食いしん坊、北米でヴィーガンになる

北米で植物性食品を食べて強く生きる記録

畑の収穫物に決められる献立

今年は、畑の作物が全体的に不作です。

夏はいつ来るの?と思ってるうちに終わった涼しい夏。

 

それでも地味にワサワサと茂ってくれるのがバジル、オレガノ、タイム、などなど。

トマトも今日初めて赤くなった実を二つ収穫しました。(もう夏が終わったのにまだ二つしか赤くなってないのですが、、、)

キュウリも5本目を収穫。

 

それに、週末買ってあったアボカドも、柔らかくて食べごろになって来ましたし、これは今日使わないといけないな、、、。

 

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巨大アボカドを試しに買って見たのです。普通のと比べてどうなのか、、食べて見てのお楽しみですが、トマトの左にコルクを置いたので、大きさがなんとなくお分かりでしょうか。

 

と、いう次第で、食べごろに食べちゃいたいからどうやって食べようか、、、と献立を考え、、、。

そういうのは夏くらいですので、嬉しいといえば嬉しい。

 

バジルがワサワサあるときはやっぱりpesto alla genovese.

 

  

オレガノやタイムなどは収穫して乾かして、、、(フレッシュでも使いますが、乾燥させた方が香りが強い気がします。)

 

アボカドは、巨大なのを買って来たので、た〜ぷり使えます。ペストで炭水化物ばかりになってしまうので、ブロッコリのアボカドあえにしましょう。

 

 

トマトは初物ですので、そのまま切り分けてそのままを味わおう。

冷蔵庫にも入れませんよ。冷やすなんてとんでもない。

 

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トマトが写ってませんけど、まあトマトはそのまま八つに切っただけですので。笑 ペストはパスタの茹で汁を取って置いて、それを少し入れてからパスタに絡めるとうまく絡まりますが、今日はうっかり茹で汁を全部捨ててしまいまして、絡みが悪い、、、。

 

巨大アボカド、かなりな量だったので半分だけ使いました(ブロッコリは2株使用しました)が、ちょっと水っぽくて、そのものの味を楽しむにはちょっと役不足だと感じます。もう次に買うことはないでしょう。

 

巨大で水っぽい、、まさに、大味。 


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手作りアンティパストで、ピクニック・ディナー

アンティパストとは何か

 

アンティパストとはイタリアでいう前菜のことなんだと思っているのですが、前菜によく出て来るコールド・カッツ(ハムとかサラミとか)やチーズ、オリーブなどとは別物で、瓶入りの「アンティパスト」なる食べ物もあるのですよ。

 

食べ物の名前や概念って、外国のものだと勘違いとか、よくわからないことってたまにありますが、このアンティパストも実は私、よくわかってなかったのです。

 

ちなみに、antipastoが単数形で、  antipasti は複数形、 antipastaというのは勘違いして語尾を女性形にしちゃっただけだそうです。

 

これを調べていてさらに発見したのが「Giardiniera」という名称。どうもこれが私が「アンティパスト」として覚えていた瓶詰め酢漬け野菜のことのようです。


でもね、お店でも「アンティパスト」というレーベル付きの瓶詰めが並んでいるんですよ。

 

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こういう感じで瓶入りが売られています。結構な値段がついてるものもありますよ。

 

きっとイタリアの食べ物が北米にやってきて、

北米人:「あら、これ美味しい、なにこれ?」

イタリア人:「これは(数ある)アンティパスト(のうちのひとつ)だよ」

北米人:「ああ、そうか、これはアンティパストっていう食べ物なのね」

、、、と、そういう風に伝わったってことでしょうか。

 

  

Louis PrimaのAngelinaという歌にも出てきます。

I ate antipasto twice just because she's so nice, Angelina... ♫

 

 

wikiに書いてありますね、

Typical ingredients of a traditional antipasto include cured meats, olives, peperoncini, mushrooms, anchovies, artichoke hearts, various cheeses (such as provolone or mozzarella), pickled meats, and vegetables in oil or vinegar.

