食いしん坊、北米でヴィーガンになる

北米で植物性食品を食べて強く生きる記録

目に見えない危機を前に、社会の中で個人はどうあるべきか

Mt. Tremblantのバイクパス沿道のコロナ対策で2メートルの距離を確保することを呼びかけるポスター

(英訳)we keep in shape, we keep the distance, we keep our health

地元ケーションではLe P'tit Train du Nordというバイクパスも楽しみましたが、Mt. Tremblant(モン・トレンブラン)村周辺には距離をキープしてくださいよ、のポスターがあちこちにありました。

 

 

COVID-19とパンデミックの現在 

 

3月にCOVIDー19の市内感染者数が日毎に倍増し初め、パンデミックが身近に感じられ始めてから五ヶ月が経ちます。

 

目に見えないウィルスとそれが巻き起こすCOVID-19への警戒心というか恐怖心というものも、ロックダウンが始まり、大勢の死者やICUで治療を受ける重症患者、治療にたづさわる医療関係者への感染拡大などなど、危機感を感じないではいられない報道が日々続きましたが、感染者数が減り始め、部分的にロックダウン解除や市民の行動規制の緩和が始まるに従って、人々の危機感や行動パターンに変化が出てきたように見えます。

 

 

ロックダウンが始まる前の週にふと頭をよぎったことが思い出されました。

それは、目に見えないウィルスに対する認識と警戒心というものが、いつも仕事で関わるクライアント諸氏の多くが生きている「パラノイア」「妄想」などと酷似しているんじゃないかな、というもの。

 

ウィルスは現実ですから、思い過ごしでもパラノイアでも妄想でもありませんけれど、何しろ目に見えないものですから、「私が把握している現実」と同僚、友人、マスク着用拒否をしている人たち、などなど他人が把握している現実の間にはかなりの差があるわけです。

 

政府の発表とか、普段目にする報道とか、住んでいる土地や交友関係、職業、性格、などなどが個々の人間の「把握している現実」に影響を与えます。

政府を信用するか否か、慎重に内容を吟味した公共性の高い報道を見るのかショッキングで信憑性のないことを連発するチャンネルに合わせるのか、感染が広がって危機感を感じないではいられない土地に住んでいるのか、パンデミックと言われてもうちの街には感染者はいないからと対岸の火事的な気分でいられる土地に住んでいるのか、自宅からオンラインで仕事をこなせる職なのか、他人との接触が避けられない仕事場へ通い続けなければいけないのか、慎重派か細かいことは気にしない大胆な性格か。

アメリカではここに「共和党支持者か民主党支持者か」とか、政治的な影響が影を落としているので、これまた厄介です。

 

理由はなんであれ、ウィルスやいざ感染した後の症状や後遺症に対する警戒心、恐怖心、そしてそれを元に個々が選ぶ行動の慎重さの度合いのスペクトラムは、徐々に感染が落ち着いてきた頃合いから広がってきたような気がします。

 

 

「もう**人以上での集会も許可されてるんだから」と大勢集まる場所にいそいそ出かける人もいるし、「まだ怖いから家から出ない」という人もいます。

どちらが良いのか、どっちでも関係ないのか、人それぞれでしょうか。

 

 

マスクの不快さと効果

職場では午前中と午後で滞在者を予約制、人数制限付きで受け付けて、入れ替えの際には使用された椅子や机、パソコンのキーボードやスイッチ類などを全て消毒していますし、入場者は一人づつスクリーニング(感染している可能性の高い人を入れないために質問事項に答えてもらいますが、嘘をついていたらそれまでなので、効果のほどは100%ではありません)をし、食事のサービスを停止し、滞在中はお互いの距離を2メートル確保できるように、そして全員マスク着用です。

 

それで気がついたのですが、マスクの着用の仕方って人それぞれなんですよね。

 

サービス再開後、最初に来訪した際には皆さんに鼻も口もマスクで覆わなければ意味がありませんよ、と科学的に解説するビデオを観てもらい、その他にも安全対策への理解を求めるオリエンテーションを受けてもらっているので、「マスクつけたくない」とごねる人はいませんが、気がつくと鼻を出してる人が結構多いのです。

 

表を歩く時にマスクをして、暑いからと顎の下にひっかけて歩いてる人が結構いますが、そうやっているうちにマスクの生地が伸びてしまって、きちんと着用しようとしても布地がたるんでしまって鼻の下にずれ落ちてしまうような人もいます。

 

