食いしん坊、北米でヴィーガンになる

北米で植物性食品を食べて強く生きる記録

サクラサク日本に来ました

桜の大木は地元の人気スポット、撮影スポットでもある
春は桜

今年は結局例年より遅かったという桜、間に合いました。

去年同様、今年も早いらしいよ、三月中旬過ぎたら咲き始める予報が出てるよ、と家族からラインがありまして、真剣にフライト変更して早めに日本へ飛ぼうかどうしようかと検討したんですよ。

でも、変更ペナルティがバカにならなくて、これで桜見逃したら夫に申し訳ないなあとカトマンズの宿でうーんと悩みました。

今回の日本は夫が桜の時期にも日本に行きたいと言ったのがそもそもの発端でしたので、それなのに桜を見逃しちゃっては可哀想。

と、思って悶々としておったのでした。

 

蓋を開けたら結局遅くって、やれやれ。

 

あー嬉しい。

あー綺麗。

 

初めて桜並木を見た夫、葉っぱは無いんだねえ桜、と。

花が終わって葉桜なのを見て、ちょっと納得か。

 

私も実は桜の時期の日本は二十うん年ぶりです。

卒業した大学に用事があって、ついでにキャンパスに咲く桜並木も堪能。

こんなの見ながら通ってたんだったっけ。 

 

他にも桜の名所と言われるところを通り過ぎて、ものすごい人の数にビックリしてみたり。

 

私が経験していた二十うん年前までは携帯電話なんてこんなに普及していなかったし、何しろ写真はフィルムの時代でしたから、桜を背景に延々と撮影し続ける人なんてそんなに居なかったんでは。

 

今回は、人混みがすごい上に更に撮影し続ける人々がたくさん居て、それがまた人の流れを停滞させて、セキュリティーガードの人たちがいたり、一方通行になってる所があったりとか、凄かったです。

 

そう言えばネパールでも遺跡や寺なんかではスマホ撮影に明け暮れる人々がひっきりなしに居て、すごかったっけ。

これってやっぱりスマホとSNSの時代ならではですよね。

 

日本すごい、相変わらず?

ネパールとスリランカ、そして日本、対照的なのはやっぱり外食のし易さ(ネパールとスリランカ)と難しさ(日本)、そして街が整然としてて清潔(日本)か否(ネパ、、、あと省略)

 

日本でもゴミが捨てられてる所は見ましたけどね。

 

ずるして人しれぬ町はずれの竹藪みたいなとこに物を捨てに来る人ってどこにでも居るんだわ、と人間性の普遍性みたいな物を感じました。(でも日本なんて週に何度かゴミの日があって回収車が来るのに、なぜわざわざ不法投棄しに来る?)

 

そうそう、上野公園も冷やかしに行ったんですが、たまたま金曜の夕方で、青いタープで場所取りしてる若いサラリーメン&ウィメンを沢山見ました。

ああ、ああいうのは今でもあるんですね。

ちょっと冷える日だったので、ストッキングにドレスシューズで地面に座ってる女性たちが寒そうに足をさすってるのを見てちょっと気の毒でした。

 

帰国早々、最近更に日本でも普及してるらしいソイミートの唐揚げを外食

 

 

寒い日、雨降りの日、お天気の日、目まぐるしい春ですね。

 

日本の春なんてそんな物でしたっけ?


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タンパク質のねだん、量、カレーと一言で言っても、、、

旅行記が延々続きましたので、久々に食べ物中心のお話を。

スリランカ、ネゴンボの街の飯屋のヴェジタリアン・ライスアンドカリーを頼んで出てきたおかず。ここの飯が旨かった。

 

ネパールでもスリランカでも(やっぱり旅行の話かっ!)食べ物は基本的に美味しくいただきました。

あ、現地の食べ物じゃ無いもの、たとえば夫が頼んだマック&チーズ(Kyangjin村、ネパール)とか、私が頼んだタコライス(Kandy 、スリランカ)とか、ダメでしたけれど。

現地のものがやはり一番。

 

インド亜大陸とその周辺諸国、アジアですからね、ご飯の文化がありますから、おかずはご飯によく合うんです。

 

