食いしん坊、北米でヴィーガンになる

北米で植物性食品を食べて強く生きる記録

差別的世界と残り物でヴィーガン・パエリア

朝の散歩

毎朝一時間ちょっと散歩するようになって、二ヶ月半。

家で仕事するようになって、通勤しなくなった時期と同時期です。

毎日毎日家から往復して一時間ちょっとの距離を歩くので、どうしても同じところばかり歩いていることになりがちで、飽きないように工夫が必要です。

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最近よく行く公園。たんぽぽが種になってました。

当初は「ぐんぐん歩いて行って、三十分歩いたら踵を返して同じルートで家まで歩いて、合計一時間」と言うコースでしたが、行きと帰りに同じルートなのも飽きやすいので、東ルートと南東ルートを合わせてみたり、北ルートと北西ルートを合わせてみたり。

 

夫とは別々に出かけるのですが、お互いに「あそこの家すごいよね」「あっちの**通りの先行ったことある?面白いよ」と情報交換。

 

我が家がある地域は昔からある住宅街なんですが、メトロの駅からの途中には大きなアパートが並んでいる通りや、政府による援助で低所得者層に収入に応じた家賃で貸し出されているプロジェクトの建物などもあります。

 

うちから歩いて三十分くらい行った先には、かなり大きなアパートメント・ビルディングが並んでいたりして、それほど遠くないのに割と貧富の差を感じさせる地域もあります。

 

私が働いている職場があるのも市内では貧困者層が多く集中している地域。

そう言った地域はコロナ感染者数も結構高いのです。

 

貧富の差や社会的な不平等がそう言う形で現れています。

歩いたらほんの一時間ほどで行けるような近所なのに。

ケベック州は賃貸住宅の家賃の値上げ率や住民の権利を守る制度がきちんと存在するのに、それを知らずに損をしている人たちが結構いますが、システムによって貧しいままな暮らしを押し付けられているのはやはり貧困層。

 

モントリオールは基本的に治安は良いですが、「貧しい」環境で、ギャングにリクルートされてしまう子供たちも結構います。

 

一方で学校もデイケアも人種ではなくて言語で区別されているので、モントリオールの子供たちは基本的に多人種多文化出身の子供たちが混ざり合って育ちます。

近所の人たちも色んな国の出身者が混ざり合っています。

だから、自分たちは肌の色で他人を差別するなんて言うレベルはとうの昔にクリアしていて、お互いを尊重しあって暮らしている、と感じがちです。

 

特にここ数年はアメリカで暮らしにくくなったカリブ海地域や中南米、アフリカなどからの移民や難民たちが国境を越えて何万人とやってきて低所得低家賃の地域に住んでいます。

彼らは生活を支えるために、低スキルで過酷な職種に就労し、狭いアパートに何家族かでシェアして住んだりしているのだそう。

その住環境ではコロナウィルスに感染しやすいと言うか、感染してしまうと広がりやすいわけです。

 

難民が連日のように何千人も国境を越えて入ってきていた(数年前)のは覚えていますが、その人々がそんな暮らしを続けていたことは知りませんでした。

 

白人じゃないですけど、自分もWhite preveledge(歴史的に支配層でいた白人の既得権益のようなものを指して言います)と似たようなものを享受しているグループに属するのか、と複雑な気持ちがします。

 

 

取り留めなく書き連ねましたが、ANTIFAと言うのは、そう言う現実を変えて行こう、権力が横暴になる(ファシズム)に抵抗しようと言う考え方です。

(ANTIFA=ANTI FASCISM, ANTI FASCIST)

テロリスト団体ではないし、団体ですらありません。

 

「私はヴィーガンです」「私は平和主義者です」と言うのと同じ、自分の信念に基づいた思想的位置付けのような物。

 

 

政治にフォーカスしたブログではありませんが、ここ1週間溜まっていたモヤモヤを書いてみました。

 

 

 

