食いしん坊、北米でヴィーガンになる

北米で植物性食品を食べて強く生きる記録

ヴィーガン・キャンプ飯と調理事情 

 

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ピッチ内に一つついてる焚き火台


 

キャンプ飯

 

実はキャンプでの炊飯には苦手意識があります。

以前は夫の好きな「缶詰買ってきて缶ごと焚き火の上に設置してあっためたのを食べよう!」とか、「焚き火でウィンナーローストやってホットドッグにして食べよう!」とか、そんなジャンクフードで誤魔化していました。

 

ヴィーガンになるまでは。

 

ヴィーガンになったらまず出来合いの缶詰ものはダメだし、ヴィーガンウィンナーが実は本物のウィンナーにかなり近いものであることに気がつくまでは、そういう選択肢もないと思い込み、「ヴィーガンの食事を作るしかない。」ということに。

 

洗い場も作業場もキャンプ地の条件、作業そのものがやりにくいのです。

 

今回滞在したサイトの地図

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OKAのキャンプサイトの地図、水色の丸いのが各ピッチで、水の雫マークが水道トイレは共同

OKAのキャンプサイトは、このようなループがいくつか一まとまりになったセクターが4つか5つあり、全部のピッチの数を合わせたら結構な人数が滞在できます。

 

ピッチ内には「サービス無し」で、地図にあるように、一つのループにトイレの建物が真ん中辺に一つ(トイレの数は6つくらいあるはず)調理や洗い物や飲み水には各地に点在する水道を使います(水の雫のマーク。)

 

水道水の供給のないキャンプサイトだと、湖の水を濾過して調理に使ったり飲んだりするわけなので、それに比べるとかなり楽です。

 

調理作業はピッチ内にあるピクニックテーブル(に設置した持参したキャンピングストーブ)と地面に設置してある焚き火台で、水は汲んできておこないます。

 

 

水道はピッチと砂利道の間の茂みのあたりにあるのですが、蛇口から滴る水を受けて地面がすぐに濡れてヌルヌルになるし、周囲の茂みには蚊がいたりポインズアイビーが群生していたりしがちなので、そこで洗い物をじっくりやるのも憚られます。

 

洗剤なんか持っていきませんしね。

環境のためにも、油がよく落ちる食器洗い洗剤はキャンプに持って行かないようにしないと。

 

そういう事情なので、汚れもこびり付きにくく、材料の下拵えもぱっと済ませられ、食べ切りやすく(残っても痛みにくく、冷めた状態でも割と楽しめるような)そんな料理が良いのです。

 

 

今回は冷蔵庫の残り物野菜と缶詰豆の煮込みとキヌワにしました。

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いつもながら、美しくありませんが。

持って行く食料も、泊数が増える場合は冷蔵保存しなくても長持ちする乾燥されたものなどや缶詰を多用します。

 

 

 

今回のキャンプ夕飯

材料

  • 缶詰の豆
  • 缶詰のトマトの水煮
  • 冷蔵庫に残っていた中国茄子一本
  • 冷蔵庫に残っていたブロッコリ一株
  • 冷蔵庫に残っていたレッドペッパー一つ
  • 玉ねぎ小さめ一つ
  • ニンニク3かけ
  • キヌワ未調理で1カップ分ほど
  • 塩 と間違えて持ってったザタール

 

作り方

・・・も何もありませんけれども、小鍋でキヌワを炊いて、大きめの鍋で玉ねぎを炒め、野菜を炒めてからトマトの缶詰、豆の缶詰を投入し、味を見て塩を入れたり入れなかったり(缶詰ごと入れるので缶詰に最初から入っている塩分だけで結構味がつきます。)それだけ。

 

 

 

排水が整備してある流しがない場合、缶詰の豆などを使うときに缶に入っている水を捨てて豆を濯ぐ、という作業は豆の調理水(結構豆が溶け出しています)をそのまま環境中へ放出することになるので、キャンプ地ではやるべきではありません。

 

缶詰の水を捨てるのって、調理水に入っている塩分や缶の匂いが嫌だから、缶詰の豆を濯ぐのは、そうしないとオナラが出るとかいう本当か嘘だかわからない理由からなので、キャンプなんだからそこら辺は無視しちゃうのです。

 

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我が家のキャンプ道具

 

以前は自転車に全て積んで出かけていたので、調理用具はキャンプ用のガス・ストーブ一つでしたが、最近は車で行くのでキャンプ用じゃなくてカセットコンロでもいいじゃない、と気がつきまして、カセットコンロも持っていくようになりました。

 

やっぱりカセットコンロの方が火力調整も楽だし、鍋を置く位置も低めなので安定感があるし、使いやすいんですよね。

 

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カセットコンロには「野外で使うな」と書いてありますが。

でもキャンプ用のも小さくてコンパクトで場所を取らないですので持っていきます。

キヌワを炊きながらシチュウをグツグツと煮込むのに二つ調理器具があると便利ですし。

 

ファイヤーピットについているグリル(一番上の写真では後方へ押しやられています)の上に鍋を置いて水を沸かしたり、パンを置いてトーストしたり、それなりに調理に使ったこともありましたが、ステーキなどをここで焼こうと思うと、火力が足らなくてダメです(ものすごく大きな焚き火をすれば良いだけのことですが、現実的ではない。)

 

焚き火用の木は自宅から持参したり近所の農家から買ったり、はたまたその辺の茂みから集めてきたりするのは禁止です。

倒木などに住み着いている昆虫などを、他所の生態系から持ち込むことになるので、それを予防するためという理由です。

なので薪は公園内にあるジェネラル・ストアに買いに行きますが、以前は分厚いプラスティック袋に入って売られていたのが、今回はバーラップの縄で縛られていたので、確実にプラ減らしの動きが広まっていることを感じました。

 

 

バイク・キャンピングと車キャンピング

自転車でキャンプサイトまで出かけていた頃は、全てのギアと着替えと食べ物を自転車に装着するので、持ち物一つひとつを「これは絶対に必要か」と吟味しますし、小さなもの、折り畳めるもの、軽いもの、と選択する基準も厳しくなります。

でもいちいちキャンプ専用のものを買ってるとバカ高くなるし、壊れたり無くしたりしてもいちいち気に病んだりしたくないので、うちはIKEAやダラーストアで子供用に売られているプラスティックのプレートやカップなどを使っています。

 

 

写真に写っている調理中の鍋、これは車で出かけるようになってから買ったキャンプ用鍋ですね。蓋がガラスだから、こんなのは自転車で出かけていた頃なら速攻却下です。

 

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chipmunkも沢山見かけました。 

 

今年は毛虫がやたらとあちこちにいました(脹脛までズボンの中を上がってきました)ので、虫が苦手だと辛いかも。 


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