食いしん坊、北米でヴィーガンになる

北米で植物性食品を食べて強く生きる記録

コミュニティ・キッチンの準備レシピで、ディナーロール

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ディナーロール

職場でのコミュニティ・キッチン、いよいよ始まりました。

普段も週に2度、厨房でランチ作りをしているのですが、これはキッチンでボランティアしたいと希望する施設利用者諸氏をサポートするのが目的なので、最終的には12時にランチを提供できるように作業の流れをスムーズにしてあげること、ボランディア諸氏のスキル次第ではたくさんやってもらうこともできるし、手順を理解することが難しい方、ストレスに弱い方などが参加していれば様子を見て休憩を入れてあげたり作業のアドバイスをしたり。

 

一方コミュニティ・キッチンの目標は、その都度参加者が何かしら学んで、使ったレシピを持ち帰って家で作れるようになってもらうこと。

 

それ以外にも、栄養のバランスを考慮した献立の立て方、買い物のしかた、鮮度の良し悪しの見分け方、などなどを一緒に体験して学んでもらうのがゴールです。

 

 

台所でのスキルレベルって、人それぞれですが、判断しにくいんですよね。

 

 

うちの職場に来る人たちの中には、以前レストランの厨房で働いてた、という人もたまにいますし、料理なんか全く何も知らない、という人もいます。

 

そういう分かりやすい人たち以外にも、なんとなく苦手だと思っていたり、一度失敗して以来避けてる、という人などもいて、どこらへんのレベルに合わせたら良いのか、こちらもちょっとした模索状態です。

 

というわけで、1度目はベジタブル・ポットパイでパイクラスト作りに挑戦していただきました。

2度目はディナーロールに挑戦してもらう予定です。(金曜日の午前中開催予定)

 

フードプロセッサーとかスタンドミキサーとか、そういう料理好きフーディー(って言葉嫌いなんですが)な方の台所なら常備してあるようなもの、うちの職場に来る人たちの家には無いと前提して作り方を指導するので、結構大変。

 

普段自分がやってるパン焼きとは方向性が逆な「時短で簡単なディナーロール」のレシピを工夫してみました。

 

インスタント・イースト大さじ一杯とか、普段ならありえませんけれども。笑

 

でも台所に立つのが億劫な人が、生地をこねるところから焼きあがるところまで2時間以内に全てに挑戦して最後に「おおお、自分でもこんなことができた!家でまたやってみたい!」と思ってもらうのが一番大事なので、低温発酵とかサワードーとかいう話は別世界だと思って。

2時間かけてパンだけじゃ不足ですから、これと同時進行で野菜スープも作っていただきます。

 

スープはいつも適当に作ってるバチが当たったか、大勢に教えながら作る(その上ショッピングリストも一緒に制作して買い物にも行く)ために、どの野菜をどれくらい使えばどれくらいの鍋のスープになるのか、目分量で適当では教えられませんので、生まれて初めて切った野菜をいちいち計量カップに入れてメモリながらレシピを作りましたよ。

こんなの見ながら作るより適当にやる方が簡単じゃないか、と言いたいですが、ガイドラインがはっきりしていないと手が出ない人たちの助けになるからレシピを配ってくれという希望が出まして。

 

しかも当日十五人前とか二十人前とかで作ったものと、後日各自が家でレシピを見ながら四人前とかで作る時と、同じ結果が出なきゃいけません。

レシピ=あくまで参考、段取りを確認するためにチラッと見るだけ、、、自分で書いたものだって次に作るときには実験したくなってやり方を変える、、、という自分には向いてないプロジェクトな気がします。

 

 

とりあえずディナーロールのレシピ、覚書としてレシピを書いておきます。

 

だいたい1時間半で出来上がるふわふわディナーロール

材料

  • 全粒粉かオールパーパス粉、またはそれを半々で 4カップ
  • ブラウンシュガー 4分の1カップ(60ml)
  • アクティブ・ドライ・イースト 大さじ1
  • 塩 小さじ1
  • ぬるま湯 1カップ
  • 豆乳 三分の二カップ
  • ベジタブル・オイル 4分の1カップ
  • レモン汁 大さじ1杯半

手順

  1. ぬるま湯と豆乳は体温程度の温度に温めておき、砂糖を小さじ1ほどと一緒位にイーストを溶かし込んで5分ほど放置。
  2. 小麦粉、残りの砂糖と塩を合わせておく
  3. オーブンを180℉に余熱し始める
  4. イーストを溶かしたぬるま湯に豆乳、オイル、レモン汁を合わせてかき混ぜ、そこに粉ミックスを合わせてこね始める。最初はボウルの中でまとめ、台に生地を出してこねる。
  5. こね終わったらボウルを被せて5分ほど寝かす。
  6. 寝かし終わった生地を平らにならし、10当分にわけ、丸いボールを10個作り、9x13インチ程度のオーブン皿に油をしき、等間隔に並べる。
  7. 並べたボールに刷毛で水をたっぷり塗る(オーブンで発酵させるので乾燥を防ぐため)
  8. オーブンに入れ、20分そのまま待つ。
  9. 20分後、オーブンから出し、オーブンの温度を375℉に余熱し、余熱が完了したら再びオーブンの中に入れて20分ほど焼く。

 

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温度計の針が180℉に達したところ。この後200℉に到達

パンの焼き上がりは「表面が黄金色に色よく焼けるまで」とか「底を叩いたら乾いたような音がするまで」とか言いますが、ディナーロールの場合、くっついてる個体同士を外してチェックするのもなんですので、科学的に計測。

温度計を中心まで差し込んで中心部の温度が190℉になれば焼き上がりです。

 

 

いつも焼いているサワドーのブールは中心温度210℉になるまで焼く(とはいえ毎回測ってませんが)ので、小さいから?柔らかいパンだから?基準が違うんですね。

 

突貫工事パンですが、これでパン作りが楽しいものだと感じていただければ何より。

 

 

問題は、これを一人一つ配当することにするか、二つにするか。二つじゃ多すぎる気もするし、一つじゃ物足らないという気もします。 


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