食いしん坊、北米でヴィーガンになる

北米で植物性食品を食べて強く生きる記録

靴下と、A&Wの血の滴るヴェジバーガー?

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輪針で両足同時に編んでおります。

 

ずいぶん前に一度お見せした、私の初靴下、結構進みました、、、、、え?何ヶ月かかってるんだって? 笑

  

casse-pied.hatenablog.com

 

 

メリヤス編みは映画を見ながら片手間でも編めるんですが、かかとの部分とか、今までやったことのない「German Short Low 」という編み方でもって形を作るなど、初心者にとってはとっかかるのに壁があったんですよ。

 

まずはその編み方のユーチューブを探し、わかりやすい説明をふむふむと理解してから再び巻き戻して編み始め、、、、失敗して(勘違いしていしたことにかなり編んだ後で気がつき)ほどき始めたら間違った部分まで解くという賢いことをするには自分の視力も忍耐力も足らないと気がつき、かかとに取り組む始めの段まで戻ったり。

 

ウールの靴下なんか履く気にもならない夏場に仕上がるかな?

という感じです。

 

今はこんな感じで

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そうです、全然フィットしていません。大きすぎ。笑

しかもかかとが、バッチリ90度?角が出てますね。

まあ初めてだから、流れを掴むというか、こういう風に作るんだね、と頭に入ってくれたらそれでいいや、、、、と。

大きめの靴下は多分履きにくいですから、夫にあげようかな、、、夫にはきついかな?

いや、夫はこんなふざけた色合いの靴下は嫌がるかもしれませんね。笑

 

この靴下、実は最初は日本人の靴下作家(それ以外のものも作品を発表していらっしゃるようですが)の方の編み方の本を、去年の帰省時に古本屋さんで五百円で手に入れたものを参考に編み始めたのですが、正直、よくわからなくって、ユーチューブや編み物ブログを色々と参考にして進めています。

本を参考にしたのは作り目の数くらい。笑

日本語の説明だから日本人の私にはスラスラわかるはずと思ったんですけどねえ。

英語の編み図は略語なのでそれを書き起こして横に置いておかないとよくわからなくなるし、編み物用語を知らないとやっぱりわかりづらい。

その点youtubeは素晴らしいですね。

日本の方もたくさんビデオを作って公開してくださっていますので、そちらも参考にして、編み物用語とその動作を一緒に理解させていただいています。

 

ガタガタな作品を作って見せて説得力ありませんけれど、皆さんのおかげで楽しく編み物ができています。

 

バーガーチェーン、A&Wが新しく、血が滴るようなヴェジバーガーの発売を発表

dailyhive.com

A&Wって一度も入ったことがないんですが、バーガーチェーンです。

カナダ全土にあるようですが、アメリカとかにもあるのかな?

こういう大手がヴェジ・バーガーを開発し始めたのは頼もしい。

実際これを食べに入ることは当分ありませんが、、、いや、ひょっとして空港なんかに出店していたらありがたくいただくかも!?

 

ちなみに、血の滴るというのは私の意訳なんですけれど、Impossible Burgerという、蓮ティルやブラックビーンズではなくて、なんだかよくわかりませんが、ラボで研究して肉と同じ化学構造(っていうんでしょうか)の食べ物の生産に成功している会社がありまして、そちらの製品は一部の高級レストランでのみトライできるそうな。

本当に肉みたいだそうです。

だからインポッシブル・バーガー、(嘘これ肉じゃないの?それはありえないでしょ、肉だよこれ、、という会話が出てくるだろうという意図でしょうかね。)

www.impossiblefoods.com

このインポッシブル・バーガーを食べることはヴィーガンとして正しいことなのか、本物のヴィーガンはこんなもの食べるべきではない、などという議論も巻き起こっているのですよ。笑

肉が恋しいと感じているヴィーガンなら試してみればいいような気もしますが、せっかく食べないで暮らしているのに義肉とはいえ肉っぽいものを食べてしまったら志が折れてしまうかもしれない、、、ということなのかもしれませんね。

 

A&Wのバーガーは、原料はレンティルやら乾燥豆類だそうで、血が滴っているんではないかと思うほど肉っぽくて美味いという触れ込みですが、どこまで売り文句に近いのか、興味のある方はおためしあれ。

七月九日販売開始だそうです。

 

 


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Rejuvelacで作る、発酵ヴィーガンチーズ/オンライン・レシピ