典型的なアンティパストの品目は加工肉、オリーブ、ペペロンチーニ、マッシュルーム、アンチョビ、アーティチョーク・ハーツ、チーズ各種、ピクルド・ミーツ(ってなんでしょうね)そして油や酢漬けの野菜類。

Antipasto - Wikipedia 

 

この、、油や酢につけた野菜類というのが、今日ここでいうアンティパスト、もしくはGiardinieraのことでしょうね。

 

簡単に作れるのになぜだか高値なのです

オンタリオ滞在から我が家へ戻る際、友人宅のすぐそばにあるイタリアン・ベーカリー&食材店で、道中で食べるのに便利な食品を買い込むのです。

バナナとか、パンとか、オリーブとか。

毎回おもしろそうなものをちょっと探すのですが、今回はアンティパストの小瓶が美味しそうだったので、手に取りました。

でもね、250mlもないような小瓶が9ドルもしたんですよ。

5ドルか6ドルなら買うかもしれないけど、9ドルか、それはちょっと無理だな、と棚に戻しました。

アンティパスト(ジャルディニエラ)の材料は、基本的に野菜ばかり(ツナとかアンチョビが入ってるものもありますが)ですので、それなのにそんな金額はないでしょうと思っちゃうのですよ。自分で作れるんじゃないきっと?と。

 

というわけでググって適当なレシピを見つけまして、作りましたよ〜。

瓶入りの材料を切って、混ぜて、ソースを作って、そこに入れて、混ぜて、瓶に詰めるだけでした。

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見よ、家で作ったらこんなに出来るのだ!(材料費は全部合わせると9ドル以上はかかってますけれど、同じサイズの瓶に入れたとしたら、10倍以上はできてるはず!)

 

 作ったその日は味見ということで、食べたのはこの真ん中左のボウルのぶんだけ。それでも先ほどのお店の瓶詰め丸ごと入れたくらいの量でしたからね、9ドル、、笑。

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この日は残り物処理ディナー ピクニック・ディナーで、ラタトゥイユの残り、パスタサラダの残り、そしてアンティパスト試食、これを買って来たバゲットで食べました。

 

 

翌日はサンドイッチの添え物として、小瓶に詰めたのを持って行きましたが、それとは別に上の写真の瓶詰めも。ずいぶんな量です。

 

好みのものを好きなだけ入れて作ればいいと思うのですが、各種材料を全部足したらものすごい分量ができかねませんので、バランスを考えながらお好きにどうぞ。

 

アンティパスト

材料 

  • カリフラワー  一株を好みの大きさに切り分ける。
  • 人参 中くらいのもの数本 スライスする
  • セロリ  スライス
  • マッシュルーム 大きければ半分もしくは四分の一に切る
  • ホットペッパーのピクルス 輪切りにする
  • グリーンやブラックオリーブ 
  • ディル・ピクルス  輪切り
  • ピクルド・オニオン 
  • アーティチョーク・ハートのオイルマリネ 
  • ケイパー 小瓶一つ分

 

ソース

  • トマトピュレ 半カップ
  • ダイスド・トマト 1カップ
  • ウスターソース 小さじ1杯ほど
  • ホットソース 半カップ
  • メープルシロップ 大さじ1杯ほど
  • ガーリック1〜2粒
  • レモンジュース 四分の一カップ
  • カイエンペッパーなど
  • オレガノ、タイム、など好みのハーブ
  • オリーブオイル 四分の一カップ
  • ピクルス類の美味しいピクル液(捨てずにとっておき、好みの量をソースに入れます。私は市販のピクルスの液だけではなく、以前作った生姜の酢漬けやホットペッパーのピリ辛ピクル液も使いました。)
  • 塩(は味を見て好みで。ケイパーやオリーブの塩分があるので注意しましょう)

 

作り方:
  1. カリフラワー、人参、セロリを沸騰した湯に入れて1〜2分軽く茹でる。調理し切るのではなくてちょっと火を通すだけで良い。
  2. 他の野菜を茹でた湯に酢を少々入れてマッシュルームを1分少々加熱、水を切る。
  3. ソースの材料を大きめの鍋に入れ、中火でふつふついうまで加熱する。
  4. ソースに茹でた野菜を入れてざっくり混ぜる。
  5. ピクルス類を大鍋に加え、全体に混ぜる。
  6. 全体に混ざった材料を瓶詰めにする。

 

大量にできた場合は、きちんとカニングの処理をしてやれば1年は保存できますが、私は面倒くさいし1年も保存する気は無いので、煮沸などせず、瓶が冷めたら冷蔵庫に入れておきます。カニングしてないので二週間程度で食べ切る感じで。

