食いしん坊、北米でヴィーガンになる

北米で植物性食品を食べて強く生きる記録

ことの始まり

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なぜヴィーガン・ブログを始めるのか

ヴィーガン・ダイエットを始めようと思った時、ものすごい数のヴィーガン・レシピをネット上で拝見したのですが、欧米の方のレシピはやっぱり欧米の方の好みのものに偏っていて、あんまり甘いものを好まない私の食指が動かない。。。それではと日本のヴィーガンやベジの方のレシピを探すと、美味しそうなものが沢山あるのだけど、北米に住んでいる自分にはなかなか手に入れにくい材料を使ったものが多いので、実際に日常的に使うのが難しそう。。。

酒の肴系やエスニック系の食べ物が好きな私が北米で気軽に作れるレシピを探してメモしているうちに、これを自分のために整理して、ついでに公表してしまうのも悪くないかも、と考えるに至ったしだいです。欧米各地にお住まいで、ベジもしくはヴィーガンの食事を日々作っている方々とつながることができたら、心強いぞ、という下心も当然あり。

 

ヴィーガンという選択肢

ヴィーガン・ダイエットとは、動物(魚も含む)の肉を食べないだけではなく、動物に起因する食品、動物性食品が含まれる食品を一切摂取しない食生活。

生き物の命を自分の食のために奪ってしまうことに疑問を感じてヴィーガンになる人もいますが、自分としては、動物界の一員として、生存のために他の動物を食べるということ自体は否定できないと思っています。でも、無為に命を消耗したくないという気持ちはあります。

肉食が一般的な社会で生まれ育った私が、ヴィーガンという選択をした理由は、環境問題と、世界中の食糧供給の歪みとに加担したくない、というところです。ヴィーガンになって以来、アニマルライツに関する感受性が以前よりも敏感になった部分は否めませんが。

 

ヴィーガンだと表明するとよく言われる、「だって人間はもともと雑食でしょ」

人間は雑食して生き延びてきた。だけど、人類は100年前、1000年前には、地球上の隅々の資源(動物も植物も鉱石も水も空気も)を独占して、森林を切り開いて大豆やコーンを植え、大規模な食肉生育プラントを経営して貴重な水を使い、環境を汚染して生きてはこなかったわけです。肉食文化と言われる欧米だって、昔は毎日こんなにたっぷりと肉を食べていたわけではなかったはず。

肉や魚がこんなに簡単に、こんなに安価に、毎日下手すれば三食食べられるほど消費できること自体ちょっとおかしいわけで、そして、その一方で飢えに苦しむ人々が未だに存在するという貧富の差が存在しているのもおかしいわけです。

なにもヴィーガンにならずとも、人々が週に一日二日、肉を食べないようにするだけでも環境への影響はかなりのものになると言います。だから、自分のヴィーガン・ダイエットも、完璧でなければならないとは思っていません。他の人にヴィーガンであれ、というつもりも毛頭ありません。

ではなぜヴィーガン・ダイエットなんか始めたのか? 私は面倒くさがり屋なので、いちいち店頭で「この肉はどういう生育環境でどういう加工、屠殺をされてここに来たのか」「餌はなんだったのか」なんてじっくりラベルを読んで、吟味するのが面倒くさくなったから。魚もしかり。こんな内陸部まで運ばれてきたこの魚は、どこでどういう漁をされてやってきたのか、いちいち調べがつかないことの方が多いうえ、だいたい冷凍ものは旨くもなんともないのです。そうまでして肉や魚を食べ続けたいか、と自問して、いや、なくてもいいや、と思ったということです。もともと肉好きな人だったらこんなに簡単には決断できなかったかもしれません。

 

ヴィーガンという生き方 

ヴィーガン・ダイエットに移行して一年ほどになりますが、ヴィーガンという肩書きのためにやっているわけではないので、未だに我が家には動物性食品の残りものがちらほらあります。まだ使えるものを捨てるのには抵抗があるので、そういったものもたまに使っています。だから今現在、私は厳密なヴィーガンではないという人ももちろんいます。まあそれはそれでいいのです。

同様に、数年前に購入した革靴とか、革のベルト、ウールのセーター、絹のスカーフなどは、物持ちの良い私ゆえ、あと10年以上は余裕で使えると思います。大事に使い続けていくつもりです。

新たに何かを買う場合は革製品、ウール、絹、などは避けていこうと思っています。 

 

 


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