食いしん坊、北米でヴィーガンになる

北米で植物性食品を食べて強く生きる記録

スリランカ・お腹が空いたらレストラン、ホテル?

滞在二日目、観光客相手のレストラン。

ヴィーガン対応可能か聞いたら、もちろーん、とまずお勧めされたのが中華野菜炒め。

スリランカで中華な気分じゃない、普通にライスアンドカリーで良いと言ったら無いと言われ、でもインド料理なら出来ると。

モントリオールでよく食べてたスリランカ料理、ドーサは、実は南インド料理もしくは北スリランカのジャフナに多く住むヒンドゥ系(インドとの繋がり?)の食べ物であって、スリランカではインド料理とされてる模様。

そう言えばモントリオールのあの店の主人もジャフナ出身。

 

レストランをさがして

ここスリランカでも、観光客が多く訪れる所には、北米でも日本でもオーストラリアでも見かけそうな、ちょっとリュスティック系だったりミニマリストっぽいデザインだったりするカフェとかレストランとかが存在します。

 

が、観光地ばっかり行くわけじゃないので、いわゆる普通の地元民がちょっと外食するような、そんな店をさがすじゃないですか。

 

スリランカ滞在当初はちょっと手こずったんです。

 

レストラン、と言う形態の、メニュー見てアレこれ注文して食べられる店をなかなか見つけられなくて。

 

観光客が来るようなところにはありますけれど、スリランカ入国直後に滞在していた地域がたまたま観光客バキューム地帯だったのか。

 

 

看板にレストランとなくっても、メニューが出てたり食べ物の写真が貼ってあったり、食品が直に陳列してあればわかりやすいんですが、掘立て小屋で開いてるのか廃屋なのか判別しにくい所やら人が沢山入り口を塞いでいて見にくいところやら。

 

 

そうそう、スリランカのある程度の街の大通りってすごいカオスです。

 

そして立ち止まってちょっと観察してたりすると、親切な人たちが声をかけてくる。

 

親切な人たちのみならず、トゥクトゥクのドライバーとか何かのガイドとか物乞いとか、いろんな人たちが寄ってくる。

通りすがりにハロー、ハワユー?どこから来たの?と声をかけてくる人たちも登場する。

何探してるんだ、どこへ行きたいんだ、何がしたいんだ、と聞いてくる。

 

ビール買いたくてワインストアを探してる、とか答えちゃうと、ついて来い!こっちだこっちだ!とどこかへ誘おうとするので、店があっちにあるのか?と聞けば、俺ンチにいい酒があるんだ、、とかね。(こちとら良い大人ですからもちろんついて行きませんよ。)

 

何かと声をかけて来て商売のチャンスを伺ってる雰囲気のおっちゃんとか、うざったくなることも。

とは言えトゥクトゥクのドライバーや何かのガイドとか物乞いとかハローハワユーの人たちでも、たとえばこちらが困っていたら手を貸してくれる、優しい人たちです。

 

 

実は移動手段としてトゥクトゥクをレンタルしまして。

これがまたオートバイとかスクーターを運転する方は慣れたもんでしょうが、慣れないので横断する歩行者や無理やり逆走してくるバイクを避けようと減速したりするたびにクラッチを握る手が緩んで、ストンとエンストしてしまったり、ギアがニュートラルになかなか入らなかったり。

そうすると、軽く3〜4人はなんだ何だ、手助け必要か、と助けにやって来てくれます。

 

トゥクトゥクのニュートラル、ファーストとセカンドギアの間にあるんですよ。

 

連日ストンすとんやって、Uターンの最中にもやって、交差点の真ん中でも平気になりました。

平気になってくると落ち着いて操作するからエンストする事もなくなりましたけど。

 

そうそう、夫(でっかい白人)や私(外国人の女)がトゥクトゥクを運転してると、面白いものを見つけたとでも言わんばかりの喜びようで、皆さん手を振ってくれたり声をかけてくれたりします。