 

酸っぱいものが嫌いな方はあんまり美味しいと思わないかもしれませんが、酸っぱくてホットなものがお好きな向きは、ヴィネガーを工夫したり好みのピクル液を入れたり遊べるレシピかなと思います。

 

元々はfood networkのMichael Chiarello氏の Calabrese Antipastoのレシピをうちにあるものや手に入りやすいものに変えて作ったのですが、オリジナルのレシピ通りに作ったらもっと美味しいのかもしれません。

上のレシピでも結構美味しくできましたけどね。

 

野菜がたらないなー、とか、弁当にサンドイッチを作ったけどちょっと野菜が足らないかなー、とか、そういう時にも使える添え物ですよね。

 

ピクルド・オニオンってラッキョウを思い出すなあ。。。


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コンブチャその後と、オンタリオ

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右が10日ほど前に仕込んだローズヒップのコンブチャ。SCOBYが少しですが育っているのがお分かりでしょうか。新たに甘いお茶を入れてやるために、SCOBYを残して、酸っぱくなったコンブチャ液は左のボトルに移しました。このまま数日放置し、ちょっとガスが発生したら飲み頃。

 

コンブチャ、以前作っていた頃から1年以上経つので、記憶も曖昧でしたので、こちらのサイトでおさらい。

参考にはしましたが、「ティーバッグ8つ」とか、最初は紅茶の方が良い、とか、そういうのは気にせずに、ローズヒップのティーバッグ一つで開始しましたが、順調です。

このサイトにもありますが、常識的な範囲で清潔な手や道具を使っていれば、殺菌処理とか神経質なことは必要ないと私も思います。

世の中にはコンブチャ・キットなどの通販もあるようですけど、なま(raw)のコンブチャがあればそこから増やせます。

 

 

隣接してるけどやっぱりちょっと違う、オンタリオとケベック

日本もそうですけれど、カナダも、州や町によって習慣や文化のようなものが若干違ったりします。

ケベックの街中に住んでいる私がオンタリオの田舎に行くと、やっぱり「おおお、そうくるか」と気がつくことがちょこちょこあります。

もう20年近くやってても行くたびに違いを感じます。

オンタリオに行くたびに思うことをちょこっと書いてみようと思います。

 

 

酒類販売に対する州政府の管理度が違う

日本から来ると、どちらの州も管理されてるなあと感じるとは思うのです。

例えば、公園とか道端とかで飲酒することは違法です。

 

道端で酒を飲みながら歩いてる人は多分日本でも普通には見かけませんが、公園で桜の花を愛でながら酒宴、というのは普通の人がやってますよね。

酔っ払ってうるさくなってても警察はきませんけれど(喧嘩騒ぎが始まったりしたら来るんでしょうか?)北米では一般的にそういう酒宴はもってのほかだし、お酒を飲みながら公園でピクニックなんかしてると、警察が来て注意を受け、飲みかけのビールの缶などはその場で中身を捨てさせられるのが普通だと思います。(夏によくある屋外のフェスティバルとか、売店が出て酒類販売をしているような場面は別です。)

 

オンタリオもそう言った北米の一般的な常識に従った文化です。

 

ケベック州では、食べ物と一緒に酒類を飲むなら合法です。

食べ物がなくても、咎められないことの方が多いと思います。(ケベック州の公園でアルコールを飲んでいて注意された経験はありません。)

もちろん、酔っ払ってうるさくなって来て、誰かが通報でもすれば多分注意しに来るとは思います(経験ないので断言できませんが。)

 

気候のいい季節に友達と公園で芝生に座っておしゃべりをしている時などに、公園のすぐそばのデパナ(コーナーストアのこと。フランス語だけどフランスでは使われない言葉だそうです。)でビールを買って来て飲みながらリラックスする、などということが普通にできるケベックに対して、オンタリオでは、まず、コーナーストアとかコンビニにビールやワインが売られていません。

 

それでも最近では大手スーパーなどにワインが置いてあるのを見かけるようになりましたけれど、オンタリオに滞在するときは、ワインは基本的に州営のリカーストア(LCBO)に行かなければ買えません。

 

LCBOにはビールもほんの数種類だけ置いてありますが、自分の好みの銘柄が必ずしもそこで見つかるとは限らないので、妥協できない人は、ビア・ストアに行く事になります。

