた枝のなかには若葉っぽくてまだこれから大きくなりそうでもったいないのもありましたが、心を鬼にして、、、と言うかやっとかないと夫が切って捨ててしまいかねないので。

去年は夫がワシワシと手で枝を折って邪魔な枝を剪定したので、今年は先手必勝。

でもそんな扱いを受けても元気に大きく育つから、セージは丈夫な植物ですね。

 

f:id:casse-pied:20190919031414j:plain

小さな葉っぱ、、ちょっと可愛い

でもこんなに一気に収穫してしまったので、生で消費は追いつきませんから、干します。

 

うちにあるハーブで多年草のものはオレガノ、タイム、セージ、ミント、なのですが、タイムはオレガノに押されて今年は生えてきませんでした。

 

セージは前庭側の乾燥した部分に孤立して植わっているので毎年どんどん大きくなっています。

 

動物の肉を食べなくなった現在、セージの出番はあんまりないのですが、せっかくですからもっと使いたいと、セージの使い方をググりました。

 

が、やっぱりネットでよく出てくるのも「豚肉とセージ」「鶏肉とセージ」「ヴィールとセージ」「セージバター」ばっかり。笑

 

 

オリーブオイルにつけておく分と、干しておく分以外は風呂にでも入れてしまいましょうか。

 

 

そうそう、セージは喉や歯茎や口内炎などにも良いそうです。

煮出してうがいするとか、そのまま飲むと良いような。

f:id:casse-pied:20190919065348j:plain

灰汁?がすごかった

とりあえず水から煮出してセージ・ティー入れてみました。

特に美味しくはありませんが、風邪気味や喉の調子の悪い時には良いらしい。

 

 

他に何かセージを使ったレシピをご存知の方はいらっしゃいますか?

ネットでは見かけない知恵がどこかにあるはず、、、sageだけに。

 

 

 

パセリ、セージ、ローズマリー、&タイムを扱ってる時にscarborough fairが脳内をぐるぐる流れていくのは私だけではないはず、、、


ヴィーガン ブログランキングへ

焼きビーフン覚書と残り物弁当

f:id:casse-pied:20190917210546j:plain

残ったビーフンは弁当に

 

昨日の夕飯は焼きビーフンにしました。

焼きビーフン、大好きなんですよ〜。

って、このブログに書いた食べ物について「大好きなんですよ〜」って何度言ってるやら。

 

食いしん坊なので。笑

 

それにしても焼きビーフンとは言いますが、焼く以外の調理法は知らないので、なぜあえて焼きビーフンと言うのかな、と不思議に感じないでもないのですが。笑

 

カリフォルニアばあさんでおなじみのChiblitsさんのブログに先日美味しいビーフンの作り方が載っていまして、私が気に入っている台湾の新竹という所の麺をお使いで「あら奇遇」いやいや、新竹の名物がビーフンの麺らしいので、それをChiblitsさんが使ってても全く不思議じゃないですけれど。

 

うちにも買い置きがあるので「そろそろまた食べたい」と。

で、Chiblitsさんの家庭料理っていつも工夫がされていて真似するとハズレがないので、早速真似してみました。

 

エビやチキンなどはもちろん省略して、昆布だし一本で。

生の椎茸も干し椎茸も切らしていたので、椎茸出汁も省略でしたけれど。

でも美味しくできました。

 

レシピはこちらからどうぞ。

blog.livedoor.jp

 

驚いたのは、お水で戻すと言う点です。

いつもはお湯でやっていたんですが、戻し終わってから炒め始めるまでの間に麺がくっついてしまわないようにごま油をあえておくんですが、このせいでちょっと脂っぽくなってしまっていたのが、Chiblitsさんの方法だと脂っぽさなくさっぱりとでも美味しくできたんです。

 

焼きビーフンの原点

私の記憶の中で一番美味しくて焼きビーフン大好きになったきっかけは、大昔、インドネシアに遊びに行っていたときにお世話になったおうちのお母さんが作ってくださった焼きビーフンでした。

 

これがもう、美味しくて美味しくて。

何が入ってるの?どうやったらこんなに美味しくできるの?

