食いしん坊、北米でヴィーガンになる

北米で植物性食品を食べて強く生きる記録

単なる「売れるキーワード」にしないで欲しい

f:id:casse-pied:20190328010148j:plain

鰻っぽいもの?
アジアン・グローサリーで見た日本的?製品

 

日式**というのは、日本風、ということなのだと思いますが、讃岐うどん風な冷凍うどんとか、他にも日本っぽい商品によく見かけます。

日本風と書くとと売れるのか。

ちなみにズッキーニは日本青瓜というようなのですが、ズッキーニってむしろイタリア青瓜では? 

で、このパッケージ、ローストされた鰻だそうです。

 

天然物の鰻がこんな姿でこんな値段というのはありえないと思いますが、天然健康とあり。

天然と健康をくっつけてしまうのは日本語の発想ではないような気がしますが、まあとにかく天然物で健康的よってことでしょうね。

ご丁寧にひらがなでふりがなを振ってありますが、誰のためのふりがななのだか。笑

 

それにしても170グラム入り(固形分はその6割くらいらしいですが)で4ドルってのは、格安なのか、質を想像するとそうでもないのか、、、私には関係ない話ですけれど。

 

 
プラント・ベースの油脂使用!

先日、いつものスーパーでいつものように買い出しをしておりまして。

レジに行きかけて「あ、ヴィーガン・マーガリンも買わなきゃ!」と気が付いて、夫に「先にレジに並んでて」と言って一人で売り場まで小走り。

 

以前は8ドルくらいの「ヴィーガンバター」を試したり手作りしたりしておりましたが、手作りは長持ちしないのでカビさせたりしやすい、8ドルの製品は悪くはないけど8ドルはちょっとね、、と思っていたところ発見した「ヴィーガン・マーガリン」を使うようになったのでした。

 

マーガリンですからね、あんまり頻繁に使いたくないですが、うちはこれ使うのは土日の朝食だけだし、使わないこともあるし、と妥協して。

 

この商品の製造元は、北米では手広く「比較的健康的」という触れ込みのマーガリン各種を販売している会社。

オリーブオイル入り、減塩、なんだかんだと「ヘルシー?」と思わせるキーワード入りのバリエーションが棚いっぱいに陳列されていて、「ヴィーガン」もその端っこに。

 

それがね、その日は「ヴィーガン」の品がどこにも見当たらず「売り切れ?取扱停止?それとも製造停止?」と思いながら、棚に並んでいるいろんなバリエーションのマーガリンを片っ端にチェックしてみたらば、どの種類の容器にも同じ表示があることを発見したのです。

Made with Plant Based Oil

(植物性オイル使用して作りました)

「え?じゃあ、どの種類もヴィーガンってこと?」

と一瞬思うじゃないですか。

 

でもね、こちとら昨日今日ヴィーガンになったんじゃないんだよ、そう簡単には猜疑心を抑え込めないよ。(とマーガリン製造元に啖呵を切ってみる)

 

ものすごく小さくてしかも滲んでて読みにくいフォントで印字されている原材料リストをじっくりみてみましたよ。

 

そしたらやっぱり、プラントベースと言いながら、ちゃんと「ホエイ」とか載ってます。

 

要するに、「プラントベースのオイルを使用してますけど、動物性の材料が入ってないとは書いてませんよ」ということですよ。

 

 

Withは要注意ワードです

パッケージの目立つ所に with **** と書いてあるってことは、****が入ってますよ、という意味です。

****には最近知名度が上がって人々が試してみたいと思ってる食品とか、スーパーフードと言われてるものとか、美味しいとみんなが認めるものとかが入ります。

 

でもそこにWithってついてるってことは、その食材(栄養素)がメインじゃないんですよ。

だいたいそういうことが印字されてる場合は、その****だけじゃない、むしろ、それは申し訳程度に入ってるだけで、消費者の購買意欲を掻き立てるための餌でしかない、というパターンが多いと思います。

 

ありがちなのはWith Maple Syrup と書いてあるコーンシロップとかね。

 

コーンシロップにメープルフレーバーを添加し、ついでにほんのちょっぴり本物も添加して、そしてレーベルにはデカデカとメープルシロップ!と印字して、でも小さく目立たないようにwithもつけておけば、嘘ではない、、、と。

 

それと同じことを今、マーガリン会社が Plant Basedという言葉でやり始めたってことですよ。

 

ヴィーガン・バターとマーガリンの違いってなんだ?と以前不思議に思った時にちょっと調べて初めて知ったのが「マーガリンはバターじゃないから、植物性油脂のみで作られてるものかと思ったら大間違い。バターのように牛乳だけが原料ではないだけであって乳製品が入ってるか入ってないかは製品ごとにみないとわからない」ということ。

 

casse-pied.hatenablog.com

 

 

ヴィーガン、プラントベース、の良さが広く認識され始めている=マーケティングツールになる

 

 

昨今メディアでもいろんなところで植物性食品、プラントベース、ヴィーガン、、が健康に良いとかガン予防に良いとかいろんな話題の中で取りざたされるようになりましたから、プラントベースっていう言葉を使わない手はないだろう、というのはまあ、人々に自社製品を売り込むマーケティングの手法としては驚くようなことでもない。

 

でもね、ヴィーガン商品を買う人たちにとっては、商品の表示は「これ買おう」「これは避けよう」って判断する一つの手がかりです。

プラントベース、ってレーベルについてるんだからそういうことでしょ?

と原材料リストを全部読まずにカゴに入れる人もいると思います。

しかもこの、嫌がらせみたいなマーガリンの容器の原材料リストですよ。

 

アレルギーなどもあって乳製品は避けなきゃいけない人たちだっています。

このフレーズを入れたら売り上げが伸びるかも、とか、そういうことで印字しないでいただきたい。

 

そして、どんなに嬉しいキーワードを見かけても、じっくり全ての材料リストを吟味することはやっぱり大事だと思うしかない。

 

食品製造会社は詐欺師集団だとでも思っておくしかないのかも


ヴィーガン ブログランキングへ