「暑いから」と言って引っ張って鼻を出している人もいます。

 

そういう人たちには気がつくたびに「鼻もカバーしてくださいね」と声をかけるのですが、「ああハイハイ」とその場だけ反応して、すぐにまた鼻を出してる人もいます。

 

室内で複数の人間が集まる場所で、マスクをきちんと着用しない人が大きな声で喋っている様子はちょっと怖いなあと思うと同時に、この人が感染者である可能性はどれくらいかな、きっと本人は「自分は平気」と思ってるんだろうな、平気かもしれないけれど、そうじゃない場合のリスクはやっぱり無視できないな、といろんな思いが頭をよぎります。

 

 

マスクの着用率に関しては、呼吸器に問題があるとかLibertarianだとかで着用拒否する人たちが10%くらい居ても大丈夫なんだと義妹(医師)が言っていました。

なるべく多くの人々が着用して唾液を飛び散らさないでいるのがより有効ですから、着用率が100%だと素晴らしいですけれど、アジアの国々はいざ知らず、欧米ではこれはなかなか難しいのが現実です。

 

自転車道沿道のポスター、コロナ対策の2メーターの距離を確保することを訴える内容、コミカルな鹿のデザイン

冒頭のポスターと同じメッセージで別デザイン。鹿かムースか。軽快な感じはやはり鹿かな。

マスクが有効か否かという話題が出てきた頃、日本のようなアジアの国では風邪やインフルエンザの季節にはマスク着用して電車に乗ってる人たちなどよく見かけた、と言うと多くの知人が「素晴らしい、公共性が高く思いやりのある人たち」と関心したものですが、私は「無言のプレッシャーが強く、抑圧的で全体主義に走りやすい側面もある」と正直思ったものです。
  

その後マスク拒否でごねる人たちが登場したり、マスク着用義務化への抗議運動があちこちで開催されたりするのを見て「全体主義の匂いを感じて抵抗する、個人主義の考え方そのものは大いに理解できるけれど、公共の安全と言うことをもうちょっと考えられないものか」と言う気持ちにも。

 

どこに正解があるのか、はっきりしないだけに 難しいですね。

 

 

可愛い柄の布マスクをしてる人をあちこちで見かけて、それはそれで楽しいですが。


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地元ケイションから戻りました

 

青空に白い雲、湖の周囲には森

海に行けなかったので湖に
 
今年はステイ・ケイション

ヴァケイションといえばどこかへ遊びに行くもの、それなのにどこにもいけないのよ〜、という場面でよくいうセリフです。

出かけるのが特に好きでもないうちのお隣さんは、毎年ステイ・ケイションです。

お隣さんは自分の庭を花や野菜で色とりどりにするのが楽しいので、わざわざ他所に行く理由がないのだとか。

 

いつも留守中に水やりとか雪かきとか郵便受けがいっぱいにならないようにとか、見てもらっているので、あちらさんがお出かけの折には恩返ししたいのですが、出かけない人たちなのだと知ってからは、気楽にお願いするようになりました。

 

それはさておき、我が家は今年は地元でキャンプの地元ケイション。

誰もそんな言葉は使いませんので、ここだけでやめておきましょう。

 

出かけた先は、モントリオールから車だと2時間もかからないちょっと北の方。

モン・トレンブランというスキーリゾート地をご存知の方もいらっしゃると思いますが、そのもうちょっと先の辺りです。

 

キャンプして、自転車で以前ご紹介したプティ・トラン・デュ・ノーという昔線路だった細長い土地を自転車用にしたバイクパスを延々と探索してきましたよ。

 

後カヌーや水遊びも。

 

樫の木にどんぐりがたわわに

 

土産になるものは少ないけれど、木々と岩と水は豊富な国

カナダという国は、木々と、岩と、水が豊富な土地なので、どこの州の田舎に出かけても多分似たような風景が見られると思います。

もちろん西にはロッキー山脈があり、南オンタリオには五大湖があり、北へ行けば氷河や流氷やフィヨルドがあって、、と地域ごとの特色はありますが、どこへ行ってもあるのはやっぱり木々と、岩と、水。

 

湖というのは基本的には真水で、海や川とは別に存在していて、ある程度の面積と深さがあるものの名称で、池はサイズが小さく、深さも湖よりも浅く、光が水底に到達する程度のものだとかなんだとか。

とはいえ海水が入ってくる湖もあれば川が注ぎ込むものもあり、地元の人たちが湖と呼んでいるから湖だったりする場合もあり曖昧なのですが、何しろカナダには湖がたくさんありまして、どの州にいくつくらいあるのか、というのが湖畔でのんびりしている時の話題になったりします。

