食いしん坊、北米でヴィーガンになる

北米で植物性食品を食べて強く生きる記録

Happy Chinese NewYearとまずい店

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子年の今年の記念切手

ハッピーニューイヤー!

中国のニューイヤーの時期ですね。

毎年正確にはいつなのか把握していないんですが、この時期に郵便局にいくと記念切手が販売されているので毎年買っています。

最近は郵便を使う頻度がかなり減りましたけれど、一年に10枚くらいはやっぱり使っているのですね。

去年はカナダのお菓子切手も買ったので、在庫はまだあるんですが、まあどうせパーマネント切手。

インフレに合わせて切手などの値段も年々値上がりしますが、パーマネント切手は値段関係なく永遠に使えます。

アメリカでも同じタイプの切手があり、あちらさんは「フォーエバー切手」と言う名称。

 

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一枚ずつのデザインはこちら

以前は国際郵便用の切手もパーマネント切手があったと思うのですが、これを買った時チラッと見たら国際郵便用には値段がついてました。

国際郵便なんかもほとんど使わないし、10枚も買ってしまったら使い切るのに10年くらいかかりそうなので、買ったのは国内用のみ。

一枚だけでの購入ももちろん可能ですが。

 

 

まずい店に入ってしまいました〜

先日映画を見にダウンタウンへ行きました。

映画の前にちょっと食べて行こうか、と言うことで、映画館近所の食べ物屋でヴィーガン対応できるお店を探しましたら、居酒屋****と言うのを発見!

ネット上ではヴィーガンメニュー、とまとめてあったので、選べるものも一種類だけ、とかではなさそうで、これは行けるかも、、、と。

 

結論を先に申しますと、不味かった!

失敗!

残念!

 

ニューヨークでフラッと入ったお店でも割と良かったし、日本の食べ物がもっともっと普通にポピュラーになってる様子を見て、なめてました。

ここはモントリオールだった!(アメリカの大都市より流行が来るのはやはり遅い)

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食べる?

日本っぽさを醸し出そうとしている内装ですが、日本を知ってる人が見たらやっぱり笑ってしまう感じです。

この「食べる」の横に赤いのが見えますが、この赤い放射状のものの真ん中は白い楕円で、その中には歌舞伎の隈取りのようなものが描かれてるんですが、この楕円ぽいもの、元は円だったのを壁に合うようにフォトショップか何かで縦の部分をグイッと縮めたんではないか、と思うような、あり得ない隈取り(ひしゃげてておかしい。)

 

この写真にあるバースツールですが、これ、箱になっていて中にカバンなどを入れることができるようになってて、これだけはこのお店で関心したナイスなアイデアでしたが、これ以外は全部残念なお店でした。

 

普段は夫は結構どんなまずいものを出されても文句は言わないんですが、その夫も美味しくないと言ってましたし。

 

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壁紙をはる時に誰も気がつかなかったか

壁紙の「喜」が逆さまだよ、と夫に言うと「わざと上下逆さまにするんじゃないの?幸運が落ちてくるとか言って」

夫が言ってるのは、中国系のお店などで「福」が上下逆さまに貼ってある、あれのことです。

あれは、逆さまにして、ラッキーが降ってきますように、と言う願掛けみたいなことだと中国料理のお店のおばちゃんに聞いたことがあるんです。

 

日本語にもそう言うのあるかな、、、いや、私は知らないなあ、、。

それにしてもこう言う漢字の壁紙ってこう言うお店以外で買う人あんまりいなさそうだから、高いんじゃないのかな。

内装をデザインする方が気張りすぎて失敗してしまった、と言う感じで残念。

椅子以外は本当に残念。

あ、さっきも書きましたっけ。

美味しくなかったので食べ物の写真なども出しません。

 

 

 

まあそんなこともあるさ、とくよくよ考えずに支払いして映画館へ行きました。


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昆布だし+蕎麦湯だしでピースープと、メープルかシカモアか

