食いしん坊、北米でヴィーガンになる

北米で植物性食品を食べて強く生きる記録

タイ・スティア・フライ

まだタイには行ったことがありません。

 

本物のタイ出身のかたやタイに詳しい方が聞いたら笑っちゃうような眉唾かもしれませんが、タイに子供の頃住んでいたという友人が夫に教えてくれて、それを夫が作ってるのをみてるうちに私も覚えた、という、なんというか、間違いや勘違いが入り込む隙の多そうなレシピなのですが、でも美味しいんですよ〜。

 

なんせ基本は炒め物ですので、手早いし、ココナッツ・ミルクが入るので、濃厚で美味しいのです。

 

料理の中に、肉っぽいものが混ざっていないと寂しい、という感覚はないのですけれど、肉の存在感が比較的大きいものをヴィーガナイズするときに、一切無視して突き進む場合もありますが、肉もどきもしくは豆腐系を入れて歯ごたえや色合いを添えることもあります。

 そんなわけで今回は生でパッケージされていた偽肉(乾燥ではないという意味で)を肉がわりに使用してみました。

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レッド・ペッパーがなく、しかもグリーンペッパーも少なかったので、キャベツでかさ増し&生のコリアンダーの葉っぱがなくて冷凍だし、、、色がパッとしないんですけれど、味のほどは上々でした。チキンみたいに見えてるのは、大豆とマッシュルームを原料とする偽肉です。

 

「Dのタイ・スティア・フライ」
材料
  • 玉ねぎ
  • 生姜
  • にんにく
  • レッド・ペッパー(今回家になかったのでグリーンペッパー)
  • コリアンダーの葉っぱ(仕事帰りに寄った店が混んでいたので今日は家にあった冷凍で)
  • ココナッツ・ミルク
  • 醤油
  • (ヴェジじゃないオリジナルでは他にオイスターソースとフィッシュソース)
  • ライムジュース
  • 塩、ホットソースか唐辛子を好みで
  • そい・ミートなど肉っぽいもの(もしくはノンヴェジの方は肉をどうぞ)
手順

野菜を炒めていき、肉もどきを入れ、全体に炒めてから調味料を入れ、ココナッツミルクを入れて全体に馴染むまで弱火で加熱します。

出来上がったらコリアンダーの葉っぱのみじん切りをざっと混ぜ、ライムジュースを絞りかけます。

バスマティライスなどをたいておき、出来上がりを上からかけます。ライムウェッジを取っておいて、食べる直前に各々もう一絞りすると気分も盛り上がります。

 

友人のオリジナルレシピでは、バスマティライスは白米で、炊き上がったらココナッツミルクを少々ふりかけるのですけれど、ご飯とスティア・フライの割合が上手くいかない(ご飯が残ることが多い)ので、残りご飯にココナッツ風味がついてると他のおかずと一緒に食べにくいというそういう理由から、うちではご飯にはココナッツミルクをかけず、スティア・フライの方に全部入れてしまいます。

 

以前は缶詰一個使っていましたが、最近は箱入りを見つけたので、そちらを愛用しています。

箱入りの方が缶よりも容量が若干少なめですけど、無理なく使い切れるのでそれでいいです。

 

ものすごーく簡単で、割と万人受けする美味しさです。

 

タイのレシピというと、グリーンカレーだのレッドカレーだの、イエローカレーだのとありますけれど、スティア・フライ、という名前で紹介されているものは見つけたことがありません。

多分、知人がこのレシピのオリジナルを覚えた時に、名前が知人流に変わってしまったんではないかと思うんですけれど、これが何色カレーになるのかは不明。(今回のは写真で見る限り、白カレーですね、美味しそうに見えませんねえ。笑)

 

ちなみに、タイに2年ほど住んで日本語を教えていた友人に「こんなタイ料理ってある?」と聞いたら「そういう感じのあるある」と言われたので、まあタイを思い描いてタイ人じゃない人たちが作ってるもの、と思っていただければ、、、一連のcultural appropriationの騒動でちょっと複雑ですが。。

 

