食いしん坊、北米でヴィーガンになる

北米で植物性食品を食べて強く生きる記録

さよなら、スリランカ



二月初旬にやって来て、トゥクトゥクの運転を習得して、ワイルドでケオスなスリランカのロードトリップを続けて来ましたが、レンタル期間を若干延長したものの、そろそろ出国が近づいて来たので名残惜しいけど返却しまして、スリランカともお別れの時間となりました。

 

あー、暑かった。

 

山岳部に移動して過ごした10日ほどは、日中は暑い(とはいえ平野部のクソ暑さの比ではなかった)とはいえ夜間は毛布がほしかったり、あったかいシャワーが浴びたくなったりしましたが、それ以外は、スリランカ、南国、年中この暑さはさぞつらかろう。

 

あと、蚊がすごくって。

宿にエアコンがない場合、窓開けて扇風機でも良いんですけども、窓に網戸が入ってないんですよ、ほぼどこの宿も。

そしてベッドの上にモスキートネットがあって、寝る時は蚊が入ってこないようにはできる。。。けど、部屋にいて、起きていて、何かゴソゴソしてる時間だってあるんですよ。

 

またはモスキートネットが破れてたりして、意味ないじゃん、とかね。

 

訪問というか宿泊したのは、

Negombo

Puttalam

Anuradhapura 

Sigiriya

Kandy

Nuwara Eliya 

Haputale

Embilipitiya

Tangalle

Galle

Negombo

 

小さな島国で、各都市(村も)間の距離はさほどではありませんが、道路事情や交通事情に加え、トゥクトゥクの制限時速が40キロということもあり、これだけ回ってお腹いっぱい胸一杯。

 

トゥクトゥク・ロードトリップ

レンタルできるらしいと知ってから、あれこれネットで検索してみたら、4〜5年前あたりから盛んになってるビジネスみたいで、YouTubeやブログで詳しく体験記を披露している若いカップルの多いこと多いこと。

気持ちは十分若いワタクシ、ええじゃない楽しそうじゃない、しかも長距離バスや列車を降りた途端にトゥクトゥクドライバーたちに囲まれて値段交渉でグッタリする必要もないし、沿線の有名都市しか行けないということもないし、自由じゃない、やって見ようよ、と。

 

自分らは若くない、という部分以外はもう本当に予想通りで楽しうございました。

欧米の若者の心理と行動パターンをよく理解してるチームが運営してるレンタル会社みたいで、契約成立したら速攻で国中のオススメなアクティビティや訪問先、ゲストハウス、ペトロールステーション、ガレージ、などなどが網羅されてるGoogleマップとワッツアップ・グループのリンクが届きました。

 

ワッツアップなんてしてないから知らんわ、と思ってましたが、スリランカ旅行でやり取りした宿の人たちみーんな、連絡先はワッツアップなんですよ。

しょうがないので私も使い始めましたよ。

通話は無料だしね。

 

最初に訪問したPuttalamとAnuradhapuraでは外国人観光客を見かけませんでしたが、やはりユネスコ世界遺産のあるSigiriyaでは観光客を多く見かけ、しかも同じレンタル会社でトゥクトゥクを借りてるカップルと遭遇。

世間話してたら、ワッツアップグループで色々とオススメの店とか宿、ルートの情報がやり取りされてるので、使わない手は無いよ、と。

 

そんなわけでワッツアップグループにも入れてもらい、トゥクトゥクレンタルのコミュニティーでヤイヤイ活発にやり取りする若者の会話も片目で見ながら。

 

やー、若いって良いですねえ、と思う反面、そんなことくらい人に聞かんと自分でその辺の人に聞いてみたら?とか、まあ若い人でもそう思って見てる人もいるかも知れませんが。

 

トゥクトゥクは三輪の、オートバイみたいなサイズの小型車両で、最高時速は時速40キロまで。下り坂とか、コンディションの良い道路で調子の良い時はうっかりすると50キロ近く出ちゃったりもしますが、基本はゆっくり。