肉や魚を食べる方は、ちょっと足りない、と感じるかもしれない貧しい国々ですので、食事の内容も、炭水化物であるご飯とじゃがいもがドーンと、カサで言えば8割くらい占めてる感じでした。

 

そしてタンパク源。

ヴェジを選ぶので、レンティル(レンズ豆)を煮た「ダル」がタンパク質を一番しっかり摂れる一品。

 

ライスアンドカリー(スリランカ)もしくはダルバート(ネパール)以外のメニューは、きちんとお腹を満たしたい場合はフライドライス、フライドヌードル、チャオメイン(中華の麺の炒め物、要するにフライドヌードルと同じだと思うのですが)くらいか。

 

フライドライスorヌードルは、あんまり食べないようにしていました。

 

なぜなら、スリランカでもネパールでも、上手にぱらっと炒めてあるんですけれど、ヴィーガンなので野菜と米もしくは麺だけのものが出てくる上、その肝心の野菜が、ネギとニンジンと、玉ねぎ、、程度なんですよ。

もうちょっと野菜を盛り上げてほしい、、。

ヴェジタブル・フライドライス。

エッグ・フライドライスには卵が入ります。

 

外食事情

旅行すると外食が一気に増えますが、ヴィーガンとしては、はて、この街には私が食べられるものを提供してる店はあるかしら、と気になりますが、スリランカもネパールも、そこは大変気楽で、タンパク質さえ気にしなければ必ず何かあり、その何かも決してサラダとかフレンチフライとかではなくて、ちゃんとしたもの。

ですが、全体的にタンパク質は少なめな印象ではありました。

肉食の人でも、肉の量は少なめです。

 

やはり貧しい国だから(またか、と思いますけれど)タンパク源も限られているというか、タンパク質って炭水化物に比べると高価ですから。

 

ダールと呼ばれる乾燥豆類、レンズ豆やひよこ豆などは比較的安価ですけれど(だからここまで広く普及しているのですね)、それをそれぞれの文化圏でそれぞれの好みに調理する訳ですが、基本的に同じものとはいえ、スリランカのと、ネパールのと、結構違いがあるものです。

ネパールでもスリランカでも、「インド料理屋」にも入りましたが、インドはまたかなり違いますね。

 

何がどう違うのか、、、インドのカリーにはトマトが入っているものが多いのか味が濃い上油っこいような、そして日本のカレーにも似た濃度というか。

インドの中でも北インドのは濃いですね。

寒いからかな(比較的に、という意味で。)

 

カレーという言葉は元々はインドにもどこにも存在しなかったものでしたが、イギリス人がインドにやってきて、スパイスたっぷりに調理されて出てくるインドのおかずを見てこれは何だ、と言った折に、スパイスの一つであった***の名前を聞いて、そこからインドのおかず全部をひっくるめて「カリー」と呼ぶようになったのが始まり、、、という説がありますね。

 

だからイギリスに移民したインド出身の方々の中には、本来カリーというものは存在しないのじゃ、私らが食べてるこれはカリーじゃないのじゃ、と主張する人も居て、でも言葉はどんどん広がって、カリビアンも、スリランカンも、ネパールの人々も、そしてインドの人々も、カレー粉を使っていようがどうしようが、彼らの食べ物(の特定のものを)をカリーと呼んでいますね。

 

私はこのカリーという言葉と食品にとても惹かれるのですが、作ってる人たちはそれほど気にならないようで、私が「これは何ていう名前の何を使った食べ物か」といちいち聞くいてもクールに「それはポテトカリーです、芋と野菜ですよ。」とか「ムスタング・アルーです、普通の芋ですけど。」とか、素っ気ないんです。

緑色の菜葉はただ炒めただけのもの、その左はポテトカリー

なぜそっちのそれはポテトカリーと呼んでおいて、こっちのこれはムスタング・アルーなのか、訳を知りたいんですけどね。

写真左手、九時の位置にある細長くて赤っぽいものがムスタング・アルー

ムスタングというのはヒマラヤの山の一つで、アルーっていうのは芋という意味のヒンドゥ語(多分)です。

ググって調べると色々な説が出てきたりはするのですが、実際に土地の人に聞くと若干ディテールの違う話がでてきたりするのも旅の楽しみですね。

 

