食いしん坊、北米でヴィーガンになる

北米で植物性食品を食べて強く生きる記録

滅多に食べない遠い餅と、それも餅といえば餅か。

先日たくさん作っておいたTVP肉団子(ヴィーガン)でスウェディッシュ・ミートボール気分の夕飯

先日、作り立てを焼いて食べた時はゆるい感じだったTVPボール、二日くらいタッパに入れて冷蔵庫に入れてあったものは、乾燥したのか、それほどゆるゆるでもなく程々に美味しうございました。

 

今週のお題「餅」

 

子供の頃、大好でした。

お正月の朝なんか母が「お雑煮にお餅幾つ入れる?」と聞いてくれて、育ち盛りの時は二つは必ず食べ、お代わりもしたり。

雑煮の中のも好きでしたが、ぜんざいの中に入ってるのも好き、醤油と砂糖を混ぜたものにつけて海苔を巻いたのも好きでした。

 

きな粉にまぶしたやつは、母が好きでしたが、私はそこまで好きではなかったなあ。

 

餅は食べすぎると太る、って聞くようになり、そういうことを気にする年齢になって以降は「今日は餅食べるからご飯は控えよう」とか「一個だけにしておこう」とか気にするようになりましたね。

 

季節ものだから正月を実家で過ごさなくなったら徐々に食べる機会も減っていったし。

モントリオールに来てからはすっかり手の届かない食品になったし。

 

 

今でこそアジア系の食材店に「さ*うの切り餅」みたいな既製品が置いてありますけれど、あんなものはここ10年くらいじゃないですかね、もっと前からあったんでしょうかね(輸入されてたか、ということです。)

とはいえお店にあるとはいえ、値段がめちゃ高いので、もちろん買わない。

いや、一度くらい懐かしく買ったことってあったかな、、いや、どうかな、、、何しろ一袋が15ドルとかそんな感じの値段だったから。

 

一度はパン焼き器のコネ機能を使ってお餅を作りましたが、ひっつくわひっつくわ、熱いし、大変だし、そこまでして作っても喜んで食べるのは自分だけ、というか、自分もそこまでおもち大好きっていうわけでもないか、と、それっきりです。

 

例年この町に住む日本人の皆さんが日本文化センターみたいなところで餅つきの会をやったりされてるようなんですが、毎年その「希望者は事前予約すれば*パウンドにつき**ドルで餅を購入できます」の締め切り過ぎた頃にそのことを知るパターン。

 

*パウンドも餅を買っても食べ切るのに一年くらいかかりそうだし、まあいいんですけどね。

 

 

 

夫は餅苦手です。

餅は日本人には美味しいものだけど、そうでない人にはそうでもないもの。

 

夫曰く、味自体が淡白だし、いつ飲み込めば良いのかしれない得体の知れない食品らしい。

 

 

餅を嫌がる西洋人は多くいます。

前にも書きましたけど。

で、たまに西洋人の家族がいる日本の方が、私のパートナーは餅大好きですよ!とかおっしゃいますが、納豆大好きな西洋人だって存在するんだから、そりゃそういう人もいるでしょう。

 

夫に至っては、オコワみたいな、もちもちしてて歯応えあって、美味しいね!と私なら思うようなものも、「餅を想像させる食感だ、だめだ〜」と。

 

つくづく思うんですが、我々が和食が美味しいと思うのはそう言う味付けで育ってきて和食の味覚を受け入れられるから。

 

全く和食を食べたことがない人が食べて「おおこれうまい!」とすぐに受け入れることができる日本の食べ物って割と限られてる気がします。

日本のカレーとか、ラーメンとか。

天ぷらとか揚げ物全般とか。

 

 

和食の中でも受け入れられにくいものの要素の多くは、食感。

ぬるぬる、コリコリ、と並んで、もちもち、も苦手な人は苦手みたい。

 

 

というわけで、餅をこちらの友人知人に食べさせるなんてこともしばらくやってません。

 

 

餅ブーム?

餅はこっちの人には無理な食品なのよね〜、

と思っていたら、最近はモチっていう呼び名で餅アイスみたいなものが結構入ってきてるようです。

 

知り合いにも「もち大好きですよ」

なんていう人が登場して「ええ?あの無味無臭で永遠に噛み続けてもどうにもならないと悪評高いアレが?」

というと「自分は美味しいと思いますよ。結構人気ですよ。」と。

よく聞いてみるとそれはあのアイスクリームを餅で包んだあれのこと。

 

モチと言いつつ、牛皮ですけどね。

夫は牛皮でも餅を思い出すので苦手なので、それを思えば世間の餅の受け入れ度は上がってきたと言えるのかな。

 

 

ある時職場でお弁当に粕汁と餅を持って行って、粕汁の中に餅を入れて食べていたら

「餅をスープに?変わったことするんだねえ」と言われたこともあります。

 

その発言はまさに、もち=アイスクリームが入ってるあのお菓子、というミスコンセプションゆえ成り立つもの。

餅を汁物に入れるのが変わったことだと思ってる時点でその人は本来の餅を知らないんですけれど、こうやってミスコンセプションは広まっていくのか。

 

 

パンデミックが終わって、日本を訪問する外国人旅行者も結構増えてきてるみたいですけれど、冬場に日本を訪れる観光客は日本でお餅を食べる機会もありそうですが、彼らはどうなんでしょうね。

 

 

一番好きなのはやはり汁物に入って柔らかくなってるものかな。


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