 

と聞いたのですが、お母さんは英語は話せないようで、私もインドネシア語は単語を5つくらいと「ありがとう」「美味しい」くらいしか言えなくて。

しかもインドネシアで出会った女性はみんな大変シャイで、ろくに会話できた相手はいなかったような。

 

そのお母さんの焼きビーフンには人参と、斜め薄切り?にしたインゲンがたっぷり入っていたのです。

それ以来、私のビーフンは斜め薄切りのインゲンがメインかと言うほどたっぷりと。

 

今回はインゲンがちょっとしか在庫になかったので異例な少なさなんですよ。

 

椎茸もない、インゲンも少ない、それでこんなに美味しいと感じたのは異例ですよ。

 

今回入れた具は

  • 玉ねぎ薄切り
  • 人参細いのを二本
  • にんにく4かけ
  • インゲンほんの少し
  • しめじ1パック
  • マッシュルーム1パック

使った麺は私がいつも買っているお得パックみたいな大きな袋に入っている麺の4ブロック分。

だし汁は500mlほどに、台湾の料理酒をパパッとふりかけ、最後にチリオイルを大さじ1杯ほど入れました。

 

今日はこれを弁当箱に詰めて昼ごはんに食べますよ。

ワクワク。

これだけでは飽きるので、先日作ったみそボールも持って行って、味噌汁付きで。

 

 

インドネシアで食べたってことはこれ、アジア全般で食べられてるものなんでしょうか


ヴィーガン ブログランキングへ

アボカドをめぐる問題

環境問題を考慮してヴィーガンになったと言うと、「そんなに問題ばかりに目を向けなくても良いのでは?」と言われることがたまにあります。

 

 

ネガティブなつもりはないのですけれど、食料問題や環境問題、動物の問題など、知ってしまったらそこに関与したくない、その上、動物性食品なしでもこんなに楽しめるんだったらそれで良い、、と思ってしまうのです。

 

 

とはいえ、次から次へと食べ物に関わる問題が浮上してくると、自分が知らないだけで、世界中には様々な問題があるというのはわかっているのですが、新たに何かに気がつくたびに、気持ちが重ーくなったりすることは確かにあります。

 

 

「うるさいな!ただ美味しいものを食べたいだけなのに!」と癇癪起こして自分の欲望だけを追求したくなる、、と言うのは自然な心理かな、とも思います。

 

でもやっぱり書いてしまいます。

人気のアボカドをめぐる問題。

f:id:casse-pied:20190916043345j:plain

アボカド

 

 

ヴィーガンに大人気のアボカドの暗い側面

www.theguardian.com

 

世界の消費量の約40%がメキシコ産だと言うアボカド。

メキシコでは、アボカドの生産量を上げるために森林伐採や農薬散布が横行してきました。

散布された農薬が空気や地下水などをへて周辺住民に及ぼす悪影響は、喘息など呼吸器系疾患や肝臓や腎臓などの内臓疾患など、深刻です。

 

森林伐採がなぜ問題なのかは言うまでもないですが、農薬散布による周辺住民の健康への害や、ギャング(麻薬カルテル、Caballeros Templarios)が絡んでいるなどと言う側面は先日ご紹介したフィリピンのバナナ生産の問題と大変似た構造だと思います。

 

 

これらの記事を読むと、「ああ、アボカドよ、お前もか」と思ってしまいます。

いや罪はアボカドじゃなくて、資本主義を極限まで突き詰めて利益をあげることに走る人間にあるんですけれども。

そしてそう言う強欲な人間の活動の被害を被るのはいつも、社会の周辺というか底辺に押しやられて選択肢のない農民や労働者たちです。

 

そして、被害者と加害者の二極の間に知らない間に入ってしまっていて、どちらかというと加害者の行動に取り込まれてしまっているのが私たち消費者です。

 

 

アボカドは美味しいですし、健康的に良質の脂質をとるにはうってつけですし、ヴェジやヴィーガンのみならず、スムージーなどにして毎日摂取してるわよ、と言う方もかなり増えているのではないでしょうか。

 

私もアボカド大好きなんです。

でも家に常備してはいません。

それどころか一年にいくつ買うかどうか、なんです。

本当はもっと頻繁に食べたいんですけれど。

 

なぜか、それはこの果物の成熟するタイミングと、食べたいと思うタイミングがずれてしまうせいなのです。

食べたいな、と思って買ってきてもまだ硬かったり、そろそろいい感じだな、と思ってもその日は別のものを作る予定だったり翌日も外食の予定が入っていたり。

 

