日曜からじゃんじゃんと、忠臣蔵の討ち入りシーンのような雪が振り続けたモントリオール。
気温がマイナス20度くらい(風も強いので、体感温度はマイナス35度とか40度とか)で、雪は乾燥してるというか軽いというか、スキーしたらフワッフワで楽しい!良い雪なんですが、風が吹くたびに吹きすさぶので、雪かきしてもあっちこっちに飛んでいき、朝、三週間ぶりに出勤したら、職場の前のドアから歩道脇まで、砂丘の砂紋というか丘というか、そんな感じで雪が盛り上がっていて、歩いて戸口までいけませんでした。(脇の木陰=積雪が比較的少なめなところから回って、泥棒のようにヒソヒソと戸口へたどり着き、ブーツでドアの前に吹き積もった雪を必死に掻き出して中へ入りましたとも。)
同じ時期の日本には緑の木々もあれば夏みかん(なのか?)がなってる木もあって色とりどりですが、帰ってみればモントリオールはグレーと白と、モノトーン。
これが私の現実。
空の旅、入国審査の機械化、長旅の疲れ
今回の帰省では、去年の6月から始まったエアカナダのモントリオールー成田直行便を初めて利用しました。
今までは安く帰省したい一心でアメリカ経由で乗り継ぎ二回とか、カナダ国内の乗り継ぎのみで日本にいけるエアカナダとか、色々使ってましたけれども、直行便、、、、、やっぱりいいですね。
荷物を無くされることもないし(荷物運の悪い私はよく無くされます。)
乗り継ぎの空港で乗り継ぎ便に乗り遅れるかもしれないというストレスも不要だし。
乗り継ぎのゲートが変更になるだの、ゲートのみならずターミナルまで変更になるだのと言った面倒に遭遇することもありません。
さて、直行便であれ乗り継ぎであれ、最近機械化が進んでいる入国審査。
去年は夏にアイルランドにも行きましたので、モントリオールの空港での入国審査、記憶に残ってても良さそうなものでしたが、歳のせいかすっかり忘却の彼方。
カナダの入国審査の流れは、自分たちで機械を操作してレシートを受け取ってそれを持って審査官が立ってるところへ赴き、パスポートとレシートを見せ、質問に二、三答えて終了。
効率アップを狙ってるはずですが、実際は機械の操作で躓いて却って長引いているような気がしないでも、、、。
機械の操作そのものは、ATMでお金を引き出したり支払いをしたりできる人なら誰でもできる(はず)。
最初に、あなたたちは何人で旅行したか、という質問があるので、一人なり二人なりの(画面上の)ボタンを指で触って答えていきます。
あとは、パスポートを一人ずつスキャンせよという指示に従って、スキャンします。
この時、永住者カード所持の非カナダ人は、パスポートをスキャンしてはいけません。
アイルランドの時は問題なく通過できたと思うので、あの時は画面の説明をきっちり読み終わってしっかり指示に従ってたんでしょう。
今回は、パスポートってあるし、とパスポートをスキャンしたばっかりに、写真撮影も終えた時点で「非カナダ人のきゃすぴえさん、カナダでの滞在目的は次のどれ?」という質問が画面に出てきて、いわゆる短期滞在のビザの選択肢が三つ並びます。
- 勉強のため(学生ビザ)
- 仕事のため(就労許可証)
- 移民するため(多分移民申請アカウントの番号などを入力させられるのじゃないかと)
私はそのどれにも該当しませんから、ここで困りました。
画面には「戻る」と言う選択肢はなく、「QUIT」もしくは「HELP」のみ。
機械を上手く操作できずに困っている人をサポートする役目の入管職員がいましたが、当然のごとくその人数は最小限で、私たちの周囲には他にも困ってる人たちが。
サポートの職員がこちらへ来るのを待つ間、横で夫がイライラと「なんでPRカードじゃなくてパスポートをスキャンしたの?永住者なんだからPRカードが先じゃん?」と、さも自分ならそんな過ちは犯さなかったとでも言うような。笑
次の時にまた同じことをしでかす(夫に再びいらいらされる)ことのないように、ここにメモしておきましょう、、、、
カナダへの入国審査のセルフサービスの機械操作の留意点(2019年一月現在)
- 入国審査の機械にスキャンするのは、PRカードのみ(パスポートはスキャンしません。これも変ですが)
- もし間違えてパスポートをスキャンしてしまったら、QUITを選択し、改めて同行者の分と一緒に手続きを開始する。(自分の分だけではなく、同行者グループ単位で処理するので。)
こんなこと、画面に出てくる説明文章をしっかりきっちり読んでから進んでいれば間違えないのかもしれないんですけれどね。
また、写真撮影時にじっとしていなかったからなのか、夫の写真が上手く撮れなかったようで、画面の夫の名前の横には、フェイスブックなどSNSでプロファイル写真を入れていない人のアイコンみたいな、黒いシルエットが。
出てきたレシートには写真の部分は四角にバッテンが付いていて「このままじゃ受理されないかも?」な雰囲気だったのですが、面倒くさがりな我々はそのままそれを持って入管の役人さんのところへ。
機械の操作が上手くいかなくてそう言うことになってる人は結構いるのか、そんなことくらいでやり直しをさせてたら大勢の訪問者をさばけないから細かいことは気にしてられないのか、「どこの国に行ってたんですか?」「食べ物は持ち帰ってきた?どんなもの?」などと言う質問だけされて、それで終了しました。
食べ物の持ち込み
基本的に北米の国はアメリカもカナダも、野菜、果物、種、肉、などの持ち込みは禁じています。
野菜やフルーツ、種に関しては、食用に加工されたもの(乾燥されてたり調理されてたり)は問題ないはずですが、生の状態だと目に見えない害虫の卵や生態系を乱す外来の植物の侵入につながるからです。
ヴィーガンな私、肉や魚が入った食品は当然持ち込みませんので毎回ここで問題になることはありませんが、ずいぶん以前に「なんであろうと食べ物を持ち込んでる人はこっちにきて荷物を開けなさい」的な方針だったことがあったので、そう言う状況でも面倒臭くないようにと、食品を入れるスーツケースは一つだけにしています。
いつも持ち帰るのはだいたい「乾燥した海藻類、味噌、乾麺」くらい。
たまに酒粕とか麹を持って帰ることもありますが、だいたい入管で聞かれた時に上の三つのアイテムを答えているうちに「はいはい、種や果物はないですか?」と聞かれ「ないです」と言ったらもうそれ以上のことは聞かれません。
あっちもね、聞いたこともない食品名を羅列されてもわからないし、チェックしたいのは生野菜・果物、種、肉類ですから。
生の果物や種が持ち込めるなら、柚子と山椒を持って帰りたいものです。