食いしん坊、北米でヴィーガンになる

北米で植物性食品を食べて強く生きる記録

プラ禁止は憲法違反か・24 hrs Plastic Free experiment

十一月十六日の夕飯、えー五日前にこれ食べたんだっけ

やっぱりヴィーガン飯は気になる方が多いみたいで、でもフードブログではないので、レシピとかそんなに書けない(他人様のを使わせてもらうことも多いですし)んですが、昨日何食べたっけ、などと写真を載せてるうちに、結構食べたもの写真日記ができてきてます。

いつか前の夕飯はヴィーガン・シェパーズパイだったようです。

記憶にないんですけど。ふふふ。

 

カナダでは使われなくなった使い捨てプラが

スーパーの袋、ストロー、缶ビールや缶ジュースの6本セットを繋げる輪っかのやつ、コーヒーに入れた砂糖やミルクを混ぜるスティアスティックと呼ばれるプラスティックの棒、テイクアウェイ食器についてくる使い捨てのフォークナイフスプーン、、、こういったアイテムはちょっと前からカナダでは禁止になりました。

 

割り箸と同じような感覚で、木製のフォークやナイフやスプーンが登場し、ストローは紙製やパスタで出来てるものなど見かけましたが、使わずに済むならあえて代替品を使うこともなく済ませる人も結構いると思うし、缶ジュースや缶ビールのセットは紙製の輪っかになってたりケースになってたりしてますね。

 

なければないで、別に済んでいるとも言えるし、プラがないなら今度は木や紙で、そこまでしてやっぱり使い捨て続けたいんかい、という気持ちもします。

 

でも一番まずいんじゃないの、と感じるのは、使い捨てレジ袋がダメなら、と「再利用できる分厚い不織布製の袋を店側がバンバン出してきてること。

 

レジ袋には課金してる店がほとんどだと思うんですが、配達をお願いする人やオンラインで注文して配達を依頼する人には、この不織布製の袋に購入品を入れて配達するらしい(私は配達サービスを利用しないので知らない)のです。

 

職場のスタッフで、家族で配達サービスをしょっちゅう頼むと言う人がいて、彼女の家にはウォ*マートの青い不織布製の袋がどんどん溜まっていくのだそうです。

 

職場ではクライアントの希望者に冷凍ディナーを安価に提供しているのですが、大概の方が袋を持参せず、「これを入れる袋ありますか?」と聞かれるのですが、青い不織布製の袋が家に溜まってるスタッフが「うちにあるからここで活用します」とわんさか持ってきてくれてて、それを使わせていただいています。

この袋は今後も何度も使いまわせるものですけれども、やはり我が職場で何度も冷凍ディナーを買っているうちに彼らの家にその青い不織布製の袋が溜まっていくのでしょうから、町中の人々の家が青い不織布製の袋だらけになり、捨てられてゴミの山になるのは時間の問題。

 

そんな折、サウス・キャロライナ州に住む娘さんのところへ遊びに行っていた上司が先日帰ってきて、「あちらではレジ袋もプラスティックだし、何でもかんでも発泡スチロールだし、全然違うのよ、びっくりしましたよ。」と。

 

そうかー、モントリオールはまだまだだと思ってたけど、まだまだもっとまだまだなところもあるんですね。

 

なんていう話をしていたら、こんな記事を見ましたよ。

 

「連邦裁判所判事、オタワ(カナダの連邦政府)による全プラスチックの毒性表示は違憲と判断」

www.theglobeandmail.com

Dow Chemical, Imperial Oil や Nova Chemicalsなどのプラスティック製造業者大手とアルバータ州政府及びサスカチュワン州政府がカナダ連邦政府によるプラスティック禁止に異議を申し立てていたそうです。

 

まあ確かに、カナダは人口少なめの国とはいえ、国全体で禁止されたら商売上がったりですし、アルバータやサスカチュワンはオイル・インダストリーが強力ですしね。

 

カナダ連邦政府は控訴するつもりのようです。

 

全てのプラスティックが有害であるというのが言い過ぎだとか、禁止する権限はないんだとか、そういう段階じゃないと思うんですけどね。

生活する者としては、何度も同じものを洗って使い続けるより、一度使ったら捨てて、また安く新しいものを手に入れて、の方が楽だし、ものによっては使いまわすために洗う労力、時間、使う水や洗剤のことを考えたらどっちが良いのだろうと疑問に思うものもあるでしょうけれど、無意識にポイポイ使い捨てにしてきたものを考えると、このままそれを続けて良いとは到底思えないし、安価にプラスティックを生産して儲ける企業はプラごみが環境や人体に与える悪影響の責任をきちんと果たすべきだとも。

 

レストラン業界などがやっと徐々にプラスティックから抜け出してきたこの時期に、また安価なプラスティックが巻き戻してきたらいやですね。

 

 

 

プラスティック製品に触れずに24時間過ごせるか

ありとあらゆるところに使われているプラスティック。

どれだけ避けて通れるのでしょうか。

 

NYTの記者が、24時間プラスティック製品に一切触れずに生活しようと試みるレポートを書いています。↓ (記事は音声でも聞かれます。)

www.nytimes.com

地下鉄の中で木の折り畳み椅子に座ってますけれども、これは車内の座席がプラスティック製なため。

それは見るからに明らかですが、まず朝起きてベッドから出て立ち上がる時に「カーペットの上に足を置いた、、、カーペットにはプラスティック(化繊)が使われている、早速規定(プラスティックを使わずに過ごす)を破ってしまった」と。

生活の中には見えないところにもたくさんプラスティックが使われているんですよね。

 

プラスティックフリーとかゴミゼロを目指して生活する方々は、ゴミになるものを避ける、使い捨てるのを避ける、というもっと現実的な目標のもとに活動なさってますから、ずっと使い続けているカーペットだの地下鉄の座席だのは眼中にないとは思うのですが、まあこの方の記事のポイントは、どれだけプラスティックが現代人の生活の隅々に蔓延っているかを炙り出すことにもあると思うんです。

 

ゴミゼロを目指してバルク・ストアでナッツや豆類を量り売りで買う、というよくある話も、この方はプラスティックを自分では使わない(バルクフードのコンテナなどに透明のアクリル什器が使われていることはよくあります)ことを目指していますので、持参する容器はガラスの器に竹製の蓋で、持ち運ぶマイバッグもプラ混入していないコットン製のバッグ、止めは、支払いにはクレジットカードやスマートフォンは使えないので、現金なんですが、、、紙幣にはプラスティックが使われているので(考えたこともなかった)コインだけで。

レジでコインをかき集めてお会計する方がたまーにスーパーなどで登場するんですが、後ろで待ってるお客さんたちはイライラするし、レジの人も大変だろうなあというそんな場面を、タイムス記者は自分がやることになるわけです。

 

そういえばカナダの紙幣は全てプラスティック製ですが、アメリカの紙幣も高額紙幣なんかは偽札予防のセキュリティ機能がありますが、それはプラスティックで組み込まれているんですって。

 

記事はこの記事を書くにあたって、パソコンは使えないのでプラスティックフリーの鉛筆と紙で書き始め、その夜はベッド(プラ繊維)が使えないので板張りの床の上にコットン製品の寝具を出してきて眠った、というオチになってます。

 

 

24時間が明けたら無事にパソコンに手書きバージョンを打ち込んで推敲して仕上げたでしょうけど。


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