そうそう、質素な食事とは言え美味しくいただき続け、そして面白い調理法のものなどにも出会いましたが、いちばんのヒットは、苦手でほぼ食べたことの無かった苦瓜が美味しく食べられる調理法に出会えたこと。

 

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Dollar streetと四つの収入レベル

  Photo: Raashi Saxena for Dollar Street 2020 (Free to use under CC BY 4.0)

写真はサイト、dollar street より。スリランカの食事の一例。

 

スリランカで出てきた丸っこいお米のご飯、割と美味しかったんですよ。なんていう種類のお米なのか、調べてみたけどいまいち判明せず。

Factfulness, Dollar-street

いわゆる発展途上国に分類される貧しい国、スリランカとネパールを訪問したわけですが、いやー、色々と考えさせられました。

 

で、読んだのがHans Rosling 著、Factfulnessでした。

2018年に翻訳がでていたようですね。

bookplus.nikkei.com

この本の中では、貧富の差とか発展途上国と先進国の間の大きな格差という極端に切り離された世界像では無く、真実に基づいたより現実的な世界像を常に知ろうとする必要性を説いています。

 

よく耳にする、世界にはこんなに貧しい国がある、飢餓や貧困が日常で、女性が小学校も卒業できない国が沢山ある、というような、あれです。

冒頭にマルティプルチョイスの形式の認識クイズがあって、自分がいかに大袈裟で古いデータもしくはステレオタイプに基づいた、誤った認識をしているのかに気が付かされます。

 

世界はそんな二極ではなくて、今や大部分の人々は中間の生活をしている、と。

 

スリランカでもネパールでも、そうよね、この土地の人々は貧しいんだから、、という先入観を持って臨んだ訳ですが、本当に絵に描いたような貧しい村とか、素足で歩いてる人々や物乞いしてる人などもいる一方で、テスラに乗ってる人や大きな邸宅に住んでて、別棟の部屋をブッキング.comに登録して旅行者に貸してる人も居たり。

 

ネゴンボからコロンボへいく列車は一等、2等がなくて三等車しか無いんだとネット旅行情報サイトに書いてありましたが(そして三等車は地元民と一緒にもみくちゃにされると)同じ車両で近くの席に座った数人の人々に聞くと「この区間は何等車だとかいう区別なしに皆平等なんですよ。」と。

日本にもよくあるような横並びに座席がずっと続いてる車両で、混む時間帯は混み合いそうですが、もみくちゃなら山手線の方がよっぽどぎゅうぎゅう詰めだし、恐れるほどのことはなし。(車両の扉が閉まらないのと揺れが激しい以外は。)

 

ネパールでも実際にトレッキングでお世話になったSさん(35歳)は学校に一切通わなかったとのことで、学校に通わないまま成人する人が存在する国はある訳ですけれど、

 

こういう個人差っていうのも、その国の内情を知ればその構造が見えてくるんでしょうけれど。

 

このほんの著者によれば、国家間の差というよりは、世界中の人々の暮らしぶりは、その人々の収入によってかなりに通っていて、先進国であれ発展途上国であれ、収入レベルが似てる人々の暮らし向は意外にもそれほど違わないのだそうです。

 

世界は先進国と発展途上国という二極では無く、大まかに分ければ四つの経済(収入)レベルに区別されるとか。

 

たとえばレベル1(less than $2 a day)は徒歩で移動するしかなく、レベル2($2-8 a day)なら自転車、3($8-32 a day) ならオートバイ、4( more than $32 a day)なら自動車で遠くまで無理なく素早く移動できます。

 

それ以外にも調理法は(薪で火を起こすのか、ガスや電力の調理台があるのか)、水は(遠くの井戸まで汲みに行くのか、安全な飲み水が蛇口からでてくるのか)、床は(土、それとも土台があって表面に床板やタイルが敷いてあるのか)、食事はどうなのか、、などについて区分されています。

 