週末にのんびりしなかった翌日の月曜、仕事の後は結構疲れていて、ご飯をしっかり作る気力ゼロでした。

 

週末は外食続きだったので外食したい気分にもなれず、手抜きメニューで一番気軽なピースープを作ることに。

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手抜きピースープ

週末パンを焼かなかったのでパンの在庫もなく、パントリーをゴソゴソ探して出てきたグリッシーニを添えて。

 

でもこのスープが、ものすごく美味しかったんですよ。

 

使ったのは緑色の乾燥スプリット・ピー、いつも使うやつです。

 

ピースープは基本的においしくなく作ることはできるのか、というほど安定しておいしくできますが、今回は自分で言うのもなんですが、大変美味で、あれ?すごいよ、美味しいよ?と夫と二人でお代わりを二度も。

 

火曜日のお弁当用に取り分けたあとの鍋に残ったスープも、夫が「食べきっちゃっていい?弁当の分避けたからもういい?」と言って完売しました。

 

なぜあんなに美味しかったのか。

 

多分これはこの日使った出汁のおかげかと。

 

昆布だしと、蕎麦を湯がいたあとの茹で汁と、半々入れたのです。

そこに豆乳も入れましたが、大体の割合は、昆布、蕎麦、豆乳の順に2:2:1くらい。

蕎麦は麺に食塩不使用の二八蕎麦で、茹で汁自体も蕎麦の風味がしっかり残ります。

蕎麦はざる蕎麦で食べて最後に蕎麦湯をいただくのが好きですが、蕎麦湯で茹で汁を全部飲むことはできませんからね、もったいないので出汁として使うようになったわけです。

 

味噌汁と同じで、ピースープなんてレシピなんかなしで目分量で作ってますけれど、今回のは玉ねぎ、ピー、出汁二種類、豆乳、塩と胡椒と。

 

またお休みの日に蕎麦を茹でたらピースープ作ってみようかな。

 

プラントベースの出汁

鰹出汁は魚ですから、ヴィーガンは使いません。

日本に帰国している間に何度か遭遇して口にしたことはありますが、鰹出汁を口にしない年数が長くなればなるほど、この味が美味しいと感じられなくなっていることに驚きます。

 

いつも使うのは昆布出汁ですが、蕎麦を茹でたあとの茹で汁も出汁として使うので捨てません。

茹で汁を使うことを前提にするので、蕎麦は二八蕎麦などきちんとそば粉の割合がわかっているものを使います。

 

素麺やうどんなど、日本の小麦粉の麺類には塩が練り込んでありますし、これは父の心臓の手術後に色々調べて初めて知ったことですが、お蕎麦だと思って買っている麺も、小麦粉の方がそば粉よりもたくさん入っているような麺もあり、塩が練りこまれているそうです。

 

これを知った後は蕎麦は塩不使用の二八蕎麦一辺倒になりました。

 

野菜料理で有名な庄司いずみさんのレシピなど見ていると、切り干し大根の戻し汁も良い出汁が出る、とおっしゃっていますが、切り干し大根の頻度があまりにも低いのでまだ試したことはなし。

 

出汁などなくても、野菜がたっぷりでキノコ類がいくつか入っていたらそれだけで結構満足のいく味になるとも思います。

でもこれってやっぱり植物性の味わいになれたせいであって、肉の味に慣れてる人たちにとっては無味に感じられる味なのかもしれませんね。

 

 

メープルリーフはカナダのアイコン

カナダに住んでいると、あちこちでメープルリーフを象ったデザインを見かけます。

国旗にもなってますし。

葉っぱそのものもあちこちで見かけますね。

  

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こんな所にも

メープルはカナダだけではなくアメリカにもあるし、ヨーロッパにもありますし、なぜカナダのジンゴイズムとメープルリーフが一体化してるのかよくわかりませんが、なんとなくメープルリーフを見ると「あ、あれはカナダの何かだ!」と脳が勝手に反応します。

 

