食いしん坊、北米でヴィーガンになる

北米で植物性食品を食べて強く生きる記録

禁酒法と州営酒店SAQ100周年

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SAQでもらえるフリーマガジン。嬉しそうに飲んでるおばちゃんたちの写真が表紙

 

カナダ国内ではアルバータ以外の州では種類の販売は基本的に州営のアルコール販売店が専門にやっています。

 

ケベックの場合は他にはデパナと呼ばれるコンビニエンスストアがビール販売の重鎮。

あとは食料品のスーパーでも。

 

デパナやスーパーでもワインもウィスキーも買えますけれど、低品質大容量というか、やはりちゃんとしたのを買いたければ州営の店へ行くべし、ビール以外は。

 

全ての州のことを知ってるわけではありませんが、フレンチ系のケベック州はイングリッシュカナダに比べると飲酒に対する姿勢が比較的おおらかと言えます。

 

オンタリオは私の脳内では「アンチ・アルコールのピューリタンが州営のリカーコントロールボード(LCBO)で州民が簡単に酒に手を出せないようにコントロールしてる土地」です。

 

だってね、田舎町のLCBOは日曜なんか4時に閉店するんですよ。

夫が子供の頃は日曜は開いてなかったそうですけれど。

 

最近は変わったかな?

 

現在の州知事に変わってから、スーパーでもアルコール飲料が手に入るようになりましたし、保守派のプロ・ビジネス(プロフェッショナルという意味ではなくて資本主義的という意味です)のフォード知事ですから。

 

もっとプロ・ビジネスで新自由主義保守派なアルバータ州は、資本家がお金儲けするのに州政府が介入すること自体嫌いますから、だからお酒も個人商店が好きに販売できるのですね。

 

ケベック州は社会主義傾向が比較的強い上文化背景にカソリックの影響も強い土地ですので、酒類販売はSAQ が主にやってますけれども、オンタリオみたいに「リカー・コントロール」じゃなくて、名前からも明らかなように、ケベックのアルコールのソサエティsociete d'alcool du quebecなのです。

 

そのSAQ、今年で成立100周年らしいです。

先日店頭でもらってきた冊子をみて初めて気がつきました。

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そうか、100周年なんですか、と気がつかされたインサート小冊子

 

SAQ創設にまつわる歴史が解説されてます。

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そこで気がついた、SAQって禁酒法廃止後にできたってこと?という史実

ケベック以外の州に行くと、北米では飲酒=罪だと思われてるという感覚が色濃く感じられるのですけれど、ケベックはやはり、何もかもをsin(原罪)とするカソリック・チャーチの元に生きてきた人たちの「そういう建前は置いといて」という態度でアルコール飲料の楽しみを悪とみなさないおおらかさを感じます。

 

 

 

禁酒法成立への運動

社会保障という概念や制度が整備される前の北米の都市社会では、各家庭の収入は一家の父親の労働収入が全てもしくは大きな部分を占めていたわけですが、給料が出たら喜び勇んでサルーンとかバーに出かけて飲んでしまい、家でお腹を空かせている子供達に食べ物を与えてやることができず、寒い冬を乗り切る防寒着だって子供が大きくなれば買い替えてやったりしたいのにそれも叶わず、貧困に喘ぐ家々の妻たちが、これではやっていけないわ、と。

 

「アンジェラの灰」の世界ですね。

 

 

下のリンクのページでカナダにおける禁酒法の歴史の項目を読んでいたら、アルバータ州を舞台にした禁酒法執行を職務とする州警察の警官とブートレガー(違法で酒を販売する人たちのこと)の大ボスとのドラマのような史実を説明するビデオがあって、面白かったですよ。

www.thecanadianencyclopedia.ca

 

 

禁酒法の背景とケベック

 

カナダの禁酒法は基本的には州政府主導で、あとは街や自治体単位でバーの営業を禁止するところがあったりなかったり、というあまり統一性を感じない(住んでる人たちの好きにして、ってことか)印象を持ちます。

そういえばモントリオールでも南西部の工場労働者の住む地域だったVerdun地区は、つい最近まで「ドライ」な地区で、バーなど酒類を出す店の営業が認められていなかったのでした。

 