 

en.wikipedia.org

 

それを踏まえた上で、ケベック州には幾つ湖があるのかな?と調べてみましたら、500,000以上あるそうですって。

正確な数字を書いていない辺り、「ああもう数えるの大変だからやめたやめた、後1000くらい追加されたら数字をアップデートすれば良いでしょ」とでもいうような感じでしょうか。

 

www.worldatlas.com

 

ケベック州で一番大きな湖はLake Mistassini 

聞いたこともないわ、とぐぐりましたら、もうちょっと北のほうにあるようですね。

google map Lake Mistassini in Quebec, Canada

赤い印がLake Mistassiniで黄色い印は無関係(以前気に入ってたよその街のパブ)

私たちが今回訪問したのはモントリオールのMの文字の左上の薄緑いろのちょっと先辺り。

私たちが住んでいるのはモントリオールという表示の下の○部分。

 

渋滞しなければ車で1時間半少々(うちから)の田舎。

 

あえて州外もしくは国外からここを目指して訪問したらガッカリされてしまうかもしれませんが、まあ地元でフラっと遊びに行くとか、家族づれ(がものすごく多かった)には近場で良い感じだと思います。

 

川にかかる霧、川辺の砂浜と両岸の森林

大雨の翌朝はちょっと霧がでました

 

 

 

しっかり遊んできました。


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暑気冷ましにジンジャービアーと「やまなし」

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生姜、パラぺニョ、砂糖


 

今年の夏は30度を超える日が例年よりちょっと多めな感じです。

暑い時にこそ美味しい飲み物を楽しむチャンスですね、麦茶とか。

麦茶、もう切れちゃいましたけど。

 

 

仕方ないのでジンジャービアを仕込み

発酵が進むとアルコール分が出てくる可能性もあるので、水みたいにガブガブというわけにはやはりいきませんけれど、まあアルコール分と言ったって微量ですし、気分を変えて。

 

本来なら生姜の皮についているイースト成分から発酵させたいのですが、店の棚に残っていたオーガニックの生姜はかなり干からびて、若干カビも生え始めていたので、オーガニックでない方を選びました。

 

オーガニックでない野菜類は輸入の際に害虫などを殺すために放射線を当てられるため、微生物やイーストも死んでしまっている可能性が高い。

ということで、イーストをちょこっと入れてドーピングしてスタート。

 

仕込みに入れるのは、すり下ろした生姜、砂糖、ぬるま湯、ずるしてイースト。

これをガラス瓶に入れてよく混ぜ、毎日生姜と砂糖を追加しながら、ぶくぶくしてくるまで1週間くらい発酵させます。

 

これがジンジャービアのスターターのような役割。

手作りジンジャーエールのスターター、ジンジャーバグ

美味しいジンジャーエールになあれ

 

果物や野菜を発酵させる時に思い出すのは、宮沢賢治の「やまなし」

クラムボンは死んだよ、、、のあれです。

 

あの中で、蟹父さんがやまなしを2日ばかり置いておいて発酵させたら酒になるよ、と言うくだり、小学生だったんですけれど「え?そうなの?本当?」と大変印象に残ったことを思い出します。

宮沢賢治はあのお話で何を伝えたかったのか、、、なんてことよりも何よりも。

www.aozora.gr.jp

 

と言うわけでジンジャービア

参考にしているのはThe Art of Fermentation (Sandor Ellix Katz)のp150、Ginger Beer with Ginger Bugの部分ですが、ネットでもジンジャービア、ジンジャーエールで検索するといろいろなレシピが出てきます。

 

イーストを入れるレシピが多くありましたので、やっぱり自然界のイーストから作り始めると当たり外れがあると言うことでしょう。

 

今回の仕込みの覚書まで

Ginger Bug(スターター)

  • おろし生姜(掌大くらいの生姜の根っこを3つくらい買ってきて一気にフードプロセッサーで粉砕したものを瓶詰めして毎日大匙一杯くらい使用。)
  • 砂糖 これも大匙一杯くらいドボドボっと景気良く
  • イースト(普通のパン用の)小さじ四分の一くらい(途中で様子を見ましょう)