出来合いの「**カレーペースト」など一切使わなくても美味しいので、いらない添加物を摂取せずにご飯を食べられます。

BBQで炒め物!とカイワレの最後

カイワレを仕込んでから、右手を怪我し、それでも毎朝毎晩水ですすいで瓶を逆さまにして、成長を見守ってきたのですが、、、、、

残念なことに、カイワレ、成長していて元気なものもありましたが、瓶の中が狭くなってしまったせいか、葉っぱが黒ずんで傷み始めてしまい、アレヨアレヨというまにダメになってしまいました。

 

最後には黒ずみと黄ばみ(葉っぱが乾燥してるんでしょうか?枯れてるって感じでした)と両方出てきたので、手狭な瓶の中での温度差や湿度差があったのかなあと。

 

本当に早かったですよ「あれ?これってもしかして、葉っぱが黒ずんでる?」と思いつつ、出勤前だから、帰ってきてから対応しよう、と思ったら既に遅し。

 

チーズクロスを外して、食べられそうなカイワレを3本ほど抜き取って水で洗って試食しましたら、ピリリと辛いカイワレの味でした。残りはミミズの餌となり。。。

 

ビンを逆さにしてななめった状態で置いておくので、スプラウト状態の時には全般的に生き生きしてたんですが、芽が長く育つにつれ、空間が狭い部分にあるものはくねっとして瓶の側面にくっついてしまってたり、近隣の芽と競争しなきゃいけないからか、あまり長くは伸びず、一方でもうちょっと空間に余裕がある側のは長く伸びて比較的元気だったり。

スプラウトとして食べるには瓶で上等ですが、ある程度の長さを確保したいと思ったらやっぱりスプラウターとか網とかでやる方が均等に伸びる空間を与えられるし、第一育つにつれ窒息しそうな感じの狭苦しさを与えなくて済むかも、と思いました。

 

初回のカイワレは悲しい最後を迎えましたが、まだまだタネはたっぷりありますのでまた挑戦しますよ〜。

 

悔し紛れと言ってはなんですが、アボカドの種の水栽培を始めて見ました。

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アボカドはカリフォルニアとか常に暖かく日光も燦々とてってるような土地でもない限り育てても実はならないでしょうけれど、観葉植物にでもなれば楽しいかなと。

うちで一番日当たりがいいのは夫のオフィスなんですけれど、あの部屋に植物を置くとどんどん枯れていくので、台所で挑戦して見ますが、そのうちあの部屋を私のオフィスとして占領したいもんだと思ってるんです。

占領した暁には若いアボカドの芽を土に移して窓辺に置いてあげたいもんです。

ーーーーー

今日は、天気予報ではずっと雨の予報でしたが以外にもずっとはれ(または曇り)で暖かかったので、再びBBQと行きました。

 

たまたま用があったハードウェアストアで、BBQ道具の売り場に置いてあった野菜炒めなどに便利そうな鍋風のものを買いまして、野菜炒めしましたよ!

 

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底に満遍なく穴が空いてるので、ソースを入れて絡める、とか水溶き片栗粉をかけてとろっとさせる、とかそういうのはできないですけれど、チャチャッと炒めるぶんには便利。

日本でBBQというと、よく鉄板を熱してそこで野菜を炒めたり焼きそばを作ったり、というのがありますが、こちらのBBQはグリルが基本ですので、野菜もグリルの隙間から落ちないように串刺しにしたり、大きめに切ったり。

こういうので炒めたりできるのは、私にとっては調理法の幅が広がるので嬉しいのですが、夫は「ええ?BBQなのに鍋でやるようなことをわざわざ??」とちょっと腑に落ちないような顔してます。

 

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野菜を炒め終わったらベジ・バーガーです。今日のバーガーはこんな形してて変ですが、それには理由があります。

 

今日のベジ・バーガーは、チックピーと高きび、タヒニと水に浸けて置いたチアシード少々、それにスパイス各種です。

 

長方形のバーガーは、長方形のバンにあわせて、、ということです。

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急遽BBQでバーガーやろうか、と思いついて買い物に行ったため、いつも気に入っているバンズが売り切れていて、しょうがないのでこういう形ので手を打ったため。

 

ちなみに、トマトはつまみに作ったグアカモレに使ってしまったし、ピクルスも残り一本しかなかったので、バーガーの具としてはちょっと寂しかったんですけどね。

夫は炒めたチンゲンサイを挟んでました。そういうのもありです。

 

 