玉ねぎとしめじチャレンジ、蓋を開けたら

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いつも似たような絵柄ですが

冷蔵庫に残っていたシメジとパントリーの玉ねぎと、冷凍してあったほうれん草とボタンマッシュルーム、これらを総動員して作ったのは、ヴィーガン・パエリア。

と味噌汁。

 

タンパク質も入れとこうと、ブラックアイド・ピーも入れました。

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目玉のような豆

昼前に思いついたのでちょっと水につけて、五時間くらい浸水したあと三十分くらい下茹でしましたが、下茹でしなくても柔らかくなったと思います。

手軽さでいえばレンティルと同じくらいで便利なブラックアイド・ピー。

でも独特の風味があるので、物によっては、人によっては使う用途を選ぶかも。

私は好きです。

 

コメは1カップ半、バーリーを半カップ混ぜました。

白い米だけ、っていう食べ方をしなくなって久しいです。

バーリーを入れると歯応えが加わり、スターチっぽさが軽減されます。

パラパラっとするのでおにぎりを作りたいときにはバーリー抜きで炊きますが、白いご飯だけって結構お腹にたまります。

 

 

パエリアに入れたのは、

  • 玉ねぎ粗みじん切り
  • ニンニク潰してざく切り
  • ちょろっと残っていたセロリの茎も少々刻んで
  • 冷凍してあったボタン・マッシュルームの薄切り
  • 冷凍してあったほうれん草の残り
  • ブラックアイドピー茹でた物、2カップ弱くらい
  • 白米1,5カップ
  • バーリー0,5カップ
  • ブラックアイドピーの茹で汁2カップほど

調味料は

  • 炒めるオイル
  • ホールスパイス各種(カルダモン、マスタードシード、フェヌグリーク)
  • クラッシュド・トマト少々
  • スモークト・パプリカ少々

 

少々寒い日々が続いたのでオーブンで調理しました。

途中で様子を見てみたら、水分が蒸発しやすいのでやはり上の方が生煮えだったので水を追加してから調理時間延長。

ストーブトップで調理する場合は蓋をするな、とよくレシピにありますが、オーブンで比較的長時間調理するので私は蓋をします。

 

 

炊き込みごはん系は何でも美味しいですよね。


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花々よ、君の名は?玉葱としめじチャレンジ

今週から朝の散歩は六時半におきて、ご飯も食べずに着替えてさっさと出かけることにしました。

先週は七時半くらい出発だったんですが、ご飯を食べると、歯を磨いたりトイレを使ったり、食後に時間が必要で、そんなことしてるまにどんどん日が上がって行って歩道の散歩人口が増えるのです。

 

食いしん坊の私がご飯も食べずに出かけるなんてあり得ない、と思っていたのですが、やればできるもんです。

 

ちょっと不安なんですけどね、出先で空腹でクラクラしたらどうしよう、、、て。

でも大丈夫、六時半すぎに出て八時前に帰宅するなら、ちょっと寝坊して朝ごはんが遅い週末の朝と似たような時間にご飯を食べられますし、運動したあとでご飯もさらに美味しい。

 

 

六時半すぎって私の中では「すごく早起きして散歩してる、すごい!」なんですけれど、意外にも割と散歩している人たちはいます。

大勢じゃないですけどね。

 

 

五時半くらいにすればもう少しひとっこ一人いないところを歩けるのかしらん。

 

 

五〜六月の花々

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君の名は?

チューリップやヒヤシンスの時期はすぎて今はこんな花々が目を楽しませてくれます。

 

私は花の名前を本当に知らなくて、これ何?ってしょっちゅう言っています。

 

聞いてもすぐ忘れてしまうんですが。

 

この白い花はこの界隈では生垣に植えてるお宅が多いですね。

綺麗に刈り込んでカクカクっとしてる家あり、自然な枝振りで勢いよくわーっと大きな茂みにさせているお宅あり。

私は自然にわー、っと盛大に咲いてるのを見るのが好きです。

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ちょっといい雰囲気

生垣以外では家のすぐそばに植えて、わーっと盛大に咲かせているお宅も結構あります。

家のすぐそばに茂みがあると、虫がついたり家の壁が痛んでしまわないものかと思うのですが、よその家の様子をこうやって散歩しながら眺めるのなら綺麗なので大歓迎。

 