そんなカナダ脳でニューヨークの公園を歩いていると、こんなものを見かけて「え?何それ?」と感じます。

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ここにも

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こっちにも

金曜の午後、セントラルパークを散歩していましたら、パークレンジャーみたいな格好をした人たちがトレーニングをしているような場所に遭遇しまして、夫と友人と三人で興味津々で近づいて行きましたら、レンジャーらしき人々の中の一人が私たちの方へ歩いていらっしゃいまして、今彼らが何をしているのかを説明してくださいまして(ね、ニューヨーカーって親切ですよね)そこから夫、友人、私で彼を質問責め。笑

私が聞いた質問の一つは「なぜニューヨークの公園はカナダのメープルリーフを真似してるんですか?」笑 

いや、本気で真似してるとは思ってませんでしたけどね。

 

そこで親切なレンジャー氏が教えてくれたのは、私たちがメープルリーフだと思い込んでいたこの葉っぱは実はメープルじゃなくて、シカモアの葉っぱをデザインしたものなのだと言うこと。

 

そっくりですけれど。

 

自然界でもシカモアの一種にメープルと言う名前がついてるものが存在するのだったか、はたまたメープルの一種にシカモアと言う名前がつけられたものだったか、何しろ混乱を真似く事態になっているらしいです。

 

と言うわけで、ニューヨーク市やニューヨーク州の公園でこう言うのを見かけたら、これはシカモアの葉っぱです、と言うトリビアでした。


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 ヴィーガン・マンハッタン・お店紹介

週末はマンハッタンに行ってました。

マンハッタンはモントリオールからだと車で6時間〜7時間ほど。

トロントへ行くのと同じくらいです。

 

国境を超えるので面倒くさいし、アメリカは45代目の大統領になってから行く気がしなくって、、というか避けたくて、しばらく行っていませんでしたが、今回はもうすぐ遠くへ引っ越してしまう友人と会うために行ってきました。

 

 

 

マンハッタンのヴィーガン事情

大都会マンハッタンですから、全く心配も下調べもなく臨みました。

昼前に到着して友人宅に荷物を置いて、近所にあるJin'sというラーメン屋で食べたのは、野菜ボウル。

 

メニューにヴィーガンのマークがついてたのはココナッツミルク入りのグリーンカレーラーメン、とういうものが一品だけで、ココナッツミルク入りのラーメンが食べたい気分ではなかったので、野菜の丼がなぜヴィーガンじゃないの?何が入ってるの?それ抜いてヴィーガナイズできませんか?と質問してみたら、厨房の方とウェイターさんが食材の原材料リストを調べてくださいまして「この野菜丼、ヴィーガンですね、動物性のものは一切入ってないです」と。

 

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Jinのヴェジ・ボウル

ウェイターさんが二人くらいとキッチンの方とできっちり調べてくださったみたいで、皆さん親切でビックリしましたよ。

 

 

ナスとエノキが入っていて甘辛いタレでおいしかったです。

ただ、さすがアメリカ、大量でした。

大量なだけに後半は甘さが口の中に残る感じで、味が濃く感じ、少々苦戦。

地元にお住まいの方はタッパ持参で持ち帰りすると良いかも。

 

夫はすき焼き・ボウルを食べてましたが、夫も甘さと量の多さに苦しんだ模様です。

二人とも完食はできませんでした。

 

小さな店でしたがマンハッタンだけで三つくらい支店があるみたいです。

コロンビア大学付近だけあって学生風の若い人たちがひっきりなしに出入りしていました。

そして、ラーメンを啜らないで食べてる人たちを目の当たりにして一人で内心驚いてました。

食べにくいでしょうに、啜らないと。

www.tripadvisor.ca

 

ご飯をお昼にたっぷり食べたので夕飯はご飯ものじゃなくてもいいやと思ってましたが、入ったお店でヴィーガナイズできるものの選択肢をみて結局選んだのは、またしても丼物、、

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Communityでは Rice Bowl with Grilled Tofu

