食いしん坊、北米でヴィーガンになる

北米で植物性食品を食べて強く生きる記録

日本でヴィーガン、雑感

ヴィーガンのお店

 

は少しずつ増えているよう。

携帯にHappy Cow を入れてあるんですが、前よりは少し出てくる店の数が増えたかなあ、、、。

 

でも、掲載されてる店が全てヴィーガンやヴェジとは限らないという落とし穴が。

要するに、あんまりあてになりません、Happy Cow。

 

投稿してる方が主に英語圏の旅行者なのでお店の方ときちんと確認ができかねている例もあるような雰囲気でした。

 

例えば「肉や魚抜きありますよ」と言われてそれを注文し、でも出汁がカツオだったり、加工品の動物性原料入りの調味料が入っていたり、それに気が付いて「ここは違うっぽいよ」というコメントが入っていたり。

店を探す時に、その店に関するレビューをいくつも読んでじっくり選ぶことができる場合と、ささっと見つけたい時とありますので、やっぱり微妙。

 

そしてやはり、この街のここに一軒、あの街のあそこに一軒、、という風に点在しているので、ちょうどいい時間帯にそこにいるようにしていないと、やっぱりそのお店に入るチャンスはないですね。

 

ヴィーガンに対応してもらえるお店

いちいちリクエストして「これを入れないで、これはこうして」というの、欧米だと言いやすいんですが、やっぱり日本だと言いにくい雰囲気バリバリですね。

ただ、蕎麦屋で「塩ください」とか、追加でどこにでもありそうなものをお願いするのは楽でした。

「これを入れないで」は、調理人のやることに口出しするみたいな雰囲気というか、なんというか。

 

でも、ヴィーガンやヴェジじゃないお店なのにヴェジメニューやヴィーガンメニューあり、というのがちょこちょこあって、それがとてもよかったです。

あと、寿司屋でも、野菜ネタで過ごせることを発見したのはよかったです。

安いから申し訳ないですけれど。笑

まあ同行者が色々食べるからよしということで。

 

 

 

野菜たっぷり!をアピールしているわりに肉バッチリ!

f:id:casse-pied:20190120065336j:plain

とあるチェーン店のチラシ?

電車の乗り継ぎを逃して、1時間ほどすごい田舎の駅で待つことになった時、とりあえずあったかいお茶を飲み放題できるかな、と入ったファミレス。

特に夫と一緒の時にはあえてこういう中途半端に西洋風な大量生産なチェーン店は避けるんですが、こういうのもまた日本の暮らしの一場面ってことで、夫は面白がっていました。

そこにあったチラシに、店名+Vege Kitchen 2018と。でも写真のメインは肉!売りは肉なんですよ!としか思えないその構図。笑

ふた切れのパンチエッタ以外は全部野菜だから、野菜が多いメニューなんでしょうけれど、英語しかわからない夫には謎だった模様。

他の店でも、英語のメニューには「野菜炒め」とあるのに日本語には「肉野菜炒め」とあったり、肉の存在が推しなのか推しじゃないのかわかりにくい、、、けれど結局、肉が入っていないメニューは売れないってことなんでしょうかね。

 

日本にいると、外食続きでも野菜不足になることはなさそうですが、肉を避けることはやっぱり簡単じゃないのだと再確認。

 

野菜の一品なのに何気に、、、要らないのに!

小松菜の芥子和え、水菜のおひたし、冷奴、、、、字面だけみて「おお、これなら食べられる!」と嬉々として注文して、出てきた小鉢をみたら鰹節がまぶしてあったりてんこ盛りになってたりして「ああああ〜、そうだったっけ」と残念に思ったことが何度かありました。

 

後からてんこ盛りになってるだけならば、注文するときに「この品は鰹節がかかってますか?なら、かけないで出していただけますか?」と言えば済む問題です。

和え物やおひたしなどは、出す直前に食材を合わせるものですが、やっぱり居酒屋などでは効率優先で先にできてるものを小鉢に分けるだけだったりして、「これに入ってる鰹節を取り出すことはできません」もあり。