 

この、ビア・ストアというのが、私は嫌いなんですよね。

 

なぜかといえば、普通のお店のように商品が棚に陳列されているのを見て「これを1ケース、これは試しに1本」などと自由にカゴに入れてレジへ、というスタイルではなくて、壁面にズラズラーっと張り出されている各種ビールのレーベルを見て、買うものを決めてから、カウンター越しにスタッフに「**を#本入り1ケースお願いします」などと言って注文しなければいけないのですよ。

 

そうすると、カウンターの向こう側の別の部屋に注文が伝わり、支払い後に今度はカウンターの反対側の端っこにある、ローラー式のカウンターの上を購入済みのビールのケースがガガガーっと押し出されて来るのです。

 

それを受け取って店を出るという流れなのですけれど、なんというか、ソビエト時代の商店ですか?と思ってしまいます。

 

ビールを飲むような低層酔っ払い人種に購入前に商品を触らせてしまったらその場で飲んでしまう、、とでも思ってるのか、などとネガティブな想像力が働いてしまいます。笑

 

そういうことではないんでしょうけれど、州政府が、人々がビールを買うという行為にちょっとブレーキをかけようとしているという印象は否めません。

 

最近は、この「壁にレーベルズラズラ方式」だったのが、タッチスクリーンのコンピューター画面が設置されて、買いたいものが決まってないお客さんはそこで画面を操作して買いたい銘柄を選んで、それからカウンターにいるスタッフに注文をする、、というふうに変化しています。

でもそうすると何人もの人たちがじっくり吟味していたら、タッチスクリーンで選ぶことすら列を作って待たなきゃいけないじゃないですか。

なんでいちいち面倒くさいやり方をするんでしょう。

 

オンタリオ州政府による過剰な過保護政策だと私は言いたい。

 

まあね、禁酒法が10年も続いた土地ですから(ごくごく短期間ですがカナダにも禁酒法はありました。地域によってはつい最近まで酒類販売が禁止されていたところもあります。ケベックにも禁酒法はありましたが一部地域を除き、住民の猛反対によりすぐに廃止されました。詳しくはこちらを。)ピューリタンな風土が根強いんでしょうね。

 

オンタリオの酒類販売店は、LCBOもビア・ストアも夕方閉まるのも早めです。

特に日曜日。

田舎町なんて日曜だと夕方4時くらいに閉まったりします。

ちなみに私がしょっちゅう訪問しているのは田舎ばかりなので、都市部はもしかしたら営業時間も長いのかもしれません。

 

オンタリオで大学まで過ごした夫によると、昔は日曜は開いてなかったとか。

それに、酒類はクレジットカードでの購入はできなかったとか。

まあね、、昔は昔ですからね。

 

別にお酒を買いたいと思ってるからってインモラルなわけじゃないのに、そういう風に思わされるオンタリオ。

 

個人やプライベートな団体、宗教団体などが飲酒をよくない、というのはいいんですよ。個人の自由ですから。

州政府がそういうジャッジメントを振りかざしてるっていうのが気に入らない。

 

逆にケベックは、ワイン好きな州民たちがいくら高値をふっかけられても尻尾を振って買いに来ると思われてるのか、酒類の値段がちょっと高すぎると思うんですよね。

それでもガンガン売れてるのは、酒類販売がSAQ独占状態だから。(品質の落ちるワインやウィスキーなどはデパナで買えますけど、明らかに品質が落ちますし、SAQより高かったりする。)

 

きちんと調べたわけではありませんが、同じレーベルのワインがオンタリオの方がケベックよりも、10%くらい安い。(私が買う価格帯のワインの話です。高級ワインとかウィスキーやスピリット類は話が別かも。)

 

 

オンタリオのLCBOではオンタリオ産ワインも普通に購入できますが、ケベックのSAQでは州内のワインは基本的に扱われていません。

この点はケベックもオンタリオを見習えばいいのにと思います。

ついでに値段ももうちょっと下げてくれればいいのにね。笑

 

ですから、万が一ケベックのイースタンタウンシップなどで気に入ったワインがあれば、そのワイナリーで買っておかないと、重いから空港へ向かう前日にSAQで買った方がいいわ、なんて思ってると買えません。

