食いしん坊、北米でヴィーガンになる

北米で植物性食品を食べて強く生きる記録

レシピを三倍、六倍にして焼くのと、フード産業の使い捨て

ファンドレイジングのためのベークセール

 

北米の学校や教会などでよくあるベークセール、我が職場でもやることになりました。

 

が、

 

職場のある立地条件が、インダストリアルと言うか線路の向こう側的と言うか、決して治安が悪いとかそう言うことではないのですが、用事のない人は通ることもないので初めてくる人たちがかなり迷う場所、、、、で、お客さんは来るのか?など課題は山積みです。

 

最近何度かクッキー焼いた旨を書きましたが、あれは実は、職場でクッキー大量生産するに当たって、片目をつぶってても失敗しないように練習していたのでした。

 

あと、「チョコレートチップクッキーは真ん中がしっとりしててちょっとチュウィなのがいい」と言う人や「カリッとサクッとしたのがいい」と言う人がいるので、どっちがいいのか、チュウィとカリカリのバランスの実験も。

 

色々試してサイズとかコツとかはわかりましたが、焼き色がいまいち薄くて不満だなーと感じていたのはやっぱりオーブンの不甲斐なさで、職場で試し焼きしてうちで焼くのと同じ時間焼いてみたら、見事に狸色になってしまいましたよ。笑

 

職場では市販のチョコレートチップスを使うのに対し、我が家では義母のために買った製菓用の結構良い本物チョコレートの残り(まだ結構残ってます)を刻んで入れてて成形のしやすさはやっぱりユニフォームな市販のチコレートチップスの方が簡単でした。

 

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焼く前は直径2インチちょっと

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焼き上がりは3インチちょっとに育ちます

このクッキーのレシピは以前にもリンクを貼りましたが、ヴィーガンなんです。

だからうちで焼きやすいから義母に持っていくのに焼いたのがことの始まり。

食欲のない義母に山ほど持って行ったクッキーは義理家族の皆さんに好評でした。笑

 

casse-pied.hatenablog.com

 

で、今回はこのレシピを職場で使ってみたところ、現在インターンしている栄養士の学生さんが「これは卵など使わないからきっちり計量しやすくて良いです。レシピを三倍、六倍にしても誤差が少なくて済むから大量生産しやすい」と太鼓判。

 

きゃすぴえがキッチン担当の日に、18枚焼けるレシピを三倍にして、本来54枚になるところを切りよく50枚にして、これを二回焼いて100枚生産します。

 

 

慣れてきたら最初っから六倍量のレシピにして一気に混ぜて焼くかな。

 

 

チョコチップクッキーばっかりも飽きますから、オートミールクッキーやダブルチョコレートクッキーなどバリエーションも加えましょうと言いましたら、学生さん、「このレシピをベースにしてバリエーションを作ってみましょう、そうしたら卵やバターのコストも抑えられるし。」

 

ネットで見つけたヴィーガンレシピが優秀な学生の手で応用されて幅が広がります。ワクワクします。

 

実はこれまで上司にキッチンで計量するときにあると助かるからキッチンスケール買いましょうよって運動してたんですが、丼勘定な北米的アプローチな彼女は、キッチンスケールでグラム数を測って、、ていうのがものすごく凝りすぎで無意味なことだと感じるようで、聞き入れていただけなかったんです(まあなくてもやれないことはないし。)

 

が、今回はコストを計算して材料を仕入れて、レシピ通りの枚数を焼いて値段をつけて、、というのを学生さんがきっちり管理して始まりましたので、学生さん「1ダース、2ダースなら誤差も少ないけれど、大量になると誤差も大きくなるのでデジタルのキッチンスケールできっちり測るのを強く勧めます。」と言ってくださいまして、めでたくキッチンスケール購入致しましたよ。

 

 

やー、優秀でやる気満々な学生万歳。

 

 

それにしても、我が家のオーブン、非力だなー、強力なのが欲しいなー、と思いましたよ。

でもね、買い換えるとこのオーブンがゴミとなってしまうだけですから、壊れるまではやはり使い続けます。

 