とはいえタクシーやってるトゥクトゥクはエンジン改造してるのか、ものすごい速さで我々を追い抜いていきますけども。

 

四輪の自動車よりも安価なので、貧しい人の乗り物という位置付けらしく、それに外国人が乗ってると、見かけた現地の人々は往々にして驚くというか、面白がります。

ダウンタウンのよそ者には運転しにくそうな部分へ行く時には市バスで乗り込んで帰りだけトゥクトゥクをハイヤーして戻ったことが2度ほどありますが、さすがプロだね、上手だねえ、何年やってるんですか、なんて話しながら、信号のない大通りでのUターンや右折のコツとか見習ったりして。

 

スリランカには、大きな都市ですらあまり信号がなく、歩道がないところも多いです。

信号の少なさは、最初の10日間くらい、連日平均100キロくらいは移動しているのに、信号機は二つか三つしか遭遇しなかったくらい、見当たりません。(たまたま通った道路になかっただけですが、それにしても信号は少ない)

 

大きな交差点でもですよ。

 

人間も含め、誰もが車の流れを見つつ、よっしゃ、自分が渡る番だ(他の車、バイク、トラック、バス、人間は待ちたまえ、もしくは、私の後ろをぐるっと回って進みたまえ)という感じ。

 

交通量が川の流れなら、自分は流れに乗ってる場合もあれば、流れを分ける岩になることもあり、岩が動き出せば流れはそれに沿って動きを変えていくものだから、それで良いのだ、、という感じ。

 

周囲も、この車(人、バイク、トゥクトゥク)はこっちにいきたいようだぞ、と予測がつけば、その動きを想定して向こうへ回り込む若しくは「いや待て、俺が先に通り抜けるぜ」と警告(ブッブー♫)鳴らして牽制して追い抜くか。

だから路上は騒々しいし、動きも激しい。

 

ある程度は慣れますが、道を渡るくらい気軽に信号に守られてノホホンとやりたいじゃないですか。

車が全然通らないなら信号は邪魔ですけど、結構な細い道でも交通量結構すごいんです。

 

またいつの間にか愚痴みたいになりましたが、、、。

観光地らしい所にも行きましたが、名所旧跡だけではなく、人々の暮らしぶりが垣間見えて大変濃いい滞在でした。

 

島の中央部あたりは山岳地帯というんでしょうか、急な坂、ウネウネカーブの続く道、ヘアピンカーブが繰り返しで緊張する道、トゥクトゥクが登れないほどの急勾配もありました。

 

山岳部はお茶のプランテーションがあちこちにあり、壮大な景色も。

プランテーションが広がる山々を通る、The Pekoe Trail と言うのがありまして、そのいくつかの区間をハイクしましたが、茶摘みをする女性たちとも幾度かすれ違いました。

この広大な茶畑を彼女たちが手で採集するのか!と思うと物凄い重労働な事に若干ショックを受けます。

お茶の木が植ってる斜面は、かなり急なんですよ。

 

紅茶はミルク入れないで、と言ってもうっかり入れちゃったりされがち。ブラックで!と言っても、紅茶=black teaなので、ミルク入りでもblack teaなのです。Plain teaで、と言うと伝わりやすいです。

 
優しい人々の国

貧困とか空気汚染とか政治の腐敗とか、問題は山積みの国ですが、人々が本当に優しいんですよ。

道端ですれ違う時に目が合うと、微笑みが!

たまには無表情とか怖い顔の人もいましたが、10人と目があって笑顔が見られなかったのは本当に2人くらいじゃないでしょうか。

 

トゥクトゥクで困ってたら必ず数人は手を貸しに来てくれましたし、電車で移動する時にそこにいた人に質問したら、鉄道員さんに聞きに行って来てくれ、周囲も一緒にアレコレ助けてくれたり。

皆こんなに人が良いから腹黒い政治家や強欲な富豪が腐敗政治を続けてても我慢して受け入れてるんじゃないのか、なんて余計なお世話でしょうけれど。

 

それにしても暑かった


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