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これもよく見かける名も知らぬ(私だけ?)生垣の花

五月になるとうちの裏庭の片隅に群生するのが、こちら↓

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これは名前知ってますよ、鈴蘭でしょっ(と威張ってみる)

私は鈴蘭って可愛らしくていい花だと思うんですが、この群生してる場所がお隣との境界のほど近くで、家の脇を通って前庭に行く通り道のすぐそば。

 

なので夫がしょっちゅうこの葉っぱの上を歩きます。

 

そのため葉っぱのあちこちが痛んでいます。

なんてことするんでしょう。

 

そしたらお花好きのお隣さん「これ雑草だよ、抜いちゃいなよ」っていうんですよ。

 

何言ってるんですか、フランスでは春先に鈴蘭の花を贈る習慣があったりして、鈴蘭って世間でも認められてる花じゃないの、と以前フランスに住んでいたこともあるお隣さんに主張してみたのですが、何故だか彼は本気でこれを雑草だと言って譲らない。

 

うちの敷地にあるんだから大事にしますよ、抜きませんよ。

 

でもきっと根っこが広がって塀のあちら側にも生えてくるんでしょうね、だから抜いてくれって言うんだと思います。

でも絶対抜きません。

 

 

玉ねぎとしめじチャレンジ

冷蔵庫の中のフレッシュ・ベジタブルがニンニクとしめじだけになりました。

あとは玉ねぎ。

冷凍庫には、ちょっと前から冷凍してあるほうれん草、普通のマッシュルームをスライスしたもの、しめじがもう1パック、、、などが若干残っています。

 

買い出し直後にはヴィーガン・チリを作って冷凍しておくのですが、これがまだ二回分ほど残ってます。

あとは庭のオレガノがどんどん成長していくので、収穫してペストにしたらパスタの夕飯になります。

ルバーブもかなり繁ってきたので、これを収穫してルバーブのお菓子でも作ればビダミンCも摂れるかな?

なので買い出しは多分来週あたりまで引き伸ばせそうです。

 

問題は、まだ冷蔵庫やパントリーにある(早く使わないと傷む)野菜類を使って何を作れば良いかです。

炒め物などチャチャット作れば使い切れますし簡単ですが、できれば最大限に美味しさを引き出したい、、、のですが、玉ねぎとかシメジって主役じゃない野菜たちですので、インスピレーションが、、、、。

ぐぐったりYouTubeで料理のビデオを観たりすると無制限に美味しそうなものが出てきます。

コロナ騒ぎのせいで世の中に出てくる料理ビデオやお裁縫ビデオ、編み物ビデオなどなど、どれくらい激増したのか知りたいです。

 

残り物を最大限に利用するビデオとかレシピサイトとかが出てきてくれたら嬉しいのですが、世間の人々はもっと高尚なグルメ嗜好なものをお好みなのでしょうね。

イーストを使わないパンビデオはたくさん増えましたけれども。

トマトソースのないピザビデオとか、豆腐のない麻婆豆腐ビデオとか、あったら面白いと思うのは私だけでしょうか。

 

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ある日の夕飯は味噌汁とヴィーガン麻婆豆腐 

この写真の麻婆豆腐は友人が使って気に入ったと言うことで強くお勧めされていたプラントベースの偽肉ミンチを入れて作ってみました。
 

 

 

玉ねぎとシメジチャレンジ、アイデアが浮かんだ方はコメント欄で御伝授下されば幸いです。 


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香港マスク作ってみました。

日本は非常事態宣言が解除されましたが、こちらは徐々に緩められているとは言え、非常事態である現実は変わりません。

 

とは言え限定的に(そして実験的に)モントリオール市内でも必要最小限ではない商売もオープンし始めたとか。

市内に住んではいても基本的に家に篭っていて、徒歩圏内を徒歩で散歩する程度しか外出しないため、市内の話もニューヨークやシカゴの話も同ように遠い感じがします。

 