このお店のボウルは豆腐をグリルでちょっと焦げ目がつく程度にグリルしたものにピーナッツソースがかかってましたが、一緒に乗ってる野菜が全部生。

生野菜より加熱した野菜が好みの私にはこの組み合わせはどう転んでも「残念」としか思えない。

これは個人の好みの問題ですけれど。

このお店はFarm to table, 地産地消のお店だとかで、値段もそれを反映してる感じでしたが、優しいお店でした。

www.communityrestaurant.com

 

ヴィーガン・飲茶も試しました

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飲茶で食べきれず持ち帰ったあんまん

二日目の昼には中華街のヴィーガン・飲茶に行きました。

ここでの食事は嬉しくって食べるのに夢中で写真なし。

かろうじて食べきれず持ち帰ったあんまん(つぶれてますが)の写真を撮りました。

 

飲茶ってカートにのせたセイロなどに入った美味しいものをあれこれ指差して注文して食べるものだと思ってたんですが、久々に行った飲茶はリストにチェック入れてそれを渡して注文、、でした。

なので指差し注文では記憶しきれない料理名を覚えるチャンスとばかり、リストを「記念にもらえますか?」といただいて帰ってきましたよ。笑

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あんまんは紙袋に無造作に入れてもらっただけ、その袋の下は注文リスト

友人のお姉さんが今年からヴィーガンになったそうで、しかもお姉さんは穀物アレルギーなのだそうで、ヴィーガンな上穀物が食べられないから食べ物に困ってるらしく、このお店で私が選んだ米粉のダンプリング各種や米粉で作った麺の品や、何でどうやって作ってるのかは謎ですがヴィーガン・クラゲのサラダなど(最初彼女は、それはいらないわー、と拒否してたんですが好奇心からちょっと食べてみて気に入ってました)お姉さんを連れて来れそうな店だ、と喜んでいました。

www.buddhavegetarian.com

 

TVコメディー、 Seinfeldtに出てきたグリーシースプーン

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フルーツサラダ、これでUS$6.0て高くないです?

日曜の朝ごはんは近所のCommunity(金曜の晩に夕飯食べた店ですが朝ごはんが美味しいとかで)に再び行きましたが、すごい行列だったので名前を伝えて待ち時間を聞いて、待つ間こっちの店で時間潰そうか、、、とその昔Seinfeldtの撮影に使われた食堂、Tom's Restaurantが斜向かいにあるのでそちらに行きました。

 

この店は昔ながらのグリーシー・スプーン的食堂ですので、ヴィーガンが食べられる食品などなさそうだなと思ったらフルーツサラダがあったので、それと紅茶を。

このサラダ、量は少ないしカンタロープとハニーデューとブドウが一個だけ、って何それ、と思ったんですが、熟れ頃で美味しいものでした。

とはいえやっぱりマンハッタン、なんでも高いですね。笑

これとティーバッグの紅茶とで9ドルちょっとですよ。

 

周りのテーブルにはコロンビア大学の学生と思われる若い人たちが沢山いらっしゃいましたが、皆さん学生なのに羽振りがいい、、というか、この店はこの界隈ではこの量の割にやっぱり比較的安い方みたいですね。

 

お店そのものは、味にうるさい人が行くところというよりは昔ながらの定番のグリーシー・スプーンを楽しむ、もしくは大盛のご飯を求める学生が行く店、という感じです。

www.tripadvisor.ca

 

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再び訪れたCommunityでは野菜サンド

食堂でフルーツサラダをいただいた後出向いたお洒落系なお店、Community ではヴェジタブル・サンドイッチからチーズを抜いていただいて、ヴィーガンですのでチーズ以外もヴィーガナイズしてくださいとお願いして注文。

そしたら、野菜にマヨネーズが乗ってて、おお、これは忘れられたか?と。

夫と友人はヴィーガン・マヨかもよ、と言ってましたし、よくわかりませんけれども、間違われたとしてもここで「マヨっぽいものがのってるから食べない」と突っ返したらゴミになりますからね、環境のために動物性食品を避けてるのにちょっとマヨが乗ってたからと食べ物を捨てるのが環境のために良いとは思えないので、こういう場合は気にせず食べます。