先日のブログ記事で発酵させるヴィーガンチーズを作り始めましたよ〜と書きましたが、材料や手順を整理してレシピとしては書きませんでした。

なぜなら、Miyokoさんのレシピ、以前はご本人のサイトにもいっぱい出ていたものが、ある時から公開されなくなったため。

レシピを本にして収入を得ている方ですからね、それを無料でネットで広めちゃったら商売あがったり。

というわけで、それを図書館で借りて見た私がここで公開したら迷惑もいいところ。

 

でも、ネットの世界では色々な情報がありますから、似たようなレシピがあるかも、と。

探して見たら色々出て来ましたよ。

Miyokoさんと同じやり方のレシピもあるかなあと思ったら、皆さんそれぞれに工夫していらっしゃって、それぞれに違います。

youtubeのサイトはこちらにあげていませんけれど、探せば多分もっとありますね。

 

まだ試したわけではないですが、面白そうなもののリンクをメモがわりに載せておきます。

 

www.goingzerowaste.com

 

www.culturesforhealth.com

 

www.cheesemaking.com

 

私のMiyokoチーズはどうなったか

なんとなくまだ試食していないのですが、チーズの匂いと形まではたどり着きました。

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あ、形は、やっぱりちょっと違いますね。笑

これは固める前。

固まった後も見かけは似たようなものです。

匂いはクリームチーズっぽい感じで、爽やか系です。靴下系にあらず。

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寒天に中華風味は添加されていませんが、ブランド名ってことで。

 

寒天は中国ブランドもので、塊なのでハサミでちょこちょこっと切ってからコーヒーミルで粉砕して使いましたが、粉砕してこなっぽくなったとはいえ粉状になっているものよりもちょっと粒が大きめ=より空気が含まれていそうな感じ=大さじ1杯という計量では正確さにかける気がする、、、という部分が気になりました。

でもまあ、あんまり寒天ぽくなりすぎてもチーズじゃなくなってしまうので、ここら辺は何度か作っていくうちに適量がわかるように、毎回重量もチェックしてみようと思います(が、初回の今回は重さをチェックするのを忘れておりました。笑)

 

たまたま連日暑かった時に仕込んでいたため、傷んじゃうんじゃないかと心配でしたが、軽めの爽やかチーズになりつつあるようなので、安心。

味見をしたいのは山々なのですが、せっかくなので美味しいクラッカーと一緒に食べよう、とか欲張ってしまって今に至ります。

 

大御所Miyokoさんのサイトにはトラブルシューティングのページもあり。

今回私はトラブルはなかったものの、どう判断すればいいのかなあと迷っていたところ、ここで写真を見せていただき、ありがたかったです。

More Cheesy Tips - Artisan Vegan Life

 

日本語で発酵させるヴィーガンチーズレシピ、で検索したら、このブログがトップで出て来ました。笑

ということは、まだまだ発酵チーズは広まっていないのか。

レシピを公開されているサイトはほぼ皆さんニュートリショナルイースト、味噌、酒粕、などで風味づけしてカシュウナッツと混ぜるタイプでした。

 

ハーブを入れたりいろんなバリエーションを楽しみたいですが、、その前に味見しなきゃね。


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MiyokoのUnsteak作ってみました。

肉好きの人にも美味しく食べてもらって、あら、ヴィーガンって美味しいじゃない、、とヴィーガンの輪を広めていこうというミッションのため日々レシピを開発する料理人、Miyoko Schinnerさん。

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肉じゃないけど肉っぽく使える代替品は、BBQなどの時に便利ですが、「肉みた〜い」はあり得ないというのが正直なところ。

それでもいろんなレシピを開発していらっしゃるヴィーガン料理人の諸氏のレシピをたまに試して、美味しいものに出会えたらめっけものと思っております。

 

そんなわけで、ミヨコさんのUnsteakつくってみました。

 

Unsteak?

