ちょっと日本の話は休憩。
日本に帰省するずいぶん前に、ゼロウェイスト・ハンドメイド研究員のぽこさんのブログで拝見したなかしましほさんのお菓子。
いや、ぽこさんのブログでは、レシピそのままではなく、米ぬかとかみかんの皮とか、独自の工夫がなされていてそれがポイントというか興味深いことこの上ないのです。
残念がら米ぬかはちょっと真似できない(日本にいないので、塩が添加されたり加工されていない安心な米ぬかが手に入らない)のですが、なかしましほさんのレシピならどうにか真似できるだろうと。
その後、日本に帰省している間に思い出しまして、本を入手することがました。
日本滞在中にも試しに一つ作ってみました。
家族には好評で、「これ美味しいね、前にきゃすぴえが作ってくれたお菓子はちょっと甘いな〜と思ってたんだけど、やっぱり日本人のレシピはいいね」
というお褒めの言葉をいただきました。(前に作ったものは甘すぎたというケチがついてますが。笑)
でも、この時は作り方が悪かったんだと思うのですが、私としては、いまいちかなー、と。
甘さが、控えめすぎな気がして、、、。
甘いもの好きでもないのですけれど、お菓子なんだったらもうちょっと甘い方が受けるんじゃないのか?などと、普段北米人相手に作ってる習慣からか、基準が甘くなってるのかもしれません。
とはいえ、混ぜ方のコツとか、厚みとか、色々と独特の製法を紹介されてますからね、やっぱりそれに慣れて、なかしまさんが作ってる時同様の混ぜ具合なり伸ばし具合なりを達成しないうちは「これ美味しくない」など言えません。
いや実際、食べて美味しいと言ってる人たちがいますし。笑
やっぱり甘さの基準が日本勢は低めなのでしょう。
ということで、再び試してみました
今回は基本の基本から、と、天板クッキー(全粒粉のクッキー)
基本に忠実に、、、としっかりみながら、粉だらけの手で本を触るのはいやでしたけど、でもちょっと「ここ、どうするんだったっけ」と見返したりするため、あちこち触りました。
そう、前回の反省から、今回は大真面目なのです。笑
ちゃんと定規で厚さ4ミリも達成しましたよ。
むしろ、4ミリにするべく麺棒でグイグイ、グイグイ、まだ5ミリちょっとあるなあ、もう一息、グイグイ、うーん、こっちはいいけどそっちはまだだ、グイグイ、とやっているうちに、いじり過ぎになってしまうのでは、、という恐れも感じましたが。
今回、基本に忠実になりきれていないのは、分量を二倍で作ったことと、使い捨てのオーブンシートを使いたくないので、シリコン・シートの上で焼いたこと。
シリコン・シートで焼いたことで、熱の伝わり方が若干変わってしまったり、なかしまさんの本にある「余熱で火が通っていく」過程の熱の伝わり方も変わるでしょうから、カリッとしないかも、、、と思っていましたが、余熱がすっかり冷めてしまってから試食したものはカリっとしてましたので、使い捨てのシートは不要です。安心です。
二倍に増やしてこね回したせいだと思うのですが、サクッというのはなくて、ちょっと詰まった感じは否めませんでしたので、これはもう、二倍に増やすのはサクッを達成するまでお預けで、何度か練習してみるのみかもしれませんね。
なお、甘さですけれど、、、、、
確かに甘さはガツンと来ないんですけれど、私はこれ、結構好きです。
もともと甘いもの好きではないのですが、小麦粉や胡桃の風味やちょっと入れた塩がほんのりきいていて、後を引くかんじです。
オンラインでみなさんがおっしゃってる「素朴」ってこれの事でしょうかね。
そういえば塩の分量が「ひとつまみ」とあったのを、レシピ全体を二倍にしてたのにひとつまみのままでやったので、本来の塩分より控えめ。
そこを間違わなかったらもしからしたら「クッキーというよりクラッカー的?」という味になったかもしれません。(だから二倍にして失敗してるって?笑)
モントリオールのキッチンで作りましたので、日本の家族からの賞賛は期待できませんが、多分受けるんではないかと。
夫はこういうの、美味しくできてなくても文句は言わない人なのですが、気に入らなければ試食後全く手を出さない人です。
帰宅後(夕食前)一枚だけ試食していいよ、と言ってたのに2枚目にも手を出していたということは、気に入ったんでしょう。笑
そうか、甘さ控えめでも大丈夫だったのか。
ざっとみただけで、沢山あるレシピの中の3つくらいが卵使用でヴィーガンじゃないのですが、他はほぼヴィーガン(はちみつをメープルシロップにするなどすれば簡単)なので、作りがいのある一冊です。
表紙のクッキーと自分のを見比べると、焼き色がまるで違ってますね、、、それに、フォークで空気穴開けるのすっかり忘れてましたし。笑