Factfulness に紹介されていたdollar street というプロジェクトのウェブサイトを見ると、確かに、月々の収入レベルが似た家庭の暮らしぶりは、台所、靴、寝室など、日常的な生活レベルは似通っています。

www.gapminder.org

先進国というかk豊かな生活が当たり前になった我々の間では逆に使い捨てプラスチックをやめようとか、電子レンジをやめようとか、テレビはもう買わないとか、そういう選択をするパターンも増えていますから、持ち物がステータスに必ずしも直結しない部分はありますけれど、たしかに、スリランカのちょっと傾いた感じの飯屋で出てきたライスアンドカリーは、冒頭の写真と内容は似た感じです。

だから値段もそれに合わせて300ルピー前後なのですね。

 

ネパールでは、川からホースで引いてくる水で洗ったり調理に使ったり、焚き火とプロパンガスと、二刀流の熱源で調理するティーハウスを何軒も見ましたし、里に降りればもっと近代的な整備のあるホテルなどもありました。

 

先進国でだって国内に貧富の差は存在しますし、国政がうまく機能しきれていない部分というか、社会問題が多いのは我々が身に染みてわかっている事。

 

貧しい国では、機能しきれていない部分がいわゆる先進国で経験している問題とは若干あらわれ方が違うのか、程度が違うのか、根本的に違ってると思える事もありましたが、あらゆる問題が徐々時改善してきたこの世界ですから、彼らの生活も、ゴミの多さも改善していくのでしょう、、、ね。

 

ネパールに下水道システムが無い(そんなまさか、と思うので、これは聞いた相手が大袈裟に言っただけとも思えます、、が、きちんと整備されているとは言い難いのは事実)ため、トレッキングしている間に使った宿や休憩所のティーハウスのトイレでも、カトマンズなどの街中の飯屋のトイレでも、使ったトイレットペーパーは便器に流さずゴミ箱に入れるべしというそのシステム、これはどうもやっぱり慣れなかったですし、紙を使わない伝統的な?方法は(スリランカでもネパールでも、使用後に水でお尻を洗う)紙のムダを出さず、良い気もしますけれど、服を着ていて、トイレの後に水で流して、その後タオルで拭くのか、拭かないのなら濡れた足や靴はどうするのか(だからみんな素足にビーサンなのか、、、でもそうじゃ無い人も結構いるし、ネパールの場合は寒い時期だってあるし、、。)不思議ではあります。

現地に住んだり長く滞在して気の置けない、正直な現地人のお友達ができたら教えてもらえるのでしょうね。

 

ヤマダ電気ならぬヤスダ電気か?それともこれは家電メーカーの名前?

貧しいか豊かかではなくて、ちゃんと配線してなくて、後々困るのでは?

 

 

スリランカでもネパールでも、携帯電話の普及は凄いと感じました。飲料水よりスマホ。


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ネパール初体験その6:食べ物、ホスピタリティ、Factfulness

ネパールのホテルでよく提供されていた飲料水のボトルには、プロセスされた水、と。プロセスされた(加工された)食品は悪な先進諸国と違い、単なる水道水や井戸水じゃ無くて、加工されてて安全な水ですよ、ということかと。



ヴィーガン朝食とヴィーガナイズ・フォーミー

ホテルの朝食込みディールはヴィーガンにとっては大概嬉しくありません。

 

トーストにバターとジャム、卵、ベーコンかソーセージ、というありがちな組み合わせから動物性のものを引くと、トースト、ジャムだけになり、ジャムは大概が大量生産の糖分と着色料たっぷりの、口に入れなくて済むなら済ませておきたいものですから、結局トーストだけになります。

トーストのパンだってコストを下げて安く白い大量生産物を使ってる所が一般的ですから、それだけで食べて美味しいもんでもない。

 

スリランカもネパールも、アジアンな朝食もありますよ、という所だと、若干希望はあるのですが、スリランカはスリランカ式のパンケーキ、ココナッツロティという、小麦粉とココナッツを練った硬くて分厚いパンケーキのようなものが出てきたりして、これもまた微妙な品。

 

ネパールのバクタプールのホテルでは、何が食べたい?言ってくれたらそれを作りますよ、と言われ、じゃあ、ダールみたいなものとか、チックピーを調理したものとかとチャパティ、みたいな組み合わせで、、と現地のレパートリーと食習慣に歩み寄った提案をしてみたら、宿泊期間ずーっとそれが連日温め直されて出てきたので、最終日のチックピーは乾燥し始めたか煮詰まりすぎたか、かなり味が濃くて噛みごたえのある一品になってました。

