今回、ノルウェイを訪問しましたが、北欧は物価が高いぞ、という思いが強かったためか、実は今までこの国を訪問したいという希望は特に感じたこともなかった私。
日本ではインテリア・デコレーションとか家具などがお好きな方々の間で北欧が地味に長いこと人気がある様子ですが、特定の国や文化が流行るという現象が見られない北米に住んでいるため、「ノルウェイ、、ああ、フィヨルドね」程度の知識しか持ち合わせおりませんでした。
そんな私にノルウェイを発見させてくれて、仕事、ありがとう。笑
フィヨルドを訪問することは時間的に無理だというのは行く前からわかっていたので、詳しく調べたりはしませんでした(悔しく感じるだけだろうから。)が、たまたま私より半月ほど先に北欧各国を旅する予定だという知人と話す機会がありまして「え?ノルウェイに行くのに、フィヨルド見に行く暇がないの?」とものすごく驚かれまして。
仕事での滞在だけでは自由時間がなくてホテルと空港と電車から見る景色しか見られないので、一泊だけ延長した旅程でチケットを取ってもらったのですが、今考えると、二泊か三泊追加すればよかった、、、、まあ今更仕方ないですけど。笑
次にチャンスがあったらば、ぜひ電車に乗ってフィヨルド見に行きますよ。
オスロの街でも、「オスロ・フィヨルド」をボートで回るツアーというのがあって、他に特に見に行きたいところもない(博物館はたくさんありますが、野外に身を置きたかったため)ので、壮大な大自然のフィヨルド・ツアーでないことは承知の上参加してみました。
天気が良かったらもっと良かったに違いない。
街中にはムンク美術館(ムンクの叫びのあのムンク)コンチキ博物館(あのコンチキ号の)バイキング博物館、ノーベル平和賞センター、それ以外にも小規模な博物館がたくさんあり、電車の1日パスや3日パスみたいなものを買うと入場料が無料になるとか。
オスロ市内に何泊かする場合はそういうのも使えますね。
さてボートが出発するまで若干時間があったので、ぶらぶら街を歩いていたらパーラメント・ビルディングの前にやってきました。
何だか写真のパネルが展示されていることに気がつきまして、英語の表示もちゃんとあったのでじっくりみてみました。
夏に訪問した英国、マンチェスターのあちこちで展示されていたPeterloo Massacreは今年が200周年で、こちらも万人に平等に選挙権を、という動きに結びついた労働運動の流れの中の事件です。
万人に選挙権が与えられているのが当たり前な時代ですけれど、そうじゃない時代に苦しんだ人々や、権利を求めて運動した人々のことに思いをよせつつ、展示をじっくり鑑賞しましたよ。
美しい街、オスロ
オスロの街中で見かけた鉢植え(と言うには巨大ですけれど)はどれも美しくバランスが取られた寄せ植え。
こんな植物初めて見ましたが、どれも目に麗しく。
無機質でつまらない空間になりがちな駅のプラットホームにも緑が。
でもこの、蛍光灯が燦々と降り注ぐアイヴィーは遠目に見ると緑というより何か斬新なアートのようでもあります。
無骨な彫刻満載
パーラメント・ビルディング脇の広場の真ん中には、摩訶不思議なミニチュア彫刻が。
このスケールの小ささに却って興味をそそられましたが、一体なんなのか判明せずじまい。
市庁舎の南側にある広いエリアにも大きな彫刻があちこち設置されていましたが、そちらと、市庁舎付近及び壁面に取り付けられた彫刻は、60年代か70年代っぽい、どちらかというとソビエト系?みたいな無骨な感じのデザイン。
個人的には美しいと感じなかったため、写真に撮ることもうっかり忘れてしまいました。笑
欧州の古い町並みなどに行くとよく見かける美しい女神系とか厳かなキリスト教の聖人とかはたまた歴史上有名な将軍だの王様だのとか言った彫刻や銅像は目にしませんでしたが、「これは誰のこと?」と思うような、「フランス人のジャン」とだけ名前がついている銅像なども。笑
敢えてそういうものを配置することで、何か主張してるのかな、と感じました。
オスロ市庁舎では、毎年12月10日にノーベル平和賞の授賞式が開催されるのですが、その会場がこちら。
そうそう、ノルウェイでは夜八時過ぎには店頭での酒類の販売が終了します。
知らずにレジにビールを持って行ってその旨通知されてショックを受けていたら、レジの女の子が「ノルウェイ、スチューピッド」って。笑
スチューピッドじゃなくて、過保護なんだよね、と言ったら頷いていましたが。
もちろんバーやレストランでは八時過ぎても飲めます。(バーやレストランでの酒類のサービスが何時までなのかは不明です。笑)
ほんの1週間(しかも半分以上はホテルに缶詰)滞在の私の感想では参考になるようなことは書けませんけれど、人は親切だし良かとこじゃ、という印象。
こんな記事もみつけましたよ↓
もっとお金持ちだったら、もしくは、通貨の強い国から訪問してたら、もっと気楽に楽しめるいい国だな、、と思います。