食いしん坊、北米でヴィーガンになる

北米で植物性食品を食べて強く生きる記録

Bananaの花でフィッシュ&チップス

しばらく前に、豆腐でフィッシュ&チップスに挑戦しました。

 

casse-pied.hatenablog.com

 

一旦冷凍して解凍した豆腐が揚げてみるとフライドチキンっぽいというのはかなり前からヴィーガンやヴェジの人たちの間で語り継がれていましたが、私が作るとどうもやっぱり豆腐と高野豆腐の間という感じ.

 

何がいけないんだろう、と思っていたら、フィッシュ&チップスの魚の代わりに豆腐説までいくつか発見して。

 

こういう「肉もどき」や「魚もどき」の食べ物に挑戦する心理って、自分が肉も魚もなんでも食べてる時には理解できませんでした。

「そんなに肉が食べたいなら食べれば良いのに?」とね。

 

先日、「肉食を避ける人が増えている傾向を危惧する」というご意見をネットで見かけ、ああそうそう、自分がヴェジじゃないと理解しにくいことってあったっけと。

 

 

肉もどきの存在は不思議? 

肉の味とか魚の味が懐かしいと感じていても実際に動物性の食品を口にしたいと思わないという選択は両立し得ます。

それが辛い人もいるでしょうし、慣れてる、平気、気にならない、という度合いは人それぞれ。

 

私は個人的には肉の味自体は好きでもなかったので、肉の味そっくりなビヨンドミートもしくはインポッシブルミートを食べた時「肉にくしすぎてダメ」と思いましたけれど、ヴェジになるという選択をした人が全て肉の味がダメだったわけじゃないですからね。

 

肉ではなくて、魚介類の方が私としましては、「魚介の出汁が出てて美味しいね」というメニューが多いし、好きだったっけなあ、と思うので、インポッシブル・シーフードが登場したら試してみたい気持ちはあります。

カツオだしの匂いも「キッツイな〜、獣くさいな〜」と感じる昨今、実際にインポッシブルかビヨンド魚介類を目の前にしたら鼻について口に入れられないかもしれませんけれど。

 

 

 

擬き食品は良いか悪いか

インポッシブルおよびビヨンド程肉に近くなくとも、大豆製品の偽肉は昔から色々あり、台湾素食などのおかげでいろんな肉の代わりになる食品が存在します。

 

個人的にはそれほど使いませんが、食生活をヴェジやヴィーガンに転向したばかりで「肉が入ってない***なんてねえ」と感じる人にはやっぱり便利。

BBQなどで、肉を焼いてる人たちと一緒にご飯を食べる時には手っ取り早く同じ形態のものをヴェジの人にも作れるから、社会性という面でも便利。

 

 

 

大豆製品の害?

 

大豆製品を避ける人もいますけれど、これは80年代頃、欧米の健康ブームで大豆製品の消費が急増した時に、乳がんとの結びつきが疑われたことから、大豆はよくない、という考えが一定の人々の間で信じられていることからくると思います。

 

大豆の何がいけないと言われているかといえば、大豆に含まれる、女性ホルモンのエストロゲンに類似した成分が危険だとかいう話なのですが、それを言い出したら本物の動物性食品にはエストロゲンの本物が入っているので、どっちが危険なのか、という話です。

 

実際に大豆製品の摂取が乳がんなどと結びつくというのなら、大豆製品が豊富な東アジア各国乳がん発症率は欧米の比較にはならないはず。

 

むしろ問題なのは、加工された大豆やコーンが形を変えてあらゆる加工食品に使われている、そちらの方だと言われていますね。

 

  

楽しいから挑戦・偽フィッシュ

美味しい魚を食べて、うわー美味しい!

と感動したことは忘れていません。

 

でも、「うわー、美味しいはずだと思って期待したのに、せっかくの魚をこんな風に調理しちゃって勿体無い!」とがっかりした記憶もしっかり残っています。

 

魚介類がふんだんに楽しめる土地に住んでいればがっかりすることは少ないかもしれませんが。

 

北米や英国や、フランスでさえも、海辺の街で「美味しいシーフードがあるに違いない」と期待してがっかりしたことは数えきれません。

 

モントリオールは内陸ですからね、ボストンとか、カリフォルニアとか、海のあるところにいけば期待してしまうのですが、魚介類を大好きな人たちがそこにずっと住んできた土地でなければ、例え漁港にある店でも美味しいものは出てこないと知りました。

 

 

そんなわけで、期待低めで挑戦するから多分ガッカリ度はサンタバーバラの寿司屋よりも低めであろう、バナナの花のフィッシュ、挑戦してみました。

 

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蓮根があるのはご愛嬌

チップスはオーブンで。

「フィッシュ」の上に見える緑色は磯の香りを添えようとふりかけた青のりです。

www.elephantasticvegan.com

 

豆腐のフィッシュ&チップスに挑戦した折にあれこれ見たユーチューブで、ロンドンにあるチッピー屋さんで出しているヴィーガン・フィッシュ&チップスが魚みたいでものすごく美味しいというのを見かけまして、お店の方がバナナの花を使ってるとおっしゃるのを覚えていたのです。

 

で、先日買い出しに行ったアジア系スーパーで、青ネギの上の棚に「バナナの花」がパックされて陳列されていたのを目撃しまして。

 

生のバナナの花、鮮度はイマイチ、値段も割と高めだし、調査する前に生物(しかも鮮度イマイチな)を買うのは躊躇われたのでそこでは買わず、帰宅後バナナの花、フィッシュ&チップス、で検索したら、三つほどヴィーガンブログを発見。

 

どのブログの方も缶入りのバナナの花を使っているので、缶を探してみたら簡単に見つかりました。

うちは二人なので、レシピ(2缶分)には従わず、1缶だけで作りましたが、一人2切れ食べて、3切れ残りました。

 

 

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見た目は大変魚っぽい
感想

豆腐で作るよりも簡単で美味しくできました。

魚っぽい見た目は感動ものですが、ちょっと緩いというか水っぽいので、マリネした後水分を切ってちょっと乾燥させる?と良いのかもしれません。

でも面倒臭いことせずにそのままで、こういうもんだ、と思って食べれば美味しい。

魚だ、ではなくて、バナナだ、と思って(全く甘くはありません。)

 

つまり、偽魚としてはイマイチ?

 

でもフィッシュ&チップスって魚が旨い!と心底言えない店も結構多いですしね、揚げ物でパブフードでちょっとジャンクな楽しみ、とすれば、十分美味しいです。

 

二ヶ月後くらいにまたやってもいいかも。

 

 

 

缶入りバナナの花、フィッシュ擬きじゃなく本来はどんな利用法なんでしょうね。


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