食いしん坊、北米でヴィーガンになる

北米で植物性食品を食べて強く生きる記録

Subwayチキンとドイツのヒヨコ

 

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近所の公園のアイスリンクと朝焼け

マモさんの朝焼け写真に影響されて私も撮ってみました、近所の公園の朝焼け。

アイスリンクになっているのは秋までは陸上の中距離トラック兼フットボールフィールド。

 

 
サブウェイのチキンは何でできている?

サンドイッチのチェーン店、サブウェイ。

サブウェイのサンドイッチは比較的ヘルシーだ、と地元の知人の多くは言いますが、その理屈がどうもよくわからない。

 

 

サブウェイで使ってる鶏肉から検出したDNAの半数が大豆のDNAだった、と暴露する番組を放映したカナダの放送局CBCがサブウェイに名誉毀損で訴えられていたのですが、訴えは不当、CBCは公共の利益のためになることをしたのだ、と取り下げられたのを、サブウェイ側が控訴して、逆転勝利したとか。

 

実際のサブウェイチキン、自社の調査で検出された大豆の割合はたったの1%ですよ、、って。

でもこういう場合は検証するのは第三者でないと意味がないような気もします。

 

www.cbc.ca

 

サブウェイはアイルランドだったか英国だったか、あちら方面では何かと訴えられて負けまくってましたから、大丈夫かな、とは思っていたのですが、カナダで取り返してCBCや肉の分析をした大学やらを相手にお金を搾り取って巻き返そうと言うことか。

なんて意地悪な目で見てしまいます。

肉じゃないものが混ざっていても肉として販売してもいいんですねえ。

 

北米で比較的人気があるのは胸肉。

淡白な肉に濃い味をつけてサンドイッチの具にしてしまうのだから、肉が100%でなくても食べてる方は多分美味しく楽しんでいるのでしょう。

 

もう、チキンなのかチキンもどきなのか、区別する必要もない日がすぐそこに、、と言う気がします。

 

 

 

ドイツの鶏卵産業、ヒヨコのオスの殺戮処分が2022年から禁止に

ヴィーガンは卵も食べません、というと、「卵を食べたからって鶏が死ぬわけじゃないんだから、良いんじゃない?」という反応をされることもあります。

 

肉を食べるためにはその動物の命を奪わなければいけないけれど、卵なら鶏を殺さなくても食べられる、と言う発想ですね。

 

鶏卵生産のためにひどい環境で一生を過ごす鶏たちのことは置いておくとしても、「卵を産めない=利用価値がない=経費の無駄=孵化した直後の時点で処分」と言う運命にあるオスのヒヨコたちのことを考えると、卵の生産に関わる命の犠牲も無視できません。

 

処分されるオスのヒヨコたち。

ベルトコンベアーでじゃんじゃん運ばれてくる、ぴよぴよ言ってるヒヨコたちをぐわっとつかんでは瞬時に「オスは左、メスは右」みたいに判別する仕事をする人たちがいます。

 

彼らは「セクサー(sexer)」という職種です。

 

小さなヒヨコのどこを見て性別を判断できるのか知りませんけれども、彼らは淡々と、延々と、ベルトコンベアーで運ばれてくる黄色いふわふわの小さな物体を右と左に振り分けるだけ。

 

多分彼らはそれがどういうことなのかを考えないように、瞑想の境地にいるのではないかと思います。

 

だって、1日のうちに「雄」カテゴリーに振り分けるヒヨコたち、生きているピヨピヨたちがその後どうなるかを想像したら、仕事しているうちに鬱になりかねません。

 

オスのグループに仕分けされた小さな命たちは、その後大きなゴミ袋に入れられて窒息させられたり、ガスで処理されたり、シュレッドされたり、色々な方法で命を絶たれます。

 

Tens of millions of males are culled in Germany every year.

 

毎年ドイツだけで何千万匹ものオスのひよこが処分されています。(この記事はドイツの話なのでドイツの数字ですが、卵を生産する国ならどこも似たような膨大な数でしょう。)

 

ドイツでは現在行われているこの習慣を2022年から禁止にする法案が通過した、と言うのがニュースになっているわけです。

www.theguardian.com

 

卵も産まないし、食用にするには食べられる部分が少ないオスの鶏、殺戮処分にしないで今後はどうするのか(オスも一緒に飼育するという選択は利益を出さなければいけない養鶏農家にはない。)

受精卵の段階でサンプルを抜き取ってその卵の性別を判別する技術が開発されたそうで、これによって生まれたてのオスのヒヨコを処分する必要がないと言うことのようです。

 

またこの法案では、2024年以降は孵化プロセスのもっと早い段階で性別鑑定をすることを養鶏家に義務付け、未孵化の胚の痛みを軽減することを目指しています。

 

この法案が達成しようとしていることはアニマル・ウェルフェアの観点からはまだまだ十分ではないと言う批判がある一方で養鶏農家側(ドイツ家禽協会)にしてみれば、この法案によってEU内でのドイツの養鶏農家の競争力が落ちるという懸念があるようです。

 

ドイツ以外の国の養鶏農家がより安価で効率の良い殺戮方法でヒヨコの処分を続けている一方でドイツ国内の養鶏農家だけに規制がかかるわけですから。

 

EU諸国の足並みが揃わないと不公平だし、長期的に有意義な解決には繋がりません。

 

オスのひよこの処理問題の改善策はフランスとドイツが共同で達成することになっていたそうで、フランスの農業大臣Didier Guillaumeはフランスでも2021年末までに現在の処理法を違法にすると約束しているそう。

 

 

スイスでは現在「シュレッド」処理は禁止だそうですが、ガスで殺戮する分は認められているとか。

 

2009年のEUによる指示では、「即死」させるのであれば生後72時間未満の雛をシュレッダー処理することは許可されています。

 

 

ここまで書いてから見つけた日本語の記事↓

www.jiji.com

 

 

ドイツのイニシアティブでEU全体が一歩前進することになるでしょうか。


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