家にある中華鍋をそのまま使っても良かったんじゃないかと思わないでもないですが、底の穴からBBQならではなスモーキーな風味が食材に移るんですって。

強い薬品とケベックの医療

先日の右手負傷事件で、近所のウォークイン・クリニックへ行きました。

 

ケベックのシステムでは、自分の「ファミリードクター」がいる人はそのドクターのオフィスに電話して予約を取り、今回のような怪我ならばレントゲンを受けるための処方箋みたいなものを書いてもらい、病院のレントゲン科へ出かけて(何時間も待たされて)レントゲンを撮ってもらい、その後レントゲン専門医からレポートが医者に届くので、また医者に会いに行って医者の判断を聞く、、というような流れです。

 

私は一応ファミリードクターがいますけど、ものすごくやる気のない人なので、今回はウォークイン・クリニックという、どこの誰が行ってもいい何でも屋みたいなクリニックに行きました。

 

州が直接運営しているクリニック(CLSC)に行くのも手ですが、私が住んでいる地域のCLSCはウォークイン(予約なし)は受け付けてくれないので予約しなければならず、そうすると四週間後まで予約が取れないということもよくあり、今回の私のような状況では使い物になりません。

お腹痛い!とか、頭痛い、と思ってお医者に診せに行きたい時に予約が四週間後ってどういう人にとって役に立つのか謎です。

CLSCはテリトリーごとに運営されているので、ダウンタウンにある数カ所のCLSCはウォークインも受け付けていますし、地域によって対応に若干の違いがあります。なんでそんな基礎的な部分で個々のCLSC の態度が違うのか謎ですけど、ケベック州にはおかしなことはいっぱいありますので、これもその一部かなと。

 

そう言ったわけで、全般的に医者へのアクセスが良くない土地に住んでいるので、風邪くらいでは医者なんて考えもしませんし、滅多に医者に会わない暮らしが何年も。。。

 

医療サービスを受けるのが困難だ!というのが最大の不満なんですけれど、サービスを受けたら受けたで、そのサービスそのものへの不満もしっかり感じます。

文句の多い人ですか?いえいえ、やっぱり自分の体のことですからね、成り行き任せにはできません。

 

「痛み」そのものが敵なのか

日本で「我慢しなさい」で育ったせいもあるのでしょうけれど、こちらの医者にかかると、痛み止めの出血大サービスぶりに毎回引いてしまいます。

日本でも若いころに一度、入院するような手術を受けたことがありますが、手術後痛みを訴える私に看護婦は「手術したんですから痛いのは当たり前です、我慢しなさい」と。笑

鬼かと思いましたけど。笑

その正反対にいるのがこちらの医療チームの皆さんで、これまた手術して入院していた私、痛いとは一言も言ってないのに「痛みはある?痛み止め欲しい?」と顔を見るたびに聞くのです。

強烈な痛み止めがバンバン処方される傾向にある北米の医療ですが、欲しいと言ってもいないのに勧めてくるとは、バーガー屋でバーガーを注文したら必ずフレンチフライやコンボメニューをそそのかされるのと同じような展開だと感じますけれど、どうでしょう。

 

素人なりに、例えば捻挫だったら、その痛みを消してしまって、本来は走るべきではない足首でジョギングを続けてしまったらいけないと思うのです。

 

しかも、私には耐えられる程度の痛みなのに、「痛みがないわけじゃないでしょ、我慢しなくていいのよ、薬あげるわよ」と。

 

医薬品会社のマーケティングのおかげか。

 

 

今回の右手負傷でも、強烈な薬を処方されまして。

「腫れと痛みに作用する薬」ということで、非常に強烈なので胃壁を守るために食事を半分済ましてから服用し、その後残りの半分を食べるようにと言われました。

 

手はもちろん痛かったし腫れ上がってましたけど、これくらいの痛みなら我慢できると思いましたので、「それ服用しなきゃいけないですか?私、痛みに強いので、なくても過ごせると思いますが」と言いましたら、ヤサオモテの医師は急に怖い顔をして「絶対服用してください、7日間だけですから」と。

 

副作用は、、

しょうがない、折れてるかもしれないし、これは医師の言葉に従うべきかな、とその薬を服用し始めました。(薬品会社にキックバックもらってる?なんて疑惑も感じつつ、、、)

副作用として

  • 胸焼け
  • 吐き気、嘔吐
  • 頭痛
  • 目眩や眠気(車の運転を避けるように)
  • 日焼けによる肌のダメージ(日光を避けるように)