ひょっとしたら最近は変わってるかもしれませんし、空港のお土産屋では買えるのかもしれませんけれど。 

 

 

 

 住めば都というか、単なる慣れの話かもしれませんが。

 
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ラタトゥイユ、トマト有りと無しで

オンタリオで義母の車椅子を押して小一時間散歩したり、ブルース・トレイルを何時間も歩いたせいか、すっかり日焼けしました。

 

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帰りの高速道路のサービスエリア。長時間ドライブなので、トイレと給油で止まったついでにちょっと一息。夏はサービスエリアのピクニックエリアでちょっと休憩できるのがいいです。401沿いにはこういうのんびりピクニックエリアがついてるサービスエリアがいくつかあります。

 

 

夏満喫です。。。。。夏が続いてる間に。

でももう秋ですけどね。笑

鈴虫が鳴いてますよ。

蝉が鳴いてる時もありますけど。(日本ほどの大音量ではなく、一匹「じー、、、っ」と言ってるのがいるかどうか程度です。)

 

食いしん坊流の夏満喫はやっぱり夏野菜満喫です。

 

夏野菜をまとめて大きな鍋で煮込めばできる、美味しいラタトゥイユは、作るのも簡単だし旬の野菜を使うから家計にも優しい、その上、無理しなくとも元々ヴィーガンな料理ですね。

ひょっとしてフランスの伝統レシピではバターとか使うのかな?

そうだとしたらそこはオリーブオイルにすればいいだけだし、無理やり蜂蜜を入れるとか無理やりチーズを最後に振りかけるとかしなければ本当に直球で美味しいヴィーガン料理です。

 

 

先日フランス出身の友人と話していたら、伝統的なレシピにはタイムを入れるとか入れないとか、何か細かいことをおっしゃっていましたが、私のレシピは本来のフランスの伝統的なレシピではないかも、いや、気が向いたらなんでも入れちゃうので、言うなれば伝統に歯向かうアヴァンギャルド・レシピです。

 

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きゃすぴえの前衛的ラタトゥイユ

 

材料 (好きな野菜は多めに、各種野菜のバランスはお好みで)

  • なす
  • ニンニク
  • 玉ねぎ
  • トマト(フレッシュなの)
  • 缶入りなどのトマト(クラッシュもしくはペースト状)
  • レッド・ペッパー
  • ズッキーニ
  • 胡椒
  • 好みのハーブ(オレガノ、バジル、タイムなど)
  • オリーブオイル(いいものを使いましょう)
  • ワインを入れる時もあり(これも本来のレシピではないそうな)

 

 

手順

*鍋のサイズと材料の量次第では、野菜を一品目炒めたらボウルに移し、次の品目を入れて炒め、というふうにして、最後にカサが減った野菜をまとめて鍋に戻して調理を進めます。

大きな鍋にどんどん材料を足していく方式でも大丈夫な場合はそれで良いです。

 

  1. 野菜をざく切りにする(小さくしてしまうと溶けてしまう野菜は大きめに=なす、ズッキーニ、玉ねぎ)
  2. 厚手の大きめの鍋を火にかけ、オリーブオイルを熱して玉ねぎを入れ焼き目がつく感じに炒める。
  3. 油を足してなすを入れ、焼き目がつくほどに加熱(中までしんなりしなくても良い)
  4. ズッキーニ、ペッパー、をそれぞれ炒めてやる。(オリーブオイルが足りない時は適宜足してやる。)
  5. トマト以外の材料が全て炒まったら材料を全て鍋に戻し、トマトのざく切りを入れてジャジャジャっと炒める。
  6. 生野菜が全部鍋に入ったらトマトの水煮(缶でも瓶入りでも)を適量加え、油に馴染ませる(特に缶入りのトマトは缶の匂いがするので、油で炒めて匂いを飛ばす。)
  7. 塩、胡椒を入れてざざっとまぜ、火を弱めて蓋をして全体に火が通るように加熱。
  8. 途中で適宜かき混ぜる。
  9. ハーブ類も入れる。
  10. 生のハーブは出来上がりの十分前くらいに足すようにする。

 

なすがトロッとしつつ形もしっかり残していて、ペッパーや玉ねぎもトロッと甘みが出ていて、ズッキーニも水っぽくなくて、、それぞれの旨味が出るように仕上がると、こんなご馳走はないと思うくらい美味しいですよね。