肉もどきレシピにUN・・・とつけるの、お好きみたいですミヨコさん。

要はセイタンなんですが、セイタンって買ったことがないので市販品はひょっとしたら違うのかもしれませんが、自分で作ると、ちょっと締りのある、、、生麩というか、かまぼこっぽい食感?、、ちょっと締まりがありすぎるように感じます。

 

トンカツのようにパン粉をつけて揚げたのを友人たちに振舞ったら、それなりに好評でしたけど、私としては、あえてこれを食べたいとは感じない部類のもの。

 

不味くはないんですけど、「ああ、久しぶりにあれが食べたいなあ〜〜〜」と思い起こすものではないんです。

 

でも、ミヨコさんのレシピをいろいろとみていたら、なんとなく面白そうだったし、「普通のセイタンよりもうんと柔らかい」というこれ、興味がむくむくと。

 

生のキノコを1パウンドぶん使う上、グルテン粉を5カップ使うので、まずかったら出費がバカになりませんが、まあやってみましょう。

ちなみにグルテン粉はうちの近所のヘルスフーズストアでBob's Red Millsのものが一袋10ドルくらいで、今回のこのレシピで一袋全部使って、5カップギリギリ、、いや、ちょっと足らない感じかな。(計量していたんですが、最後の方でどかっと袋から飛び出したので正確さにかけます。)

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セイタンは基本的に小麦粉のグルテンと水分を合わせて茹でたものですが、この水分の部分に風味のあるものを入れてやるのがこのレシピの味噌。

写真はグルテンの粉をたす前の「液体」。この段階では美味しそうに見えませんが。笑

 

これはオーブンから出したばかりのセイタン生地。

パンが膨らまなかったんじゃないですよ〜。笑 

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計量しながら「わー、きのこ3パックも使うん?わー、グルテン一袋まるまる、ワインをこんなに?? これですでに$$$、わー」

とけち臭いことを考えていたのですが、まとまったセイタン生地を5等分してbâtardのような形を作ってオーブンで焼くという段階で、「これ、結構な量できるなあ、、、ひょっとして、、、大量すぎる?」という予感が。

上の写真はオーブンから出したところですが、このbâtardというよりはナマコ型のセイタンが全部で5つです。オーブンシート一枚じゃ足らないんです。

 

これを大鍋で1時間ほどふつふつと、でもグラグラしないように茹で続けるのですが、茹でるうちにこのナマコが3割くらい膨れますからね、巨大です。

 

大鍋に入れて茹でる、とレシピにはありましたが、どれくらいの大鍋なら良いの?

というわけで、直径25センチ高さ17センチくらいの寸胴鍋に茹でてみましたが、膨らみ始めたらちょっとギリギリでした。

もう一つ大きめの鍋でやればよかったか、、とも思いましたが、膨らんでカサが増えたセイタンは浮いてくるので、5つのセイタンナマコが重なり合った状態で鍋に入っていると、全部がこう、水面を目指して飛び出てこようとするイルカのようなんです。

鍋の深さよりも底面積の広めのものの方が重なる面積も減るから茹でやすいかな、と思います。

うちには手持ちの大鍋はこれと、もう一息深い鍋としかないので、次回これを作ることがあるなら、、、分量を半分にして作ります。笑

 

出来上がったセイタンはそのまま、もしくはスライスしてつけ汁(これもミヨコさんレシピで、、、しかもワインの量が2カップ半、、、笑)につけて24時間から数日漬け込んでから料理に使います。

 

長い道のりだ、、、、

 

 

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スライスしてマリネして野菜炒めとともに使う前のunsteak slices

マリネしたものはマリネ液につけた状態で冷蔵庫で二週間くらい、冷凍庫で数ヶ月持つようです。

ものすごい量のセイタンができましたからね、賞味期限が長くなきゃ困ります。

 

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忙しい時の手抜きレシピ、野菜炒めに入れてみました。

食感はいつものセイタンよりは確かに柔らかく、味も染み込んでいて悪くない、、ですが、やっぱり肉っていうよりはかまぼこ路線ですね。

大量にあるので、これをミンチ状にしてみたり、いろいろ遊べるのは楽しみです。

 

 

 unsteakというからには、ステーキ状でステーキと同じように調理しても良いのか?たくさんあるので夢も広がります。笑


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Rejuvelacで作る、発酵させるヴィーガンチーズ

ヴィーガン・ダイエットに転向してから4年目になりますが、何が悲しかったかといえば卵が食べられないことだったんですが、もう一つはやっぱり美味しいチーズでしょうか。

クラ*ト・チーズ(日本で言えば雪*のチーズみたいなものか)みたいな、あんなのはいいんですけど、美味しいチーズ、熟成されて強烈な匂いがするチーズ、臭いけど食べてみると病みつきになるチーズ、、、。(カナダにいるとヨーロッパからの輸入品は割高なのが悲しかったですけれど)

 

