
オーバーナイト・オーツ
夫のコレステロール値がちょっと高いと医師に指摘され、栄養指導を受けに行ったことはちょっと前に書きました。
付き合いヴィーガンの食生活が基本で、加工食品が登場する頻度も低め、デザートもほとんど食べず、スナックする習慣もない我が夫、栄養士さんに色々聞かれ、改善すべきはやはりアルコール摂取量と、朝昼に習慣的に食べてるチーズや市販のピーナッバターだね、という話に。
増やすべき食品はオートミール、ナッツ類、フルーツ類。
夫が毎日朝や昼に食べてたものは夫の好みや文化背景(ズバリ北米)の影響ですが、ナッツやフルーツが少ないというのはズバリ私のレーダー範囲外だった影響。
飲酒は二人とも有罪(罪深い?)
という次第で、頑張って?毎朝オートミールを作って食べてる夫。
私も頑張って?ナッツをローストして小瓶に入れておいて、夫がそれをオートミールにふりかけたり摘んだりできるように準備し、二人で買い物に行ったらバナナ、りんご、みかん(動物園のお猿か!)をカゴに入れてます。
ケベックの冬、遠方からくるベリー類は小さな容器に入って高価だし、夫も私もベリーには触手が動かない。
朝オートミールを作る夫ですが、食べ物への探究心があんまりない系の人なので、文句は言わないんだけど、あんまり美味しくないみたい。
美味しい時と美味しくない時では食いつきが違いますから、そりゃ傍目にもわかります。
朝っぱらから台所に立って調理するのもやっぱり面倒くさいみたいだし、なので、その点でも楽そうな、オーバーナイト・オーツに挑戦してみました。
オーバーナイトというとおり、前日の夜材料を容器に入れて混ぜて一晩冷蔵庫に入れておいとくだけ、という簡単なもの。
色々なレシピもありますが、とりあえず基本のレシピを探して見つけたのがこれ↓
レシピというか、単に水分とオーツを混ぜておいておくだけってことなので、その割合だけ知れば済むんですけどね。
実はこれを作る前に、別のレシピでスチールカット・オーツでつくるオーバーナイト・オーツのレシピを見つけ、うちにあったスチールカット・オーツで作ってみたんです。
ロールド・オーツが麦を押しつぶして加工したものであるのに対し、スチールカットは麦を切断するという加工法で、なので粒が平らになっておらず、そのせいで歯応えがプチプチと残って、私はこっちの方が好きなんですが、調理にちょっと時間がかかります。
それでもオーバーナイト・オーツ(調理しないでふやかすだけ)ができるなんて、まじ?と挑戦した次第ですが、やっぱり翌朝見てみたら全くできておらず。
しょうがないからそのまま鍋に入れて調理しましたけど、やはり浸水するだけじゃ無理でした(なのにブログ記事まで出してる人がいることが不思議。)
とまあ前置きが長くなりましたが、ロールド・オーツで作ったオーバーナイト・オーツはレシピ通りにオーツ1カップ、水分1カップ、という比率でちゃんとできていました。
レシピにあったメープルシロップは、食べる時に夫が好きな量を入れる方が良さそうと判断して入れないでおきました。
あとオートミールは調理する時にお湯に塩をほんの少し入れるので、オーバーナイトオーツにも塩を小さじ8分の1位入れておきました。
朝、夫はまず電子レンジで温め直し(そのままだと冷たい)バナナとパンプキンシード、サンフラワーシード、メープルシロップ大さじ1を混ぜて食べてました。
乾いた状態でカップ1、250ccのオートミールと水分1カップで、500mlサイズの瓶にいっぱいに膨れました(冒頭の写真。)
夫はこれ半分にバナナ1本、アップルソース、ナッツ&シード類をかけて食べてます。
フローステイト
何かに夢中になって、我を忘れ、時間が経つのも気が付かず、ずーっとその世界に没頭してしまう状態になったことってありませんか?
やってることに没頭して、ブワーッとその活動のブラックホールの中に吸い込まれて我を失うような精神状態のことをフローステイトと言います。
Mihály Csíkszentmihályi という心理学者が1970年代に提唱した理論で、この精神状態に達することは別に瞑想とかスピリチュアルとか悟りとかではなく、オリンピック選手とか天才芸術家とかでなくても誰でもその人の興味のある分野の活動をすることで達する心理状態です。
趣味に没頭したりスポーツで何か新しい技に挑戦してできるようになった時とか、多くの人が経験したことがあるのではないかと思います。
随分前にピラテスのスタジオに通っていた時に出会った女性が言っていたんですが、腕や足の角度やら呼吸やらインストラクターの指示することやらに集中するので、普段常に頭の中から離れない細かな日常のあれこれを追いやって無になれるというか、まるで瞑想のような作用があると感じられるので、ピラテスを一時間やった後は頭も心もスッキリしてとても気持ち良いと感じるのだと。
私は腰痛持ちなので、それを改善したいと思って始めたばかりの頃だったんですが、そういう効果も期待できるのか、と感心して、そう思ってやってみると確かにレッスン前までは「これ終わったら帰りに銀行に寄って支払いをやって、その後忘れないように**と&#にも寄って、、」などと、日常的で些細なこととはいえずっと雑音が鳴ってる状態だったのが、ピラテスのポーズや動きに集中している間はその雑音は消えていました。
とはいえたまにその雑音が大きすぎて、レッスン中に数を数えてるつもりが「誰それさんにメールで問い合わせしとかなきゃ、あの人いつも返事が遅いからなー」なんて考え事が進入してくることもあったんで、やはりポーズなり動きなりの難易度次第では集中できないのか、雑音と難易度とのバランスなのか。
そのピラテスのスタジオに関していえば、いつもの講師が休んで代打の方が登場すると、やはりリズムというかやり方が若干違うというか、人間同士のケミストリーも違うというか、そういう時の集中度は低めだった記憶があります。
ピラテスではフローステイトまでは行きませんでしたが、自分がフローだったなと感じる活動といえば、やっぱり何かを作ってる時が多いと思います。
日本で買ってきてた百均の刺し子をやりながら、そんなことを考えていたのでした。
冬の毛糸の帽子(綿ですけど)がやはり頭の形に合わなくてずれてくるので、自分にぴったりな帽子を編もうと思っているのですが、簡単な編み方でせっせと編んでフローステイトに浸りつつ数日後に新しい帽子獲得という都合の良い話を目論んでいるところです。
心の健康に良い活動です