SAQの冊子にも自慢げに書いてあるように、1917年にカナダのあらゆる州で禁酒法が成立し始めた頃、ケベック州だけは住民の大多数が禁酒法成立に反対したため、飲酒は許容されていたとか。

 

その後1919年にはビールとワインの販売が「合法」になったそう。

許容されていたんだったら元々「合法」なんじゃないかと思いますが、州としての法律は不在でも、自治体レベルで酒類の販売を禁止していたところがあったので、州の法律を整備したということなのかな?よくわかりませんが。

いずれにせよ1920年代初めには多くの州で禁酒法は解消されました。

連邦政府の管轄と州政府の管轄とが入り組んでいて色々と面倒臭い法律だったようですね。

 

そして1921年にはSAQの前身、Commision des liqueurs de Quebecが成立し、アルコール製造と販売をコントロールしたと(結局コントロールしてるんですけれど。)

 

現在もSAQのポスターとか小冊子とかを見ると、ワインが一押しなんですけれど、当時のアルコール消費で一番だったのはラムだったようで、ワインやビールなど度数が低いものの方が飲酒を要因とする社会問題に繋がりにくいと判断されたようで、家で飲むならワインを!という販促方針だったようです。

 

 

ブートレガーとブラックマーケット

 

一方アメリカではカナダの多くの州で禁酒法がしりすぼみになりつつあった1920年に禁酒法が成立し、1933年まで続きました。

しかもこちらは憲法に修正条項を追加して全国的にアルコール飲料の製造、輸入、輸送、販売を禁止するという厳しさ。

 

カナダでの禁酒法は「酒類の販売を禁止する」だけで、製造と輸出は合法でしたから、アメリカは良い市場だったと思うのですが、禁酒法時代に突入したアメリカでブラックマーケットが発達するのに伴いちょうど良い供給元になったはず。

 

製造した酒類を法を掻い潜って国境の南に密輸して儲けるマフィアが国境の北でも南でも活躍しました。

現在でも国境近くの湖のあたりなどに「密輸人の洞穴」みたいな地名が残っているところがあります。

 

アメリカ、カナダ、カリブ諸島などの間でのアルコール類のブラックマーケットや違法販売の歴史はこれ以前からあったようで、これだけでも面白い。

要するに違法にしたり課税がすぎるとブラックマーケットが活発になり犯罪が増える、ということですよね。

 

en.wikipedia.org

 

en.wikipedia.org

 

 
アルコールあれこれ、日本との違い

日本も最近は法律が変わっているでしょうか。

昔は自動販売機での酒類販売も時間無制限でしたけど、今は夜11時までですもんね。

 

ケベック州の場合、アルコール類の販売は自販機(なんか見たことありませんが)であれデパナであれ24時間営業のスーパーであれ、夜11時にはシャッターが降ります。

11時3分くらいに店に滑り込んで「お願い!3分くらい良いでしょ!」とか言っても絶対だめです。

違反して販売したのがバレたら種類販売免許を取り消されて商売上がったりですから、お客さんがビール1ケースやウィスキー1本買って落としてくれる小銭程度のためにそんな危険は冒せません。

 

運転手じゃなくても車の中でアルコールを開封するのはダメ、公共の場(通りや公園など)での飲酒もダメです。

が、ケベック州の場合はピクニックしていてそのお供にお酒を嗜んでるのは問題にならないので、野外でお酒を飲みたいならば何か食べ物を一緒に広げていれば良い、という、これは法律なのかなんなのか、そういう習慣があります。

 

アルバータ州、マニトバ州、ケベック州では飲酒は18歳から合法です。

残りの州では19歳。

日本でもそうですけれど、この年齢以下でも家族内で親が目を瞑っていればあり、とか、友達同士で、、とか、そういうのはあります。

 

アルコールを提供する店の店員がお客の年齢を確認することはよくあることですが、若く見られがちな日本人、30歳過ぎていても「ID見せてくれないなら売れません」と言われることも普通にあり得ますので買い出しの際には必ず写真付きIDご持参あれ。

 

この人酔っ払ってる、と判断されたお客がバーや店の店員にアルコール販売を拒否されることも普通にあります。

明らかに酔っ払ってる人にアルコールを販売した結果交通事故などが発生した場合に、アルコールを提供した店の店員にも責任が問われる可能性があるので。

 