傷ませるのも勿体無いし、硬いのを無理やり使っても美味しくないし、私にはコントロールできないわ、と匙を投げてしまったというのが正直な理由。

 

なので外食するときにグアカモレがあったり、友人の作るディナーやスナックに入っていれば大喜びで食べてしまいます。

決して自分は買わないから加害者じゃないわ、と言っているわけではないですよ。

 

 

対策は

オーガニックや地域に薬品の害を与えないように栽培されているというシールがついたアボカドのみを購入するようにするのが一番だとは思います。

 

ただ、 栽培に際して大量に使用される水、この問題そのものはどこでどんなに倫理的に生産されたアボカドであっても避けられません。

 

ヴィーガンやヴェジが好んで口にするもう一つの栄養豊かですばらしい食品、アーモンドも大量な水分を必要とする植物なのですが、アボカドも実はアーモンドに並ぶthursty plants(喉が渇いていて水を多く必要とする植物)なのですって。

 

このグラフにはアーモンドは載っていませんけれども、アボカド1パウンド(約450グラム)収穫するのに使用される灌漑水(雨水は含まれない)は74ガロン余り。

1ガロンって4リッターですから、296リッター以上が必要とされます。

なんて数字を聞いてもピンときませんが、たとえばトマト( 10.8 リッター)やレタス(5.5リッター)などと比較すればわかりやすいでしょう。

 

f:id:casse-pied:20190916040702p:plain

1パウンドの農作物を収穫するのに必要とされる灌漑水(ガロン単位)

 

カリフォルニア(基本的に砂漠)で作られる農作物でオーガニックのものは、農薬による環境への害を気にする人々が選択する食品として人気ですけれど、砂漠に水を持ってきて大量に生産する農作物、オーガニックであれなんであれ、地球環境に本当に良いとは思えないんですよね。

アーモンド、アボカド、米、これらをカリフォルニアで作るって、本来は狂気沙汰だと思います。

 

上の二つ目のリンク、Guardianの記事にもありますが、メキシコ産のものがよくないというならば、じゃあよそで作られているものを買おう、という発想は必ずしも長期的にみて有益な対応策ではありません。

 

南米諸国で作られているアボカドにしても、農業生産の実態をきちんと把握していない以上は何が行われているのか、メキシコよりもましなのか、判断がつきません。

 

 
食べたいものを食べたい時に食べることができるのは基本的人権ではない

 

綺麗な空気を吸って本来あるべき健康な体を維持できる環境は世界中の人々に保証されるべきだと思います。

 

カナダの水道代が無料なのは基本的に、人は水にアクセスする権利があるべきだから。

(モントリオール市の場合、水道代は無料ですけれど、水道インフラ維持のためにほんの少額の水税というのが年に一度請求されます。)

 

でも、カナダや日本のような、本来その作物が収穫できない場所にいながらアボカドを食べるのはそういうレベルで保証されるべき権利ではないと私は思います。

 

値段が高いと不満に感じますし、新鮮なものが揃っていないと不自由に思います。

いつでも気が向いたときに店に行ってお金を出して手に入れられないのは不便だと感じてしまいます。

 

それって、やっぱり消費社会に慣れてしまったからですよね。

 

 

カナダにいると、地元産の農産物のみでは生きていけない(芋ばっかりで暮らすか)と切実に感じるので、輸入を一切断ち切れ、とはとても言えませんが、世界中の人口(の40%ですが)を満足させるような量の農産物を一箇所で生産するというのは、環境への負担が大きすぎますし、無理です。

 

エキゾチックな食品が出回れば試してみたいし、気に入れば食べ続けたいですけれど、そうすることの対価を深く検証してみる必要があるように感じます。

 

 

 何にも考えずに好きなものだけ食べていられたら楽しいですけどね。 


ヴィーガン ブログランキングへ

食のスノビズムの対極にあるクックブック

材料費を抑えたレシピを求めて

私は料理人でもなんでもありませんが、職場では週に二回ランチを作るボランティアを指導しています。

 

職場のサービス利用者の9割以上がウェルフェア受給者なので、彼らの予算に合わせた値段でランチを提供しますので、材料費にも制限がかかります。

 

