食いしん坊、北米でヴィーガンになる

北米で植物性食品を食べて強く生きる記録

スリランカで、美味しかったライスアンドカリー

夫が気に入って夕ご飯食べに何度か通ったAjmeer Hotel

スリランカで定番の食事、ライスアンドカリーとかコットゥロティ、フライドライス、などなどを食べたいもしくはかって帰りたい場合、このような、レストランぽくは無いけどペプシとかコークの看板っぽいデザインに*#*#ホテル、と書いてある、そこのその店を覗いてみるべし。

 

この店は入り口脇の棚が大きくて中が見えませんけれど、他はもうちょっと覗き込みやすい作りだったように記憶してます。

店先に陳列してあるものも、ここは食パンとか洋物ですが、多くの店ではショート・イーツと呼ばれるサモサ、ロール、ロティ類(どれも中身は同じようなもので、芋メインに他の野菜もちょっと混ざってて、卵や肉や魚入りならそれらしきものがまざっているそうな)が並んでいます。

 

初めて入った時、店頭にわんさかいた人たちに何が欲しいんだと聞かれて、ライスアンドカリー、と言うと、皆総出で "Sit" "Sit" と店の奥へ誘ってくれました。

座れ座れと言っていた人々の中でそこの店員は1人だけだった上、英語を話せる人はレジにいた若者1人だけでしたけれど、ちゃんと希望通りのものが出て来て、おかわりの欲しいおかずはおかわりできて、値段も最初に英語のできる若者に聞いた通りでした。

こんなに安くて良いのか?と思うほど安くて、観光客向けの店の四分の1くらいの価格です、が、紙ナプキンではなくて藁半紙、食器には薄いプラスティックシートが被せてあり(何故なのかは分かりませんが、残ったものを包んで持ち帰れるから?)スプーン(は地元のお客さんには出てない)は安物のペラペラのもの、何しろ高級店舗じゃ無いのは明らか。

それぞれの品の説明なんてなし。

言葉が通じれば何か言ってくれるのかもしれませんけど。

あ、でも初めて入った時、英語が話せない店員さんが、一皿指さして「スパイシー」と繰り返し、心配そうな顔だったので夫と2人でウィーライクスパイシー、ノープロブレム、と。

食べてる時にも心配そうに見に来て「スパイシー、グッド?」と聞いてくれました。

これを自分のライスの皿にとっていただきます。

辛いんですけど、美味しかったです。

 

べつの店でいただいたヴィーガン・ライスアンドカリーは、明らかにプレゼンテーションに配慮した、ちょっとハイソな雰囲気。

この店のは値段は460ルピーくらいと、街の地元民が出入りする店と同じような値段設定でしたが、環境問題とか世界平和とかアートとか、メッセージがあちこち書かれてて、地元民向けと言うよりは観光客向けっぽいかなあと言う店構え。

 

でも食べてたらお代わりを聞いてくれたり、食後に手を洗えるシンクがダイニングルームのすみっこにあったりで、スリランカ式な雰囲気も。



動物性タンパク質食品

夫は肉も魚も食べたい時は食べますが、旅行中に動物性蛋白質を食べたのは数えるほど。

 

私がライスアンドカリーで、ベジタリアンで、と注文するたび、自分も同じのを、という注文の仕方をします。

食べたければ魚介類とか肉とか食べれば?

と言いましたら、いや、色々見たらちょっと食べたいと思えなくなった、と。

 

スリランカは島国で、昔から漁業が盛んだったよう。

沿岸部の集落に行くと魚を売ってる店というか掘立て小屋というか、色々な所に小規模で展開されてます。

 

中には路面に魚を並べて売ってる人たちも。

 

アスファルトやコンクリートと魚の間には何かしらのシートみたいなものはあったでしょうけれど、ちょっとビックリする光景です。

兎に角暑い国ですから、とって来たばかりの鮮魚だったとしても、冷蔵せずに路面や陳列台の上に直接バーンと並べた状態では、ヤバイのでは?

 

歩道の片隅で魚を捌いてる人もたまにいて、血が出るから水で流したりしてて、それが排水施設などない所で行われれば、魚の血や内臓混じりの水がそこら辺に流れていきますから、結構強烈。

 

トゥクトゥクで移動した二週間半の間、集落を通るたびに魚の匂いがムワッと来るところがあちこちあって、かなりきつかったんですよ。

生の魚もですが、干した魚も陳列されてたり、あるいは生の魚を並べて干してる現場もありまして、結構キッツイです。

あちこちの街にあるマーケットに足を踏み入れても、野菜や雑貨のエリアを眺めて歩いてるといきなり魚売り場が出現するんですが、マーケット自体の喧騒と熱気、そこに強い魚臭が加わってちょっと居た堪れなくなります。

 

日本でも漁港を訪問すれば同じような頻度で鮮魚屋、干し魚屋、魚を下ろしてたり干してる現場などみかけますが、こんなにきつい匂いは覚えてません。

夏の盛りに漁港に行ったことがないからか、ヴィーガンになる前は魚の匂いは気にならなかったのか、受け取る側の条件の違いというのもあるとは思います。が、そうは言ってもやっぱりこれはキツい。

 

匂いの強烈さでは魚には及ばないものの、陸上動物の商売も似たような感じです。

鶏の羽根をむしった状態のものをドドンと並べてあるケース(冷蔵なし)皮を剥いでぶら下がってる小動物や切り分けられた肉を売ってる肉屋(冷蔵なし)など、ううむ、こりゃあちょっとワイルドだね、と。

 

冷蔵庫が普及していない地域や時代には当たり前だったんでしょうけれど、我々は所詮は先進国でぬくぬく生きて来た現代人。

夫は敢えて肉や魚を口に入れたいと思わないと。

 

そういえば卵も冷蔵なしで積み上がってますけどね。

殻を洗浄して無いなら卵は常温保存できるとは言いますが、スリランカで流通する卵はどうなんでしょうか。

 

現代的なスーパーマーケットチェーン店は国中のどこの街にも存在して、パッケージされた食品も欧米ブランドの加工食品も見かけます。

欧米や日本などからの経済支援や技術支援を受けているようですから、欧米式の基準やシステムもかなり入って来ているようです。

 

でもそうじゃない部分の方が大半なのか、お金のない人々には回ってこないのか。

 

オーガニックブームなどで、昔式のやり方の方が良いのだ、というロマンティシズムのようなものがありますが、ある面では伝統的なアプローチの方が良いこともありますが、雑菌の繁殖や病気の発生を予防できなければどうしようも無い。

不衛生に見える状況でも、食中毒大発生などという報道は聞かれないので、地元に生まれ育っていれば体に耐性ができているということはあるんでしょうけれど。

 

全体的には美味しい


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