 


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アクアファバでヴィーガンマヨ第二弾(追記あり)

 

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猛暑続きでしたけど、(今朝は8時の時点で15度と過ごしやすい)今が一番良い時期なので外に出るたびに空を見上げ木々を見上げ満喫中。

 

 

マヨネーズがない時は

いつも作って常備しているヴィーガンマヨは、YouTubeでいつも美しいヴィーガンクッキングビデオを公開していらっしゃる髙嶋綾也さんのレシピ。

 今レシピのビデオを見てみたら、調味料の分量が若干修正されているような気がしますが、まあ基本はこれです。↓

 

 

材料だけメモした紙を冷蔵庫に貼ってあります。

みなくても覚えちゃいましたけども。

 

 

あるとき、職場でエッグサラダサンドイッチだかツナサンドイッチだか作ってる時に「あ!マヨネーズが切れてる!」と気がついたことがありまして、今から誰かに買いに走ってもらっても食事時には間に合いそうにない、、ということで、速攻で豆乳の代わりに牛乳で、ヴィーガンじゃないけど卵抜きのマヨを作って凌いだこともあります。

 

私以外はヴィーガンじゃないんだから卵も入れればよかったんですけど、北米の方は生卵を口にするのを怖がるので、職場で不特定多数に提供する食事に生卵を入れるのはひょっとしたら何か制限がついてるかもしれないし。

というわけで、ヴィーガンマヨのレシピはヴィーガンじゃない場面でも役立つ優れもの。

 

 

うちに常備していた分は先日サラダうどんを作った時に使い切ったので、そろそろ次のを作らねば、と。

で、そういうタイミングで豆乳が冷蔵庫にある時は良いんですが、切れてる時もあります。

ソイ抜きがお好きな方もいるし、今回はアクアファバで作るヴィーガンマヨに再び挑戦してみました。

 

前回挑戦した時はどこのどなたのレシピを参考にしたのか、全く覚えていませんが、あんまりシャキッとしなかった記憶があります。

 

今回のはこちらのWilさんのレシピで。

 

すごく簡単そうに見えますが、Vitamix持ってないので、うちのエマージョンブレンダーでどこまでこのツノが達成できるのやら、ちょっと不安なまま開始。

 

 

材料の「チックピーの缶詰の汁(アクアファバ)」のところは自分で茹でたチックピーの茹で汁を使いました。

あとはレシピの手順に従って作ったのですが、アクアファバの分量は1カップで、オイルもちょっと多めで、と若干正確さには欠けましたが、やっぱりWilさんのビデオのようなツノがピシッと立ってるマヨにはならず、若干ゆるめなマヨソースっぽいものに落ち着きました。

 

これは多分、きっと、言い過ぎ覚悟で「絶対」モーターの馬力の違いだと思います。

なんせWilさん Vitamix使ってはりますからね。

私のエマーションブレンダーはモーターが熱くなってましたが、無理無理。

 

酸っぱい葡萄的展開になりましたが、これはまあゆるめのソースということでポテサラやチックピーサラダなどに使って参りましょう。

 

という次第で再び髙嶋綾也さんレシピに戻るのです。

髙嶋綾也さんのレシピはうちの庶民派エマーションブレンダーでちゃんと作れます。

彼もVitamixお持ちですけど。

Youtuber ですしね。

 

 

 

 

パワフルなモーターがあれば、アクアファバは卵白の代わりに色々使えて便利なのです。

チックピーの風味がどこまで消せるのか、という話もありますけれども。

これはヴィーガンマヨのビデオの脇にお勧めされて並んでた中の一つ。 

 

追記:

アクアファバ・マヨ、翌日冷蔵庫から取り出したら、プルプルになっておりました。冷蔵して冷えてるからであって常温に置いておいたらまたゆるゆるになるののか、後日判明したらまた追記します。

 

 

今日は涼しいのでパン焼いたりご飯炊いたりしておこう! 