自分では肉も魚も一切買わなくなって久しいですから、最近肉が高いのよ〜、なんて言われても実感が全く湧かないのですが、ここ数年、肉の値段はかなり上がったらしくて、職場のランチからも肉が消えました。

 

モントリオール界隈で一般的に出回っている魚介類は質に対して値段が馬鹿高いと言う印象はありましたし、魚介類を好む人の絶対数も少ないので、職場のランチに登場する魚介類は缶入りのツナだけです。

 

と言うことで、肉好きで濃い味付けに馴染んでいる北米人諸氏に喜んでもらえ、しかも栄養もちゃんとバランスよく取れていて、朝の二時間ほどで全ての支度が終えられて、一食2ドル50セントで赤字にならないメニューを色々と考えなければいけません。

 

いつも同じものばかりでは皆飽きますから、常にアイデアを求めているのですが、そんな中見つけたのが、ジャック・モンロー(Jack Monroe)さん。

GuardianやBBCのサイトでレシピを書いていらっしゃったのが私の「低コスト、栄養たっぷり、レシピ」と言うキーワードに引っかかったのでした。

 

ジャックさんがお住まいなのは英国ですから、スーパーなどで手に入る食料品の内容も値段も、北米モントリオールとは若干違いますけれど、基本的には英国で安い豆類はモントリオールでも安価に手に入りますので、かなり参考になります。

 

しかもジャックさん、レシピにいちいち一食あたりの原料費を表示してくれてます。

例えば80pでできると表示されているものが、カナダドルに換算して同じコストで作れる訳ではないのですが、気持ちは伝わると言うか。笑

 

これをみていると、英国には缶入りの人参やジャガイモがあるのか!しかもフレッシュで買うより安いんだ!?などと若干の違いに驚きますけれども、詳細は自分の地元の事情に合わせて柔軟に対応すれば良いのです。

 

cookingonabootstrap.com

 

最近はGuardianでは書いていらっしゃらない様子ですが、 安価に簡単に作れるレシピを発表し続けていらして、最近ではウェルフェア受給者など貧困層の人々がフードバンクなどに行って受け取る食品を使って美味しく作るレシピを集めた本を出版なさいました。

ご本人も小さな男の子を育てるシングルペアレントで、今でこそ著名人ですけれど以前はウェルフェア受給者だったとかで、Anti Povertyアクティヴィストでもあります。

 

Anti Povertyアクティヴィストなんて英単語とカタカナ混ぜて表記してしまいましたが、日本語でこれをなんて言うのやらとググりましたら、「貧困対策活動家」と出てきまして、、、、実際に日本でこう言う活動家をやっていますよ、と言う人が存在するのか、そしてそう言う人たちが自分たちをそうよんでいるのか、ちょっと謎だなと感じたので中途半端な英語カタカナ混じりで失礼しました。笑

 

ジャックさんの活動や発言をみている限り、貧困対策と言うよりは、貧困を生み出す社会の構造や貧困と戦っている、と言う方が正しいような気がします。

 

最近出版された新刊、Tin Can Cookはまさに、フードバンクで未知の食材を与えられちゃったけどこれを使って何を作れって言うのよ、と困っている人々に「それを使ったらこんな美味しいものが作れるよ」とアイデアをくれます。

 

artonabootstrap.bigcartel.com

 

私は缶詰をなるべく脱したいと思っているので、この本を見て参考にするつもりはなかったのですが、職場で行うコミュニティ・キッチンのテーマとしても参考になりそうだし、英国で活動するジャックさんを支援すべく、一冊だけですが購入しました。

 

この本のイントロを読むと、ジャックさんの視点がいかに食のスノビズムの対極にあるかが伝わってきます。

 

 

鮮度がよくてオーガニックで、それだけで美味しいフレッシュな食材をいつでも買える状況にあれば、こんな本は不要ですけれど、世界中はおろか、豊かな先進国にだって貧困に喘ぐ人たちは住んでいて、食べると言う行為は貧富の差に関わらず生存するためには欠かせないもの。

空腹をしのぐと言うだけではなく、食べて満ち足りた気持ちになりたいと思うのにも貧富の差は関係ありません。

むしろ貧しい人たちにとって、食べると言う行為はあらゆるエンターテイメントにお金と時間をかけられる豊かな人々よりももっとずっと重要だと思います。

 

