食いしん坊、北米でヴィーガンになる

北米で植物性食品を食べて強く生きる記録

オーブンで調理するヴィーガン・ベークト・ビーンズ

缶詰入りの衝撃の不味さ

初めて缶詰に入ったのを食べた時はかなり衝撃の不味さでした。

ベークト・ビーンズ自体を初めて食べたのは、多分イングランドのB&Bか何かで朝食についてきた時で、味は覚えていません。

でもなぜかカナダで缶詰になってるのを見つけて、好奇心から購入して食べてみて、多分缶の匂いもあったんでしょうけど、なんとも言えない変な味と甘味(合成甘味料の匂いだったのかも)とで、とんでもなくまずい食べ物だ、と思った覚えがあります。

 

その後、朝食を外食すると大体皿の上にちらっと乗って出てくるのを食べるうちに、だんだん慣れてきたのか、不味くてたまらないものから「特に美味じゃないけど食べられる」になり、「この店のは割といける」などと楽しめる場面が出始め、「これは缶詰だけど悪くない」なんてほど幅が広がっていき、そのうち「これ結構美味しいよね」と思うように。

 

慣れって怖いですね〜。

でもきっと、初めて買った缶詰のは安物だったんだと思います。

今でもたまに缶詰で買うことはありますが、決して安いのは買いませんよ。

あと、缶詰から出したらちゃんと鍋で温め直すべし。

缶の匂いがどうしようもなく気になる缶詰と、それほどでもない缶詰とありますので、これは何が決め手なのやら(やはり、値段?)

 

とにかく、初めて食べた時は本当に涙目になりながら食べきったベイクド・ビーンズを、ヴィーガンになってからは自分でも作るようになりました。

缶詰のは材料をよく吟味しないと豚肉が入ってるものが結構あるので。

 

ヴィーガン・ベイクド・ビーンズのレシピ

ググると色々と出てきます。

インスタントポットを使うレシピとか、ボストンスタイル(モラセスを入れる)とかケベックスタイル(メープルシロップを入れてる)とか、色々と。

 

作る時はたくさん作って冷凍しておくし、好きになったとはいえ毎日食べるわけじゃなし、なので毎回作る時にはググって「何と何入れるんだったっけ〜」とやるのですが、参考にしてたレシピが最近出てこないような気がするのです。

なので自分でメモがわりに書いておこうと思います。

 

オーブンで作るヴィーガン・ベイクト・ビーンズ

  • 乾燥豆を前夜から水につけて戻す(うちの鍋には乾燥豆450グラムくらいでちょうど)
  • 玉ねぎ一玉 あらみじんぎり(面倒な時は1センチくらいの輪っか状にスライス)
  • ニンニク3〜4かけを包丁で潰してスライス
  • マスタードパウダー(なければディジョンマスタードなど)大さじ2くらい
  • スモークトパプリカ 大さじ1くらい
  • パサータ(トマトを網で濾したもの、ピュレより水っぽい、缶詰になってるもので良い)(なければトマトを入れるなりピュレを入れるなりで良い)100グラムくらい
  • モラセス 大さじ2くらい
  • 砂糖やメープルシロップ 大さじ2くらい
  • ヴェジブロス 最後に入れて豆が見えなくなるくらい
  • 醤油 大さじ1くらい
  • ベイリーフ一枚
  • 好みでホットチリペッパー(赤いの一本刻んで、緑のは2本そのまま入れました)
  • 塩 (2〜3時間くらい調理して味を見てから好みで追加)

ネイヴィービンズが一番無難ですが、この日はピント・ビーンズ

味と風味

 

手順

ダッチオーブンをストーブトップで中火くらいで温め、油を薄く敷いたら玉ねぎとニンニクを入れてチャチャっと透明になるまで炒め、豆(水を切っておく)を入れて残りの材料を入れ全体に混ぜ、ヴェジブロスを注いで豆が見えない程度になったら蓋をしてオーブン(300℉くらい)で加熱する。

大体4〜6〜8時間くらい調理。

2〜3時間くらいしたらオーブンから出してかき混ぜ(表面が乾燥し始めるので)味見して塩を足してみたり(この後もっと味が濃縮するので入れ過ぎ注意)

 

味付けは好みなので好きなものを入れると良いのですが、私はスモークトパプリカとマスタードが好きなので必ず入れます。

タイムとかクミンとか入れるレシピもみたし、味噌を入れる人もいるし、にんじんを入れる人もいます。

 

 
乾燥豆の調理と塩と鉄分

化学的な確証は一切ありませんが、乾燥豆を水で戻してから茹でて柔らかく調理したいときに、塩分と鉄分は豆を柔らかくしない方向に持っていくようであるという話があります。

本当か嘘かわかりませんが、重曹をちょっと入れると芯まで柔らかくなるのだ、という説もあります。

実際にフムスを作るときに重曹を入れて茹でたチックピーはめちゃ柔らかかったんですが、重曹の味?匂い?も残るような気がしたので、一度試したっきりです。

塩を入れない、というのは簡単なので、水で一晩戻した乾燥豆を茹でるときには私は塩も入れないし、ベイリーフ以外はハーブもスパイスも入れません。

 

うちではル・クルーゼみたいに表面がエナメル加工されたものではなくて、ロッジの鉄分露出状態のダッチオーブンを使うので、鉄分が豆を調理する水分に溶け出ているはず。

あと、モラセスも入れますが、これにも鉄分はたっぷり。

 

ということで、うちで作るベークド・ビーンズは長時間調理してもとろとろに溶けてしまうことなく、しっかり豆の形を保持したままで柔らかく煮えます。

以前、職場で同じレシピで調理した折(職場にはダッチ・オーブンがないのでステンレスの鍋利用)モラセスがなかったので甘味はメープルシロップだけで調理したんですが、鉄分マジックがなかったせいか、豆がもろもろっととろとろっと崩れて仕上がりました。

 

いつまでも硬い豆は嫌ですけれど、崩れてしまうのも心許ないですよね。

 

 

 

これと豆腐スクランブルとトーストで、ヴィーガンブレックファスト


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