食いしん坊、北米でヴィーガンになる

北米で植物性食品を食べて強く生きる記録

一月遅れの春はすでに夏・キューバの豆料理

花びらも葉っぱも3枚ずつ、トリリアムTrilium

 

変なタイトルをつけてしまいましたが、その心はこんな感じです:

モントリオールの春は、日本の春より大体一ヶ月くらい遅れてやってくるようで、

やっと訪れた春を満喫しようと表に出ると、道ゆく人々の中には夏が待ち切れなくて、夏の装いを(無理やり)している人も結構いるんですよ。

 

日本でも、私たちが滞在していた4月、桜は咲いたかなとあちこちに出かけると、薄着で歩いてる若者もいたし、薄手のダウンジャケットっぽいものを着込んで冷えないようにしている人たちもいました。

 

薄着の人々は多分、春っぽい暖かさに、厚手の冬物なんかもう暑苦しいし重いし、いらないよ、という気持ち。

わかるよ〜、その気持ち。

 

でも春って風の強さとか雲の出方とかで、暖かいと思ったらちょっとやっぱり冷えてきた、ってこともありますよね。

 

 

 

トリリアムの花を見に

日本の春は桜ですが、うちの界隈ではトリリアムです。

いやいや、チューリップとか水仙とかヒアシンスとか木蓮とか、他にも春の花だなあ、というのはありますけども、わーっとそこらじゅうに花が咲いてうわー綺麗だなあ、と私個人が思っている私見としては、トリリアム。

 

「そろそろあの森にトリリアムが咲き乱れる頃だよ、行ってみようよ」と夫に声をかけ、森に行ってきましたよ。

 

 

トリリアムはオンタリオの州花なんですけれど、オンタリオ出身の夫曰く、オンタリオでこんなに群生してるのは見たことがないとか。

とはいえ、時期が限られているものだから、たまたまこの時期に森へ行かなきゃ近くに住んでても見逃してしまうことは大いにあり得ます。

 

森の中でも群生しているところと、全くこれっぽっちも生えてないところとあります。

どうもトリリアムがある近所にはシダもたくさん生えているので、半分日陰になるようなところとか、土の状態の好み等がシダと似ているんでしょうね。

 

トリリウムは地面に近いところで地味に咲いているので、周囲の植物が地面から顔を出し、ぐんぐん伸びて葉っぱを広げ始めると隠れてしまいます。

桜吹雪など、散り際も派手な桜とは対照的な終わり方。

地味です。

 

今年初めて日本の桜を堪能してきた夫「やっぱり桜の方が上だと思います。」

いやいや、花の美しさに上下をつけないでも良いのでは。

「でも見る者の心に触れる度合いの上下はつくから。」

 

日本の桜が、葉っぱが出る前に花が満開になり、花が終わる頃から葉っぱが出てくるというのを見て、こちらで咲いている花の木を見ては「でも葉っぱも出てる」とか、何かと桜びいきになった夫。

 

木蓮を見て「これは葉っぱが出てない、けど、これは桜じゃないよね?」

君の桜審美眼はかなり大雑把だね?

木蓮も綺麗です。これが並木になってたら桜と並ぶかな、でも一本だけだしな、とジャッジメンタルな私

「モントリオールにも、あそこに桜がありますよ」

などと教えてくれる人がちらほら。

 

近所にある学校のキャンパスには4本しかも道路側にありますよ、と教えてくれた知人は、写真をメールで送ってくれました。

 

が、これ、チェリーが成るからチェリーの木=桜なんでしょうけど、やっぱり日本でブイブイ言わせてるあの桜たちとはかなり種類が違うような気がします。

 

日本の桜はソメイヨシノが多いと言いますが、今回あちこちで聞いたのは、ソメイヨシノだけじゃなくてもっとたくさん種類があって、よく見てみると実際に花の様子とか色合いとか枝ぶりとか、違うということ。

 

でもなあ、うちの近所のあのチェリーの木は桜っていう雰囲気じゃないんですよね。

色が濃くて、葉っぱが付いてて(やっぱり葉っぱか!)

桜ってのはチェリーの中の一種だけど、チェリーは必ずしも桜ではない、ってことなのでしょうか。

 

 

新緑が目に染みます。

 

手抜きの夕飯

日本でたくさん日本食を頂きましたが、やっぱり手がかかります、和食。

そして皿洗いも手がかかる(皿の数が、、)

しかも日本の食器って素敵ですけど、底の部分が立ち上がってて、洗った皿を伏せても底の部分にもしっかり水が溜まってしまうから、自然乾燥でほぼ全体に乾いてるのにお尻の部分に溜まってる水に気が付かずに食器をヒョイっと持ち上げてしまうと、乾いてる皿やカトラリーに水が飛んでって、ああ残念、ということになりかねません。

 

忙しい時はやっぱり和食じゃないメニューになるよね、と、いうわけで、和食が遠のく我が家の食卓。

 

手抜きですけど、でもちゃんと野菜切って豆茹でて作ってますから、栄養とか美味しさとかは抜いてません。

同じようなものばかりになりがちですけども。

 

この日はブラックビーンズを使うキューバの豆の煮込み料理、Frijoles Negros (クリックすると発音YouTubeに飛びます)に挑戦(大した挑戦ではないですが)してみました。

見た目はあまり美しくないですけど

食品が豊富ではないキューバは、美食の国ではありませんけれども、アメリカによる経済制裁の影響で、化学肥料や農薬の原料なども不足したことから、農業が自然と無農薬農業になったという話で、だから贅沢な食事は望めないけれども安全な食材が手に入るのだそうです。

 

キューバはいつかは訪れてみたい国ですけれど、こういう豆料理が連日続くそうです。

レシピはNYTのを参考に。ギフトリンクですのでどうぞご覧ください↓

cooking.nytimes.com

作り始めてグリーンベルペッパーもグリーンオリーブもないことに気がついて、買いに行こうかなと一瞬思いましたが、中華系の店で買ったシシトウみたいな(でももうちょっと大ぶりで、しかも辛い)それが2本残ってたのとブラックオリーブで代用してみました。

キューバで作ってたらきっと代用で済ますでしょうから。

 

 

日々和食を作ってる人たちは凄いです


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