出汁とかブイヨンとか、そういうものを一切加えなくても野菜だけの旨味でものすごーく美味しくできます。

残ったら冷たいままでバゲットをスライスしたのに乗っけて食べても美味しいですし、温め直してももちろん美味しい。

 

フレッシュのトマトと水煮のトマトの比率は好みで加減します。どこまで汁っぽさや酸っぱさが欲しいかお好み次第。

 
トマト無しのラディカル・ラタトゥイユ

今日、仕事場でもお昼にラタトゥイユを作りましたが、一人、トマトが食べられない方がいましたので、トマトを入れる直前に小鍋に移して一人分だけトマト無しバージョンを作りました。(仕事中なので写真は無し)

トマト無しではちょっと味気ないかもと思い、小鍋には最初にマッシュルームをいくつか(大きかったので四つに切り分けたもの)をオリーブオイルで蒸しておき、トマトを加える前の野菜たちも順次入れていき、弱火でじっくり加熱(大鍋の世話に気を取られて焦がしたくなかったのと、弱火でじっくり加熱することで旨味を出したかった)最後にトマトがないのを補うべくレモン汁を小さじ1杯ほど入れました。

トマト無しのラタトゥイユをラタトゥイユと呼んでいいのかどうかわかりませんが、これを食べた方のお口にはあったようでしたので、今度別物として家でも作ってみようと思います。

トマトが嫌いな人がいる時とかトマトが切れちゃってる時などに便利そうです。

 

私はラタトゥイユか、焼き茄子か、中近東やインドのナス料理が大好きなんですけれど、ラタトゥイユにそっくりなレシピでイタリアの「カポナータ」も美味しいですよね。

カポナータのレシピを見ると、お酢を入れたりオリーブやケイパーを入れたりしていますけれど、基本的にはやっぱりナスと玉ねぎ、その他の野菜を組み合わせて煮込んだものです。

 

やー、夏はなすが美味しいですからね。

 

 

日本のナスも懐かしい。。


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オンタリオの義母と、Bruce Trail

先週末は、夫と二人でオンタリオの田舎に住む義母に会ってきました。

日本でもお盆に入り、帰省される方が多いようですね。

こちらはお盆は関係なく、連休でもなかったので、高速は特に混雑もなく、割とすんなりと長距離の旅ができました。

 

今回は急に決めた訪問だったので、クッキー焼いたりする暇もなく。

スーパーで出来合いのブラウニーと口どけの良いチョコレートをいくつか買って行ってきましたよ。

 

普通の出来合い製品なので写真はなし。

飲み込む時に使う筋肉が弱るのか、年寄りは喉を詰まらせがちですので、私がクッキーを持って言って義母に渡しているのを見ると看護婦が警戒して怖い顔をしてきます。

私とて義母の喉を詰まらせたいわけではないので、今回はできるだけ柔らかくて飲み込みやすそうな、しっとりした感じのものを選びました。

 

次回はきちんと美味しいのを焼いてあげたいなあと思いつつ。(自己満足ですけどね)

 

さて、義母のホームを訪問した後は、オンタリオの友人と一緒にブルース・トレイルを散策しました。

 

ナイアガラ・エスカープメント Niagara Escarpment

南オンタリオには、ナイアガラエスカープメントと言って、ナイアガラの滝があるあそこらへんから北へ伸びる、断層によってできる崖というか、段差があるのです(説明ができてないですね。)

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あまり崖の上から見た景色っぽくはないですけれど、画面上の方に見える水色の三角っぽいの、これがオンタリオ湖の端っこでございます。トレイルには所々見晴らしのいい場所ーLookoutsーがあるので、そういうスポットから見渡すともっとしっかり地形が確認できます。

 

段差の上(崖の上)から下を見ると、広々とした景色を見渡せて、「なるほど、あっちがトロントで、こっちがハミルトンで、そこがオンタリオ湖」などと地形もわかります。町からもすぐなので、週末には親子連れや老夫婦などがちょっとした運動がわりに散策している姿をよく見かけます。

 

ググってみましたら、こんな記述を発見しましたのでリンクとともに貼っておきます。

ナイアガラ・エスカープメントはナイアガラ半島を南端にして北西に向かって延びており、ブルース半島まで714キロにわたって続く壮大な断崖だ。この地形が周辺の環境に及ぼす影響はきわめてユニークで、1990年にはユネスコの「ワールド・バイオスフィア・リザーブ」に指定され、人類にとっての大切な自然環境として保護されることになったほどである。