 

逆に自分はなんでも食べるよー気にしないでー、と楽な客アピールした夫には、トースターがないのか、オーブンで低温で焼いたらしき、焦げ目はないけど乾燥してラスクみたいになったものが出てきて、頑張って食べようとしたものの、これはやっぱり食べられない、と焼き直しを依頼。

カチカチで食べられないから、これはトーストじゃないから、という夫を前に、何がいけないのか明らかに理解してない雰囲気の素人のお兄さん。

どんな器具で焼いたのか聞くと、オーブンでと答えたので、オーブンだと遠火の弱火になっちゃうから乾燥させるけどカリッと美味しく焼けないと思うよ、とだけ言うと、次に持ってきたのはほぼ焼き目も何もなく、ちょっと温めただけの白いスライスでした。

きっと火を入れすぎないように注意した結果だったのでは。

 

その翌日から夫のトーストは、連日まるっきり焼き色のない白いやわやわのスライスブレッド。

 

朝食って割とどの文化圏も炭水化物ばっかりだったりして、あまり栄養を考慮してない。

私はプロテインシェイクを連日飲むと言う今までにないルーティーンを身につけましたが、プロテインシェイクって面倒くさいし、ダマになるし、美味しいものじゃないし、、、。

 

タメルのお店で買った、豆で作られたクラッカーは軽量なので常に持ち歩き、(タンパク質を含んだ)朝食のないホテルなどで自室で朝食代わりに重宝しました。

 

ネパールの不思議なホスピタリティ産業

ネパールのレストランとかカフェで、ものすごく待たされたり、違うものが出てきたりと言うのは日常茶飯事で、間違っちゃったら、ああ、こちらの言ってた事が理解できてなかったのかな、と。

待たされる場合は忙しいのかと言えばそうでは無く、どちらかというと手際が悪いというか、注文が入ってから野菜を洗ってるのか?と思うほど。

 

ヴィーガンカフェで夫がアイスクリーム、私がチョコレートケーキを頼んだ時も、ただすくって器に入れるだけのものと、切り分けて乗せるだけのものを出すのに何十分?とおもってみていると、ウェイターは3人いて、みんな暇そうに突っ立ってたり携帯見てたりするんですよね。(テーブルは私たちが入った時点では一つだけ4人くらいのお客さんがいただけ)

あれー、ひょっとしてそんな注文すらキッチンで調理人がやってるのか?料理の注文を捌いた後に?

とちょっと呆れると言うか不思議な光景でした。

 

美味しいものを出してくれる店はもちろんいくつもありましたけど、手際という点ではどこも素人っぽくて、悪気は勿論ないのは明らかなんだけど、お金取ってその仕事?みたいな。

 

あと、おんなじものが沢山。

土産物屋も、何でも屋さんも、小さな村の一本だけのメインストリートに、おんなじ品揃えの日常雑貨屋さんが五軒おきくらいに連なってます。

この村のサイズを考慮すると、ここにトイレットペーパーを売る店が四軒もあっても、滅多に売れないんじゃあ、、、?って。

ガイド氏曰く、ネパールの人々は、誰かが成功するとみんな同じことをし始めるのだとか。

 

皆が、と言うのは大袈裟にしても、確かに全く同じ品揃えの土産屋やレストランやティーハウスが軒を連ねてるのはあちこちで見ましたっけ。

 

カトマンズのタメル地区なんて、ヒッピー系衣料品店の隣は曼荼羅屋さん、その隣には木彫りや金属の置物屋、その隣にはカシミヤやヤックの毛の織物屋さん、貴金属屋さん、数珠屋さん、であとは金属のボウル(仏壇に置いてあるようなあの金属ボウルの大小が売られてる)、、そんなバリエーションが繰り返し繰り返し延々と並んでて、たとえばこのヒッピー系衣料品店に並んでるズボンやドレスは5軒先にあるヒッピー系のお店やその角を曲がった所でも売られてて。