 

今週と来週、コミュニティ・キッチンでは「家にあるものだけで何が作れるか」をテーマにワークショップをやります。

 

お金がなくて買い物できないという状況だけでなく、モントリオールに住む私たちの場合、「買い物に行きたくても外がアイスストームでそれどころじゃない」「路面がツルツルに凍っていて危険だから外出したくない」と言う事情だって大いにあり得ます。

 

ジャックさんのレシピを参考にするかどうかは参加者と話し合って決めますが、どんなアイデアが飛び出すか、ちょっと楽しみ。

 

 

ポパイと法蓮草(余談)

子供の頃法蓮草が苦手だった私。

母はいつも「法蓮草食べたら強くなるよ〜、ポパイみたいになれるよ〜」となだめすかして食べさせようと努力してくれたのを覚えています。

ポパイみたいになれるよ〜、って3〜4歳くらいの女の子に言うのもなんだか不思議ですけれど、ジェンダー・ステレオタイプにはめようとしない母だったのか、あんまり気にしなかったのか。笑

 

当時、ポパイがピンチの時に食べる「法蓮草」は缶詰入りで、それを口に直接放り込む姿をテレビ画面で見ながら、あれが自分が苦手な緑色のほうれん草と同じものだとは認識しずらかったんですよね。

北米に来て実際に缶詰入りの法蓮草が売り場に並んでいるのを見て「あああ!実存する!」と感動しましたけれど、実際にあれを購入して食べてみたことは未だにありません。

ほら、欧米のまずい料理を作るお母さんの話でよく「法蓮草が灰色になるまでグツグツ茹でる人だった」なんて言うじゃないですか。

幼少期の私は緑色にシャキッと茹でられて胡麻和えや白和えになった法蓮草が苦手でしたけれど、大人になった今は灰色になった法蓮草を想像すると恐ろしい。

 

 

 

皆さんは缶詰の法蓮草を食べた経験、ありますか?


ヴィーガン ブログランキングへ

ヘナ染髪を辞めて3ヶ月目・グレイヘア移行中

ヘナやめました

ここ数年ずっと、4〜5週間に一度はヘナで髪を染めていましたが、これがもう面倒くさくて、辞めた〜い、とずっと思っていたのです。

 

 

染めてる時の詳細は3年前に書いてありました。

ヘナ染髪に興味のおありの方は一読あれ。

casse-pied.hatenablog.com

 

 

・・・・で、辞めました。

辞めて3ヶ月くらい経ちました。

 

ヘナを入れる前はしばらく、白髪が登場するままにしていた時期もあったんですが、なんだか黒髪のあちこちに白い髪がシュッシュっと混ざるのが嫌で、貧乏くさいわー、と染める道を選んだんでした。

 

 

最初は薬局に並んでいるロレ*ルなどという大企業の製品で。

 

そのうち、体にも環境にも悪影響の多そうな化学薬品バリバリの染料よりはと、野菜など自然素材を主な原料とする染料に変えてみたり、色々試したあと、100%天然植物染料のヘナに落ち着いたのでした。

 

どうせ染めるなら面白い色がいいし、と。笑

 

 

でも元の色がダークヘアなアジア人なので、ヘナで濃い赤色の髪をしていても、周りには黒髪だと思われていたり。

 

 

 

ヘナというのはインドや中近東諸国で昔から使われてきた植物性染料ですが、日本や欧米諸国で箱入りで販売されている「ヘナ染料」はちゃんと原材料を確認しないと、ヘナがちょっと添付された化学染料だったりします。

 

ヘナはもともと赤っぽいというかオレンジっぽい色になる染料なので、これが焦げ茶色だったりライトブラウンになるよ、という毛染め製品にはインディゴ(藍色)染料が混ざっているようです。

巷で「ヘナ」として販売されている商品の中には、ヘナ特有のオレンジっぽさがなく、微妙なニュアンスの色のバラエティが揃っているようなシリーズもあるようですが、ヘナの色をそこまで微妙に変化させることは自然な染料との組み合わせだけではありえないので、そういう商品はまず「化学染料にヘナが添加された」ものだと見ていいと思います。 

 

 