がリストされていましたが、ググってみたところ、心拍数が上がるだの便秘だの鬱症状だの、、色々と。

人によってどういう副作用が出るかわからないようです。

 

私は目眩とものすごい疲労感、そして便秘(とはいえ毎日便通はありましたが、なんというかお腹が張っててまだ残ってる感じがしました。)を感じ、服用し始めて3日目で、階段を上がって二階に行ったらば、心拍数がびっくりするほど早まりまして、これは一体なんなんだ!と恐ろしくなるほど。

 

仕事で常に、強い薬を服用している人たちと接しているのですが、彼らが口々に言う不満の言葉がまざまざと思い出されました。

薬のせいで、本来の自分ではないように感じる。

薬のせいで、常に疲れていてやる気が出てこない。

薬のせいで、体が重くて朝起きられない。

薬のせいで、、、

 

私はたった7日間だけの辛抱ですが、それでも薬の副作用の怖さのサワリを実感できたと思います。

 

最後に医師に会った時に「こんな強烈な薬は飲んでられないんで、変えるか減らすかできませんか」と聞いたらば、あっさり「じゃあ半分に」といわれ、その後腫れもかなり引いたので、飲むのをやめました。

腫れを引かせることが大事なのだから、氷で冷やしたり抗炎症剤入りの湿布を貼ってみたりして様子を見ることにしたのです。

 

素人判断で薬をやめちゃっていいもんなのか、と友人に咎められましたが、抗生物質ではないし、様子を見てから考えようと、くらくらする頭で考えましたよ。笑

 

 

オルターナティブ医療との違い 

その後、10年来お世話になっているカイロプラクティスの医師に会って話を聞いてもらいました。

さすがにカイロはこう言う怪我の治療はできないだろうと思ったのですが、肘にも痛みが来ていたので、肘から指先までのつながりをチェックしていただき、若干腫れている部分と繋がっているあちこちを抑えては「ここを抑えると痛いか」「どこに痛みがくるか」などをじっくり診ていただきました。

骨こそ折れていませんでしたが、腫れ上がるほどの衝撃を受けた部分は、やっぱり治るまで三週間くらいはかかると言われましたが、後遺症が残るようなことはないだろうとのことで、一安心しました。

 

カイロプラクティスとか、他にも色々あるいわゆるオルターナティブ医療に対しては、伝統的な西洋医学の医者は若干バカにしたような態度をとることが多いような印象がありますが、そういったオルターナティブ医療に助けを求める人が後を絶たないのが現実だと思います。

 

カイロの医師とは10年の付き合いですから、信頼感があると言うのも大きいのですけれど、信頼に結びついたのはやっぱり毎回きっちりこちらの話を真摯に聞いて、それに対応した治療をしてくれるからです。

 

 

お目にかかること自体稀な西洋医学の医師たちは、どの医師も忙しくて忙しくて、診察室に入って来てから「はい、えーと、あなたは、、、」とファイルを開いて「ああそうそう、**だったわね」なんて言う準備不足ぶりだったり、早口でまくし立てて5分も診てくれない医者もいたり「腰が痛い?じゃあ痛み止め出しときましょう」だったり。

 

そんなわけで、私は西洋医学の医師の言うことにあんまり信頼を感じていないんです。

とはいえ、過去に手術をして助けてくださったのも西洋医学の医療チームですので、全く信頼していないと言うわけではないのですけれど、なんと言うか、クリニックや病院に勤務してて白衣着てるからってその権威に服従する気になれません。何様のつもりだ、って感じですけど。

 

まあね、アメリカみたいに国民全体をカバーする医療保険システムがない国に比べたら、入院して手術して回復して家に帰るまでの費用がタクシー代だけで済むような、そう言うシステムがあるのはありがたいことですけれども、医者不足で医者にお目にかかるだけのためにどれだけ待たされるんだ、て言うのも深刻な問題ですし、医者が足らないから治療の質だって本来あるべきレベルよりもかなり落ちてるんじゃないかと思うのです。

 

皆さんもそうでしょうけど、本当にできるだけ医者に関わらずに生きて行きたい。 

週末のキャンプとハイキング

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手を怪我したのが先週ですが、その前の週末はハイキングに行ってまいりました。

 

予定では、国境を越えて、アディロンダック山地(NY州)あたりでキャプして、翌日ハイクすると。

天気予報で、アディロンダック方面の雲行きがかなり怪しいということだったので、急遽地元の山地に行き先を変更しました。

しかも当日に。

でもまあ、パスポート不要だし、国境を越えないので家から食べ物を持っていけるので気が楽、問題ないか、、、と思いましたが、とんでもなかった。

 

そこらへんに飛んでる黒いものが、うわーっとたかってきた!