いかにも手作りだか手染めだか、なんと無く大量生産で大工場から来たものじゃなさそうに見えそうですが、実はものすごく大量に生産されてるはず、だってこのヒッピー系ズボン、スリランカでもみかけたし、きっとインドやバングラデシュにもあるはずだし。

 

売れる店では売れてるんでしょうけどもお店によっては日に焼けて色が褪せちゃってたり、埃をかぶってて、見るからに売れ残りが並んでる店も結構あったので、こちらが心配になるほどでした。

北米でそう言う店を見ると「きっとマネー・ロンダリングなんだよ」なんて冗談を言うのですが、ネパールでそれはあり得なさすぎだし。

 

ネパールでもスリランカでも、人は優しいし人懐っこいと言うか、ちょこっと世間話したりする分には楽しいんですけどね。

 

町や社会の構造は謎だらけ。

 

 

そんな話を、30年前にスリランカ訪問していた友人に呟いたら、所謂発展途上国とか第三世界と言われる国々や世界の問題をよりよく理解する助けになるかもよ、と本を勧められました。

それがこれ、Factfulness. 6年くらい前に出版されたものです。

www.thriftbooks.com

帰国したら読もうかな、と思いつつ、検索したら最初の数ページをネットで読めるサイトを見つけ、ちょっと読み始めたら面白くて、滞在していたポカラという街の書店で在庫はあるかなと調べたらあったんです。

ポカラの書店で7ドルくらいだったんで、カナダでの価格36.5ドルとの差に、ついつい荷物を増やしてしまいました。

 

全てがこの本を読む事で納得はいかないけれど、興味深い本です。

兄が日本語訳で読んだと言うので、すでに随分前に訳も出ていたのかもしれません。


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ネパール初体験その5: トレッキング準備



パッキング・リスト

行き先や季節にもよりますが、私たちが持って行ったのはこんな感じ。

 

着替え

下着、靴下三組ずつ(一組ずつ着用、残りは着替え)

寝るときの厚手長袖Tシャツとズボン(標高の高い地域で寒い日はハイキングパンツの下に着用)

歩くときのTシャツ(半袖一枚、長袖一枚、半袖用のスリーブ)(一組ずつ着用)

薄手のシャツ(前開きで脱ぎ着がしやすいものをTシャツの上に着る)

フリースの羽織れるもの一枚

薄手のダウンスタイルのジャケット一枚

レインジャケット一枚(ウィンドブレーカーを兼用)

レインパンツ一枚

ハイキングパンツ(膝部分でジッパーで短くもできるやつ)2枚(一枚着用)

山間部の夜用にダウンジャケット一枚をレンタル

 

 

ギア

クランプオンズ

ゲイター

薄手の手袋

防水の厚手のミトン

ハイキングブーツ

耳を隠せる冬用帽子

ベースボールキャップ

サングラス

杖(名称失念、スキーの時のアレみたいなアレです、わかるかな?)

濾過フィルター付き水筒

予備の水筒

バックパックの雨カバー

寝袋

寝袋ライナー(ティーハウスの寝具はかなり使い古されているものもあるので、直接肌に触れるのが嫌だと想定して持参。寒かったのでこれ1枚分の温もりもバカにならないと感じました。)

 

 

トイレタリー

日焼け止め

リップクリーム

ハンドクリーム

爪切り

バンドエイド

正露丸、パラセタモル(正露丸は携帯用を使い切り)

高山病予防薬

赤ちゃんの体拭き(風呂の代わりに毎日使用)

化繊の速乾タオル

 

電化製品

携帯とカメラ

アダプター

携帯の充電用コード

カメラの充電器

バッテリーパック

 

食品

我々夫婦とポーター氏それぞれ1日1食分のグラノーラ・バー(歩くだけの単調な1日に喜びを、、、)(でもあまり間食しない私達夫婦、たまにすっかり忘れる日も)

プロテイン・パウダー(初めて使用したのですが、面倒くさいですね。でもタンパク質補給に持参)

飴ちゃん

 

 