限定的にサービスが再開できることになった業種の一つに、ずっとお世話になっているカイロプラクティスが含まれていたようで、先々週あたりにメールがありまして、治療再開することになったため、セクレタリーが患者の皆さんに予約の組み直しをするために電話をしますよ、と。

 

このカイロのオフィスはクリニックやプライベートのお医者のオフィス、カイロやオステオパス、カウンセラーのオフィスなどが入ったヘルスケア雑居ビルの4階にあります。

 

メールには「エレベーターは一度に二人まで、そのため行列を作ってもらうことになります。予約時間には遅れないように、でも待合室が狭いためあまり早めに来ないようにお願いします。待合室及び治療室ではマスク着用を義務付けしますが、持参できない患者にはこちらからマスクを供給します、、、云々」という注意書きが。

 

患者と患者の合間にはカイロのドクターもPPEを取り換えるそうです。

 

 

 

という次第で、電話が入りました。

新たにお願いしたのは6月下旬。

キャンセルになった日付順で優先順位があったそうなので、もっと早くに診てもらいたければそれは可能だったんですが、なんだかまだこちらの心の準備ができていなかったので。

 

ということで、6月下旬に市内デビューをする準備として、マスクを作ってみました。

 

ジャジャーン、、、

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手作りマスク、よく見るとアラが、、、

これの前に夫用に大きめのを一つ作ったので、二つ目の作品です。

これは「香港マスク」というのを以前ネットで見かけて、型紙をダウンロードしておいた物。

 

本来の香港マスクはペーパータオルやティッシュペーパーなどをフィルターとして挿入し、耳に取り付けるゴムを通している部分に紐を通しておいて、それを後頭部でギュッと結んでマスクと顔面の密着度をあげる、、などの工夫により、よりフィルターの精度をあげることができるのだそうですが、うちには細い紐がなかったので、この部分は割愛。

でもティッシュやペーパータオルをフィルターとして挿入したければそれは可能です。

あと、鼻の部分に細いワイヤーを縫い付けたので、顔に取り付けた時に鼻の両脇部分が浮くことなくより快適にフィットする、、はずです。

 

project.nikkeibp.co.jp

 

YouTubeに解説ビデオもありますが、こちらは広東語で何を言ってるやらさっぱり、、でもちゃんと英語で字幕がついています、、、が、字幕を読んでも「バックステッチって何?」と素人にはよくわからないんですが、でもビデオを見れば私のようにお裁縫は年に一度くらいしかやらない人でもわかります。

 

 

香港マスクのビデオをみ終わると、画面右側に似たようなマスクの手作りチュートリアルビデオがずらずら出てきます。

すごいですね。

世の中にはこんなにも手作りマスクを作って楽しめている人たちがいるのか、、、とちょっと不思議な気分になりました。

 

使用後に洗って干している間用のマスクも必要かな、と、第二弾を作り始めました。

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第二弾も作り始め

実は第一弾で使った布、柔らかくてスルスル動きやすい布で、とても縫いにくかったので、第二弾はシンプルに木綿のパジャマの切れ端を使うことに。

 

マスクを縫うこと自体はそれほど大したことではないのですが、久々に使い始めたミシンの糸調子が突っ張ってしまったり、縫い始めたら糸が終わってしまって急遽似たような色合いの糸を探してガサゴソしたり、折り曲げて縫うところで布を安定させるためにアイロンを出してきたり、と、普段しょっちゅう裁縫をしていない私のような者にとってはいちいち面倒くさいハードルが出てきて、一通り出来上がった頃にはちょっと疲れてしまいましたよ。

 

 

もっと大物を作って疲れるならいざ知らず、マスク二枚でげっそりとは、、、。  


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猛暑がきた!と、庭でのんびりプラスティック椅子?

春だと思ったら夏がきた!

