四月二十二日(日曜日)はEarth Day
今年のEarth Dayのテーマは、End Plastic Pollution,プラスティック・ポルーションを終わらせよう、です。
世界中でEarth Day を盛り上げるべく、プラスティック汚染についての知識や使い捨てプラスティックの乱用をやめる努力を訴えかける啓蒙イヴェントが繰り広げられると思います。
私も小規模ながら、職場でEarth Weekとして、毎日少しずつ、人々の意識にプラスティック汚染の現実とその問題を知らしめる短めのビデオを上映したり、話し合ったりする機会を設けています。
で、その活動の準備をしていてこんなサイトを見つけましたので、このブログを見に来てくださる皆さんにもご紹介。
今すぐにマイクロ・ファイバー汚染をストップさせる15の方法
www.plasticpollutioncoalition.org
どこもかしこも化学繊維だらけな現実
化学繊維というのは要するにプラスティックでできた繊維なわけですが、今のご時世化学繊維が混ざっていない衣料品というものは見つけるのがかなり大変なようです。
ゼロ・ウェイスターのポコ33さんのブログでは、成長し続けるお子さんたちのために古着をリメイクしたり、薄くなったり穴が開いた靴下を補強したりして、ゴミを出さない努力と工夫を続けていらっしゃる様子が記録されていていますが、ポコさんがおっしゃるには、綿100パーセントのシャツでもその縫製に使われている糸まで綿100パーセントということはまずないそうです。
綿100パーセントのミシン糸って切れやすいし引っかかりやすいから、家庭用はおろか工業用でも珍しいようなのです。
ヴィーガンの私は冬物衣料で暖かい上着といえばやっぱりフリースとか化学繊維たっぷりの防寒コートに頼ってしまっているので、その点でも化学繊維依存が気になっています。
写真拝借元は http://rozaliaproject.org/stop-microfiber-pollution/
マイクロ・ファイバー、マイクロ・プラスティックが人々の口に入り始めている現実
繊維は洗濯したり、摩耗したり破れたり、果ては捨てられたりすることで、地球環境に「マイクロ・ファイバー」「マイクロ・プラスティック」になって流出していきます。
細かい繊維や、さらに小さなマイクロプラスティックは海水から海の生物の体に入り、食物連鎖を経て人間の食卓に上るシーフードの中からも検出されるようになっていることが報告されていますね。
マイクロ・プラスティックの小さな粒子はあんまりにも小さいので、細胞壁を通り抜けて血流に紛れ込んだり、体内のどこまでも侵入していくようなのです。
しかもマイクロプラスティックには、有害物質を引きつける磁石のような性質があるそうで、海水や空気中に存在するあらゆる有害物質にまみれたマイクロプラスティックが混入したボトル入りのミネラル・ウォーターとか、有害物質付きのマイクロプラスティックが検出されるような魚介類、口にしたくありませんね。
マイクロ・ファイバーについてはこちらの2分47秒のコンパクトなビデオをごらんください。↓
マイクロ・ファイバーを自分が所有する化学繊維から地球環境へ流出させないために
冒頭のサイトの15の手段を簡単に書き出して見ます。
15. 先ずはThe Story of Stuff’s microfiber (すぐ上のリンク)を観てマイクロ・ファイバーについて知識を得る。
14. 化学繊維を洗う頻度と時間を減らす。
13. 洗濯機に入れる水量を増やすことで、衣料品同士が擦れ合う度合いを低くする。
12. 粉石けんは繊維をこするので液体洗剤を使う。
11. 高温で洗うと繊維を傷めるので水温を低く設定する。
10. 脱水時の回転速度を遅くする。
9. 乾燥機のフィルターを掃除する際、繊維の埃は水洗いではなくゴミ箱に入れる。
8. Guppy Friend wash bagという繊維フィルターに入れて洗濯する。(このフィルターは洗濯時に出る繊維ゴミを99パーセントキャッチするそうです)
7. 洗濯機に繊維クズフィルターを取り付ける。
6. 洋服のデザイナーに化学繊維ではなく天然素材の繊維を使うように働きかける。
5. Plastic Pollution Coalition に加入して最新の情報を学ぶ。
4. マイクロ・ファイバー汚染について家族や友人に話し、知ってもらう。
3. できるだけ「ファースト・ファッション」の安い洋服類を買わない。
2. 服を買うときはなるべく綿、麻、ウール、絹、など生分解される天然素材を選ぶ。化学繊維は永遠に生分解されません。
1. この記事(上の元記事です)をシェアして #StopTheMicrofiber を広めましょう。
日本の洗濯機は温度設定がついてなかったと記憶していますが、最近でもそうでしょうか?
環境のためにもお湯での洗濯はやめ、水で洗いましょう、、というのが欧米の環境保護団体などがずっと言い続けているメッセージですが、これは日本の大半の方にとっては何を今更、っていう感じかなと思います。
乾燥機も、日本では日常的に使っている人を知らないのですけれど、最近は普及してきてるよと知人に聞きました。フィルターの水洗いは避けましょう。
洗濯機の繊維クズフィルターは、日本ではどの洗濯機にもついてるもの、という記憶があります。どうでしょう。
化学繊維の洋服を入れて洗濯する特別のフィルター、これは一枚30ドルくらいするようなので、ちょっと気軽に、、はいきませんね。
できればこういうフィルターは市町村など行政が下水道システムに適用してもらいたいものですし、その費用はファーストファッション企業が「マイクロファイバー汚染税」でカバーしてくれるべきですよね。
15の提案の全てが日本においでの方に役立つとは言えないのですけれど、水の量とか洗濯洗剤が粉か液体か、洗濯する時間、などでも繊維の流出する量に影響があるというのは知っていて損はないですよね。
私個人としては、新品の洋服を買う頻度自体ものすごーく低いのですけれど、現在所有している冬用衣料品は化学繊維の割合が高いです。
特に防寒用のジャケットやフリース素材などは、ウールに転向しますと言って買い換えることにもかなり抵抗があります。
実際カナダの冬はウールのコートではちょっと乗り切れませんから、そこらへんはもうしょうがないと思っているのですよね。
ただ、コートの場合は洗濯をしょっちゅうするものでもないので、今持っている物を大事に大事に、なるべく長持ちさせることで罪を軽減するしかないかなと思います。
シーズンごとに流行りが変わるとか、新しいものを取っ替え引っ替えがオシャレだとか、そういうのはファッション業界がお金儲けするために人々を洗脳してるだけですからね、流行りに関係なく生きていける自分であり続けたいものです。