旅行記が延々続きましたので、久々に食べ物中心のお話を。
ネパールでもスリランカでも(やっぱり旅行の話かっ!)食べ物は基本的に美味しくいただきました。
あ、現地の食べ物じゃ無いもの、たとえば夫が頼んだマック&チーズ(Kyangjin村、ネパール)とか、私が頼んだタコライス(Kandy 、スリランカ)とか、ダメでしたけれど。
現地のものがやはり一番。
インド亜大陸とその周辺諸国、アジアですからね、ご飯の文化がありますから、おかずはご飯によく合うんです。
肉や魚を食べる方は、ちょっと足りない、と感じるかもしれない貧しい国々ですので、食事の内容も、炭水化物であるご飯とじゃがいもがドーンと、カサで言えば8割くらい占めてる感じでした。
そしてタンパク源。
ヴェジを選ぶので、レンティル(レンズ豆)を煮た「ダル」がタンパク質を一番しっかり摂れる一品。
ライスアンドカリー(スリランカ)もしくはダルバート(ネパール)以外のメニューは、きちんとお腹を満たしたい場合はフライドライス、フライドヌードル、チャオメイン(中華の麺の炒め物、要するにフライドヌードルと同じだと思うのですが)くらいか。
フライドライスorヌードルは、あんまり食べないようにしていました。
なぜなら、スリランカでもネパールでも、上手にぱらっと炒めてあるんですけれど、ヴィーガンなので野菜と米もしくは麺だけのものが出てくる上、その肝心の野菜が、ネギとニンジンと、玉ねぎ、、程度なんですよ。
もうちょっと野菜を盛り上げてほしい、、。
ヴェジタブル・フライドライス。
エッグ・フライドライスには卵が入ります。
外食事情
旅行すると外食が一気に増えますが、ヴィーガンとしては、はて、この街には私が食べられるものを提供してる店はあるかしら、と気になりますが、スリランカもネパールも、そこは大変気楽で、タンパク質さえ気にしなければ必ず何かあり、その何かも決してサラダとかフレンチフライとかではなくて、ちゃんとしたもの。
ですが、全体的にタンパク質は少なめな印象ではありました。
肉食の人でも、肉の量は少なめです。
やはり貧しい国だから(またか、と思いますけれど)タンパク源も限られているというか、タンパク質って炭水化物に比べると高価ですから。
ダールと呼ばれる乾燥豆類、レンズ豆やひよこ豆などは比較的安価ですけれど(だからここまで広く普及しているのですね)、それをそれぞれの文化圏でそれぞれの好みに調理する訳ですが、基本的に同じものとはいえ、スリランカのと、ネパールのと、結構違いがあるものです。
ネパールでもスリランカでも、「インド料理屋」にも入りましたが、インドはまたかなり違いますね。
何がどう違うのか、、、インドのカリーにはトマトが入っているものが多いのか味が濃い上油っこいような、そして日本のカレーにも似た濃度というか。
インドの中でも北インドのは濃いですね。
寒いからかな(比較的に、という意味で。)
カレーという言葉は元々はインドにもどこにも存在しなかったものでしたが、イギリス人がインドにやってきて、スパイスたっぷりに調理されて出てくるインドのおかずを見てこれは何だ、と言った折に、スパイスの一つであった***の名前を聞いて、そこからインドのおかず全部をひっくるめて「カリー」と呼ぶようになったのが始まり、、、という説がありますね。
だからイギリスに移民したインド出身の方々の中には、本来カリーというものは存在しないのじゃ、私らが食べてるこれはカリーじゃないのじゃ、と主張する人も居て、でも言葉はどんどん広がって、カリビアンも、スリランカンも、ネパールの人々も、そしてインドの人々も、カレー粉を使っていようがどうしようが、彼らの食べ物(の特定のものを)をカリーと呼んでいますね。
私はこのカリーという言葉と食品にとても惹かれるのですが、作ってる人たちはそれほど気にならないようで、私が「これは何ていう名前の何を使った食べ物か」といちいち聞くいてもクールに「それはポテトカリーです、芋と野菜ですよ。」とか「ムスタング・アルーです、普通の芋ですけど。」とか、素っ気ないんです。
なぜそっちのそれはポテトカリーと呼んでおいて、こっちのこれはムスタング・アルーなのか、訳を知りたいんですけどね。
ムスタングというのはヒマラヤの山の一つで、アルーっていうのは芋という意味のヒンドゥ語(多分)です。
ググって調べると色々な説が出てきたりはするのですが、実際に土地の人に聞くと若干ディテールの違う話がでてきたりするのも旅の楽しみですね。
そうそう、質素な食事とは言え美味しくいただき続け、そして面白い調理法のものなどにも出会いましたが、いちばんのヒットは、苦手でほぼ食べたことの無かった苦瓜が美味しく食べられる調理法に出会えたこと。
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