食いしん坊、北米でヴィーガンになる

北米で植物性食品を食べて強く生きる記録

NY?Montreal?どちらがお好み? ベーグル

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膨らみは良かったけれど訳あって不細工です

今年3回目のサワドー・ブレッドは、バルクファーメンテーションを夜中の十二時から朝六時半まで冷蔵庫の上で(実験1)やってみたら、生地がふわふわ。

オーブン予熱中は冷凍庫に入れてちょっと引き締めて切り込みを入れるんですが、この日はそれでもふわふわすぎて切り込みも上手く行かず、しかもオーブンに入れるときに予熱したコンボクッカーのヘリにぐちゃっと端っこがぶつかってくっついてしまい、焼き上がりがこんなことになりました。

あと、予熱しっかりしてオーブンに生地を入れてから25分間はオーブンの温度をグッと300度まで下げて(実験2)みました。

膨らみが良かったのはふわふわに発酵した生地のせいかオーブン温度のせいか不明。

実験する時は実験すること以外の条件は揃えておかねば意味がないですね、ははは。

 

 

 

似ているようで異なる両国

カナダとアメリカは国境があるとはいえ、政治的な文化もかなり違うとはいえ、やっぱり同じ北米大陸にあってヨーロッパからの入植者が入り込んできてできた国という共通点もあり、ヨーロッパやアジアから来たばっかりの人たちには同じような国じゃない?と感じられる部分も。

でもかなり違いますけどね(どっちや。)

ヨーロッパ(英国)系入植者がイギリスに謀反を起こして独立した国と、イギリスに忠誠を尽くしてコモンウェルスの一員として独立した国との違いという部分が結構やはり大きいような。

 

文化的な違いといえば、国境の南北での差というよりも、大陸の西側か東側か、という違いの方が大きいのではないかと思えることもままあります。

 

親戚同士がアメリカとカナダに両方いる人もかなり大勢いますし、冬にはフロリダに住んで春になったらカナダに戻ってくるという人も多いですし、大学はアメリカに行った人とか、逆に昨今は学費がものすごく高額なアメリカよりカナダの大学を選ぶアメリカ人も増えています。

 

モントリオールとニューヨークの間には、まさにそんな従兄弟関係みたいな繋がりがあります。

何しろモントリオールからマンハッタンまで、車で6時間ちょっとですから。

トロントへ行くより国境を越える分ちょっと遠いかな、でもロンドン(オンタリオ州の街です)へいくよりはうんと近いですよ。

 

同じアメリカの都市の中でもニューヨークは身近な存在。

親戚もいるし、ブルーステイト(民主党支持者が多数な州)だし。

 

でもね、譲れないものが一つありますよ。

 

 

それはベーグル。

ええ、ベーグル。

 

www.nytimes.com

 

モントリオールに来たニューヨーカーが言ったとさ「なにこれ、こんなのベーグルじゃない、小さすぎる、足らないよ」

ニューヨークでベーグルを注文したモントリオーラーが言ったとさ「なにこのブワブワっとでっかい丸いの、これがベーグルって?ただの丸いパンに穴が開いてる(ようで開いてない)だけじゃん」

 

モントリオールのベーグルはですね、モチっとしてて、でもサクッとしてる部分もあって、しかも、一つ食べるのがちょうど良い人間的なサイズなんですのよ。

一方ニューヨークのベーグルは、申し訳ないんですけど、、いえいえ、何も言いますまい。

 

 

なぜ特別なのかベーグルは

両方ともユダヤ人のパン、第二次世界大戦でヨーロッパに居られなくなって北米へ逃れてきたユダヤ人たちが持ち込んだ食文化のうちの一つです。

 

面白いのは、ユダヤのパンには他にも色々あるのに、なぜかベーグルだけ特別こういうことになってるんですよね。

 

ユダヤ系のパンを販売するベーカリーは街のあちこちにありますが、ベーグルだけを販売する店はあれど、ハラブレッドだけを売る店、とかは知りません。

やっぱりベーグルだけ特別?

 

大学生の頃にモントリオールに住んでいたとか、仕事で一時期モントリオールに住んでいたとか、そういう人たちがたまにモントリオールに遊びに(または出張などで)くると、ベーグル買い込んで帰ります。

 

モントリオールで出会ったけど今は別の州に住んでいる友人宅へ遊びに行くときのお土産も、ベーグルです。

日本の母への土産も。

 

日持ちしないから遠くへ持っていくのはちょっと気を使うんですけどね。

すぐにスライスして冷凍してね、と言いながら渡します。

 

冷凍しても早めに食べちゃってください。

フレッシュなのが一番ですから。

 

ウィキペディアの記事によれば、モントリオールから各都市へ移動していったジュウイッシュの人々がそれぞれの都市でジュウイッシュコミュニティを形成するにつれ、モントリオールスタイルのベーグル屋さんもあちこちに登場したそうです。

en.wikipedia.org

 

老舗

モントリオールにあるオリジナルのベーグル屋さんと言えばなんと言ってもSt-Viateur とFairmountの二軒です。

どちらのお店もうちがオリジナル、と主張していますが、元々は流しでベーグルを売っていたポーランドからのユダヤ人移民の方と、のちに彼とパートナーになって一緒にベーグルを売っていた二人がパートナーシップを解消して別々の店になったということらしいです。

プーマとアディダスみたいな感じかしら。(知りませんが。)

 

二軒とも人気で、パンデミック前まではずっと24時間経営していて、夜中に飲んで帰る途中などにフラッとベーグル買って齧りながら家路に着くとか、そんなことも。

焼き立てはクリームチーズとかロックスとか、そんなものなくても美味しいのです。

 

二軒とも最近は市内あちこちに支店とかカフェとか出してたり、スーパーにも卸してたりしますが、お店はプラトー地区にあります。

店名はそれぞれ店がある通りの名前ですから、見つけるのも簡単。

 

 

 

モントリオールベーグルはヴィーガンじゃないので残念ですが私は見てるだけ


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