仕事のある日はランチタイムまで空腹を感じなくて済むようにと結構しっかり食べます。
普段はご飯の上にフラックスシードを少々ふりかけ、豆腐を乗っけ、生姜のすりおろしと青ネギの刻んだのを乗っけ、醤油をたら〜っとかけたもの。
たまに漬物とか佃煮とかを添えてみたり、自家製納豆がある期間中は豆腐じゃなくて納豆ご飯にすることもあります。
納豆ご飯の場合は、納豆にがごめ昆布を合わせ、フラックスシードも合わせてかき混ぜ、カラシをたっぷり、刻みネギもたっぷり混ぜ、醤油をたらーっと合わせます。
たまに豆乳を小さじ1〜2ほど入れることも。
ご飯が切れてる場合はオートミールを昆布だしで炊いて、そこに豆腐をいれ、刻みネギ、フラックスシード、醤油を垂らし、ゴマをふりかけてみたり青のりをふりかけてみることも。
朝は面倒なことはしたくないので、青ネギは週一の買い出しから戻ったら一気に刻んで500mlのジャムの瓶に入れてあり、フラックスシードもコーヒーグラインダーでががっと一気に粉砕しておいて小さめのタッパに入れて冷凍庫に入れてあり、生姜のすりおろしもフープロで一気にやって瓶に入れて冷蔵庫に。
だから朝はご飯をよそって豆腐を水ですすいで、あとは材料を合わせるだけ。
平日の朝はオートパイロットで何も考えずに拵えますが、週末などだとちょっと気が向いたら朝からフライパン出したりボウルを出したりしてパンケーキとか豆腐スクランブルとか、そういうこともします。
今週は気が向かなかったので冒頭の写真みたいな、超簡単食でしたが。
食卓から見えること
今年の日本帰省では、前々から気になっていた岡根谷実里さんの「世界の食卓から社会が見える」という本を購入して来ました。
食の探検家という羨ましいお仕事をなさっている岡根谷さん。
いや、羨ましいというか、そういうテーマで研究するのを仕事にするなんて凄いな、なんで自分にはそういう発想がなかったのかな、なんて。
食って「美味しい」とか「お袋の味」とか言って家庭内の愛情物語で済まされがちですが実はかなり政治的でお金も絡んでて、人の欲望とか社会問題とか、ドロドロしたものとも繋がっている面白いテーマです。
本書でも、食料生産とか確保とか、流通とか、環境問題とか気候変動とか、食と深く繋がっているトピックは大概触れられています。
目新しい発見はほぼありませんでしたが、岡根谷さんが訪問する国々の食事のあり方を通してその国の食糧事情に触れるという形式が面白く、本書に影響されて先日はキューバのブラックビーン・シチュウのレシピを探して作ってみたりもしました。
ついでに「へー、キューバって経済制裁のおかげで農薬や化学肥料を作る原料も不足して、それがためにオーガニック農業を発展せざるを得ないという面白い状況になったのか〜」なんてことも知りました。
本書の中で岡根谷さんは朝食についても触れていて、最初は「伝統的な朝食よりも昨今はシリアルに牛乳とかコーヒーとトーストみたいなスタイルが世界中で広がっている」ことを画一化であり面白くない展開だと嘆いていたのが、最終的には実際は合理的で理にかなってる朝食なのかもしれない、と受け入れるように変化していたのも面白く感じました。
というのは現代人は朝は忙しいし、、ということではなくて、朝食という習慣そのものが、食料を前の晩から家の中に確保しておける文明レベルに達して初めて可能なことだからという指摘に、目から鱗でした。
食糧を家に貯蔵しておいて夜が明けてから食べる、なんてことはそれが可能になるための技術(計画的に食糧を生産、収穫、供給できるような農業技術)や経済、流通のシステムが確立していなければできないことですもんね。
はじめ人間ギャートルズっていうのが昔ありましたけど、人間が集まって穴倉に住んでいて、狩に出かけても獲物が獲れない日々が続き、夜も空腹のまま寝るしかないと、そういう日々もあったことでしょう。
だから、朝起きたら食べ物が貯蓄してあって、それをみんなで食べて腹を満たせる、ってことはすごいことなんですね。
私はお腹が空いたままでは外出できません。
血液検査などで前夜から何も食べないで採血に行く時以外、朝食を食べずに出かけたことはありませんが、朝食を食べずに出かけるのは不安というか。
何が不安なのか。
朝は何かお腹に入れないと、力が出ない、いや、空腹な状態ではそれ以外のことに意識が向かないから、信号が赤でもメトロが反対方面行きでも気が付かずに行動してしまいかねない。
飢餓を経験したことはないのだけど、自分の中にそういう状況を極力避けたいという強い動機が隠れているのは面白いですね。
ギャートルズ時代の人類の記憶が強くDNAに刻まれているのかも。
一方食事に無頓着な人も世の中には存在して、夫などそういう感じなんですけど、どうしたら朝も昼も食べずに(忘れてしまうらしい)過ごせるのか、不思議です。
夫の方こそ狩猟民族出身だから、狩がうまくいかなくて飢えていた記憶はDNAに刻まれているべきですけども。
食に無頓着だから、お腹が減ったら好みも何もなく、何か口に入れれば済むせいかもしれませんが