一昨日あたりからモントリオールは夏です。

連日三十度ちょっとと、本当に夏日で。

今年は春がなかなか来なかったし、家にずっといるし、衣替えなどうっかりしていましたので、夏日初日は正直な話「え?暑い時に着る服?なんかあったっけ?」と途方に暮れ。

 

我が家は家の両脇に大木があって木陰を作るので、冬も夏もかなり涼しく、三百六十日くらいは冷房は必要ないのですが、毎年3〜5日くらい猛暑のため二階のベッドルームで寝るのが無理な夜があります。

いきなり5月にそんな日がやってきました。

今月初旬には雪も降ってたのにね、やはり異常気象ですよね。

 

こんな時はパンも焼きたくないしご飯も作りたくありません。

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暑くなる前日に焼いたパン、これで熱波をしのげるか

 

 

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こんなポッドキャスト聞きました

Every Little ThingはNPRのポッドキャストで毎回リスナーからの質問に答え、世間で取るに足らないとされるような細かい、でも結構面白いことを解明してくれる番組です。

この回は、一般家庭の庭や安めのカフェや食堂などによくある、あのプラスティックの白い椅子、あれです。

あれ、いつ誰がどこでデザインしたものなのか、最初にあの構造を考えて製品化した際に普通ならパテントを取るものなのに、登録されていないそうなのですよ。

 

言われてみれば確かにそうです。

考えたこともなかったけれど、ムクムクと好奇心が刺激されます。

誰の作品なんでしょう一体全体?

 

それを解明してくれたのがこのエピソード。

椅子がお好きな方は面白いのでぜひお聞きください。

www.podbean.com

なお冒頭の写真は、うちのプラスチック庭椅子をひっくり返した座面の裏側。

ここに製造した会社やロットナンバー的なものが色々と記録されているのです。

 

この椅子はカナダ製ですね。よしよし。

安全のため、踏み台がわりにこの椅子の上に立ってはいけないというメッセージもありますね。

 

 

持っていても自慢になりゃしないプラスティックの庭椅子。

でもそこら中の庭にあります。

 

とても安っぽくって、しかもすぐにグレーのスポットが発生して、なんだか汚らしく見えるし、あんまり座り心地もよくないので、本当はこんなもの買いたくないんですけれど、大勢他人をよんだときなどにささっと取り出しやすいし、手入れもいらないし、なんせ安いし、と言うことで家には4脚あります。

 

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本当はね、木でできてるアディロンダック・チェアが雰囲気もいいし、座ってリラックスするにはちょうどいいし、欲しいなあ、と思うんです。

 

でもあの椅子、実はちょっと低すぎて、お年寄りで筋力が衰えてしまった人たちや腰痛など不具合のある人たちにとっては、「座る」「立ち上がる」と言う体重移動の時の負担が以外に大きくて、案外優しくない家具なのです。

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アディロンダック・チェア 写真はhttps://en.wikipedia.org/wiki/Adirondack_chairより

 

しかも木でできてる本物は重くて、気軽にあっちこっちに移動できませんし、やっぱり実用性としてはいまいちです。

 

 

一方軽くて持ち運びもラクラク、雨に濡れてもさっと一拭きすればすぐ乾き、値段もお安いこのプラスティック椅子、安い庶民的な食堂っぽい野外の飲食店とか、何かの野外フェスティバルなどでもよく見かけます。

東南アジアのあちこちでよくある道端屋台などの脇の食べるところなどにも、やっぱりプラスティック椅子がたくさんあります。

 

プラスティックゴミ問題の深刻さを知る前でも、この椅子がズラズラーっと並んでるところはやっぱり安っぽく感じられたし、雰囲気や質感を大事にするオーナーや主催者が発注するものではないのは明白。

 

 

ところがこのエピソードによると、一つ一つ型にプラスティックを流し込んで作られる、「つなぎ目のない唯一の」椅子のデザインなのだそうで、デザインの観点から言えばかなり画期的なものだったらしいのですよ。

 

安いプラスティックだから「流れるようなフォルムで」とか誰もいいませんけれど、確かに綺麗なスタイルをデザインすれば新品の間だけなら素敵なものもできうるのかな?