エコキッチン|インデックス こちらがリンク先です。「714キロ続く断崖に守られた「桃源郷」」という見出しの部分に言及があります。

 

 

 

Bruce Trail ブルース・トレイル

 

この断崖沿いに、ナイアガラの滝のあたりから北上してTobermoryというところまで続く、550マイルのハイク・ルート「Bruce Trail」があります。

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トレイル沿いには頻繁にこういうマークがされています。白い長方形が「トレイル」を示し、白い長方形が二つ三つ並んでいる場合はその並び方で「トレイルは右(左)に折れる」などと方向を示したりもします。

分かれ道とか若干わかりにくいなあという場所ではこのマークをしっかり見極めると迷わずに進めます。

 

Bruce Trail - Wikipedia

brucetrail.org

カナダには多分どこの州にもこう言ったトレイルが整備されていて、地元の有志が団体を作って整備や管理をし、メンバーを募って維持に勤めているパターンがあちこちにみられます。(州が直接管理しているところもあれば、州の助成金をもらって地元団体やら市町村が管理しているところもあり、詳細は様々ですが)

 

家族づれが気楽にちょっとした休みの日の午後を過ごしに来るとか、ティーンエイジャーが友達と一緒にこう言ったトレイルを歩きながらおしゃべりに花を咲かせるとか、地元の人たちの生活になくてはならない息抜きや娯楽の場という感じです。

 

お金かかりませんし。

 

今回は友人宅(エスカープメント沿いの森林の脇にある住宅地)から歩いていき、滝を目指して歩きました。

 

ナイアガラの滝ほどではないですけど、ちょっとした滝が何十もあちこちにあるので、それを目安に「今日はここまで歩いてこうやって戻ってこようか」などと歩く距離や方角を決めます。

 

絶景ではないかもしれませんが、のんびり眺めてちょっと気持ちをリラックスさせるには十分な田舎の景色が続きます。

 

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前景に広がるのはQueen Anne's laceという花です。南オンタリオの田舎ならどこに行ってもこれが咲き誇ってます。

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Queen Anneって誰よ?と聞いても「そう言われてみれば、誰や?」という曖昧な返事をする我が夫。オンタリオ州は特に、旧イギリス連邦の領地だった歴史に愛着を持っている感じがしますね。オンタリオ州の旗のデザインにもユニオンジャックが入ってますし。

 

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ポイズン・アイヴィーもあちこちありますからね、気をつけて。ちなみに、北米にもティック(Tick)という小さな小さな虫がいる森が増えてきたらしく、このティック、森を散策していて体にくっつかれて噛まれると、ライム病(Lyme disease)というのになるので要注意なのです。

Tick Removal | CanLyme – Canadian Lyme Disease Foundation

 

 

ケベック州もオンタリオ州も、人口が集中している南は全体に平で、山といっても大した山はなく、自転車で長距離移動するには楽ですが、ハイキングして、何時間も歩いたら壮大な山の上から麓を望んで、、という満足感には欠ける土地なのです、、けれど、このブルース・トレイルは平らなオンタリオにしては見晴らしよく、しかも坂を登ってしまって台地の上に上がりさえすればあとはまた平らになるし、週末の午後数時間だけ、という小刻みでも楽しめるのでいい感じです。

 

義母をたづねてオンタリオに来るたびに、歩ける季節(4月くらいから11月くらいまで)は大概友人と一緒にこのブルース・トレイルを歩きます。

雪で歩けない季節はスノー・シュウとかクロスカントリー・スキーとかで同じトレイルを楽しむのです。(私と夫はオンタリオまでスキー運んで来る気にはなれないので冬は参加しませんが)

 

義母が住んでいるホームはエスカープメントからはかなり遠くにあるのですが、車椅子に乗ってもらってホームの周りの森を散歩しましたよ。視力がかなり落ちているとはいえ、森の中の散歩は楽しめてもらえたはずだと思います。 

 

お土産物はパッとしないカナダですけれど、こういう身近な自然を楽しむに連れ、やっぱりこういうところに気軽に来られるのはラッキーかなあと感じます。


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