食いしん坊、北米でヴィーガンになる

北米で植物性食品を食べて強く生きる記録

三年でダメになるダウンジャケットなんて?シームレスダウン

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結構寒い日曜の朝の森。枝に積もった雪がぼてっと枝から凍った水面に落ちて、なんだか花みたい、、と思う一方、全体的に見るとペトリディッシュにバクテリアが繁殖してるようでもあり。笑

 

ダウンジャケットを使い捨て前提?シームレスダウン

ダウンジャケットを買う予定などないし、洋服屋へ足を向けないし、そもそも町に出ないでしばらく経つので全く知りませんでしたが、シームレスダウンなんていう代物があるんですねえ。

 

既存のダウンジャケットは段々模様にミシンで縫い目を入れて中身の羽毛が偏ってしまわないようになっていますが、その縫い目のために羽毛が飛び出てきたり雨や風を通してしまうなどという性質があり、これを「改善」したのが、縫う代わりに粘着性のテープを利用したものなのですって。

 

ただそのテープの粘着力には限界があり、洋服の部位とか扱い方にもよるけれど、3年くらいが限界なんだとか。

 

え?3年?

 

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テープが劣化して段々の境界が決壊したジャケット写真(東京都クリーニング生活衛生同業組合のサイトより)

そのテープの素材はポリウレタンで、東京都クリーニング生活衛生同業組合のサイトの説明によると、ポリウレタンは

空気中の水分や熱や紫外線など生活するうえで避けられない環境の中で少しずつ成分が分解され必ず劣化する、3年程で寿命を迎える素材です。
ポリウレタンが用いられた衣料品としてはシームレスダウン以外にも「合成皮革」や「人工皮革」、伸縮性のあるストレッチ素材が用いられたパンツなどが流通しています。これらポリウレタンが用いられた衣料品は全て製造から劣化がスタートしていますので、その点においても非常に注意が必要です。

 

とのこと。

 

 

未来永劫劣化しないプラスティック製品というのも困り物ですが、3年で劣化する素材を、その製品の用途次第では使い物にならなくなるような要所に使うというのは、最初からその製品を使い捨ての消耗品と想定しているわけですよね。

 

これをダウンジャケットなどのような、高価でしかも動物の生命を犠牲にしなければ作れないようなものに利用するというのはどなんでしょう。

 

 

冬の厳しい寒さを凌ぐのに必要な冬のコートですから、少々値段が張っても暖かいものを、とダウンジャケットを買い求める人が存在するのでしょうけど、それが3シーズンでダメになると知っても平気な消費者っているんでしょうか。

 

お金持ちで、同じものを何度も着たりしないわ、っていう人もそりゃあ存在するでしょうけど、普通の人だったら冬のジャケットは何シーズンも着続けますよね?

 

知らずに買って、3シーズン目にこうなって「ああもう3年か、じゃあ仕方ないね」と納得しちゃう人ってどれくらいいるんでしょう。

 

それってメーカーのカモもいいところだし。

 

 

 

劣化した衣服を持ち込まれてクレームが来ることがあるのでしょうか、クリーニング店の組合のサイトで詳しい注意書きがありました。

新品でなく中古で買う場合などには、製造から誰かの利用を経て3年の寿命に近づいた製品を手にしてしまうこともあり得ますから、自分の手にしてからは3年も経ってなくともポリウレタンが劣化してダメになってしまうこともあり得ますよ、手入れはドライクリーニングは不向きですよ、と細かく指摘してあります。

www.tokyo929.or.jp

 

一旦水鳥の体からむしり取られた羽毛を使った製品をダメになったからとそのままゴミにしてしまうというのはやはり抵抗ある人が多いんでしょう。

 

ダウン製品の回収をして、羽毛の洗浄、精製加工をするプロジェクトというのがあるようです。

もしダウン製品でダメになったものをお持ちならば利用しない手はありませんが、やはり3年でダメになるものを解っていて平気で購入する人がそんなにいないことを願いますね。

www.gdp.or.jp

 

ストローをもらいませんとか、レジ袋持参しますとか、そういう個人の努力は素晴らしいんですけど、こういう製品を作るメーカーが儲かるような消費活動をしない、そういう商品をホイホイ買うのが大多数でないような世界をキープするのも大事な気がしますけども、どうなんでしょう、売れてるんでしょうか、こういう製品。

 

 

 


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