菜っ葉ものの和え物やおひたし、味付けが鰹節中心ということならまあしょうがないかなと思うのですが、メニュー名に鰹節という言葉が一切なくて、芥子和え、なんて書いてあったら、辛子のピリリと聞いた和え物なんだろうと思いますが、こういう和え物、出汁なんかも使ってるんでしょうかね、鰹節がまぶしてあるってことは出汁も怪しいかな。

やっぱり見えないところに動物性がたくさん潜んでいますよ、日本の食べ物。

 

 

ヴェジとかヴィーガンという選択への理解が広まってる?ヴェジやヴィーガンが商売になりうる?

f:id:casse-pied:20190120065452j:plain

野菜がフィーチャーされてるのか、ヴェジやヴィーガンという選択がフィーチャーされてるのか、雑誌

 

買いませんでしたけど(結構お高かったし)ヴェジタリアン・ヴィーガンに関心のある方向けの雑誌がありました。

日本では、やっぱりヴェジ関係って「お洒落」の路線で広めていこうという意図が(何処かの誰かに)おありなんでしょうか。

ヴェジの食べ物だけを出すお店って、ラーメン系以外だとやっぱり「カフェ」って名前のところが多い印象ですし、和食系でも「カフェ」で玄米やら雑穀入りのご飯や、スプーンが木製だったりして、有機野菜・自然食系と同じ傾向なところが多い感じでした。

 

だから、というのも変ですが、お店にいらっしゃる方々はみなさん若くて。

オーナーも若い方だったり、頑張ってる!という感じのところは、本当に頑張って続けていっていただきたいと思いました。

若い人がたくさんヴィーガンに理解を示してくださるのは良いことです。

地球の将来もこれからの若者や子供達にとってはもっと切迫した死活問題ですしね。

 

一方で、昔から日本にある「精進料理」系はやっぱり今回も遭遇せず。

検索したんですよ、Happy Cow のみならず、他の検索サイトも多用して。

でも、精進料理でヒットしてもよく見るとそこの店は懐石料理で、刺身やステーキがどどーんとメニューの中心に据えられてたり。

 

 

次に行く頃にはどうなってるんでしょうか。きちんとした理解が広まってくれることを祈ります。


ヴィーガン ブログランキングへ

日本帰国時の携帯電話対策と、近所の森

帰省している間の携帯電話、ポケットWi-Fiを滞在期間中レンタルしました。

 

ネットと電話の通信と両方できるようなSIM を探しましたが、SIM のレンタルはあれど、音声の通信やテキストメッセージなどはできない、という、、、じゃあSIMにする意味は?という現状でした(2018年年末と2019年年始のお話)

 

casse-pied.hatenablog.com

 

 

こちらのサイトなどを参考に

www.yohey-hey.com

 

一番良さそうなレンタルの会社を見つけ、、、

www.gmobile.biz

 

モントリオールの自宅からネットで出発一週間前くらいに申し込み。

これで準備万端だ、と思ってたら数日してメールに「この期間中の需要が多すぎて、お客様のご注文には応じられませんのでキャンセルさせていただきました」なるメッセージが。

 

「我が社ではお客様の個人情報を重大に受け止めておりますので、ご注文の際にいただいた個人情報は全て消去させていただきました」

なんてありますが、そんな事言われたら「とか言って実は保管してあるんじゃないの?」という気もします。

しかも、出発間際になってキャンセルされたら困るじゃないですか!

と大慌てで似たようなサービスをしている別の会社を探し、ちょっと割高な上、使い放題ではなくて月額10GBという制限のあるものを選択し、注文。

 

www.yohey-hey.com

 

その後その会社からもメールが届いたので「なんだなんだ」と思ったら、やっぱり年末年始は帰国する人が多いのか、「需要が多すぎる」ので、希望の期間全てには応じられず、使用開始(希望は31日から)を1月2日からにさせてくれと。

 

30日に成田到着ですから、年末年始は遠出することもないだろうし、ないものは無いんだからしょうがあるまい、と、一月二日始まりでその会社のサービスで行くことに。

 

そして本当に一月二日の昼ちょっと過ぎた頃に無事配達されました。

こういうのが予告通りっていうのは日本では普通なんでしょうね。

予告なんかあってもあてにならないところに住んでいるので「二日からって言ってたけど今日届かなかったらいつになるのやら、面倒臭いなあ」と届かないのを前提で過ごしていたので、ちょっと気が抜けた気がしました。笑

