じゃがいも・馬鈴薯・ポテト
去年日本に帰省した折、母に頼まれてあれこれ日本のスーパーで買い物をしましたが、じゃがいものパッケージの小ささにちょっと驚きました。
え？５こか６こしか入ってないよ？
日本で生まれ育った私ですから、それくらい知ってたはずですけど、久々に日本のスーパーでじゃがいもを手に取って、あれれ、こんな小さな袋入りで四百円近くもするの？高いんじゃない？と。
普段は夫が在庫管理担当のじゃがいも、我が家では10パウンド入りの紙袋の中の、芋の減り具合を夫が把握していて、買い出しの時に「そろそろ芋も買っておこう」と10パウンド入りのじゃがいもが積み上がってる売り場に行って適当なのを選びます。
1パウンドは454グラムですので、10パウンド入りの袋は約4.5キロ入り。
一人暮らしだったら10パウンド入りは買わないけども、うちは二人で10パウンド入りを、一ヶ月に一回は買ってるでしょうかね。
夫はお昼にお腹が減った時にパンとかすぐに食べられるものがない時などにじゃがいもを二つくらい洗ってチンして潰してなんやかや上に乗っけて食べたり、チンした状態のものを職場に持ってって弁当がわりに食べたり、じゃがいもが私のご飯と似たような位置にあります。
よく日本の方は「西洋では主食はご飯じゃなくてパンだ」とおっしゃいますが、どっちかというとご飯と同位にあるのはパンじゃなくてじゃがいもな気がします。
ちなみに主食という認識をされてるのは肉ですけどね。
我が家のじゃがいも消費量は、私と夫と半分ずつではありません（夫７割私３割か）が、二人揃って年間100パウンド位上いくのは確かです。たぶん。
今年はちょっと数えてみようかな。
じゃがいもが大好きなのは我が夫だけではなくて、結構これは世界中の人が大好きと言っても過言ではありませんよね。
でもアメリカンとカナディアンに関して言えば、かなり芋が好きらしい。
それはファーストフードが好きだから？
バーガーに添えられてるのは日本でも同じですけれど、こっちでは出前のピザとか北米食品ではないファラフェルとかそういった食品でもフレンチフライが付いてコンボメニューになってる店がかなり普遍的です。
そしてスーパーのポテチの棚はかなり広く長く続きます。
そう言った加工品も含めると、じゃがいもの消費量はかなりすごいらしく、20歳以上の人口の４０％以上が肥満だというアメリカでは、じゃがいもの消費を抑えようという試みが結構前から連邦政府がらみで続いてきているようです。
アメリカのフードスタンプはじゃがいもには使えないとか（芋そのものじゃなくて芋製品ということかもしれませんが）とにかくじゃがいもの消費を抑え、政府の補助が健康的な食品の購入に結びつくように規制されているらしいのです。
じゃがいもそのものには澱粉以外にも体に必要な栄養価は含まれているから、安価だしお腹に溜まるしみんな大好きだから、あんまり悪者にしないで、、という気もしますけど、でも貧困層が安価な（そしてジャンクな）食品ばかりを食べてどんどん肥満と肥満関係の病気になっていくのをそのまま放置することはやはりできません。
じゃがいも生産者も、フードスタンプが頼りな貧困層も、ジャンクフードで儲けてる企業も、政府の規制は邪魔くさい。
食糧政策って難しい。
それにしてもこのワシントンポストの記事によると、アメリカ人の平均的な年間ポテト消費量は一人当たり50パウンドにも上る、、、という話ですけど、「うっそ〜、そんなに少し？」と私は思いましたよ。
我が家の年間消費量、二人で十袋はちょっと控えめな見積もりで、実際は多分十二袋行ってると思うんですよ。
もちろん我が家もたまにポテチ食べたりフレンチフライ食べたりしてますから、それを含めたらもう一袋分くらいは追加されますからね。
私と夫が平均的アメリカ人以上ポテトを食べてるとはあんまり思えないんですけど。
そりゃ、アメリカには肥満や貧困層以外にも健康的な人たちや芋は太るから食べないわ、っていうヘルシーな人たちもいますけれど、肥満が40％なら芋の支持層もそれくらいいるのでは？
まあそこら辺は邪推ですけれど、年間一人当たり平均で50パウンドは計算ミスかタイポだと思います。
じゃが芋を一番美味しく食べるとしたら、あなたならどう食べる？
私はマッシュが好きですが、オーブンローストが一番だという人が結構いて、フレンチフライだという人も結構いて、結構カリカリが有力か？
カリカリとモチモチの融合でいえば、ユダヤ系のLatke (ラトカ)が結構有力か。
この話題になると結構みんな真剣に意見交換します。
どう食べても美味しいと思うんですよ、じゃがいもって。