 

間違って肉とか魚が入ってたら流石にちょっと食べられないですけれど(これは味覚が変わってしまったせいか、モロに動物の身が入ってると鼻と舌に刺激が強くて本当に楽しめないのです。)

 

サンドイッチも美味しかったですけれど、つけ合わせのサラダの中に水菜が入ってて、大変嬉しうございました。

 

 


ニューヨークはいつも遊びに行くだけですけれど、旅行者には皆さん大変優しい街だと毎回思います。


住んでるとタフでないとやってられないんでしょうけれども。


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いのちのおにぎり

今日のタイトルはなんだか大袈裟ですが、いのちのおにぎりの話。

 

味噌のおにぎり

先日、コンフォート・フードの話を書きましたが、コメントでぽこ33さんが味噌おにぎりのことを書いてくださいまして。

私、おにぎりは塩だけの白いおにぎりか、梅干しなど具を入れて、塩で握って海苔を巻いたやつ、もしくは、俵型で一口か二口で食べられる子供用のおにぎりくらいしかバリエーションはないんですが、「おにぎりに味噌ちょっちょっと」は噂に聞いたことはあったんです。

 

コメントでぽこさんにさらに質問してみたら、お答えいただきまして、手塩の代わりに味噌を掌に塗って、それでおにぎりを握ってみても良い、と。

おおおおお、一気にハードルが下がりまして、作って見ました。

海苔で巻いたのでぱっと見よくわからないんですけどね。

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良く見えないけれど、味噌握りです。

 手のひらに小さじ一杯ほどの味噌を塗りつけてオニギリを握りました。もうちょっとつけても良いかな、という感じでしたが美味しうございました。

 

 

おにぎりの美味しさ

子供の頃からおにぎりが大好きでした。

なんででしょうね、白米、塩、海苔、梅干し、これを並べてもらっても多分「うわー、美味しそう〜、やった〜」って喜ぶ子供はいないような気がします。

梅干しの部分がおかかとかシャケとか、ちょっと贅沢度が上がったとしても、多分やっぱりそこまで喜ばないような。

あと、自分じゃなくて誰か別の人が握ってくれたおにぎりは美味しさが格別なんですよね。なぜだろう。

 

 

いのちのおにぎり

子供の頃、テレビで「日本昔ばなし」というアニメーションの番組がありました。

 

あるとき、祖母と二人で観ていたのです。

その時のお話が、山に登ってきこりだか狩猟だかするおじさんのお話で、仕事に行くときには必ず白いご飯のおにぎりを昼飯用に持参すると。

 

で、その白い飯のおにぎりには海苔は巻いてなかったんです。

そこで子供のきゃすぴえは海苔の巻いていないおにぎりを食べたことがなかったので、「おにぎりに海苔がないのはあり?」と祖母に聞き、当時残り物のご飯を白いご飯だけでおにぎりにして翌日の昼などに食べていたらしき祖母は「ありあり、美味しいのよ」と。

 

お話は続きまして、山の中で狼だかお化けだか、何かに食べられそうになった主人公のおじさんが「俺の命が欲しいのか」と聞き、「そうだ、お前の命を食ってやる〜」と言った狼だかお化けだかに「それじゃあくれてやる!ほら、俺の命だ!」と言って持っていた昼飯用のおにぎりを投げてやるのです。

おにぎりを投げつけられた狼だかお化けだかは「おお、これがお前の命か!お前の命はもらった!もぐもぐ」と食べ始め、そのすきに機転のきくおじさんはスタコラサッサと山を駆け下りて命は助かりましたとさ、、、。

 