今までにも、タピオカスターチ、ニュートリショナルイースト、それに水に浸けておいたカシュウをプロセスしたものを合わせて加熱してもっちりさせた「チーズもどき」を作ったこともありますが、まあチーズっぽい雰囲気は出ますけど、チーズじゃない。

こんなんなら、別に手をかけて作ってまで食べなくってもいいや、、、。

 

という次第で、チーズは忘却の彼方だったんですが、図書館で借りてきたミヨコさんのレシピブックに載っているレシピを見て、やっぱり作ろうと。

 

美味しいヴィーガンチーズ製品の話題でミヨコさんのチーズは結構評価されている模様ですし。

www.kqed.org

 

仕込みの前の仕込み・rejuvelac

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材料にはrejuvelacまたはサワークラウトのジュースを1カップ、、とありまして、rejuvelacを作るのが面倒くさかったため、サワークラウトを買ってきてジュースを漉したら楽そうだと思ったのですが、いつも夫が買うサワークラウトは汁気が1カップ分も入っていそうにないため断念。

サワークラウトも簡単に家で作れますが、それくらいならrejuvelacを作る方が早いので、まずそこから取り掛かりましたよ。

 

rejuvelacって一体何?

rejuvelacとは、穀物を発芽させ、そこに水を入れて発酵させたもの。

Rejuvelac - Wikipedia

Raw foodの提唱者Ann Wigmoreさんという方が発見(?)したそうです。

ということで、このRejuvelacという液体が体に良いとかなんとか、まあKombuchaみたいな感じで受け入れられているようで、健康のためにこれを飲んでいるという方もいらっしゃるようです。

rejuvelacの栄養、効用についてはネットで色々と出てきますが、ビタミンB12も含まれているなんていう記述も見ましたので、過大広告くさいなと。笑

職場に来ているダイエティシャンのインターンに聞いて調べてもらおうと思います。

 

ミヨコさんの本にも手順が簡単に解説してありますが、要するにスプラウトを作ってからそこに水を入れて発酵して白っぽくなるまで置いておく、ということ。

 

www.youtube.com

 

この下準備をしたら、次はレシピの材料を揃えて混ぜて出来上がり、、かと思ったらそうではなくて、混ぜた材料を二日ほど置いて発酵させる模様。

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材料を混ぜたところ。これがチーズになるの?本当に?っていう疑いは拭えまい。

自分メモ:カシュウなどすべての材料を広口のジャーに入れてエマーションブレンダーを突っ込んでガガガッとプロセスして汚れもの知らず。

 

発酵するヴィーガン・チーズ

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丸一日経って、おやおや、ぶくぶくしてきましたよ。チーズになるって本当かもね、と期待が首をもたげてきた頃。お隣にあるのはサワドーのスターターです。

 

その後寒天を溶かしたものとタピオカスターチと混ぜて固めるようで、、、固める手法はやっぱりそうきたか。

なるほどなるほど。

 

現時点ではまだ固める段階には至ってないかなあ(レシピの説明と現物をにらめっこ)と思いますので、今日のブログでのご報告はここまで。

多分明日、仕事から戻ったら固める作業を施し、粗熱をとったら冷蔵庫に。

冷蔵庫で固めるのは4時間くらいなようで、あとは冷蔵庫で2〜3週間保存ができるそうなんですが、問題は、「固まってすぐ食べたら美味しいのか、ちょっと寝かせておいた方が熟成するのか」ですね。

 

次回は試食後のご報告となりましょう。

 

面倒臭がりの私にはちょっと手間がかかりますが、ヴィーガンチーズは買うと高いし、やっぱり市販品には保存料とかどうしても入ってしまうんで、これくらいの手間なら頑張って自分で作り続けたいもの、、、。

 

ちなみに、下準備で作ったrejuvelacは約1リットルできるレシピを使ったので、1カップ使ってもたっぷり残っていますので、このチーズが成功したらば別のMiyokoレシピで別のチーズにも挑戦して見たいと思います。

 

rejuvelacを作るために使った穀物(今回はキヌワ)は、rejuvelacを濾した後、水を入れて一日おいておけばもうひとバッチrejuvelacが作れるとかなんとか。

でも、チーズを作る以外でこれをどうにかしようという予定がないため私はキヌワはコンポストに入れました。

 