 

フード産業は使い捨て産業

ベークセールでは、半ダースのクッキーをセロファンか何か綺麗な透明の袋に入れてリボンをつけて、レーベルをつけて、ちょっとおしゃれにして6枚6ドルで売りましょう、という上司。

 

6枚6ドルは買う人が出してくれるのなら文句はありませんが、パッケージのサンプルとして持ち込まれたプラスティックの包装用品をみて心がグサグサと痛みます。

 

私のことをよくご存知の上司は「今回は環境のことは目をつぶらなきゃ」と先手を打ってきます。

 

しかも、エコ・フレンドリーなパッケージも色々と登場していますが、正直「本当に?茶色い紙だから良さそうに見えてるだけじゃない?」「バイオデグレーダブルって言ってるけど、本当?成分解後に毒素を土壌に残してしまわないという証拠はあるの?」

と思ってしまうのですよ。

 

とはいえ、バリバリの発泡スチロールパッケージやプラスティックの容器の方が安価なのに、高いコストをあえて出してこちらを選ぶ努力は買うべきか、、

 

で、今日は市内にある食品産業関係の必需品全般や食材を扱っているホールセールの店に調査に行ってきました。

 

 

ゲンナリしましたよ。

ゲンナリ、うんざり。

 

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プラスティック、プラスティック、これでもか、これでもか〜!とプラスティック。

もちろん最近のプラスティック問題への注目度を反映して、竹製や紙製や木製の商品もありました。

 

でもね、「エコ」パッケージ、値段が不利です。

 

プラスティックのフォークやお皿が1000個入りで20ドルだとしたら、代替品のは200個入りで17ドルとか、そんな感じで。

 

だいたい紙製のストロー、木製のフォーク、バイオデクレーダブルをうたう透明のカップ、それら「エコ・フレンドリー」で高コストな容器やカトラリーだって、ゴミになるのは同じですし、森林を伐採したり製紙工場で薬品を使ったり製造工程でゴミを出したりして大量に生産されてきたもの。

こういうのを「グリーン・ウォッシング」と言います。

環境に良さげという印象を纏っただけの、実は本当の意味では解決策ではないものたち。

 

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Ingeo Biopolymerってありますけど、なんですか?説明も付けてくれませんか?

写真のカップに興味がおありの方はIngeoのサイトへどうぞ。

やっぱりグリーンウォッシング臭い。

 

 

あまりにも無駄な、、あまりにも上部だけな、、 

使い捨て容器に入った食べ物とカトラリー、せいぜい15分か20分かけて食べて楽しんで、その後はゴミになるものに、レストランやカフェの人たちは「なるべくコストを抑えて、なるべく見てくれも良いもの」を何千個の単位で買って、環境のことまで財布と気持ちが回らないのも理解できますが、あんまりにも無駄なものですよね。

 

この店には結局上司が求めているようなセロファン素材のお菓子をパッケージングするような袋は在庫がなくて、代わりに紙袋のサイズや値段を写真に撮りまくって帰ってきました。

 

会話が想像つきますよ。

 

上司「どうだった?」

きゃすぴえ「セロファンはありませんでしたよ、でも茶色い紙袋は各種サイズが豊富で安価で、セロファンなどよりは環境への害が比較的少なく済むから、この際そうしてみませんか?」

上「あー、また始まった。」

きゃ「おしゃれな包装は確かに素敵ですけどね、サンプルをおしゃれなパッケージに入れて置いて、これを幾つくださいな、って言われたら紙袋に入れてレーベルを貼って明記してある商品を手渡したらどうでしょう?環境のために紙袋なんですよ〜、て。」

上(無言で目を回す←roll one's eyesって言うんですが、日本語ではこう言う表現ないですよね?日本でこう言うジェスチャーする人知らないし。呆れてる時にやるちょっと失礼なジェスチャーです。)

 

 

栄養士の学生とソーシャルワークの学生を巻き込んで運動してみようと思います。


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