買わない七月
使い捨てプラスティックの使用を減らせるところから減らし始めて数年経ちます。
できることからやり始めたので、今残ってるものは「できない」もしくは「やるのはものすごく大変」なことばかり。
簡単にできる事は
- ラップを使わない(蓋付き容器を使うことでかなり代用できる)
- プラスティックボトル入り飲料水や飲み物を買わない(洗って使い続けられるボトルに水を入れて持ち歩く。炭酸飲料等市販の飲み物は甘さが好みではないので買う習慣が元々なかったので問題なし。)
- レジ袋をもらわない(自分の袋を持っていくだけ)
- 計り売りの野菜を入れる薄手のプラスティック袋を使わない(米なす、大根、ブロッコリなどは袋不要。皮が引っ掻かれて傷みやすいズッキーニとかバラつくインゲン豆とかトマト複数個を買うなど、袋にまとめて入れてしまう方が良い場合は、薄手の布の袋を使う)
- テイクアウトのコーヒーや飲料を買わない(元々こう言うのを買う習慣がないのでまるで気にならない。)(買う習慣がある人は「マイボトル」使ってますね。)
- 個別包装・過剰包装の嗜好品(お菓子など)を買わない。
- 使い捨てのウェットティッシュみたいな掃除用品などを避ける(元々こう言う製品を使う習慣はないので苦にならない)
5、6、7、に関しては、たまにネット上で見かけるプラスティック減らしの話題なので書いてみましたけれども、使う習慣がなければ問題ではないんですよね。
「消費する習慣」がない分野はゴミも入ってきません。
とはいえ現代人が自宅で野菜を育てて豆腐や味噌を手作りして「消費」なしに生活をするのは大変なので、市販品を買わない暮らしと言うのは難しい。
ならばどこまで「消費生活」に身を甘んじるのか。
話がそれましたが、簡単には脱使い捨てプラができなかったもの(いまだに心が痛みつつ家に持ち帰って捨てているもの)はこちら
- 商品パッケージのプラスティック(お米や乾燥豆類が入っているプラスティック袋、ラップ、紙やアルミなど別素材の裏に補強剤のようにくっついて隠れているプラスティック、玉ねぎが入っているネットなどなど
- 夫がたまに買ってくるパンの袋(洗って自家製パンを入れるのに使い回し)
- 医薬品関連
不買・買わない・消費しない
と言う次第で、とにかく今年は買わない七月をやってます。
買い物すると多くの場合パッケージゴミが発生しますし、遠隔地から取り寄せるネットショッピングなどは輸送にかかるカーボンフットプリントを考えれば、包装がプラスティックかどうか、商品が使い捨てプラか、と言うこととは別に、環境によくない。
プラスティックフリーだから、プラスティック製のものではなく、天然素材のものを使う生活に切り替えた方が良いのだ、という発想があります。
今から新たに収納用のカゴを買う必要があるとか、椅子を買う必要がある場合は、プラスティック製品を避けて天然素材を探すというのは意義があると思います。
プラスティックは将来ゴミになった時、土に戻らない素材だから。
でも今現在まだ使えるものがプラスティック製品だからと、まだ使えるのに捨ててしまって天然素材に買い換えるというのは意味がないというか、ゴミを増やす行為ですよね。
プラスティック製品を使い続けていると「環境と体に良くないものを使っている」気持ちになりますが、これを捨てたら改善するわけではないのだから、ものの寿命を全うさせてやりたいもの。
ただ、以前は一度使っただけですぐに捨ててしまうのはいけないと思って何度も使い回していたプラスティック容器、現在は食品に使いまわすのではなくて庭仕事の細かいものを入れるのに使ったり、釘を入れて置いたり、用途は台所から格下げされました。
エコ商売・グリーンウォッシング
というわけで前から気になっているんですが、ネットで検索すると、ゼロウェイストだのプラスティック・フリーだのという話題を大々的に掲げていても、内容は「エコのためにこのステンレス製のお弁当箱を買ってみよう!」などと消費を促すサイトがかなり多いのです。
今使っているお弁当箱がダメになった場合には、次はプラスティックじゃないものはどんなものがあるのかな、というのは知っておきたいですけれど、エコ産業、プラスティックフリー産業が販売キャンペーンをガンガン展開する様子は、応援したいような、何かおかしいような、複雑な気持ちになります。
気軽に持ち物を買い換えると言う習慣こそがゴミを増やす元凶、って言い過ぎでしょうか。
プラスティックボトル入りの「ミネラル」ウォーターを販売する大手企業も、プラスティックフリーや環境問題への関心をマーケティング戦略に取り入れ、そういうキャッチコピーや商品ロゴに自然な絵柄(滝、南の島、透き通った水の雫、葉っぱ、、、)を絡ませたり、「このボトルの*%はリサイクルプラスティックを使用しています」などと訴えかけてきたりしますが、こう言うのをグリーン・ウォッシングと言いまして、消費者の印象を操作して収益を増やしつつ、一方では森林破壊につながる事業展開を同時に行なっていたりしますので要注意です。
個人にできること
私一人がプラスティックで包装された野菜を一月買わないことで何が変わるのか、と考えれば、それは焼石に一滴水が滴り落ちたかどうかくらいのものでしょう。
それでも気を緩めて買いものし放題にして直面するプラスティックごみの量は、一個人でもこんなに?と驚く量になり得ます。
無意識、無批判に買い物をしないように気を付けてみることで気が付ける事柄も色々あります。
お金も浮きます。(これ大事です)
習慣になってしまえば無理なくゴミが減らせ(お金が浮き)どこの企業がどんなグリーンウォッシングのキャンペーンをやってるのか、気がつきやすくなります。
買わない七月(八月でも九月でも)おすすめです。
あるものを使い回したり手入れしたり。