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一気に猛暑・夏の手軽な常備菜

 

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我が家のドライブウェイ・ファーム。庭の畑より生育が早いと聞いて。
 
一気に猛暑になりました

と言っても最高気温が三十度とか、そういう話ですけれども。

モントリオールは湿度が案外高くて、暑くなるとムワッとすごいです。

 

そうすると、職場の同僚とかクライアントさんとか、みんな一気にウワーっと暑さにやられます。

熱中症になるとか、そこまで深刻な話ではないまでも、みんなの行動が麻痺するというか。

 

暑くてダメダメになっちゃう人たちの共通点といえば、これです。

住んでいる建物の周りがアスファルトとコンクリートで、建物の周りに大きな木がなくて、そして極め付けは、住処の両側に風が通る窓がついていない。(窓があっても反対側が壁とか)

 

都市部にはそういう条件の住まいは結構ありますね。

 

モントリオールの場合は、建物の構造が基本的に冬を想定してあるというか、窓ガラスからの放熱を抑えるべく、窓の数が少なめであったり、風通しに配慮されていないレイアウトだったり。

新興住宅地は土地を分譲して大きな家を建てるばっかりに注意がいってて庭の木とか街路樹とか、まったく考慮されていなくて、これは入居した人たち、きっと暑いよ〜、と。

 

古めの地区だと、家の前庭に植えられている木々がかなり成長しているので、だいたい木陰ができています。

 

うちも家の前庭と裏庭の木のおかげで夏は比較的涼しく過ごせます。

冷房が好きではないので、木陰さまさま。

  

日本でも緑のカーテン、なんて言って窓の前にヘチマなどを育てて日除けにしているご家庭がありますけれども、本当に植物が作ってくれる日除けの力はすごいです。

家のまえにちょうど良い大木がない場合は緑のカーテン対策ですけれども、それ以外にも、地面が植物で覆われているのとコンクリートとアスファルトなのと、これだけでも照り返しによる気温の差は恐ろしいほど違います。

 

以前夏場に日本に帰省した時に、実家の周辺を散歩したおり、小さな植木鉢に入ったさまざまな植物を家の塀の前に並べていらっしゃるお宅がたくさんあって、目にも麗しかったんですけれど、こういうのも涼しさにつながるなあと感心した覚えがあります。

コンクリートやアスファルトだけじゃ殺風景ですもんね。

 

そんなことを考えながら、今年から始めた我が家のドライブウェイ・ファームの植木鉢の成長ぶりを楽しんでいます。

並べた植木鉢のおかげでドライブウェイ周辺の気温が下がるかはわかりませんが、この暑さのおかげで野菜の生育がとても良いとお隣さんが一昨年あたりから続けています。

裏庭の畑と同じ種類の野菜を両方に植えてみたので、違いがあるのかどうか、観察してみます。

 

 

手軽な常備菜 

休みの日の朝に「これからバイクライドいかない?」「公園でピクニックしない?」とお誘いがかかるようになったのが、パンデミック中の規制が緩められてからの嬉しい悩みです。

 

今はまだ室内に人を招き入れることはできませんが、これもそのうち解除されるかもしれません。

でも今のところ、自転車で遠出してお昼を一緒に食べましょう、とか、公園で待ち合わせてピクニックしながらおしゃべりしましょう、など、アウトドアでの逢瀬を選ぶ友人が多いです。

せっかくの良い季節ですからね。

 

電話をもらって、そうだね、そうしよう、と思った時にすぐにぱぱっと持っていけるランチアイテムを常備しておく必要ができました。

 

一番便利なのはやっぱりこれ。

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フムス。

豆を一晩水につけておいて、翌日インスタントポットの豆モードで15分調理をして、あとは材料を合わせてフードプロセッサーでガガガー、っと混ぜるだけです。

 

店で買っても良いんですけれど、市販のものは味がやっぱり自分好みではないので。

作るのはとても簡単。

フードプロセッサーなど、モーターによってガガガっと混ぜられるマシンがあれば作れます。

 

ベーシックな材料 

  • ヒヨコ豆 2〜3カップくらい
  • タヒニ 大さじ2〜3杯くらい
  • ニンニク 好みで
  • 胡椒
  • オリーブオイル (滑らかになるように加減して追加)
  • ヒヨコ豆の茹で汁もちょっと
  • レモンかライムの絞り汁もしくは好みのお酢
  • スーマックもあれば最後に混ぜたいもの。(なければなくて良い)

 