今回はネットで見かけた別のレシピの「スパイシーなのがお好みならハラペニョを入れて見ましょう」を真似してハラペニョ一本入れてみました。

水の量は最終的にどれほどのジンジャーエールをどのくらい濃く作りたいか次第。

今回私は4リットル作るつもりで、最終的にだいたい750mlくらいのバグを作るつもりで大きめの瓶に500mlくらいの水を入れて仕込み始めました。

毎日生姜や砂糖を追加するので、最終的には量が増えるのを考慮して、大きめの瓶でスタートします。

 

 

生姜砂糖水

  1. 最終的に作りたい分量の半分量の水を鍋に入れる
  2. 生姜を好みの量
  3. 砂糖、上記の書籍の著者の好みの量は1ガロン生産あたり2カップだそうで、それより甘めが好きな人はもっと入れたらよろしいとのこと。(1ガロンは4リットル)→甘党ではない私もこれより多めに入れます。発酵食品に入れる糖分はそのまま甘みにならないので、結構たくさん入れたつもりでも出来上がりはドライだったりします。
  4. 砂糖が溶けた後に追加する残りの半分量の常温の水

ジンジャーバグは毎日世話していくうち、ガラス瓶の中の活動が活発になってきますので、おお、これはすごく活発だ!と思う頃次の作業開始。

まず大きな鍋に上記の材料の1〜2を入れて湯を沸かし、3の砂糖を溶かしてから4.残りの半量の水を加えます。

水温が体温より低くなったらジンジャーバグを投入してよく混ぜ、布で覆って(虫除け)暖かいところに放置して発酵させます。

発酵具合次第でアルコール分が発生していないけれどシュワシュワなソフトドリンクとしてボトリングしたり、もうちょっと待って(蟹のお父さんの言葉を思い出しましょう)アルコール分が出てきてからボトリングしてもよし。

 

ボトルに詰め替える前にジンジャーを濾します。

もしくは鍋にジンジャーバグを加える前に全部濾しておいてもよいでしょう。

 

ボトルに入れてからも発酵は進むので、相当きめ細かく様子を見ることができる場合でなければ、プラスティックのボトルを使うことが強く推薦されます。

プラスティック減らしたいのになんてことを、と思いますが、ガラス瓶が爆破して台所に生姜と砂糖液が飛び散るなんてことは避けたいため。

 

ボトルは知人が2リットルボトルをリサイクルに回すところを回収して使いました。

我が家は所謂ペットボトル入り飲料を飲まないので、ボトルのためだけにそう言うものを買うのは抵抗がありますので、他人の空き瓶再利用と言う策に出た次第。

 

ボトルに入れた後は毎日一度はキャップを少し緩めてガス抜きをしてやります。

それでも翌日にはボトルがパンパンになっています。

冷蔵庫に入れると発酵スピードが落ちるので、ガスの発生も落ち着いてきます。

 

発酵に使ったプラスティックボトルは炭酸ガスが発生しボトル内の圧力が上がることで変形することがあります。

 

ゴブレットに氷と自家製ジンジャービア(ジンジャーエール)


 

 

レモンやライムなど柑橘類をぎゅーっと絞って爽やかに召し上がれ。


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残り物野菜で緑でないタイ・グリーンカリー

1週間のヴァケーションに出ております。この記事は予約投稿で、コメントのお返事は戻ってからになります。

 

 
今年のヴァケーションは近場で

取りやめになった日本への帰省の代わりに、1週間の休暇をいただきました。

 

しかも出遅れて州内で多分一番素敵なエリアと言える海岸寄りの方面の州営もしくは連邦政府経営のキャンプ地は尽く満杯で予約できず。

 

KOVID-19の影響で、キャンプサイトでもRV(日本語では昔キャンピングカーなんて言われていましたが、今ではなんて呼ぶのでしょう)利用者のみを受付けているところが多く、キャンプ場のトイレを利用しなければいけないテント利用のお客(うちです)は行き場がない、という状況。

 

一方でホテルとかモテルとかは経営しているんだから、キャンプ場だけトイレ利用は迷惑っていうのはおかしな話、、と思うのですが、別々の経営者がそれぞれに判断しているのだから仕方がない。

 

というわけで、今年はあんまり人気がない?地味目な、まだ空きがあった私営のキャンプ場のサイトを取りまして、1週間遊んでまいります。

 

テント利用者でシェアするトイレとシャワー施設などへのアクセスはありますが、感染の温床になってはいけないとそう言った施設利用を開放していないキャンプ場があるというのが気になるところですが、室内へ入る時はマスクして(マスクしたままシャワーは無理ですが)施設利用は素早くささっと済ませよう。

 