この話を一緒に見ていたきゃすぴえと祖母、「白いおにぎり」がみょうに美味しいものに見えたんですよね。

「おばあちゃん、明日のおやつに私もいのちが食べたいよ」とリクエスト。

祖母も、それくらいお安い御用だよ、と言ってくれまして、翌日学校だか幼稚園から戻った幼児のきゃすぴえはおばあちゃんが握っておいてくれた白いご飯の塩おにぎりを頬張って、かなり幸せな気分になりましたとさ、、、というお話です。

 

 

海苔が巻いてないですから地味ですけど、塩がきいた「いのち」のおにぎりは結構美味しくて、しばらくの間祖母ときゃすぴえの間で「明日のおやつもいのちでお願い」が続いた記憶があります。

 

 

私の好みの具は梅干し、またはゆかりご飯、皆様のお好みは?


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食とCultural Appropriation

寿司好きでもないのに何を気にしているのか

先日の記事で、北米の偽寿司について愚痴を書きました。笑

考えてみれば、寿司が大して好きでもないのに何を言ってるんだ、という。笑

 

子供の頃から寿司は好きじゃなかったんですよ。

「今日の夕飯なあに?」「お寿司だよ」

「えっ、ええ〜〜(すごく嫌そうに)」

で母を怒らせたこと数知れず。

 

なぜか、

それは酢飯が美味しいと思えなかったから。

我が母は料理上手と皆に言われていた人ですから、母の寿司が不味かったわけではないですよ。外で食べるお寿司も酢飯は要らない、と思うことが多かったですし。

 

白いご飯のおにぎりは美味しいけど、酢飯のお稲荷さんは無駄な食べ物だと本気で思っていました。

今はそこまで拒否はしませんけど、自分でわざわざ美味しい白米を酢飯にする気にならない。

 

北米の寿司屋でどんな創作寿司が食べられていようとそれ自体は気にもならないんですよ、本当に。

本当ですよ、本当。

うそっぽい? 

前の記事を書いただけに、これは信憑性低いでしょうか?

 

 

何が嫌なのか、考えてみたんですが、思い至りました。

 

「北米人が考えてるちょっとズレてる日本食像にハマるものをあえて作ってあげたくない」

要するに、ステレオタイプにハマるように演技してあげるのが嫌。

 

そう言うもんなんだと思ってるんだから、それに合わせてあげればいいじゃない、とも思いますが、それが嘘っこだと知っているのにそれに合わせるのってなんか嘘をついてるみたいな気がする、、と言うか、、、まあ次元は低いですが。

 

きゃすぴえ、当然本名はきゃすぴえじゃなくて日本語の女性の名前ですけれど、3音節ある名前なので、英語人が綴りを知ってから呼ぶと、真ん中の音節のイントネーションが上がるんですよ。

ラ〜ら、て。

 

これ、英語人には変えろと言ってもなかなか難しいらしいので、「いや、そうじゃなくて、らなんです」一回は応訂正します。

こちらの社会では移民や外国人が多くて自国語じゃない名前、聞きなれない名前に遭遇することはよくあるので、だいたいが一度きいたら発音を聞き直してなるべくその方の名前を覚えようという姿勢を示すのはよくあることなのです。

一度訂正しても聞き分けられない方には「そうそう、そうです」と言っておしまい。

 

音楽をやってるとかで耳がいい方は説明するとすぐに言えるようになるし、夫と私を知ってる人たちのほぼ9割は言えるので、不可能じゃないはずなんですが、まあね、初対面の人に自分の名前の言い方を練習させるのもなんですからね。笑

 

日本人の知り合いの中には、英語で生活してるんだし、英語人にはこの方がわかりやすいんだし、と最初っから「私の名前は、まり〜こぅです」なんて言ってる人もいます。

 

親切だなあ、とも思いますが、でも彼女の名前は「まりこ」さんじゃん、あえて嘘のイントネーションで名乗らなくっても、、とも思います。

 

そこらへんは個人の考え方の違いですけどね。

私はあくまでも、日本語的イントネーションで自己紹介して、英語的イントネーションで聞き返されたら一回だけイントネーションチェックを入れ、その後は放置派。

 