後から気がついた事

ハイキングパンツの替えは不要だった。

パンツや靴下の替えも一枚で十分。

半袖Tシャツと日焼け予防スリーブの組み合わせは大成功(長袖Tシャツでは途中から体温が上がってきた場合腕部分が暑苦しく感じるので、スリーブなら着脱出来るので)ただ、日焼け予防スリーブは暑くならないという触れ込みだけあって、ちょっとひんやりする感じが嫌でしたが。

ダウンジャケットは必要かどうか悩みました。

毎年冬場に徒歩で通勤していますが、マイナス20度以下でも十分も歩けば汗ばんで、いつも薄手のジャケットの下にTシャツ一枚で十分です。

ただ、寝る時は動いて汗をかくわけではないのでやはり温かくするべきかと。

蓋を開けてみれば、レンタルしたダウンジャケットは一番寒い宿で一度と風邪をひき始めてから一度、合計で2度だけ使いましたが、なかったらやはり寒くて大変だったかもしれないので、レンタルしてよかったです。

 

カトマンズでレンタルしたもの、ガイドが貸してくれたもの

ポーター氏に運んでもらうものをまとめて入れる大きなバッグはガイド氏持参

ダウンジャケット(20ドルくらい)

杖はガイドから

寝袋もガイドから

他にも、クランプオンズは持ってないかもと思われたようで、ガイドが私達用にも持ってきていました。(が、消耗品だし持ってきていたので自分のを使用)

 

普段そんなに使うことのないギア類は、ガイドが余分に持っていて貸してくれる準備があるので、わざわざ買うことは不要ですね。

 

ワクチン、高山病対策、栄養

今回の旅ではスリランカも訪問しましたし、結果としては行かなかったけれどネパール南部のチトワンにも行くつもりでいたので、マラリアや重度の下痢対策も必要とのことで、数種類のワクチン接種と予防薬、万が一発熱や血便を伴うような下痢になった場合の薬など処方してもらいました。

高山病の薬は歩き始める二十四時間前から、朝晩飲み始め、下山後48時間後まで飲む、ということで、服用中はたまに手がピリピリと痺れるような感覚になることがありました。

トレッキング中に一度あった下痢症状は、お腹の痛みは伴わず、不快感程度でしたので、持って行った正露丸を飲んでました。

もっと強力な薬でパッと治らないものか、と処方薬のパッケージを見てみたら、発熱、血便、、とあったので、自分は正露丸で治せるはずと、飲み終わるまで。携帯用の容器でしたけど。

 

食品では、グラノーラ・バーは自分たちが食べる時には必ずポーターさんにもどうぞ、と提供できるように3人分を持参しましたが、ポーターさん、私と同じで甘いものが好きじゃないらしく、ピーナッツを出したら喜んでくれましたが、MARSバーとか夫が選んでたチョコレートたっぷりのはあまり喜ばれず。

私はヴィーガン用の別物を持参しましたが、別にいらないや、、と食べない日もあり、最後に数本残っていました。

 

プロテインパウダーは、初めて使いました。

味がついていないソイのパウダーで、味そのものは慣れましたが、あのダマはどうすれば良いんでしょうね。

水を先に入れてから、とかよく振る、とか、できることはやりましたが、改善せず。

綺麗な飲料水をフィルター付きのボトルで作り、それを持参したピーナッツバターの空瓶に入れて、パウダーを入れ、蓋をしてシェイクして飲み干し、水をもう一息入れて濯いでから飲みあとは飲むためのお湯が手に入る時は少し冷ましてから瓶を濯ぎ、そうでない時は飲料水をちびちび使ってゆすぎました。

洗い物できない中連日同じ瓶を使うので、汚くならないように結構気を使いました。

 

でもこのプロテインパウダーのおかげで、食事にあんまりタンパク質がないような時も気にせず美味しくいただきました。

ダルバートのダールはレンズ豆などの煮たものですが、ネパールのは全般的に水っぽいですし、これ以外に明らかなタンパク源ってあまりなくて、ちょっと心許ない感じです。

夫は卵や乳製品も口にできますが、ヴィーガンだとやはり若干低タンパク食という気がしました。

 

豆乳が手に入れば良いんですが、そういうのは存在しない模様。

 

 

牛のミルクは飲まないんですと言ったら、ああじゃあ水牛のがありますよと言われたことも。


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