キャンプ場にはWIFIはないようですし、職場には携帯も持っていかないので連絡がつきませんと宣言。

ディジタル・ディトックスです。

 

 

ある日の夕飯

本格的に見えないタイカリー、汁が茶色いがグリーンカリー

緑色じゃないんですが、グリーンカリー

バジルがたらなくて、余っていたパセリを代わりに入れてみたのですが、緑にならなかったグリーンカリー。

茶色いのはタマリンドペーストをたっぷり入れたせいだと思われます。

 

冷蔵庫の中に残っている野菜使い切り

買い出しに行く頻度がほぼ5週間に一度なロックダウンの我が家。

ロックダウン前なら常備していた野菜も、5週間は持たないものが多く、冷凍できるものはしているけれど、そういうわけにもいかない野菜はやっぱり鮮度が落ちるのを気にしながら慌てて使う感じです。

 

もうちょっと頻繁に買い出しに行ってもいいような気もしますが、週末は人出が多いだろうからやはり避けたくて、そうすると平日は仕事があるので行けるタイミングがなかなか難しくて。

早朝行くと品出しが不完全だったり、遅く行くと売り切れてしまってる棚があったりしそうだし、どうもうまく行きませぬ。

 

冷凍庫にはライムリーフとかカリーリーフとか、エスニック系の葉っぱ類が常備してあるので、野菜がいまいちでも無理やりそれっぽいものを食べることはできます。

乾物の豆類を引っ張り出せば満足感のあるインドの豆煮込みができます。

なので、今現在の冷蔵庫の在庫はかなり減ってますけれど、スッカスカの冷蔵庫を見ると却って「おおお、傷ませずに食べ切ったぞ」という満足感を感じます。

 

玉ねぎとじゃがいももありますし。

庭のトマトもだんだん熟れてきたし。

後10日は買い出しなしで食べていけます。

ふふふ。

 

 

 

家を留守にする前は冷蔵庫も空にしておきたいし。


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出汁昆布から塩昆布、プラ塵で鳥を死なせまい

8月、日本では夏の始まり、こちらは秋の始まり

日本では梅雨が開けましたか?

日本にお住まいの方がお書きになってるネット記事やブログ記事のタイトルでここ数日「いよいよ夏がくる」「もうすぐ夏になる」と言う言い回しを見かけました。

 

え?

日本は今から夏?

 

日本より気温が低めなうちの界隈は、6月21日あたりから公式「夏」でしたし、5月が終わる前にすでに気分は夏でしたので、日本だって当然そうだと思い込んでいつも過ごすのですが、この時期にしっかり思い出させてくれるのが「梅雨が明けたね、じゃあこれから夏本番だ!」と言う日本の季節の表現。

 

気温で言えば日本だってしっかりこっちの夏以上に熱い時間を過ごしていたはずですが、日本では梅雨は夏にはカウントされないのですね。

 

一方欧米では夏至が正式な夏の始まり。

日中の最高気温が20度に至らない日々も結構あるとか、平均気温が高々25度くらいだとか、そんなことは関係ないのです。

 

夏至に日照時間が一番長くなる、これが夏のシンボルなんですよね。

日照時間が長いから結果的に比較的温暖な日々ですし。

北半球の話ですけれどね。

 

8月もお盆くらいの頃にはすでに秋の予感を感じる風が爽やかに吹いていきますし、日照時間が短くなっていくのを感じて、ちょっと寂しい気分すら感じます。

 

日本で小学生だった頃も8月後半はかなりブルーな季節でしたが、それは夏休みが終わるからでしたっけ。

あの頃大嫌いだったのが、テレビのニュースなどで「夏休みも残るところわずか**日となりました」って大人のキャスターが嬉しそうに言う場面。

ほっといて!っと怒る私をみて母は笑っておりました。

 

  

出汁を取った後の昆布で

うちの出汁は昆布がメインです。

椎茸もたまに使いますが、基本は昆布。

 

出汁を1リットル取るときは20グラムくらいの乾燥昆布を水に入れて1〜2時間置いてから、沸騰寸前まで加熱します。

火加減は、沸騰する直前に火を止めるまでに十分くらいかかる程度が良い、、と辰巳芳子さんのご本で拝見しましたが、いつもそれ以上時間がかかります。

もうちょっと強火でも良いのでしょう、、、が、そうすると沸騰させてしまいそうで。

 

水に入れっぱなしにして一晩放置でもちゃんと出汁は出ると聞きますが、入れっぱなしにしておくと、忘れてしまって傷ませてしまいそうで。

出汁を取りながら昆布の香りを確認するのも楽しい。

 