材料の分量は、基本的に使えるチックピーを基準に、少しずつ加えて味見して好みの味を達成する感じですが、生のニンニクは入れすぎるとチックピーで盛り返すのはかなり大変なので、最初は少なめで。

混ぜては味見、味を見ては何か追加して混ぜ。

 

知り合いの中近東人には「フムスはモーターがしっかりしたフードプロセッサーがあれば美味しいのが作れる。あとはタヒニをケチらなければ。」と言われます。

 

滑らかさ(モーターの馬力で)と風味(タヒニをケチらず)ということですね。

 

好みでクミンパウダーとか色々入れる人もいます。

私は入れることもあるけど、基本的には入れない方が好きです。

 

 

ピタですくって食べるのもよし、野菜と一緒に食べるもよし。

チックピーは今までは圧力鍋で加熱しておりましたが、これはインスタントポットで作ると毎回とても柔らかくクリーミーで美味しく炊けると気がつきました。

ベイリーフを一枚入れます。

 

 

缶詰のヒヨコ豆を使えば加熱がいらないからそれこそ暑い時に最適 


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コーンシロップ不使用のコチュジャンを求めて

 

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今うちにあるこのコチュジャン、購入の決め手は容器がガラス瓶だったから。コーンシロップきっちり入ってます。

 

コーンシロップの入っていないコチュジャンが欲しい

 

韓国スーパーなどでよく見かけるあの赤くて四角いプラスティックの容器に入ってるあれ、あのコチュジャンは材料を見るとコーンシロップが入っています。

砂糖よりも安くて甘いですからね、大量生産の加工食品の多くにコーンシロップが入っていますから、出来合いのソース各種やドレッシング、コチュジャン、炒めた野菜にあえるだけで本格中華みたいになる『**の素』、などなどによく入っています。

 

アメリカで販売されている炭酸飲料などは規制がないので糖分はコーンシロップですが、同じブランドの炭酸飲料でもEU では砂糖、カナダや日本はどうなんでしょうか、買わないので知リません。

コーンシロップは肝臓にも悪いし、血糖値をぐんと急上昇させる食材でもあるし、あらゆる食品に潜んでいるので要注意、と言われています。

本当のところ、果糖であれテーブルシュガーであれ、糖分はどんな形でもとりすぎに注意ですし、コーンシロップが別の糖に比べて特別有害であるかどうかは化学的に断定できる根拠は示されていないようなのですが、何しろコストが安いので、加工食品には多用されていて、加工食品には糖分以外にも健康に有害な要素が多く含まれるため、注意しておいて損はないと思っています。

 

ということで、甘い調味料であるコチュジャン、コーンシロップの入っていない商品が見つけられません。

なきゃなくて済むんですけれど、韓国のレシピなどを見つけるとコチュジャンが材料に入ってる場合が結構あるので、頻度に気をつけつつ、コーンシロップ入りコチュジャンを渋々使ってきました。

 

そこで見つけたこの方のビデオ↓

彼女は普段のレシピで市販の例のプラスティック容器入りのコチュジャンを使っているのもみたことがありますが、作ろうと思えば作れるんですね。

ちょっと面倒くさそうだけど。

作業そのものは難しいものではなく、ただ大量に材料を合わせて沸騰させたり発酵させたり混ぜたりして、その後出来上がりを壺に移して何ヶ月か発酵させるようで、材料は違うけど味噌を作るのと似たような、時間をかけた調味料なんですね。

 

一瞬「次に韓国スーパーに行った時に材料探してみようかな」と思ったんですが、こんな壺いっぱいのコチュジャンを使い切るのには我が家の場合は5年以上かかりそうだし、その前に腐らせてしまうかもしれないし、そこまでの情熱はないので、パンデミックが落ち着いたら韓国料理もしくは辛い物好きな友人と共同作業してわけっこできるか、ちょっと考えてみたいと思います。

 

そして見つけたのはこちらのアジア系トロントニアンのWilさんのビデオ。

彼は日本のラーメンがお好きなようで、ヴィーガナイズしたレシピを紹介してたり、ラーメンの本も出してるようですが、今回はコチュジャンもどきを。

 

本格的なレシピではなくて、お味噌やお酢、砂糖などを入れて味の再現をしようという試みなようですが、10分もあればできるような感じですので、私はこっちで行こうかな。

 