うちから北へ1時間半ほど高速を飛ばし、州立公園(でもケベックではナショナル・パークと呼ばれている)のキャンプ地に到着後、ウェルカム・センターに行こうと車をでたら、私たちの周りに黒くて小さな虫たちがむわーっと雲のようにたかってくるじゃないですか!

 

そう、ブラックフライが発生していたのです!

 

小さなちいさな黒いハエ、ブラックフライは、春先、ちょうどこの時期に森の中などで発生するのですが、比較的緯度の低い国境の南のNYとかバーモントとかでは見かけません。(単に自分が訪問した時に見かけなかっただけかもしれませんが。)

 

当初の予定がブラックフライ未体験地区だったため、同行者全員すっかり忘れていたのです。

 

もうね、本当にひどいんですよブラックフライにたかられると。

蚊も大量発生するとブンブンうるさいですが、ブラックフライは本当にたかられてる人の周りが黒雲のように、、、。

 

見てるだけでもおぞましいです。

 

公園の職員のおじさん曰く、先週から始まったとか。

「今夜キャンプするとしたら、どんな感じ?」と聞くと間髪入れず「地獄だね」と。

 

駐車場(木々や茂みなどないから比較的虫も少なめなはず)であんなだったから、キャンプサイト(は森林の中)はさぞ恐ろしいことになるだろうと予想され。

 

同行者一同、「やめよう、キャンプなんかできない、虫を気にして焚き火も調理もあったもんじゃない」と意見が一致し、すごすごと近所のモーテルに移動しましたよ。

 

ラッキーなことに、古びたモテルでしたが、キッチネットがついた半ばスイートのような作りの大きめの一室が確保できましたので、皆でそこに泊まりました。

 

キャンプ地で作る予定だった夕飯もそこで調理。笑

虫に囲まれることなく、心地よく食事を終えて翌日に向けて就寝しました。

 

翌朝、やっぱりハイキングをする森林にはブラックフライが多く飛んでいるだろうとは思いつつも、州立公園のおじさんのアドバイス「ブラックフライは朝11時くらいに起きるから、それまでの間は大したことはない」に従って、朝早めに出発する予定でしたが、なんだかんだ喋りながら支度してるうちに予定は狂い(ありがち)トレイル入口に到着したのが10時10分前。

 

ブラックフライが起きるまで1時間ちょっとしかないよねえ〜、まあしょうがない、行ってみよう、と根拠もなく楽観的に出発いたしました。

 

上を見ると久々の上天気で、木漏れ日が嬉しい。

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なんてことない風景ですが、私は森の中で木々を見上げた時のこんな景色が結構好きです。

 

今年の春は本当に雨が続いたよねえ。(ということはブラックフライや蚊が例年よりもぬくぬくと育つ温床だったということでもある。)

 

カナダの自然は素晴らしいことは素晴らしいんですけれど、本当に毎年五月末から六月くらいは、ケベック州のうちのあたり周辺のハイキングルートはブラックフライ&蚊で大変です。

もっと北へ行くと、虫の発生する時期がさらにちょっとずれ込みますし、水の多い国ですので、湖がたくさんあって、森林も豊富なネイチャー体験をしに出かける方は、くれぐれもその土地で虫が大量に発生する時期を調べていかれることをお勧めします。

 

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写真はネット検索して拝借しました。こちらのブログがオリジナルです。私たちがたかられたブラックフライの密度はこの半分くらいだったかな、、という程度ですが、この写真はもう想像を超えたおぞましさですね。


今回もdeet*を塗ったくっても効果があるのは最初の15分くらいか?という恐ろしさでした。

 

deet というのは、プラスティックに付着するとその表面を溶かしてしまうような強烈な虫除け化学薬品の名称です。

環境や体のことを考えて、なるべく化学薬品を肌につけたくないと思うのは山々ですが、自然な素材だけを使った虫除けでは効き目がない強烈な地域へ足を踏み込む時には、背に腹は変えられない、というわけで、キャンプやハイクへ出かける人々の荷物には大概一本入っています。

