食いしん坊、北米でヴィーガンになる

北米で植物性食品を食べて強く生きる記録

スーパーの袋禁止、法律施行その後

 

今年の1月からスーパーなど小売店でのプラスティック袋の禁止について以前書きました。 

casse-pied.hatenablog.com

 

 

禁止になる→プラスティックの使い捨てが減る→良いこっちゃ、と思っていましたら、トンデモナイ話でしたよ。

 

まずこの法律は、施行が1月からだけども、急には対応しきれない店もあるから(主に小規模小売店)猶予期間が6ヶ月設けられていました。

 

2016年2月の報道で「禁止が決定した」と言われていたので、2年近く前から決まってたことですけれどね、「急」には無理だからあと6ヶ月の猶予が必要なんですねえ、、、。

www.cbc.ca

 

そういうわけで、いざ2018年の1月になってみたら、どこの店も相変わらず。

6ヶ月の猶予期間があるなら、すぐに切り変えなくってもいいや、ていう事でしょうか。笑

 

しかも、6ヶ月後には使えなくなる薄いプラスティック袋、今のうちに使い切っちゃえとでも言わんばかりに、今までは5セント課金していたのに、ガンガン振舞ってるみたいなんですよね、お店も。(うちの近所の店だけかな?)

だから前よりも使い捨て袋が増えてるような???

 

そして、一番ショックなのが、大手チェーン店各社の対応ですよ。

 

法律で禁止となったのは、プラスティックレジ袋の厚みが何ミクロンから何ミクロンの間の厚み、、、という指定がついていて(つけなければよかったのに、、、)要するにその規定の厚みより「厚ければ文句なかろう」という次第で、今までの使い捨てプラスティック袋よりも分厚くて、どちらかというとほら、靴屋で靴買ったりちょっとしたブティックで洋服を買うと入れてくれていたような、もしくはお米が入っているプラスティック袋のような、頑丈で分厚いプラスティック袋を導入したんですよ、彼ら。

 

分厚い袋を作る経費はそれまでの薄めの袋よりもかさむわけなので、いままで5セント課金だったのを、10セント課金にし、そうすると税金が発生するので、一枚袋をもらうのに課金されるのは12〜13セントだそうですけれど。

 

5円が13円になったからって、袋やめましょうって思わない人はごまんといますよ。

 

「しかも厚手だから何度か使えば却ってゴミを減らせるよ」

という人もいます。(でもそういう人たちはもともと薄めの袋もなんども使ってましたからね、同じですよ)

 

でも、何度も使わずぽいっと捨てる人たちもいますから、結局環境汚染の路線に直行するプラスティック量は増えるわけです。

 

この厚手の袋が出回るらしいと聞いた時もびっくりしたんですけれど、実際にその分厚い袋を持ってる人たちを見るにつけ、あまりの分厚さに本当にびっくりしました。

しかも、お金のない人たちこそがそういう袋をぶら下げて歩いている(課金という罰金を取られても気にしないで無駄なお金を徴収されている)のを見ると、それにも怒りを感じますよ。

 

うちの職場に来るような、ウェルフェア受給者の多くは、あまり計画性がないために買い物袋なんか持参せず、袋がいる?とレジで聞かれてお金が13セントもかかってることに気がつきもしないうちにいらないゴミを買ってるんです。

そして、環境汚染だの何だのということに気が回らないまま、汚染に加担してしまいます。(海洋汚染に流れていくプラスティックゴミが全てウェルフェア受給者が捨ててるゴミと言ってるわけではもちろんありませんよ。)

 

分厚い袋ではなくて、再利用できる丈夫な袋を奨励するとか、袋を家から持って来るのを奨励するとか、良心的な企業はやってますけれど、その道を選択しなかった「うちに来る客は環境問題なんかに関心などなくて、使い捨ての袋がないと生きていけない視野の狭い人たちだから」と決めつけているような対応をしたのは、

 

Provigo (ProvigoはLoblaw group傘下です。他には4 Freres, Loblawなど)

IGA 

Metro

 

の三大大手チェーン店です。(Metroは分厚い袋策から手を引いたという噂もありますが、真相のほどは未確認です。ご存知の方がいらっしゃったらコメントくださいませ。)

 

噂によると、袋の有料化が始まった当初に作った袋が分厚くて、経費がかさむから薄いのを作るようになって倉庫に入れてあったのを「厚みのおかげでこれ、合法だわ」と持ち出してきただけだ、という話もありますが(本当かもしれませんけど。笑)

 

どちらにしても、これが地元大手企業による環境問題への回答だとしたら許されませんよ。

 

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この緑色の袋には、Green, Earth, Water, Responsibilityなどなど、まるで環境問題に真摯に取り組んでいる企業かと思わせるような単語が並んでますけれど、その厚みを見る限り、リップサービスでしかないことは明らかです。

 

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こういうバッグが普及し始めて、20年くらい余裕で経ってるんじゃないですか?

可愛いのからごっついの、かさばるけど頑丈なものから薄くて急場凌ぎにも便利でカバンに忍ばせて置けるようなものまで、たくさん種類があるじゃないですか?

何を今更分厚い袋に逃げてるんでしょう。

 

当面買い物ではProvigoはボイコットします。(Metroと IGAは買い物圏外にないのであえてボイコットとは言いませんが、こちらも買い物には行きませんよ。)

もともと大きなスーパーには買い物に行かないようにしているんですけれど、もはや1セントだって落としてやりたくありません。

 

 

 買い物袋の脱使い捨ては、一番簡単な部類に入るんじゃないでしょうか。やらない手はないでしょう。


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