レシピで使われている砂糖をデーツにしちゃうとか、甘みを別のものに置き換えてみるのも良いかもしれません。

デーツの甘みだって糖分なので、デーツにしたから健康度が上がるわけでもないんですけどね。

 

 

校則をめぐる話

スペインの学校で、スカートを履いて登校したために退学になった学生がいたとか。

その学生へのサポートを示すために自身もスカートを履いて学校へ通うようになった高校教師が出現して話題になっているそうです。

 

www.cosmopolitan.com

 

スカートはいいんですけど、別にスカートだからってハイヒールを合わせなくっても、、とつい思ってしまいましたが、こうやって話題にしてみんなで考えるというのは良いことだと思います。

 

「服に性別はない」というハッシュタグですが、服装に投影される性別のあり方というか求められ方も、時代や文化によってそれぞれですもんね。

 

性別で思い出したんですが、日本の中高の女子の制服によくある「セーラー服」って、あれはどこでどういう経緯で日本の「女子の」制服に採用されるようになったんでしょう。

Sailorっていうのは水兵だけでなく船に乗って海に出て働いてる人のことですけれども、大体は男性で、あのセーラー服も英米の海軍などの制服として軍人が着用してるのが一般的です。

どこでどうなって日本の女子の制服になったんだろう。 

 

それこそ男女ともセーラー服で構わないですよね。


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モントリオールやカナダで愛されてるプレイリスト(たぶん)

今週のお題「わたしのプレイリスト」

 

大真面目に自分の好みのバンドとかアーティストをご紹介するのは照れるので、ちょっと外して、モントリオールといえば、カナダといえば、というのをご紹介してみようと思います。

 

まずはカナダの、いえモントリオールのヒーロー

といえばレナード・コーエン。

 

パンデミックの前の年に記念切手が発売になって、郵便局が各家庭のメイルボックスにそのお知らせのチラシを入れてくれてたんですよ。

たまたま発売日にダウンタウンを通る予定があったから、「じゃあついでにちょっと並ぶかもしれないけど、買っとく?」なんて思ったら、郵便局のあるブロックに差し掛かるところで「ええ?あれ全部行列??」

行列は1時間もしないで中に入れる程度ですよと局員の方に言われましたけど、並ぶのは嫌いだし、また別の時に買えば良いか、、と。

 

casse-pied.hatenablog.com

 

もちろんすぐに売り切れたらしくて、後日郵便局で「レナード・コーエンの切手を」と言い終わらないうちに「もうとっくに売り切れましたよ」と。

 

モントリオールの人たちの間では本当に根強い人気なのです。

私たちのヒーロー、て感じで。

実際にすれ違ったことのある人とか、同じブロックに住んでたことがある人とか、レストランで隣のテーブルになったことがあってお話ししたのを今でも覚えてる人とか、そういう人たちが一生自慢し続けるのです。

ただの有名人ではないんですよね。

 

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街の中心にあるマウントロイヤルの展望台から見えるダウンタウンのビルのレナード壁画

 

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2018年頃市内の美術館で開催されていたレナード・コーエン展の展示の一部。キーボードのキーを押すとそれぞれに別々のレナードの詩の一説を彼が読み上げているのがスピーカーから流れてきました。ものすごく楽しいインスタレーションでした。

 

有名な曲はたくさんありますが、多くのアーティストがカバーしているのはHallelujah。

 

本人のバージョンでもYouTubeだけでもいくつかあり、どれが一番しっくりくるかなーと迷ったのですが、ビデオ見ていてもしっくりこなかったんですよね。

 

私の脳内ですでにレナード・コーエンのこれ、という空間が出来上がっているから、変に映像がついてくるのが邪魔なのか、ライブ版などはその場にいればわー、とのめり込むけどこうやってYouTubeで見てるとそうもいかないのか。

 

で、見つけたのがご本人がインタビューでHallelujahについて話しているビデオ。

インタビュアーがジアン・ゴメシなのがちょっとアレですが、まあ彼も活躍してた頃はカナダで音楽番組といえば、という感じでしたからね。

 