 

丸太を削って作った椅子とか、そういうのは別ですけれども、確かに大量生産(一つ一つ作られますけれど)の椅子でつなぎ目なく、濡れても乾いても気にすることなく、悪くいえばネグレクトしていても壊れない気楽な椅子は、便利な存在ではあります。

 

 

プラスティック製品って要するに「環境には悪いし多分健康にも良くない」けれど「安価だから助かる」し「便利な性質を持っているから使う方にしてみれば楽させてもらえる」わけで、罪悪感なしには使用できないものですね。

 

 

 

地面に直接座るのもありですが、これも足腰にきます


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オレガノ仕事と強い植物

オレガノ仕事

毎年必ず戻ってきてくれるオレガノ。

パスタソースなどではオレガノと共に活躍するバジル、夏だけで終わってしまうので毎年苗を買って植えなおします。

それに比べてオレガノは偉い。

そして毎年ガンガン広がって行くのです。

広がりすぎて他の植物のスペースを侵食するので、さっさと刈り取って洗って干して冬のために瓶詰めにします。

 

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収穫してこれから洗います

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このオレガノ仕事、結構手間がかかります。

たっぷり刈り取って、山ほど洗って(水を変えて三回くらい濯がないと細かい砂やホコリがくっついています)水を切って網に入れて干して、乾いたのを網から(出しにくい)出して、瓶に入れて麺棒の先で突っついて細かくしながら入るだけ入れて、、、、。

 

コランダーに3〜4杯収穫して、ダイソーで買ってきた乾燥網三つに分けて二〜三日かけてしっかり干します。

コランダー3〜4杯収穫しても、オレガノ畑のほんの一角しか刈れてないですからね、あと何回これをやれば良いのやら。

 

この手間を考えると、近所のスーパーで瓶入りで売られている乾燥オレガノの値段が安すぎて恐ろしくなります。

オレガノ農家の人たちが搾取されているのか、それとも近代的なシステムで、収穫後洗ったりしなくて済むような水栽培かなにかかな?

多分乾燥や瓶詰めも機械化されてるとは思いますが。

それにしてもやっぱり安いとは思います。

 

外出がままならない天気の良い週末の、野外活動としてはまあ悪くはないのでせいぜい楽しみながらやりましょう。

 

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ルバーブも出てきました

庭の片隅のルバーブもニョキニョキと伸びてきました。

ルバーブは頑丈で強靭な植物なので、植えてしまうとやはりどんどん広がって行くとかなんとか言われたことがありますが、なぜか私は庭のルバーブを枯らしてしまったことがあります。

今生えているのは数年前に友人の庭からもらってきたもの。

去年は収穫したあと一切生えてこなかったので、また枯らしてしまったのかと思っていただけに、この再会が嬉しい。

 

オレガノペストでパスタ夕食 

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オレガノペスト、真ん中にはローストしたブロッコリを

収穫して洗ったオレガノ、乾燥させる網に入りきらない分は、たっぷりとペストに。

オリーブオイル、くるみ、塩胡椒と一緒にガガーっとフードプロセッサーで。

大切に置いてあったフレッシュなブロッコリはオーブンでローストしてペストをあえて真ん中に。

みためみどり緑でよくわかりませんが、ブロッコリは本当にローストすると味がギュッと凝縮されて美味しいのです。

ん〜、美味しかった。

 

他にはオレガノを生野菜とみなして炒め物に入れたり、次は納豆の菌の元として使いましょうか。

 

チヤホヤしなくても毎年ガッチリ戻ってきてくれる強い植物は素晴らしい。

うちの場合、そういう強靭な生命力のない植物は生き残れません。

ダーウィンの種の保存を地でいくのです。

 

そういえば小学校の卒業文集だったか、隣のクラスの担任の先生が卒業する学生に贈った言葉が「踏まれても負けずに伸び続ける雑草のような強さを持って人生を生き抜け」というようなもので、凄いなあと思った記憶があります。

自分のクラスの担任の先生の言葉は覚えてないんですが。

 

 

 

雑草と呼ぶか美しい花と呼ぶかは人間の都合ですから


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