食いしん坊、北米でヴィーガンになる

北米で植物性食品を食べて強く生きる記録

Papo Secos (ポルトギース・ロールズ)焼いてみました。

 

 

内なるポルトガルを求めて

モントリオールには、ポルトガルからの移民の方が結構多いです。

 

ヨーロッパからの移民がやってきた順番は、最初にフランス人と英国人ですが、それからしばらくして他のヨーロッパ諸国からもドッカンドッカンと移民の波がありました。

アイルランド(1830s-50s)、イタリア(1900s, 1950s)、ギリシア(1950s,60s)、ポルトガル(1950)、ユダヤ系、などなど。

 

ギリシアやユダヤ系を除くとカソリック系文化圏からの移民が基本的に多かったと言うことなのでしょうね。

 

モントリオールの街は元々港の近くから島の真ん中の小さな山の周辺に向けて町が広がっていきましたが、私が初めて訪れた頃、山の東側のプラトーという地区には何故だかポルトガル系の人たちが多く住んでいました。

その昔はプラトー地区は貧民地区だったから、移民したてでお金のない人たちが住みやすかったのかもしれません。

 

プラトーも今ではジェントリフィケーション(街が子綺麗にされて家賃や基本的な生活レベルが上がってしまうこと)がされすぎて、昔よくあったポルトガル人やユダヤ人のちょっと偏屈なおじさんがやってる小さな店などはもう多分一軒も残ってないでしょうけれど、以前はプラトーのメインストリートを歩くと、ここはリスボン?と言いたくなるほどポルトガルのルースターの置物やルースターモチーフのありとあらゆる台所用品などが陳列された店、ポルトガルのパン屋さん、ポルトガルのべファナ・サンドイッチやカスタードのタルトレットを売る店などがあちこちに。

 

実際にポルトガルに旅行した時にお土産屋さんでルースターの置物やエプロンなどをみた時には「懐かしい!昔のプラトーに帰ってきたみたい!」

と本気で感じたほど。笑

 

 

とにかく夫と私は病みつきになったのです。

ポルトガルのロールパン、Papo Secosに、モントリオールで。

なんてことない白いふわふわのパンなんですけれど、癖になるのです。

 

でも、あえて自分で焼きたいと思うような、達成感を感じそうなパンでもないのです。

え?

 

ほら、サワドーや自家製酵母を使って加水率の多いパンを焼きあげる時に感じられる達成感、あれがなさそうな、なんてことなさすぎなシンプルな白いふわふわなパンなんです。

 

今更これを焼いてみようと思った理由はただ一つ。

 

いつもの店に、買い出しに行った日は在庫が無かったから。

 うちの界隈ではあの店以外ではみたことがないのです。

 

www.keeperofthekitchen.com

 

このサイト、どんな人が運営しているのかよくわかりませんが、このレシピで12個作って写真のような感じに焼き上がると言うのなら、ひょっとしたらミニサイズなのかな?

いつも買うものや、モントリオールのレストランで出てくるものは一つ手にすると掌が隠れます。

 

それに比べて、私が今回焼いたものは、12個分にするところを8個にして、それでもこのサイズですからね、ちょっとおかしい?

もっと膨らむまで待つべきだったのかな?

でも最初の生地の量からしっかり二倍ちょっとに膨らんでいますし、普通のロールパンとしたら普通に焼けてます。

 

 

食べてみたら、ハンバーガー・バンならいいですけど、やはりこれをして「Papo Secosですよ」と言ったらポルトガル中、いや多分ブラジルや南アフリカの人たちも含めた皆さんから「違う!」とお叱りを受けそうな、なんてことない白いバンズができてしまいました。

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むむむ

この一つ一つのカサが倍くらいまで膨らんだらきっとあのフワフワになると思うのですが、そこまで爆発的に膨らむかなあ、、、、このレシピで、、、、?

 

しかも12等分したらもうちょっと小さめですからね。

やはり疑問が。

 

以前ギリシア系の知人がギリシアにご両親と一緒に里帰りして戻ってきて「ギリシアのスヴラキはすごく小さいんだよ!北米のスヴラキは北米サイズに拡大されちゃったものみたい!」

と笑っていたのですが、確かに、北米と日本でもいろんなもののサイズの差を感じますし、ひょっとしたらこのレシピはポルトガル基準で、私たちは北米サイズに慣れてしまったのかもしれません。

 

とはいえ次回はもうちょっとブワーッと膨らむまで待つべきか。

 

 

達成感のなさそうなパンなんて言っていたクセに最初から失敗。笑 


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