食いしん坊、北米でヴィーガンになる

北米で植物性食品を食べて強く生きる記録

アルバータ・ロッキー観光メモ・パート2

ブリュワリー・ツアーで試飲したビール
Canmoreあれこれ

カルガリー空港から東へトランス・カナダハイウェイをひたすら真っ直ぐ進んで1時間十五分くらい。

車窓から見えるロッキー山脈の壮大さに期待が高まります。

 

と思ったら、途中で見かけたセメント工場。

山肌を削り取って作っていたんですね。

そりゃあ考えてみれば、セメントだって地球上のどこかから来てるわけですから、それがたまたまこれから探索しに行く予定の、美しく壮大なロッキー山脈の端っこだった、というだけの話といえばそうなんですけれども、ちょっとショック受けました。

 

山は壮大で、ちょっとくらい削ったって消えやしないでしょうけれど、、、現在の地球上の人口や建設ラッシュや再開発や、なんやかやとセメントの需要を考えると、そのうちロッキー山脈の端っこの山ひとつが消えて無くなってしまうということも大いにあり得そうです。

山の麓を削って何してるのか?これはセメント工場です。

写真は後日カルガリーへ向かうシャトルバスの車窓からパチリ。

 

昔の映画など観ていて、砂漠とか森林とか、大自然が背景にあるようなシーンを見ると「この撮影現場、今頃は郊外の住宅地とショッピングモールになってたりして」と思うのですよ。

そうなってないケースもあるでしょうけど、それほど外れてもいなさそうな話ですのでちょっとやっぱり悲しい。

 

自分だってセメントや木材を使った住宅に住んでるわけですし、自然に一才手をつけずに生きていくことは不可能ですけれど、人間の存在って本当に地球にとっては迷惑この上ないものなのだと再認識。

せめて使えるものは修理して大切に使い続け、何でもかんでも使い捨てにするのは避けるようにしたい。

 

 

 

ホテルのチェックインが五時からだったので、その前にマイクロ・ブリュワリー・ツアーを予約してありました。

Canmoreの街だけでもツアーをやってるマイクロブリュワリーは2つか3つありました。

どれにしようか迷いましたが、ホテルの近くに一軒あったので、近さだけを理由にそこに決定。

 

アルバータ州は大陸性の気候で、かなり乾燥しているため、小麦や大麦の栽培に向いているということで、ビールの材料の一つであるバーリーもたくさん収穫できるのですね。

タンクを見下ろす。

ツアーは1時間ほどで、ツアーの間に四種類の試飲ができます。

実はツアー予定の時間よりかなり早く到着したのですが、ツアー客用のテーブルに通してくれたスタッフに「喉が渇いたので水をくれませんか」と言ったところ「ビールにしておきましょうか?」と試飲サイズのビールを出してくれました。

 

カルガリーでも何度か遭遇した「太っ腹なサンプル大盤振る舞い」

アルバータの商人は結構太っ腹なサービスをなさる傾向にある様子。

 

2階の一部はパブ&レストランになっていて、大きな窓から見える山々がすごい

 

美味しいビアーを試飲しつつワイワイとブリュワリー内を案内していただいて、二階からの眺めを見てしまったからには、滞在中に一度はここにビール飲みに来なきゃ、と思うじゃありませんか。

 

オンラインでメニューを眺めた限りでは、ヴィーガンオプションはあまりパッとしない様子だったので、ここにはビール飲みにくるだけにしておこうと決めていたのでしたが、夕方ビールだけ飲みに来たものの、なんだか雪の降るなかダウンタウンまで歩いて行くのもかったるいわね、と結局食事もしたのでした。

 

缶詰めマシーン。この音が結構うるさくて説明が聞き取りにくかった。

 

熊の足あとがこのブリュワリーのロゴ

 

www.thegrizzlypaw.com

 

 

Canmore滞在中に楽しんだこと

飲んでばかりいたわけではなく、日中は晴れている限り外で過ごしましたよ。

何しろ景色が素晴らしいから、この広々とした環境の中に身を置いて満喫しなきゃ〜と。

行く前の下調べでは、山に登るハイキングトレイルをいくつか調べてガンガン山歩きをするつもりでしたが、同行者の夫は滞在中仕事で日中はホテルに缶詰で、他の参加者の同行者で暇な人を見つけて誘わない限りはハイキングも単独になります。

色々と調べていくうちに、ハイキング中に野生動物に遭遇する確率も割と高いようで(春先は熊がお腹をすかしているそうな)単独でハイキングすることはお勧めしない、という話をあちこちで見かけました。

 

観光に来てホイホイ一人でトレイルに入り込んでボブキャットに遭遇したモントリオール在住の日本人女性!

なんていう見出しを想像して、単独行動は控えておこうかな、と。

 

ハイキングできそうなのは夫の自由時間に合わせて到着翌日の日曜日と会議終了後の金曜日、カルガリーの友人が車で参加する金曜日の三日間だけでしたが、カルガリーの友人はここ数年膝が悪くなって長歩きはできなくなったということだったので、日曜と金曜だけということに。

 

麓から眺めても明らかなように、山頂は雪が残っていてしっかり凍っている様子でしたので、クランポンを持参しなかった我々が行くのはちょっと無謀ということで、日曜日には木々が生えている部分までのトレイルを組み合わせて、3時間くらいのハイクをしました。

 

トレイルを探すのに使ったアプリはalltrails.com

www.alltrails.com

無料でも利用できますが、有料アカウントにすると、Wi-Fiやデータに繋がっていなくてもトレイルマップをダウンロードしてナビゲートできるので便利でした。

 

トレイルごとの情報も充実していて、アカウント利用者のレビューや写真などもあるので、自分が行ってみようと思っている前日に歩いた人、三日前に歩いた人、1週間前、一ヶ月前、などをさっと見て「このトレイル、先週まではかなり氷が残ってたらしいけど昨日や一昨日歩いた人たちはちょっと残ってるとかほぼ大丈夫だったとか言ってるから、今日は大丈夫そう」などと予測も立てやすかったです。

 

トレイルの表示がわかりにくいと言っているレビューも割とあったのですが、ものすごい数のトレイルのネットワークがそこらじゅうに広がっているので、間違って別の方向へ入り込んでしまう可能性が高いということでしょうね。

 

 

バイクレンタル

街には数軒の自転車屋さんがありまして、そこでレンタルもしています。

私はダウンタウンに支店のあるバイク屋さんで借りました。

徒歩よりもぐんと行動範囲が広がりますし、Canmoreダウンタウン周辺はバイクパスがきちんと整備されていて、歩く人はグレーのパスを、バイクの人は赤いパスを、とあちこちに表示がありました。

Canmore-Banffの間をつなぐバイクパス(Legacy Trail)もあります。

車でトレイルヘッドまで行って駐車場に停めると公園利用料を支払う必要がありますが、徒歩や自転車ならお金がかかりません。

 

私が自転車で通ったトレイルは舗装されている部分と未舗装の部分と、半々くらいだったでしょうか。

未舗装で急傾斜で道幅が狭い所も結構ありましたが、普通に自転車に乗れる人なら楽しめるはず。

マウンテンバイクのレンタルもありました。

 

 

 

また長くなりましたので続きはパート3で。


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