 

 

容量の制限があったので親の家に滞在している時間帯はポケットWi-Fiの電源を切り、家のWi-Fiのみに。

 

ポケットWi-Fiを使用するのは基本的には出先で電車の乗り換え検索、行きたい場所に関する情報を検索する、メール、スカイプ、あとは食事をする時間や場所がわかった時点でHappy Cowなどで検索する、、、くらい。

 

スカイプでの連絡は実際にあってよかったな、と思える場面は何度かありました。

仕事先の友人と待ち合わせ時間の調整をするとか。

 

 あると便利なので次の帰国の時にもやっぱりこういうのをレンタルすると思います。

  

そうそう、レンタル開始は実家に郵送してもらいましたが、返却は成田で直接返却しました。

郵送して万が一事故って届かなかったらこちらの責任になりそうな感じだったし、日本を去ってからトラブルになったら後が面倒くさいかなと思ったので。

 

でもね、成田の返却カウンター、そこの会社の名前らしいものがドーンと書いてなくて、「ここで、、いいのかな?」と不安になりつつ持って行ったら「はい、かしこまりました」って感じで何にも確認せずに受け取ってくれて、何の受取証も何もくれずに「ありがとうございました」って言ってやり取りを締めくくろうとなさるのですよ。

「ええ?それだけですか?ちゃんと期日に返しましたよっていう証明とかいただけませんか?」

と言ったら、「普通はそういうことはしませんけれども、そういうことでしたら、、」と、何やら返却した端末のケースに入っていた書類を一枚コピーして「こちらのコピーをお持ちください」と。

でもそこには日付とか、「確かに返却したものを受け取りましたよ」っていう文章は一切なくて、「こんなんで大丈夫なのか?」とちょっと不安でした。

 

まあその後メールで「遅延」とか言われてないので、無事に収めていただいたってことみたいですけれど、これでトラブルが一切ないのかな、とちょっと不思議です。

 

 

 
雪が降った翌日

たまたま休みの前の夕方から晩にかけてちょっとした積雪がありましたので、今朝は休みだけど早めに起きて、これまた午後から仕事の夫と、近所の森の公園(自然保護公園みたいな感じ)でスキーしてきました。

雪がどかっと降っても翌日休みじゃないとか、休みになる前に気温が上がって表面がガチガチになっちゃってコンディション最悪になったりとか、タイミングもあるので、こういう風に休みの日にフレッシュでふわふわのいい雪があると嬉しいです。

今シーズン初。わーい。

f:id:casse-pied:20190131090115j:plain

ダウンヒルなら「雪山が呼んでるよ」ですが、クロスカントリーなのでまあ、「森が呼んでるよ」ですかね。

うちの近所の公園は、落葉樹の森なので、冬場は裸の木々が寂しそうに立ち並んでいて、あまり美しくはありません。これがコニファー系だと、ナルニア国?って感じで雰囲気いいんですけどね。

 

この日はまだ朝のうちだったので、私より先にトレイルを行った人たちは一握りほどという感じで、上り坂もスキーをガニ股にして登った人がまだ一人もいなかったようで、綺麗なトレイルのまんま。

私も頑張ってガニ股にせずにまっすぐに坂を上がりましたよ。笑

一応この公園内では最上級レベルのトレイルなので、ものすごく下手な初心者の人はあまり来ていない(朝だし)という感じで、カーブの部分もはみ出した板の跡など見受けられず。笑

 

昼近くなってくるとだんだん人が増えましたけれど、それでも平日の午前中だから、森の中に私一人と、、、たまーに先の方に一人、、という感じで。

 

 

薄着してはじめましたが最後には汗だくで体がホカホカ。


ヴィーガン ブログランキングへ

フライパンでパパパッ、と、OKAへ冬の丘散歩行ってきました。

f:id:casse-pied:20190127070626j:plain

OKAの小山というか、ちょっとした丘を登った頂上から眺めた湖。真ん中辺に点在するアイスフィッシングの小屋の集まりが見えますか?