何がいいたいかというと、「まりこ」なのに「まり〜こぅ」と言いたくないのと同じ感じで、寿司を知らない人相手に北米寿司を作りたくない、、と言うか。

 

自分が寿司が好きじゃないから、人を喜ばせるために作るのも面倒、と言うのも大いにありますけれども。

 

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ごま、生姜、ニンニク入り、、日本風ドレッシング

 
Cultural Appropriation (この記事では略してCAとさせていただきます)

Cultural Appropiration と言うのは、自分の出身とは別の文化圏の装いや文化的な事象を持ってきて自分流に使ったり表現したりすることを言います。

 

白人作家が黒人を主人公にした小説を一人称視点で書く、

白人の歌手が日本とも中国ともつかない、でも明らかにアジア的な装いでステージに登場

金髪の人が自分の髪をドレッドロックにする

 

基本的には、比較的被差別グループの文化的特徴を差別する側が利用して被差別グループが怒りだすと言う構図が多いと思います。

中には被差別グループの特徴を小馬鹿にしてるじゃん、と受け止められかねない場合もありますが、やってる当の本人たちは真面目に「これ素敵だから私もやってみてる」場合が多いように感じます。

 

 

 

食の分野では洋の東西を問わず、あっちでもこっちでも、自分の文化じゃないけど気に入ってるよその文化圏の食品を自分流に作って喜ぶ、と言うことは大いにまかり通ってます。

 

北米寿司はそのうちの一つですが、私が作ってるインドのオカズなんかまさにそうですよね、インドに行ったこともないのにレシピを探してきては「ダール作りました」「サーグ・パニールのヴィーガン版作りました」って、北米寿司を批判してる同じ口で言ってるんだから、節操ないといえば節操ないです。

 

職場でインドのおかずを作る時に、インド出身のクライアントさんがボランティアにきてくれた、と言うことは何度もあります。

「うわー、あなたの国の料理を作るんだけど、何かアドバイスがあったら遠慮なく言ってね」と言いながらドキドキ一緒に作りますよ。

 

今のところ文句?を言われたのは「ニンニクの量が少なすぎる」だけでしたけど。笑

 

前にも書いたかもしれませんが、ジェイミー・オリヴァー氏が彼のレシピサイトで西アフリカの煮込み料理のレシピをちょっとアレンジして載せた時、物凄い数の西アフリカ系イギリス人はじめとする西アフリカの人たちが怒りのコメントを寄せたことがあります。

 

それを見て「わかる気もする、でも、怒ってる君たちも、偽寿司食べて喜んでるんだから、そこまで怒る権利はないような気もする」と感じたのを覚えています。

 

日本にもある食のCA

ラーメンとか餃子とか、日本では「中華」だけど実際には日本版の、元中華ですよね。

 

最近、国際的にかなり普及してきたRamenですけれど、日本のものとして紹介すべきなのか中国のものとして紹介するべきなのか、微妙なところです。

 

日本でよくある「和風スパ」とか「明太子スパ」とかも、イタリアのマンマが見たら血圧が上がっちゃうことでしょうけれど、パスタも元は中国の麺がマルコ・ポーロにより、、、云々カンヌン。

 

和風スパもやってる方にしてみれば、君んちのそのパスタ、美味しいからうちの風味に合わせても美味しいと思うんだよね、と、その程度の話なんですよね。

 

寿司にバーベキューチキンを入れるくらい、大したことじゃない、と思えてきました。

 

 

職場のランチでたまに「オムライス」を作ります。オムライス、と言うても意味が通じないので「オムレツ&ライス」と呼んでいますが、そうするとご飯が嫌いな人に「私はご飯抜きで、オムレツだけでお願いします」と言われたりします。

オムライスの、ライス抜き、って想像できませんが、私はこう言う場合はご飯を包む薄めの卵焼きシートではなくて、こじんまりしたプレーンオムレツを作ってあげてます。

 

 

ヴィーガンですからね、所詮は食のピュアリストではいられないですし。笑


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