食いしん坊、北米でヴィーガンになる

北米で植物性食品を食べて強く生きる記録

市販のヴィーガン・バターって実はマーガリン?

普段はメウノータの伴奈美さんのレシピで作っているヴィーガン・バター。

簡単に作れるし材料もすぐ揃うし、言うことなし、、、

 

いや、いうことありました。

 

保存料を入れないから、夏場は特に、ふと気がつくとカビが発生します。

もちろん、伴さんのレシピにも、保存は冷蔵庫で一週間、冷凍庫で1ヶ月(だったかな?)と注意書きしてありますので、これは私の管理の問題です。

そして、永遠に腐らない食品というのは本来の人間の食べ物だとは思えないので、まあ、カビるということは、当たり前の人間の食べ物なんだな、と再確認したような感じではあります。

 

そんなわけで、魔の悪いことに、先日、仕事で昼も夜も家にいられないような(滅多にないことなんですけど)時期にヴィーガン・バターにカビを発見したのです。

そこで、前々から気にはなっていたんだけれど、原材料のリストを読んで以来買うことをためらっていた市販のヴィーガン・バターについに手を出しました。

たまには手抜きもしなきゃね、、と。

 

買ったのはこちらです

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別にこれをあえて選んだ、というわけではなく、うちの近所のスーパーに並んでるヴィーガン・バターはこれだけだったから。

 

保存料しっかり入ってるでしょうから、手作りのみたいにすぐにはカビないでしょうけれど、425グラム入りで、どれほど長持ちするんだろうと思うと、やっぱり保存料って怖いなと。笑

いやいや、もう買っちゃったんだし、たまにはいいのだ、と腹をくくります。

 

「バターみた〜い」と消費者を喜ばせるために色々と着色料や香料なんかも入っているのでしょうが、夫が「これって要するに、マーガリンってことだよね」と。

 

自分でヴィーガン・バターを作ってる暇がないからこそ、怪しいながらもちょっと値段のはる「市販・ヴィーガン・バター」様を購入したというのに、マーガリンだなんて聞こえの悪い、、と思ったものの、、、

今まで市販のヴィーガン・バターとマーガリンの違いについて全く考えたこともなかった自分を反省しましたよ。笑

 

早速ググりました。

 

Wikipediaによると、

Margarine (Listeni/ˈmɑːrrn/ or /-ɡər-ˈmɑːrərn-ˈrn/) is an imitation butter spread used for spreading, baking, and cooking. Hippolyte Mège-Mouriès created it in France, in 1869. He was responding to a challenge by Emperor Napoleon III[1] to create a butter substitute for the armed forces and lower classes. It was later named margarine.

Whereas butter is made from the butterfat of milk, modern margarine is made mainly of refined vegetable oil and water, and may also contain milk. In some places in the United States it is colloquially referred to as "oleo", short for oleomargarine.[2]

 マーガリンの定義は、イミテーション・バター、偽バターということであり、バターが乳脂肪を原料とするのに対してマーガリンは主に植物油や水を主原料にする、が、乳製品を含むこともありうると。

 

要するに、マーガリンだからと言って、乳製品が一切入っていないという確証はないということでしょうか。

ポテトチップスにホエイが入っていたり、昆布のおにぎりに鶏エキスが入っていたり、そんなご時世ですからね、「これはヴィーガン製品ですよ」と明記されてないものの場合は、動物性が入っている必要がないものにも、入っている可能性はある、ということのようですね。

 

ヴィーガンやヴェジタリアンが多く購入するであろうビタミンB12なんかでも、ヴェジタリアン表記がないものの場合、錠剤にゼラチンが使用されてる可能性があるわけですしね。

 

原材料表示は常にしっかりチェックすべしということです。

 

面倒臭いですね。

 

今回購入したEarth Balanceのサイトには色々とゴタクが並べられ解説がされていますが、実際のところ、ヴィーガン・バターと命名して販売されているこう言ったスプレッド類は、バターではありませんから、「バターを使いたい時に代替品として消費者に満足されるヴィーガンの油脂」ということでしかありません。

 

私が家でレシピを見ながら作っている「ヴィーガン・バター」は、まあ自分で作っているから喜んで使いますけれど、これが製品化したら「バターかと思った」とか言われて庶民のみなさんが買ってくれるかといえば、それはちょっとわかりません。

 

食品メーカーはそこらへんを確実にするために、人々が口にして喜ぶように、いろんなものを添加したり製造法を工夫したりして製品化しているわけでしょうから、添加物を使うな、と言ったって無理でしょう。

「このヴィーガンスプレッドは、マーガリンより遥かに優れた、風味豊かなヴィーガン・バターなのです」とサイトやラベルや広告で何度も繰り返せば、そのうち消費者も「そうらしいよ、いいらしいよ」と信じるようになるんでしょうね。

 

マーガリンも最後に口にしたのはもう20年近く前なので味の記憶はありません。

だから、Earth Balance とマーガリンを比較してどうの、というのも味の面ではなんともいえませんけれど、使って見た感想という意味では、

「バターじゃない植物油を加工したスプレッドなんて、どうせこんなもんなんじゃない?」と言った感じです。

 

忙しくって焦ってついてを出してしまった市販のヴィーガン・バター様でしたが、やっぱり口にして見てちょっと後悔。

 

トーストにはバター(またはマーガリンもしくはヴィーガン・バター)を塗らなければ何かが足らないと感じてしまう人(夫です)がいつの日か「こんなもの塗らなくてもいいじゃない」と思ってくれないかな、というのが本心なんですけどね。

 

 

 

マーガリンについて、日本語のwikiもあります。

マーガリン - Wikipedia

 

マーガリンといえば、確か30年くらい前まではバターよりも健康に良い食品と言われていたはずなのに、その後、トランス・ファットの悪害が知られてからは、一気に避けるべき食品に格が落ちましたよね。

なぜマーガリンは悪者なのか、、

常温では液体である植物性油脂(ココナッツ油以外)を原料としながら、常温で固形の状態に保つようにするための水素化(水素添加)という工程があります。

この工程により植物油の不飽和脂肪酸が「トランス型脂肪酸」に変化するのですが、これが人間の健康にはよくないものだということは、もう随分前から言われていることですよね。

マーガリンやショートニングがいつまでも腐らないのも、不飽和脂肪酸がトランス・ファットに変化し、酸化しにくくなるため。

トランス脂肪酸についてはこちらでも

トランス脂肪酸 - Wikipedia

 

 

こんなブログも見つけました。


 


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