 

土曜日、一月二十六日、ケベックの州立公園ネットワークSEPAQが無料で解放されました。

たまにこういうことしてくれます。

そうしないと、普段のぼったくり値段のせいで足を向けない州民相手に商売が成り立たないのかも。

少しでも良さを知ってもらって、高いけどたまには、、、っていうお客を拡大したいのでしょう。

 

 

ケベックの州立公園の中には、本当に素敵で素晴らしい雄大な自然を思い切り楽しめる場所がたくさんありますが、とりあえず近場の州立公園、Parc National d'OKA に行ってきました。

 

本当はもうちょっと遠出してもうちょっと素敵なところに行きたいとも思いましたが、先週の悪天候でまだまだ運転したくない道路事情なので、高速道路の除雪は問題ないのですが、田舎の山道に入って立ち往生とか事故とかも嫌なので、近場で。

 

この日は無料とあってか、駐車場もほぼ満車でしたが、一旦山に入って歩き始めると、周囲に誰もいないひと時も結構あり、小さいようですがトレイルもあちこちあるので、混んでいるという感じではありませんでした。

 

冬を楽しむ

冬のケベックは、雪に埋もれ、気温も低く、日照時間も短く、基本的にはわざわざ日本から遊びに来るような所ではありません。

けれど、留学なりワーホリなり仕事で転勤になっちゃったなりでこの土地に住むことになって、冬が来ちゃった場合は、この冬を「寒いわー、暗いわー、辛いわー」と後ろ向きに受け止めるよりは、「簡単に雪を楽しむ良いチャンス!」と思ってウィンタースポーツを満喫するのが得策。

 

ダウンヒルのスキーはあんまり経験がなく、たまたまクロスカントリーの楽しさを先に知ったせいで、私にとって冬の娯楽はクロスカントリーです。

雪のなかで体がホカホカして(そのうち汗だくになるほど)動き回るのは、こんな良い歳ですけれど楽しいですよー。

 

それでもなんだかんだ言って、スキーだとやっぱりスキー板を抱えてトレイルのある公園などまで行かなければいけないので、手軽さで言えばスケート(市内各地の公園に無料のリンクがあります)子供と一緒に楽しみたければそり滑りだって良いです。

 

チャンスがあったら、ラケット(スノーシュー)など、道具を持っていない場合はレンタルで挑戦するような娯楽も試してみましょう。

レンタルって買うより一回あたりの単価は高いですけれど、試してみて「これなら道具を買って週末なんども楽しみたい!」と気に入るまでの間のお試し期間的な使い方で。

 

市町村運営の公園などでのレンタルだったらそんなに高価じゃないですし。

 

OKA散歩の途中で出会った数組の親子連れ、子供達ははしゃぎまくって、雪の上に寝っ転がったり、坂を駆け下りて、勢い余ってぐるぐる回ってたり。

雪ってやっぱり楽しいです。

 

 
フライパンでパパパっと調理三種

f:id:casse-pied:20190129110103j:plain

左から、庄司さん的春菊蕎麦おやき、庄司さんにインスパイアされたレンコン焼き蒸し、チブリッツさんの大根磯辺揚げ

 

日本で B*ok Offという中古店で見つけた庄司いずみさんの料理の本。

だいぶまえのものみたい何ですが、100円になってたので買ってみました。笑

その本に紹介されていた「おやき」みたいな感じで、青菜をちょっと茹でたり蒸したり塩でシナっとさせたりしたものに、蕎麦粉をまぶしてまとめて焼く(もしくは蒸す)というの。

 

へー、蕎麦粉ってつなぎにも使えるんだ〜、とまずその発想に驚いたのですが、たまたま先週買った春菊を早く使い切りたいと思っていたので、これでやってみることに。

 

レシピのグラム数などは無視して、使い切りたい分の春菊に塩をちょっとまぶして弱火で蒸して、冷めた所に蕎麦粉を適当にふりかけ、混ぜてみて適当な頃合いでググッと団子にしてフライパンで表面をカリッとさせてから蓋をして火を通しました。

 

結構美味しかったんですけれど、もっと驚いたのは、夫も「これいけるね」とパクパク食べてたこと。

 

庄司さんのご本はパラパラとめくって、何となくインスパイアしていただいたんですが、あとは雰囲気で「レンコンも表面カリッと焼いてあとは蒸し焼きでも良いかも」と、使い残しのレンコンを割と厚切りにしてやってみました。