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deetが配合された虫除けスプレーまたはローション(これ以外にもいろんなブランドがあり)と使用例です。実際にこの時期に森の中に入る人で、ここまで肌を露出してる人は見かけないような気がしますが。笑

  

いくらdeetを塗りまくっても、歩くほどにじわっと汗が出るとそれで薬品も流れて行ってしまうのか、しばらくすると効き目が薄れます。

なので、定期的にスプレーし直さねばいけません。

露出してる肌だけじゃなくて、頭やバックパック。ズボンやシャツも。

シャツ越しに虫に食われることも結構ありますから。

 

虫除けスプレーを塗ってると、やっぱり肌の表面がなんだかねちょっとして嫌な感じだし、日中必要だからと塗りたくったdeetは夜にはシャワーで綺麗に洗い落としたいと切実に感じます。

日焼け止めもそうですよね、必要だから塗るけれど、肌の表面がヌチョって感じますよね。

 

連日キャンプをすると、こういうのを夜寝る前に綺麗に洗いおとすことができないこともあったりするのが辛いところかな。

 

 

日焼け止めは日がくれたら落としちゃってもいいですけども、虫除けは焚き火にあたって夜更けまでみんなと喋ってる間も使っていたいですからね。

寝る前にシャワー浴びにいくと、シャワー施設にも蚊をはじめとする虫がうようよ飛んでたりするので、本当にいつどこで洗うのがいいのか、悩みます。

夫と初めてキャンプに来た時、シャワーを浴びて来た私に驚愕した夫は「キャンプでシャワー浴びる人なんて初めて見た!キャンプの時は湖で泳いでお終い、でいいんだよ!」と言ってましたけど。

湖の水では落としきれない気がしますしね。

 

今回はハイキングの後にキャンプという予定はなくて家に帰って来て綺麗に洗い流せましたけれども、やっぱりちょっと気になるところです。

 

同行した友人の一人は、虫除けネットを頭からかぶっていましたけれど、頭以外はかなり刺されてしまった模様です。

私は普段夫や夫の家族、およびこちらの友人たちと野外で過ごすと、蚊のターゲットを一人で引き受けることが多いんですけれど、彼女は私よりもターゲット役を強力に引き受けてくれていました。

 

元々の体質というか匂いというか、そういうのもあると思うんですけれど、今回は私が気をつけて薄い色の洋服を身につけていたことと、彼女の服装が全体的に色の濃いものだったせいもあると思います。(私は黒髪が虫のターゲットになるので、白っぽいタオルを頭に被って、昔のどかちんみたいな風情で歩きましたよ!笑)

 

虫って、黒っぽい色に引き寄せられるようなんですよね。

私のカメラにもウジャウジャと虫がたかって来たので、途中で写真は断念してバックパックにしまい込みました。

 

私のバックパックは派手な黄色、Tシャツも白、ズボンは若干濃いめの灰色で、夫のズボンはアイボリー。濃い灰色のズボンと焦げ茶色のシャツの友人がダントツでずっと虫に人気だったので、たかが色と言って侮れません。

 

スポーツギアって黒っぽいものが多いですけれど、山歩きをする場合はなるべく薄い色のものを選ぶ方が安全だなあと実感。

 

虫のいない、乾燥したハイク・トレイルに行けばいいだけなんですけどね。 

大ピンチの時でもなんとかなる・スープ

大ピンチってなんだって感じですけど。。。。

 

 

右手を怪我してしまいました。

折れてないとは思うけど、念のためにウォークイン・クリニックで診察してもらったら、折れてると。(でも折れてない可能性もあるからしばらく様子見て、また診察しましょう、それまでは暫定的な固定処置で、と。)

 

治るまで料理できません、、、一人では。(折れてると完治するのがかなり先ですからね、折れてませんように、、、。)

 

夫に色々言ってやってもらって、左手でもできることだけ手を出して、、。

家では大量に作って二日三日同じものを夕飯にするとか、手抜きの工夫をせねば。

いざとなれば出前もありますけど、続くと嫌ですからね。

 

職場でも、週に2度、厨房当番です。

いやー、参った参った。

 

