バイクライド日和の土曜日
我が家はモントリオールの島の北側のバイクパス(自転車用のレーン)で川沿いの割と雰囲気の良いところに程近いのです。
毎年四月、五月くらいになって、自転車に乗るのに完全防寒着を身につけなくても良い季節になると、バイクパスのここからあちら側まで、北の島まで、北の島も通り越してもっと北まで、と遠出をするのが楽しみなのですが、暖かく天気も良い週末は、自転車の人出もグッと増えます。
なので先月あたりに一度週末にバイクパスに出て、あっちからこっちからくるバイクの人たち及び散歩している人たち及び車、、、に遭遇して以来、週末はバイクパスは人々と接近する頻度が多すぎてストレスが多いので避けていました。
でもねえ、毎週そんな臆病風吹かせてこんなに良い天気なのに自転車に乗らないなんて、、、。
と言うことで、夫が提案した「景色の綺麗なバイクパスではなくて、インダストリアル・エリアを通って空港の北側まで行こう」案に乗って、出かけてきました。
往復で三時間くらい。
インダストリアル・エリアと言うのは、工業地帯というとちょっと違うんですけれど、北米の郊外によくある平べったい建物がだだっ広い駐車場に囲まれて、広ーい敷地内に建っていて、そんな会社の建物が道路沿いに点在する(連立するんですけど何せ建物から次の建物までの距離は長いのです)そんな、普段は「北米って土地が広いから、こういう建物アグリーだよねえ、こんな建物の中で一日仕事するの嫌にならないのかしらねえ」と思っているような地域なのですが、週末(ほとんどの会社は休んでいるので出勤している人も搬入・搬出のトラックなどの出入りもほぼない)だし、こんなアグリーな景色の中を親子連れとかカジュアルなサイクリストたちはこないかもね、と。
予想が当たりました。
出かけてから、帰宅するまでにこのエリアで遭遇したのは鳥と、鳥と、バードウォッチャーの女性が二人(二人とも単独行動でした)そして空港の裏門のセキュリティ・ガードのおじちゃんが一人、そして、茂みの向こうをさっと走って消えていったバイシクリストが一名、それだけ。
わー、景色は美しくないけど、他人を気にせずに颯爽と自転車に乗れるのは嬉しいな!
夏になると、街路樹が一切ないこんな道路沿いを延々と自転車漕いでると、熱射病になりそうだと思うのですが、まだまだ気温が20度いかないくらいのこの時期なら大丈夫。
湿地帯の自然保護区
この空港の北側には、湿地帯になっていて野鳥がたくさん集まってくるエコ・パークのようなものがあります。
パークとか言いつつも、市は特に何もしていないようで、しかもその敷地の端っこには「開発用の土地」という看板が建っていて、「市内の自然保護区をきっちり守ります」と言う市長の言葉が怪しまれる。
その看板があるすぐ先には、REMと言って、空港から市内までを通る地上の高速鉄道が開設される予定になっているスポットがあり、現在も着々と(遅々と?)工事が進んでいます。
これが完成して空港から我が家の近所まで高速鉄道が通ることになったら、空港までの往復が楽になります。
が、そうすると便利になる代償として、いろんなものが値上がりしたり空き地にビルが建ったり税金が上がったりしそうです。
脱線しましたが、エコパーク、ここは本当にいいですよ〜。
公園でござい、と言う設備はほとんど何も整っていなくて、でも中途半端に道路を作り始めた(で途中で頓挫したのか?)ような形跡はありますが、ほぼ放置されているワイルドな湿地帯です。
わざわざ遠くからくる人もあまりいない。
鳥が好きな人たちがたまにカメラを持ってくる程度でしょう。
出勤
まだまだ職場の再開のめどは立たないのですが、州政府が「コミュニティー・オーガナイゼイションは**日から再開できます」と言うアナウンスをした場合、 速やかにスムーズに再開できるようにと、「新しい現実」に対応するための策を色々と考えるため、スタッフだけでしたがこれを書いている六月九日、約三ヶ月ぶりに行ってきました!
やー、朝家を出て仕事して、終わってから帰ってきて家でほっとする、、、ってなんてすっきりするんでしょう。
家で仕事するのって私にはあんまり合わないなあとは前から気がついていましたが、仕事をする場所へ行って、終わったら(終わらなくても)帰ってきて、家では仕事をしない、そう言う暮らしに早く戻りたいと感じました。
職場は狭いので、2メートルの感覚を常に確保して行動できるように、机を移動させたり使用しているコンピュータのワークステーションを移動させたり、クライアントが来訪するたびに記帳してもらっていたのをやめて、予約制にして、エクセルで予約表を管理することに変更したり、色々と対策を考え出したりして、あっという間に帰宅時間が来ました。
まだまだ準備するべきことは山積みです。
政府が「再開ゴー」を発表するまでは、変化する状況に振り回されないように、でもじっくりと先のことを検討する日々です。
自転車通勤できるのがつくづくラッキーです(今だけですが)