発酵食品の味、好きです。前にも書いたかもしれませんが、発酵してブクブクしてたりネバネバしてたりする食品を最初に食べてくれた先人に感謝。


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オーガニックの対極にあるものは

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あるものを作るための下準備に、キノワのスプラウトを仕込みました。これ、見にくいんですけど半分くらいはすでに発芽しています。昨日の昼水につけて、夕食後水を捨てて、帰宅後ですので、水を捨てて20時間ちょっとくらいです。発芽のスピードが速いのも、荒涼な土地でしっかり育つキノワならではということでしょうか。

今夜はこれに水を張ってとあるものを作り始めます。

 

 

オーガニック農法が大事にすることと、そうでない農業

 

オーガニック、有機農業とは、単に農薬を使わないだけではなく、農業生産に関わる全ての人や環境に敬意を払い、関係するすべての者にポジティブな結果をもたらすシステムでなければいけません。

 

地球環境を健康な状態で子供達、孫たちの世代に継いで行ってもらうためにも、土壌を不健康にするような農薬の濫用はやめるべき、、。

とはいえ、地球上のすべての人々が植えることなくご飯を食べていけるようにするには、農業生産が安定していなければいけない。

農薬が開発され使用されるようになった背景には、時に冷酷な自然に翻弄されながら農業に携わる人々の絶え間ない努力と工夫があります。

規模も責任も全くレベルが違いますが、それでも家庭農園で雑草や害虫に泣かされるたびに強力な農薬の開発が求められ使用されるその気持ちが理解できます。

 

農業って、やはり過酷な仕事です。

そんな大変な仕事に携わって日々食糧生産をし続けてくださる世界中の農家の方々には頭が上がりません。

 

一方で、農家を食い物にして拡大し続けている大企業があります。

そのうちの一つがモンサント。

 

アメリカの大企業は金にものを言わせて政治的に影響力も大変強く、政府よりも強いと言っても言い過ぎではないほど。

 

FDAなどのお役所も彼らの圧力の前には手も足も出ない。

 

環境に悪影響のある農薬やGMOなどについて、問題に言及した科学者たちがことごとく職を失ったり、モンサントの贈賄疑惑に警鐘を鳴らした役人が職を失ったり、政府内部にもかなり影響力を持っているようです。

 

 

モンサントのやり方はとても巧妙で、農家の弱みに付け込んで自社製品を使うように仕向けたら、今度は自社製品なしではやっていけない状況に追い込む、、、。

モンサントの種を使って育てた作物からは次の年に回すタネは取れず、次の年のぶんの種もモンサントから買わなければ行けなくなり、永遠にモンサントの支配のもとでモンサント製品を使い続けることになる。

よく知られているのがGMOコーンや大豆ですけれど 北米大陸のみならず、インドなど、もともと貧しいながらも先祖代々彼らの食生活を支えてきたレンティル等を作る農家が、彼らの伝統的な種なはずだったものがモンサントの特許をとったものにすり替えられ、借金を重ねないと次の年の作物を植え付けることができなくなる、、などなど。

 

モンサントのやり口を詳細に伝えてくれるドキュメンタリーフィルムといえば、The World According to Monsanto (2008, Marie-Monique Robin) が一番わかりやすくてオススメです。

youtubeで全部見られるみたいです

The World According to Monsanto (Full Length) HD - YouTube

 

日本語字幕入りがあるかな、と探したら、ウィキで日本語で解説してあるページがありましたのでリンクを貼ります。

モンサントの不自然な食べもの - Wikipedia

 

 

たまに北米にお住いの日本人の方のブログなどで見かける「北米にいるから、日本にいた時みたいに安心して食べ物を買えないから、オーガニックを買う」という言葉、逆に言えば、日本にいたら安心してなんでも買える、ということかなと思うのですが、日本にいても安心はできませんよ。

日本はその食料の9割を輸入に頼っている国ですからね、国産だけを選ぶと言ったって、国内に入り込んでいるモンサント製品は多分農薬だけじゃないと思います。

だって、ラウンドアップだけ販売したってしょうがないわけですからね、ラウンドアップがあるところには、ラウンドアップに対応するタネありですよ。

 

プラスティック汚染に侵された魚介類を食べるしかない現在、マイクロプラスティックが混入した水しか飲めない現在、人類が作り出したオカシナ毒物が全く混入していないものをお金を出して入手できる時代は終わったんじゃないかと思います。

 

だからって諦めて毒を食らえというのではなくて、毒を作り出すのをやめる方向を模索しなければ。

 

 

空気も水も、食べ物の種も、オーガニックかそうでないかで仕切りをつけてもつけきれないものだと思われます。


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