 

出し殻は粗熱をとったらタッパに入れて冷凍庫に。

次に出汁を取った時も粗熱をとって同じタッパに追加して冷凍庫に。

 

 

そうやって、タッパが満タンになるまで出し殻を貯めておきます。

そして「ああ、何を作ろうか」と途方に暮れます。

 

今日処理した昆布は総量480グラムほど。

毎回15グラムの乾燥昆布を使いますが、出汁を取ったあとは戻っているので重くなります。

 

 

出し殻の昆布の使い道は永遠のテーマ

甘いものがそれほど好きではない私、甘辛い佃煮にはあんまり手が伸びない。

どんどん溜まっていく出し殻昆布と、それほど減らない昆布の佃煮。

それ以外の昆布の使い道は!?

 

塩昆布?

ふりかけもいいかもしれない。

kombu.or.jp

 

日本昆布協会のページに載っていたレシピで、塩昆布作りました。

基本的にはレシピに従って、、、でも、出し昆布150グラムぽっちでは溜まってる出し殻昆布の処理に追いつきませんので、ちょっと傘ましして。

 

昆布を刻むのが苦手なんですよね。

ツルツルヌルヌル滑るので。

 

味の*の創始者の池田菊苗氏が、グルタミン酸を発見するまでに何十キロもの昆布から出汁を取って分析した話は知られていますが、そこには「**キロの昆布を妻に刻ませて」と言う裏話があるのですよ。

 

グルタミン酸発見で有名になった博士は凄いですが、その影であのヌルヌルして刻みにくい昆布を何十キロも刻んだ妻、彼女はもっと凄いですよ。

 

MSGが偉いとも思いませんが、この物語の語り方の背景にある男尊女卑にはちょっとガックリきますね。

  

何十キロも昆布を刻んだら、私ならきっと指の一本や二本、切りますよ。

グルタミン酸を発見する前に血液検査になりますよ。

 

 

 

昆布の刻みすぎで負傷したくはありませんので、刻みきれない分は干してふりかけにする作戦で。

ふりかけのレシピもこのサイトに載っていますので、昆布が乾いたらこのレシピを参考に鰹節は無しで作ってみたいと思います。

 

 

塩昆布、手順は案外簡単。

 

前日に冷凍してあった昆布を冷蔵庫に移しておいて、計量してからひたすら刻み、フライパンに調味料を混ぜておいてから昆布をどかっと乗せてザザッと混ぜて中火〜弱火で煮詰めます。

あとはオーブンに広げて入れてちょっと水分を飛ばし、さらに表面に砂糖と塩をまぶすだけ。

 

この、表面にまぶす砂糖と塩ですが、レシピでは「砂糖小さじ1、塩大匙1」なんです。

塩分が凄いですね!?

 

 

ちょっと味見をしたら、昆布にしっかり味がついているので、さらに塩を追加するとあんまりにもしょっぱい。

 

私は塩は遠慮しました。

砂糖は甜菜糖。

気が向いたのでごまもまぶして出来上がり。

 

ジャムの空き瓶に詰めた手作り塩昆布

完成、塩が吹いてない塩昆布

市販の塩昆布はMSGが入っているものばかりなので、廃物利用で手作りできるのは嬉しいですね。

 

 

ボトル製品を開封する時にちょっと一手間

前にも書いたかもしれませんが、長い話ではないので何度でも書きますよ〜。

調味料などのボトルを開封する時に引っ張る輪っか

開封するときに引っ張るこの輪っか、小動物の命を奪うかもしれません

お酢や醤油などのボトルを開封する時、捻って開けるキャップを外すと中にこう言うリング状のものがありますね。

このプラスティックの小さなリングは、ゴミ処理場へ運ばれたあと、何かのきっかけで鳥などの小動物が引っ張り出して、クチバシに引っかかって、クチバシが開けられなくなって餓死する原因になり得ます。

 

日本の場合は生ゴミは焼却されるので、関係ないとも思いますが、ゴミ捨て場にカラスがやってきてゴミ袋を突っついて破って中身を引っ張り出したり、そう言う可能性もありますよね。

 

ゴミがランドフィルへ直行する多くの国にお住まいの皆さんはぜひ、次のボトルを開けた時からこの輪っかをハサミでチョッキンと切ってください。

 

 

 

8月は秋の始まりですが、セミと鈴虫が一緒に鳴いている、、、


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