食いしん坊、北米でヴィーガンになる

北米で植物性食品を食べて強く生きる記録

プラントベースとヴィーガンの違いとは

ヴィーガンとヴェジタリアンの違いとは

なんて色々と説明してあるサイトがあったりしますが、基本的にはヴィーガンは乳製品を含め動物性食品を食べず、動物を利用した製品も使用しないで生活しようとすること、している人たち、という程度の理解で良いはず。

魚を食べるヴェジタリアン、とか鶏肉も食べるヴェジタリアン、とか、そういうことを言う人もいるのでよくわからない、と思われますが、基本的に肉や魚を食べる場合はヴェジタリアンとは言えません。

 

でも法律で決まってるわけじゃないので、個人が何を言っていようとそれは本人の勝手。

 

レストランや食品パッケージが「ヴィーガンですよ」と言ってるのに実はバターを使ってたり鰹出汁を入れていたらそれは困りますけれども。

 

 

ヴィーガン、ヴェジタリアン、プラントベース、法的基準は?

はてさて、カナダでは食品にヴィーガンとかヴェジタリアンとか表示するのに法で定められた基準ってあるのかしら。

 

今更ですが、調べてみました。

Vegan Society of Canadaのサイトにこの件に触れたものがありましたのでリンクを貼っておきます。

政府機関のCanadian Food Inspection Agency(CFIA)(カナダの食品調査機関)によるヴィーガンの定義が間違っているので、CFIAによる認定はヴィーガンであるという確信は与えられないという出だしのものがこちら。

www.vegancanada.org

 

CFIAによるヴェジおよびヴィーガンの定義というか認識というか、はこちらに簡単に解説されています。

www.inspection.gc.ca

 

ヴェジタリアンの食品は野菜、ナッツ、フルーツに加え、殺戮を伴わない動物性食品、例えば牛乳や卵も含まれるが、殺戮を伴う動物食品、例えば動物や魚介類の肉、骨、出汁、脂肪、ゼラチンなどはヴェジタリアンにもヴィーガンにも含まれない食品である。ー中略ーーー

一方ヴィーガン食品は植物性食品のみを原料とするが、「ヴィーガン」の定義は複数存在することも認識されている。食品に「ヴィーガン」であると表示する場合は企業は原料以外にもそのほかの要素を考慮に入れた追加の基準を適用できる。

While a vegan diet or foods are made from only plant-based ingredients, it is also recognized that several definitions of "vegan" exist. When making claims on a food, companies can apply additional criteria or standards that take account of other factors in addition to the ingredients of the food.

ヴィーガンかどうかの判断基準は食べるもの以外にも、動物実験などで動物の命や健康を犠牲にしたかどうかが重要視されるので、消費者がその商品を買った場合、口に入るものが植物性なだけではヴィーガンとはみなされない、というのがVegan Society of Canadaの立場な訳ですね。

 

上のリンクの記事は2019年5月なかばのものなので、その後どうなったかと調べてみたら、つい最近の記事がありました。

www.vegancanada.org

 

Vegan Society of Canadaが正しいと認めるヴィーガンの認定システムは現在のカナダには存在しない模様ですが、基本的な争点はやはり食品原料の内容ではなくて、生産プロセスがヴィーガンであるかどうか、という部分な模様ですね。

 

Vegan Society of Canadaはヴィーガン製品を製造する企業は、そのプロセスにおいて動物の犠牲が発生する場合はヴィーガンと表示せずに 100%プラントベース、100%動物性フリー、卵不使用、乳製品不使用、などと正確に表示するべきと求めています。

 

 

ヴィーガンとプラントベースの違いは?

ヴィーガンと聞くと、怒りに満ちて拳を振り上げながら動物実験に抗議活動をしている人たちや、肉を食べている人たちへ苦言を呈する嫌な人たちを連想する、という人たちもいると思います。

だから自分のことをヴィーガンですと言いたくなくて「プラントベースの食事をしています」と言う表現にする人もいるようです。

 

プラント=植物

ベース=基調としている

 

と言うことですから、実際はこの定義に治る範囲はかなり広いわけで、プラントベースのダイエットには肉が一切含まれないと言う意味では必ずしもないですよね。

実際、ヴィーガンバターを探してスーパーの棚を探していたら、とあるメーカーがいくつもの製品に「プラントベース!」と大きなロゴを印字していたものが並んでいたのです。

「全部ヴィーガン?」と手にとって成分表をじっくり読んでみたら、なんてことはない、どの「プラントベース」のマーガリンにも乳製品が入ってました。

 

そんなのもプラントベースだし、成分が全て植物性の原料であっても、動物実験をへて製造されたものでも、食べる部分や肌につける部分が植物性だからとプラントベース、と言っても大丈夫なわけです。

 

植物性100%のものだけ、動物の犠牲を経て製造されていないものだけを選びたい、という場合はやっぱりヴィーガンであるという表示に頼りたくなります。

 

が、表示そのものにもきちんとした法的な規制がついてない以上は、原材料リストをじっくり読む必要がありますし、化粧品や薬品類、歯磨き粉などの場合は、パッケージに「動物実験していません」などとはっきり記載されているものを選ぶか、第三者の調査で「この企業のこの製品は動物実験していない」と公表されているものを選ぶか、とにかくヴィーガンを貫きたい場合は自分で調査する努力が必要です。

 

 加工食品や大量生産された製品を買う頻度を減らせば、こういった頭痛もへりますが、忙しい日常、加工品に全く頼らないというのも難しいのが事実ですね。

www.vegetariantimes.com

 

 

どこまで貫くか、なぜそうしたいのかは人それぞれですが。


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