食いしん坊、北米でヴィーガンになる

北米で植物性食品を食べて強く生きる記録

水は命の源・飲料水の質、森を開拓と人が住む場所

森が与えてくれるものは計り知れない



飲料水の質がまだちょっと、、な開拓地へ行ってきました

モントリオールからちょっと北上した田舎の森の中に、数年前に友人が土地を買って時間をかけて開拓し、建て始めた家が最近完成しました。

家を建てたのはプロだけど、土地を平らにする作業と、家のデザインなどは友人がかなり頑張りました。

すごーい。

大草原の小さな家みたい。

 

北米の田舎もかなり開発が進んでいるので、彼らが開拓した森も、その周辺はあちこちに家があったりするので、開拓地っていう表現から想像するようなワイルドさはないかもしれませんけれど。

 

環境問題に関してかなり敏感な友人なので、森を切り開いて家を建てるというのは、そこにある森を人間の住む家に変えるわけなのでどうなんだろうと思わないわけではありません。

広大な森そのものが保存対象の地域ではなく、個人所有者が切り売りして家を建てたり郊外住宅地を開発したりというのは合法で、実際に現在進行形であちこちで進められています。

現在の住宅難もあるし、住宅地はどこも元々は森や山が切り開かれて整備されたもの。

自分だってどこかに住んでいるわけだし、人が増えれば家も必要。

 

努力家の友人の大プロジェクト完成に感動するとともに若干複雑な心境を抱えつつ、環境に与えるダメージを極力抑える工法や材料を使って建てられたという家に、この週末招待していただいて、行ってきました。

焼杉を外壁に使った真っ黒な家。

 

焼杉っていう言葉は友人に聞いてはじめて知りましたが、そう言えば子供の頃住んでた田舎の鉄道の線路ぎわの柵が、杉の木だったかは不明ですが、黒焦げの木材を使ったもので、子供心になぜ焼けこげてるんだこの木材は?と不思議で、誰かに、こうすると雨天にも耐えられるからだよと聞いて関心したことを思い出しました。

真っ黒ですが味のある焦げよう。

こんなのが、遠いケベックに居て取り寄せられるなんて不思議です。

 

 

井戸水の水質

彼らの家には、問題がまだ一つ。

井戸水のPh値がまだ若干高い(アルカリ性)のだそうです。

水質が人が住むのに適したレベルに至るまで、何度もチェックしたりして、それで入居までに時間がかかったそうで、現在のレベルは基準をクリアはしているらしいのですが、でも若干アルカリが強いのだとか。

 

シャワーを浴びたり、料理したりする分には平気だけれど、そのまま飲むのは危険じゃないけどちょっとまだ抵抗がある友人と、もう平気、飲めるっていうなら飲んじゃう、というパートナーと。

 

井戸水を飲みたくない場合は飲み水持参でおいで、と言うので、空いてるワインボトル数本に水を入れて持参しました。

地域の自治体の水道システム外で暮らすと言うことはそう言うことなんですね。

井戸水だけれど、汲み上げた水は蛇口をひねれば出てくるし、シャワーも浴びられるし、生活は近代的で普通に便利ですし、オフグリッドというわけではないんですけどね。

 

 

清潔な飲み水のない地域

に旅行してきた私たち。

水道水はそのままではなくてフィルター付きのボトルに入れて飲んでいました。

 

レストランなどでたまに旅行者らしき人もそのまま飲んでるのをみて、夫が「この国の水を毒みたいに扱ってきてるけど、実際はパラノイアなのかな」と、ちょっと一口飲んでみたりしましたが、私は一口も飲まず。

でもね、食器やカトラリーを洗うのはそこの水道水(田舎だったら井戸水ってことも)ですから、水に問題があるんだったらアウトです。

ネパールでお腹を下したのも、そういうことだったのではないかと。

 

出された食事を食べる時、フォークやナイフをフィルターした水で洗ってから使う、とかそこまでは流石にしてませんでしたからね。

 

飲み水は蛇口からジャーっとコップに入れない友人宅で、そんなことを思い出しました。

 

水道水を飲める地域(青)飲めない地域(オレンジ)Credit: QS Supplies, CC BY-SA 4.0

 

 

この地図は世界中で水道水をそのまま飲める国と飲んではいけない国を表したものです。

清潔な飲み水のない地域がこんなに広範囲とは!

というショッキングな地図ですね。

 

ネパールもスリランカもやはり、飲んじゃいけない地域になってますね。

パラノイアじゃなかったってこと?

 

でも、アジアは日本と韓国は飲めますけど、台湾はだめ?

台湾に旅行する方は水道水は飲まないようにしてるんですかね?

え〜、本当かな。

 

地図を作ったのはアメリカの会社ですし、先進国の視点ですから、飲んじゃいけない国に住んでいる人たちでも、飲んでる人は多いかもしれないし、問題のレベルも「飲んだらマラリアになる」レベルから「その土地のバクテリアに体がなれてないから最初のうちはお腹を下すかも」まで色々。

 

その、水道水の危険度レベルというか、安全でない飲料水によって失われた10万人あたりの障害調整生存年数(いわゆるDALY率)に基づいて水質の評価を表したのが下のグラフ。

スコアが100の国が最も水がきれいで、数値が低いほど、汚れた水道水によるDALY率は悪くなる。

Credit: QS Supplies, CC BY-SA 4.0

(このグラフは、エール大学の環境パフォーマンス指数(EPI)のデータを使用したもの)

 

ネパール25.9、スリランカ46.7、日本は91.7、だそうです。

へ〜やっぱり日本は水が綺麗で安全な国ですね〜。

でもそこで日本スゴイのジンゴイズムに浸るより、日本だって水道水が普及する前はスリランカとかモンテネグロとかと似たような数値が出てたんだろうし、こういった近代的なシステムが普及してどこの水道水もバクテリアの繁殖を予防する処理がされるようになったのは本当にここ最近のこと。

どれくらい最近のことなのかは地域によりますけれど、日本だったらせいぜい戦後くらいなんじゃないのかな、と思うんです。

 

ネパール26に満たないんじゃ〜ん、と思いつつ見てたらマダガスカルとかニジェールとか一桁です。

世界には泥水みたいな水しかない地域だってありますから、そんな地域にも安全な水を普及させないと。

bigthink.com

友人が作ってくれた朝食はヴィーガン・オートミール

オートミールにはアップルソース、ドライ・クランベリー、胡桃やアーモンドなどのナッツ類、バナナ、ブルーベリー、メープルシロップなどが合わせてあってボリューム満点。

 

 

誰かが作ってくれる朝食は特別な美味しさ


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