食いしん坊、北米でヴィーガンになる

北米で植物性食品を食べて強く生きる記録

オンタリオの義母と、Bruce Trail

先週末は、夫と二人でオンタリオの田舎に住む義母に会ってきました。

日本でもお盆に入り、帰省される方が多いようですね。

こちらはお盆は関係なく、連休でもなかったので、高速は特に混雑もなく、割とすんなりと長距離の旅ができました。

 

今回は急に決めた訪問だったので、クッキー焼いたりする暇もなく。

スーパーで出来合いのブラウニーと口どけの良いチョコレートをいくつか買って行ってきましたよ。

 

普通の出来合い製品なので写真はなし。

飲み込む時に使う筋肉が弱るのか、年寄りは喉を詰まらせがちですので、私がクッキーを持って言って義母に渡しているのを見ると看護婦が警戒して怖い顔をしてきます。

私とて義母の喉を詰まらせたいわけではないので、今回はできるだけ柔らかくて飲み込みやすそうな、しっとりした感じのものを選びました。

 

次回はきちんと美味しいのを焼いてあげたいなあと思いつつ。(自己満足ですけどね)

 

さて、義母のホームを訪問した後は、オンタリオの友人と一緒にブルース・トレイルを散策しました。

 

ナイアガラ・エスカープメント Niagara Escarpment

南オンタリオには、ナイアガラエスカープメントと言って、ナイアガラの滝があるあそこらへんから北へ伸びる、断層によってできる崖というか、段差があるのです(説明ができてないですね。)

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あまり崖の上から見た景色っぽくはないですけれど、画面上の方に見える水色の三角っぽいの、これがオンタリオ湖の端っこでございます。トレイルには所々見晴らしのいい場所ーLookoutsーがあるので、そういうスポットから見渡すともっとしっかり地形が確認できます。

 

段差の上(崖の上)から下を見ると、広々とした景色を見渡せて、「なるほど、あっちがトロントで、こっちがハミルトンで、そこがオンタリオ湖」などと地形もわかります。町からもすぐなので、週末には親子連れや老夫婦などがちょっとした運動がわりに散策している姿をよく見かけます。

 

ググってみましたら、こんな記述を発見しましたのでリンクとともに貼っておきます。

ナイアガラ・エスカープメントはナイアガラ半島を南端にして北西に向かって延びており、ブルース半島まで714キロにわたって続く壮大な断崖だ。この地形が周辺の環境に及ぼす影響はきわめてユニークで、1990年にはユネスコの「ワールド・バイオスフィア・リザーブ」に指定され、人類にとっての大切な自然環境として保護されることになったほどである。

エコキッチン|インデックス こちらがリンク先です。「714キロ続く断崖に守られた「桃源郷」」という見出しの部分に言及があります。

 

 

 

Bruce Trail ブルース・トレイル

 

この断崖沿いに、ナイアガラの滝のあたりから北上してTobermoryというところまで続く、550マイルのハイク・ルート「Bruce Trail」があります。

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トレイル沿いには頻繁にこういうマークがされています。白い長方形が「トレイル」を示し、白い長方形が二つ三つ並んでいる場合はその並び方で「トレイルは右(左)に折れる」などと方向を示したりもします。

分かれ道とか若干わかりにくいなあという場所ではこのマークをしっかり見極めると迷わずに進めます。

 

Bruce Trail - Wikipedia

brucetrail.org

カナダには多分どこの州にもこう言ったトレイルが整備されていて、地元の有志が団体を作って整備や管理をし、メンバーを募って維持に勤めているパターンがあちこちにみられます。(州が直接管理しているところもあれば、州の助成金をもらって地元団体やら市町村が管理しているところもあり、詳細は様々ですが)

 

家族づれが気楽にちょっとした休みの日の午後を過ごしに来るとか、ティーンエイジャーが友達と一緒にこう言ったトレイルを歩きながらおしゃべりに花を咲かせるとか、地元の人たちの生活になくてはならない息抜きや娯楽の場という感じです。

 

お金かかりませんし。

 

今回は友人宅(エスカープメント沿いの森林の脇にある住宅地)から歩いていき、滝を目指して歩きました。

 

ナイアガラの滝ほどではないですけど、ちょっとした滝が何十もあちこちにあるので、それを目安に「今日はここまで歩いてこうやって戻ってこようか」などと歩く距離や方角を決めます。

 

絶景ではないかもしれませんが、のんびり眺めてちょっと気持ちをリラックスさせるには十分な田舎の景色が続きます。

 

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前景に広がるのはQueen Anne's laceという花です。南オンタリオの田舎ならどこに行ってもこれが咲き誇ってます。

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Queen Anneって誰よ?と聞いても「そう言われてみれば、誰や?」という曖昧な返事をする我が夫。オンタリオ州は特に、旧イギリス連邦の領地だった歴史に愛着を持っている感じがしますね。オンタリオ州の旗のデザインにもユニオンジャックが入ってますし。

 

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ポイズン・アイヴィーもあちこちありますからね、気をつけて。ちなみに、北米にもティック(Tick)という小さな小さな虫がいる森が増えてきたらしく、このティック、森を散策していて体にくっつかれて噛まれると、ライム病(Lyme disease)というのになるので要注意なのです。

Tick Removal | CanLyme – Canadian Lyme Disease Foundation

 

 

ケベック州もオンタリオ州も、人口が集中している南は全体に平で、山といっても大した山はなく、自転車で長距離移動するには楽ですが、ハイキングして、何時間も歩いたら壮大な山の上から麓を望んで、、という満足感には欠ける土地なのです、、けれど、このブルース・トレイルは平らなオンタリオにしては見晴らしよく、しかも坂を登ってしまって台地の上に上がりさえすればあとはまた平らになるし、週末の午後数時間だけ、という小刻みでも楽しめるのでいい感じです。

 

義母をたづねてオンタリオに来るたびに、歩ける季節(4月くらいから11月くらいまで)は大概友人と一緒にこのブルース・トレイルを歩きます。

雪で歩けない季節はスノー・シュウとかクロスカントリー・スキーとかで同じトレイルを楽しむのです。(私と夫はオンタリオまでスキー運んで来る気にはなれないので冬は参加しませんが)

 

義母が住んでいるホームはエスカープメントからはかなり遠くにあるのですが、車椅子に乗ってもらってホームの周りの森を散歩しましたよ。視力がかなり落ちているとはいえ、森の中の散歩は楽しめてもらえたはずだと思います。 

 

お土産物はパッとしないカナダですけれど、こういう身近な自然を楽しむに連れ、やっぱりこういうところに気軽に来られるのはラッキーかなあと感じます。


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