必死に運転してる時は返事とか片手離して手を振るとか、そんな余裕はありませんけどね。

 
お洒落そうな店か、庶民の味方な店か

外食先を探す話でしたね。

先日はスリランカ南部のビーチタウンに行きました。

 

ビーチ沿いはもう、外国人観光客専門と言わんばかりのビーチっぽいバー、カフェ、レストランが軒並みで、どこもいかにも外国人観光客が好みそうなメニューやキーワードが書き連ねられた看板が。

スリランカ定番のアイテムはもちろんのこと、ビーチに来たら飲みたいカクテルやビール、皆大好きコーヒー、カプチーノ、ラテ、マキアート、途上国で衛生管理が怪しいからこそボトル入りの水、などなど、何でもあるけど値段も高い。

 

それは良いんですけどね、なんとなく外国人向けにお膳立てされた品揃えと演出に抵抗を感じてか、食指が動かず。

 

一度だけGalleという街で、ダッチ・フォートという観光地(植民地時代に造られたfort要塞というか、古い街並みが残っていて、ホテル、レストラン、土産物屋などが軒を連ねる)にある、欧米観光客の若い衆の間で割と高評価を得ているヴィーガンフレンドリーなカフェ/レストランでご飯を食べて見ましたが、地元の人々は中に入って来て店の人の説明を聞き、ぐるりと見回すとすぐに出て行ってしまう(ライスアンドカリーが2300ルピーだからか?)その店のご飯は、一口目は美味しいと思ったんですが味が濃くて塩分も強すぎて、いつもの私ならご飯もおかずもちょっとお代わりするのに、そこの店のは無理でした。

 

ジンジャービアー(800ルピー)はめっちゃ美味しかった。

800ルピーって、観光客相手じゃない飯屋でライスアンドカリー2食分、下手すると3食分くらいのねだんです。(3-4キロ程度のバスの乗車賃が40ルピー、現時点で一番安値だったライスアンドカリーは250ルピー、値段は明記してあったので、私が値切ったわけではありません)

金回りが良くて、800ルピーってたった2ドル50セント(カナダドルなら3ドル50セント)でしょ、って思える経済力のある人じゃないと気軽に飲めないですよね。

 

自分の財布を気にするというよりは、やはり経済格差差別を感じるというか、コロニアリズムの名残に便乗してる感覚が嫌というか。

 

普通に地元の人々が出入りするような外食できる店といえば、店先にスナック類を作って陳列しているガラスで仕切られたブースがあり、もう一方にレジとか販売系のブースがあり、奥に作り置きのカリー各種が並んでるブースがあり、間を通り抜けるとテーブルと椅子が並んでいる、、と言うようなレイアウトの店があります。

こう言う形式の店の看板にはHotelって書いてあることが多く、レストランじゃないのか?よくわかりませんが、お腹が空いてる時はホテルを探すべし、と学習しました。

 

こう言ったホテルに入って食べていると、店の人たちがご飯を大きな皿にたっぷり盛った上にカリー各種を次々乗っけて行き、最後に皿の上に敷いてあった薄いプラスチックシートをグイグイっと引っ張り、皿の中身(ライスアンドカリー)を包みあげ、さらに藁半紙みたいな紙で包み、一食分ずつそうやってパッケージしたものを積み上げ始めたりします。

しばらくすると注文主らしき御仁が登場して沢山の包みが入ったプラスチック袋を受け取って行く。

店内はお客さんがほぼ居ないけど、テイクアウトで儲かってるのかな。

 

夕方、道端で似たような藁半紙包みを台の上に積み上げて売ってる人も見かけます。

仕事帰りでごった返すバスターミナルの脇なんかで売ってるので、レストランで外食するよりも、包みを買って家路に着きたい、ということなのかも。

 

私たちも別にレストランで食べなくても良いので、一度買って見たいなとも思うのですが、夕方の道端で見かけるそれらは、いつもまだまだ熱を帯びた夕日がギラギラと照りつけている所に鎮座してるんです。

いつからそこに置いてあるのやら。

 

お腹が空いた後、巡り合うライスアンドカリーは基本的に美味しく、お代わりし放題でお腹一杯


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