そんなわけで、ヘナを辞めてどうなったか、、、

 

黒や赤の髪の根元が白くなるわけですから、スカンクみたいに真っ白な部分と黒い(もしくは赤い)部分の境目がしっかりはっきり目立った変な頭になるのかなあ、と不安でしたが、そんなことはありませんでした。

 

頭頂部が比較的グレイっぽく、サイドはヘナの赤い色の存在感がまだはっきりと残っている感じではありますが、グレイは別の色のハイライトが入っているような感じです。

 

毛染めをしたその翌日か翌々日にはすでに「あ、もうルーツが見え始めてる!」と、多かれ少なかれ次の毛染めをするその時まで延々と根元の白髪が気になる時間を過ごすことになるのですが、ドバッとルーツが伸びてきてしまうと、逆にそういう「そろそろ染めなきゃ」という、締め切りをすぎた感覚みたいなものがなくなって気持ちが楽です。

 

 
移行期はどうするべきか

染髪やめると決断するまでには移行期の対応を色々考えました。

 

染めた色と白髪の境目がバッチリ見えるのが嫌だと思っていたので、最初に考えたのは「髪を剃っちゃう」案

剃った後に生えてくる毛髪には「染めてた時の色」は一切ありませんから。

 

ただいきなり剃ってしまうと戦争中の捕虜か病人のように見えてしまって、正視するのが辛そうだと思うんですよね。

なのでこの案は断念。

 

ヘナの色と地毛の色と白髪の中間的な色の化学染料入りの白髪染めを入れてグラデーションにする、という策も考えたんですが、もともと化学染料が嫌でヘナを選択していたのにこれはありえない。

 

夫が提案したのは、いつも使うヘナの量を半分に減らして全体に入れてみたら、ヘナの色が半分に薄まって染まるのでは?という、まあ、理屈はわかりますが、そんなにうまくはいかないような気が、、、、。

 

夫からの提案を聞いた時点ですでに面倒臭がりな私、「もういいや、なるようになれば」とコールドターキーでいくことを軽く決意したのでした。笑

 

 

プロのヘアドレッサーの方曰く、私の髪の長さ(あごの下くらいまで) の場合、全体にグレイヘアになるには2年くらいかかるだろうということです。

 

 

2年の間には白髪の量も増えていそうですし、どうなるでしょうね。

楽しみです。

 

 

世間でも広まっている様子

 

別に流行に乗ってみたつもりはないんですが、似たようなことを考える人は世界中に沢山存在するということでしょう。

グーグルでイメージ検索してみたらこんなに出てきました。

中にはなぜその写真が引っかかったのか?というのも混ざっていますが、いろんなグレイヘアの人々の様子です。

 

f:id:casse-pied:20190909001338p:plain

natural gray hairをキーワードにグーグル・イメージ検索して出てきたもの


ひょっとして日本語でも?と日本語でググってみたら、やっぱり日本でも広がっているのでしょうか、出てきました。

f:id:casse-pied:20190909001827p:plain

日本でも

面白いなと思ったのは、英語でググって出てきたグレイヘアの記事を読むと、「いかにして金髪や茶色い地毛の色を抜いてグレイに近づけるか」「黄色っぽくなってしまうのを避けるためにオススメのシャンプー」などとあるのに、日本のイメージ検索で出てくる写真の中にはこれはきっとあえて金髪っぽく色を入れているようだ、とお見受けする写真が何枚かあることです。

 

白髪混じりの頭が太陽光線などで自然に黄色っぽくなってしまうことがあるのかどうか、そこらへんは知りませんが、黄色っぽいグレイヘアは格好悪いと思う欧米人と、ちょっと黄色味を入れたら素敵と思うアジア人の美的感覚の違いなのでしょうか。

 

アジア人はほっといても白黒の世界だから、黄色味のないグレイが素敵、という発想にはならないってことでしょうかね。

 

そういえば大昔、私がまだ日本で高校に通っていた当時、たまに高齢のご婦人が白髪にほんのりと紫がかったブルートいうか、ブルーがかった紫の色を入れているのを見かけたことがあるんですが、あれも当時の流行だったんでしょうか。

 

 

 

まだ使い切ってないヘナの粉末があるんですが、、これ、どうしましょう。笑


ヴィーガン ブログランキングへ