夫、これも気に入ってパクパク。

 

 

そして最後に、カリフォルニア婆さんで有名なチブリッツさんのブログで紹介されていた長芋の磯辺揚げと大根もちの磯辺揚げにインスパイアされて作った、大根の磯辺揚げもどき。

blog.livedoor.jp

こちらは、大根が水っぽくて、なかなかまとまらないのでかなり餅粉を入れてしまったせいで、ほとんど「もちを揚げた」ような舌触りになり、夫いわく「餅天ぷら」だとか。

夫にとっては、他に食べるものがあったらこれには手を出さないという感じのモチモチ度だったようですが、これはこれで私は気に入りました。

 

今度は芋系で磯辺揚げ試してみたいと思います。


ヴィーガン ブログランキングへ

最新版カナダのフードガイド2019

f:id:casse-pied:20190125221035p:plain

カナダのフードガイド、プラントベースの食品に比重が。
 
12年ぶりに更新された、カナダのフードガイド

 

もうごらんになりましたか?

https://food-guide.canada.ca/en/

 

って、カナダに住んでる人でもなきゃそんなことは知ったこっちゃないですね。笑

 

日本にも多分政府の省庁が監修した国民のための食品ガイドっぽいものは存在すると思います。

栄養士や栄養士の学生が職場に来て、人々に栄養指導をしてくれる際ガイドに言及されることは結構ありますし、学校や病院でも利用されます。

 

基本的には「バランスよく、栄養を考えて食事をしましょう。加工食品を買う時には裏側のラベルを読んで、塩分や糖分などに注意しましょう。」というようなアドバイスが載っているのですが、では、栄養バランスとは?という部分で、「成人は一日にこの栄養素をこういった食品から1〜2サービング摂取しましょう」などとあったのですが、「1〜2サービング」ってどれくらい?などなど、わかりにくいという批判が常にありました。

 

そして、栄養素のグループの分類表示は「牛乳とその代替品」「肉とその代替品」という具合に、動物性食品が基準というか、あくまでも基礎であるという姿勢でした。

まあ昔はそういうもんでしたから、そんなものと思ってましたが、このおかげでやっぱり「肉も食べないと体を壊すよ」と主張する人も後を絶たない訳で。笑

 

が、今回でたフードガイドでは、動物性中心のメッセージが消えました。

 

プラントベースのタンパク源への比重が増え、「肉や魚も食べなきゃいけないし牛乳飲まなきゃカルシウム取れないよ」という呪文が解かれました。

 

もっとすごいのは、それまでの4大グループのうちの一つだった、乳製品(牛乳、チーズ、その他の乳製品)というカテゴリーが消えて、タンパク質の部分にちょっとだけヨーグルトらしきものが置いてある程度なこと。

 

また、フルーツ・ジュース(日本語で言うジュースではなくて、この場合は果汁100%のジュースのこと)は果糖の取りすぎになるので手放しで健康に良いとは言えません。

これが今までは、ジュースをカップ一杯飲むことで本物の果物を二分の一カップ食べるのと同等の栄養を摂取できるという扱いだったのです。

食物繊維なしで果糖の塊をグビグビ飲むのが健康的だという誤解の元。

これも消えました。ブラボー

 

今回のフードガイド作成に携わったのは栄養の専門家ばかり。

産業の関係者は一切この制作のプロセスに関らないように配慮されたそうです。

ブラボー。

 
世間の反応は?

プラントベースの食事を広めたいと思っている人たちには大歓迎な、しかし、酪農や畜産に携わっている人たちやその団体にとっては、ちょっと受け入れにくい内容だと思います。

 

アメリカの食品生産者の政治への影響力は強烈なもので、国民が選挙で選んだ政治家や議会よりも力を持っている異様な有様ですけれども、(それが国民の肥満や成人病に反映していると言えます)ここまで極端ではないにしても、日本でもカナダでも、やっぱり資本主義経済の国では似たような構図はある訳ですから、特定の産業の製品を無視したようなガイドが出てきたことは、ちょっと驚きでもありました。

 

 世の報道をみても、みなさん驚きを隠せないのは同じこと。

www.theglobeandmail.com

 