レナードご本人も言及していたカバーをしたアーティストの中の一人がこちら↓ 

カバーしてる若い方達はみんな結構盛り込んでるというか、大仰な感じになるので私個人はレナードのオリジナルが一番やっぱり好きです。

 

他にはRufus Wainwright もカバーしてますが、彼はモントリオールのジャズフェスティバルのオープニングに来たことがあって、野外のフリー・ステージだったので友人たちと頑張って観にいったのでした。

彼はお母さんとお姉さんがケベコワの有名アーティストで、家族総出で一、二曲演奏して楽しいステージでした。

これは当時、テレビのコマーシャルでも使われてかなりポップだったので、ステージで演奏した時も群衆がウワーッと盛り上がった曲、Cigarettes And Chocolatemilk。(このビデオは私がみた時のものではありません。) 

 

カナダ出身の有名アーティストは結構多く存在しますが、カナダという僻地では不足だったからアメリカに進出して成功した人たちが多くいる一方で、カナダの地元で地元の人たちに人気で、多分アメリカや日本などにはあまり知られていない人気者といえば、この方。

Stompin' Tom Connorsの、このベストアルバムは実はお友達のお母さんに「カナダ入門に必要」とクリスマスにプレゼントされたので私も持っています。

 自分では絶対買わないですけども。笑

このTilsonburgというのは南オンタリオにある街で、以前はタバコ栽培でかなり儲けた土地なのです。

喫煙の害が知られるようになり、タバコ農家の多くがタバコ栽培をやめてオーガニックでトマトだとか別の野菜の栽培に切り替えて生き残りを図るようになり、以前のような大規模なタバコ農家に出稼ぎしに季節労働者が集まる、ということもあまり見られなくなったかもしれませんけれど、この曲を聞くと、中学から高校にかけて、夏休みのバイトでタバコ農家で仕事をしたことがある我が夫は懐かしそうに昔話を始めるんですよね。

夫の時代はかなり機械化が進んでいたから、この歌ほど「この地名を聞くと腰が痛くなる」というのはなかったらしいですけれども。

Stompin' Tomは他にもご当地ソング的な、Bud the Spud (PEIといえばジャガイモ)とか、ホッキー・ソングとか、カナダの庶民の心を鷲掴みにする曲が色々。

 

モントリオールの南西地区St-Henriや Little Burgundyなどは、昨今ジェントリフィケーションが進んで昔の面影が徐々に薄れていっていますけれども、モントリオールでオリンピックが開催された当時は外国からの訪問者に見られないようにと塀が建てられたほどに貧しく、治安もあまりよろしくない地域でした。

 

そのLittle Burgundy出身のジャズ・ピアニストのオスカー・ピーターソンもモントリオールの誇りです。

彼の記念切手も随分前に販売になって、あの時は無事に購入できたので、レナード・コーエンほどのものすごい盛り上がりはなかったのかな。

それでもやっぱり音楽ホールに名前がついてたりとか、地味ですが誰もが敬意を示しています。

 

個人的には私はこちらが好み↓ですが、どちらにせよ、ピアノを無理矢理習わされていた幼少の頃、こういう演奏を聴くチャンスがあったら「格好いい!こんなのが弾けるようになるのなら頑張ろう」と思って続けていたかもしれない、、、かな?

 

 

番外編 

カナダってどんな国?と聞かれたら、まずはこれ大事です。

カナダの都市はちょっと車を走らせればすぐに田舎になるようなサイズですし、自然はやっぱりカナダのアイデンティティの大きな部分を占めると思います。

 

 

分離独立騒ぎでアングロ住民がこぞってケベックを離れてしまう前は、カナダ随一の大都市だったモントリオール。

その地位はトロントに奪われて久しいですけれど、ホッキーでもなんでも、トロントと聞くとライバル意識がムラムラと、、まあ人それぞれですが。

大阪と東京みたいな感じなのかな、、どうでしょうか。

 

で、この歌はそういう二都市の関係と、でもやっぱりクールだからトロントにも行くし、友達もいるし、従兄弟も住んでるし、、というそういうのを前提で聞いてくださいね。

本気で貶されてると思って怒らないように、、、冗談ですから、、、、。

 

 

 

 

現在ホッキーのプレイオフで、思いのほかHabsが健闘してます。音楽じゃないけど。


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