職場では、参加希望者にあらゆる工程の作業をやってもらって、彼らがご飯を作るのをスタッフがサポートするという風に持っていくのが仕事。

調理をしたことのない人や、包丁の握り方が怪しい人、込み入ったことはできない人、、、、など、多種多様な人たちに、彼らの能力に合った作業を任せてそれをまとめながら12時にランチを仕上げて提供するというのがわたしの役割です。(他にも、例えば玉ねぎを切るのは目にしみるから嫌だと参加者全員に言われたら私。その日のランチを作る責任者なので。)

 

英語がよくわからない人相手や、私がフランス語の単語をパッと思い出せない時など、口で説明するよりも実際に一つやって見せて「こうするんだよ」と見せるのが一番わかりやすいのですが、それができない!

 

手を出せないとなると、色々と作戦を立てなければいけません。(図を書いてみせる、とかも無理です。右手が使えないので。)

 

仕事ではなくて家での夕飯には、今日は簡単な野菜スープを作りましたよ。

天気が良くて外は最高気温27度まで上がった日に何もスープにしなくてもと思いましたけど、我が家は家の周りの木々のおかげで夏も涼しいので、熱々のスープでも大丈夫でした。

 

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家にあるもので適当に作るスープには、レシピなんてものはありません。味噌汁と同じです、風の向くまま気の向くまま、夫が剥いてくれる野菜次第です。

 

とはいえメモ程度にレシピを。

 

大ピンチの時になんとかなったスープ

 

材料

じゃがいも 3つほど

セロリ3本

人参小ぶりなの2本

玉ねぎ 中くらい2つ

ネイヴィービーンズ 茹でたのを750mlほど(汁も)

トマト(完熟か缶詰)好みの量

 塩、ハーブやスパイスを好みで(この日はオレガノをタップリとベイリーフ、スモークトパプリカを使用しました。)

手順 

セロリ、玉ねぎ、人参は微塵(人参はそこまで細かくなくても)に切り、オリーブオイルでじっくり炒める。トマト(生でも缶入りでも)も好みで加えて炒める。じゃがいもを好みのサイズにコロコロっと切って加え、ゴロッと混ぜたら水を足して蓋をしてじゃがいもに火を通す。水は入れすぎず、じゃがいもを蒸しても焦げない程度に入れる。

芋が柔らかくなったらネイヴィービーンズを汁ごと加え、塩、スパイス類を入れ、全体の水分量を調整(今回はベジ・ブロスの作り置きがなかったので水を加えました。)味を整え、味が馴染むまで弱火で煮込んで出来上がり。

 

材料さえ切ってもらえばあとは片手でなんとかなります。

今日はハムスの残りとピタパンとともにいただきました。

 

洗い物も全て夫任せ。

役得なような申し訳ないような、、。

あんまり負担をかけるとストレスたまるでしょうから、手が治るまでシンプルなレシピ中心に軌道修正です。  

って普段も大したことしてませんけどね。

 

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ここまで左手で頑張って書いて保存してから数日後、再び医者へ行って見てもらいましたら、結局骨は折れてないから、大丈夫だと。(最初に撮影したレントゲンで、ヒビが入ってると判断した医師と、それはヒビじゃなくて血管だと言っていた医師との間で結論が出たらしい。なんだか人騒がせですが。)

ということで固定してあった右手が久しぶりに自由に。

今後は痛み&腫れが引くまで、薬を続けて少しずつ指を動かすようにと。(とは言えこっちは折れてるのかもしれないと言われて数日間過ごしていたので、急に「もっと動かせ」と言われても「あんた達の間で出した結論が間違ってたらどうするの?」という不信感もちょっとあって、最初はちょっと動かすのが怖かったんですけどね。)

折れてなくってよかったー。

まだ痛いですけど(でも確かに痛いのは、折れてると言われてた指2本ではなくて指の付け根から手の甲あたり)自由になった手はだんだんと感覚が戻ってきつつあります。

動かし方次第ではまだ痛いですけど。(瓶の蓋とか歯磨き粉のチューブのキャップとか、ひねる動作がまだできません。)

 

いやー、本当に折れてなくてよかった。でもまだちょっと手が腫れてて痛いので、夫には引き続き色々お願いしようと思ってますけど。

 

 

両手が使えるのがいかにありがたいか、、。