カナダのテキサス、畜産が重要な収入源であるアルバータ州のカルガリーの地元新聞にはやっぱり地元の農家や関係者の戸惑いなども反映された記事が。

calgaryherald.com

 

上記の記事の後半に引用されているDalhousie UniversityのSylvain Charlebois教授は、新しいフードガイドのメッセージが定着し広く受け入れられるようになるにつれ、消費者の行動にも影響を及ぼす事になるので、供給管理されているカナダの酪農および家禽産業は数年以内に過剰生産になる可能性があると指摘しています。

さらにCharlebois教授は「これら商品の国内生産量は将来再調整をする必要があり、多くの農場が消滅する可能性がある。」とも指摘しています。

 

例えば家畜の餌になる大豆やトウモロコシを生産している農家も、酪農・家禽産業が縮小することになれば売り上げが減る訳ですから、現在のままというわけには行かなくなります。

 

農家は生産する品目を切り替えて生き残りを図ることが必要。

この際うまい具合にオーガニックで国内に住む人間向けの食料生産に切り替える農家が増えてくれたら素晴らしいんですが、どうなるでしょうね。

機械化・効率化された巨大農場から、オーガニックな小規模農場へ移行することで商売が成り立たないならば、そんな展開は期待できませんけれど、現在酪農産業に支払われている政府の助成金を、地球環境にも消費者にも長期的に有益な農業を促進する為に、生産者を保護することに回してあげればなんとかならないでしょうかね。

 

 

f:id:casse-pied:20190125221334p:plain

健康的な食品を選択するためのガイドライン
食品のマーケティングに気をつけましょう

と言うメッセージがあるのも画期的。

食品の広告や宣伝、パッケージって、マーケティングと言う名のマヤカシと言うか印象操作というか、消費者を騙そうというものが多すぎます。

現在スーパーマーケット等に出回っている大量生産された食料品に、「昔ながらの農家が丹精込めて作った」原材料を「おばあちゃんが良く作ってくれていたような手作り」で加工したような代物はありえませんけが、そういう絵柄や広告やロゴがついたものはたくさんあります。 

この商品を毎日食べると体の中から悪玉菌が消えて体調が良くなる、肌がすべすべになる、等効能でそそのかそうとするようなものもあります。

直接そういった効能を主張することはカナダでは違法ですが、厳密には主張していないけれど匂わせている、というレベルで巧妙です。

 

昨今のマーケティングには、人気のユーチューバー に新製品を使ったビデオを作らせて売り込むものもありますし、フェイスブックやアマゾン等、オンラインの広告でもその人の興味関心に絡めて売り込もうとしたり、全く油断も隙もありません。

 

個人的には他人が買ったものを延々見せびらかして語ってるユーチューブを見て何が面白いんだと思いますけれどね、買い物ユーチューブが人気なんだそうです。

買い物ブログもあるくらいだから、そういうものなのかもしれませんね。笑

 

プラント・ベースを推進するヴィーガンが「変な宗教?」と思われなくなる日が来るのか 


ヴィーガン ブログランキングへ

なかしましほさんのクッキー焼きました

ちょっと日本の話は休憩。

 

 

日本に帰省するずいぶん前に、ゼロウェイスト・ハンドメイド研究員のぽこさんのブログで拝見したなかしましほさんのお菓子。

gominaikurashi.blog.fc2.com

 

いや、ぽこさんのブログでは、レシピそのままではなく、米ぬかとかみかんの皮とか、独自の工夫がなされていてそれがポイントというか興味深いことこの上ないのです。

残念がら米ぬかはちょっと真似できない(日本にいないので、塩が添加されたり加工されていない安心な米ぬかが手に入らない)のですが、なかしましほさんのレシピならどうにか真似できるだろうと。

 

その後、日本に帰省している間に思い出しまして、本を入手することがました。

 

日本滞在中にも試しに一つ作ってみました。

 

家族には好評で、「これ美味しいね、前にきゃすぴえが作ってくれたお菓子はちょっと甘いな〜と思ってたんだけど、やっぱり日本人のレシピはいいね」

というお褒めの言葉をいただきました。(前に作ったものは甘すぎたというケチがついてますが。笑)

でも、この時は作り方が悪かったんだと思うのですが、私としては、いまいちかなー、と。

甘さが、控えめすぎな気がして、、、。

 

甘いもの好きでもないのですけれど、お菓子なんだったらもうちょっと甘い方が受けるんじゃないのか?などと、普段北米人相手に作ってる習慣からか、基準が甘くなってるのかもしれません。

 

とはいえ、混ぜ方のコツとか、厚みとか、色々と独特の製法を紹介されてますからね、やっぱりそれに慣れて、なかしまさんが作ってる時同様の混ぜ具合なり伸ばし具合なりを達成しないうちは「これ美味しくない」など言えません。

いや実際、食べて美味しいと言ってる人たちがいますし。笑

 

やっぱり甘さの基準が日本勢は低めなのでしょう。

 

 

ということで、再び試してみました

今回は基本の基本から、と、天板クッキー(全粒粉のクッキー)

f:id:casse-pied:20190124055034j:plain

本の表紙のレシピですが、焼き上げたのを手で割って食べる気になれなかったので切り目を入れてみました。

 

基本に忠実に、、、としっかりみながら、粉だらけの手で本を触るのはいやでしたけど、でもちょっと「ここ、どうするんだったっけ」と見返したりするため、あちこち触りました。

そう、前回の反省から、今回は大真面目なのです。笑

 

ちゃんと定規で厚さ4ミリも達成しましたよ。

むしろ、4ミリにするべく麺棒でグイグイ、グイグイ、まだ5ミリちょっとあるなあ、もう一息、グイグイ、うーん、こっちはいいけどそっちはまだだ、グイグイ、とやっているうちに、いじり過ぎになってしまうのでは、、という恐れも感じましたが。

 

今回、基本に忠実になりきれていないのは、分量を二倍で作ったことと、使い捨てのオーブンシートを使いたくないので、シリコン・シートの上で焼いたこと。

 

 

シリコン・シートで焼いたことで、熱の伝わり方が若干変わってしまったり、なかしまさんの本にある「余熱で火が通っていく」過程の熱の伝わり方も変わるでしょうから、カリッとしないかも、、、と思っていましたが、余熱がすっかり冷めてしまってから試食したものはカリっとしてましたので、使い捨てのシートは不要です。安心です。

 

二倍に増やしてこね回したせいだと思うのですが、サクッというのはなくて、ちょっと詰まった感じは否めませんでしたので、これはもう、二倍に増やすのはサクッを達成するまでお預けで、何度か練習してみるのみかもしれませんね。

 

なお、甘さですけれど、、、、、

確かに甘さはガツンと来ないんですけれど、私はこれ、結構好きです。

もともと甘いもの好きではないのですが、小麦粉や胡桃の風味やちょっと入れた塩がほんのりきいていて、後を引くかんじです。

オンラインでみなさんがおっしゃってる「素朴」ってこれの事でしょうかね。

 

そういえば塩の分量が「ひとつまみ」とあったのを、レシピ全体を二倍にしてたのにひとつまみのままでやったので、本来の塩分より控えめ。

そこを間違わなかったらもしからしたら「クッキーというよりクラッカー的?」という味になったかもしれません。(だから二倍にして失敗してるって?笑)

 

モントリオールのキッチンで作りましたので、日本の家族からの賞賛は期待できませんが、多分受けるんではないかと。

夫はこういうの、美味しくできてなくても文句は言わない人なのですが、気に入らなければ試食後全く手を出さない人です。

帰宅後(夕食前)一枚だけ試食していいよ、と言ってたのに2枚目にも手を出していたということは、気に入ったんでしょう。笑

そうか、甘さ控えめでも大丈夫だったのか。

 

f:id:casse-pied:20190124060047j:plain

全部茶色系な表紙ですが、なぜだか素敵に見えますね、さすが。

 

ざっとみただけで、沢山あるレシピの中の3つくらいが卵使用でヴィーガンじゃないのですが、他はほぼヴィーガン(はちみつをメープルシロップにするなどすれば簡単)なので、作りがいのある一冊です。

 

表紙のクッキーと自分のを見比べると、焼き色がまるで違ってますね、、、それに、フォークで空気穴開けるのすっかり忘れてましたし。笑


ヴィーガン ブログランキングへ