食いしん坊、北米でヴィーガンになる

北米で植物性食品を食べて強く生きる記録

スーパーフードについて考えてみる

キヌワ、チアシード、ヘンプシード、クロレラ、フラックスシード、、などなど、スーパーフードと言われている食品はいろいろあります。

一方でスーパーフードともてはやされて登場したのち、そのスポットライトが外された挙句、実は乳がんになる、などという(私個人的に思うには)言いがかりをつけられた食品もありますよね。

今日は、栄えあるスーパーフードの座に今の所鎮座している食品の幾つかについて勝手に素人なりに考察してみたいと思います。

本当のところどうなのかなあ、という独り言とあまり変わらないかもしれませんが。

 

考えてみたいのは次の4項目

  1. 栄養素のどこらへんが優れているのか (量と質と)
  2. 体が吸収しやすいのかどうか
  3. 入手しやすいかどうか(見つけやすいか、購入しやすいか)
  4. 使いやすいかどうか(調理法は、保存法は、味は)

 

キヌワ

1) 栄養

9種類の必須アミノ酸を満遍なく含んでいるから、ヴィーガンやヴェジタリアンにとってはありがたいタンパク源と言われます。

他にも豊富に含んでいるミネラルが、一食分(ここでは185グラムと)で、カルシウムが31,5mg 鉄分が2,8mg マグネシウムが118mg、、などと。

Calcium
31.5
mg
3%
Iron
2.8
mg
15%
Magnesium
118
mg
30%
Phosphorus
281
mg
28%
Potassium
318
mg
9%
Sodium
13.0
mg
1%
Zinc
2.0
mg
13%
Copper
0.4
mg
18%
Manganese
1.2
mg
58%
Selenium
5.2
mcg
7%

 

詳しい栄養に関してはこちらのサイトを参考にしました。

キヌワも産地や種類によって若干の差があるらしいので、この数字を見て「いや、カルシウムはもっとあるはず」とか、そういう細かいことを気にするのはあまり意味がないと思いますが、まあ全般的にいろんなミネラルを含み、必須アミノ酸も満遍なく摂れる食品ということで、やっぱり優れていますね。

2 ) 吸収しやすさ

キヌワは水で炊いてやると、まんまるい種がプチっとしつつもちょっと開きますから、食べた後で消化吸収されやすいのではないかと感じますが、実際のところはどうでしょう。

キヌワに含まれるミネラルの吸収しやすさ(またはしにくさ)などについて言及したサイトを見つけることはできませんでした。

3 ) 入手しやすさ

最近では普通のスーパーでも箱入りから大袋入り、値引きされたお得なもの、赤いの、白いの、いろいろと並んでいます。値段的には未だにやっぱりちょっと高めですけども、北米のうちの地方まで運ばれてくることを考えると、それはまあしょうがないかなと感じる程度です。

他にも食べるものがあるのだから、古来からこれが主食でこれで食いつないできたボリヴィアの人たちが食べる分は残しておいてあげようと思います。

4 ) 使いやすさ

炊きたてをご飯みたいに何かに添えて食べるのもよし、クスクスみたいにサラダにしてもよし、使いやすい食材ですよね。ご飯を炊くときに一緒に入れて炊くのも簡単でいいと思いました。

プチプチした食感は食べてて楽しいです。でも、洗い方が足らないと炊き上がりがちょっと苦く感じられます。よくリンスして、目の細かい網で水を切ってやらないといけません。それくらいは大した手間じゃないですけどね。

 

やっぱりキヌワはここまで広く普及しているだけのことはあるというか、使いやすいし食べて美味しいし、食べないよりは食べたほうが食いしん坊としては人生が豊かになるような気がします。

実は私、キヌワに関しては、ずいぶん前のThe Guardianの記事などで、キヌワが世界中で大流行してしまって以来、古来からこの植物を食べて生きてきたボリヴィアの貧しい人たちが、今や高値のキヌワを食べることができなくなってしまっている、、、という話を読んで以来、買い控えていたのです。

その後、いやいや、実はキヌワのおかげで貧しかったボリヴィアの農村が潤おい、生活水準は上がったんだ、、などという説も浮上したりして、一体全体どっちなのだ、と結構悩みましたけれども。

南米のあの貧しい土地でしか栽培されないと言われていたキヌワですが、現在はコロラドとか、ヨーロッパ各地でも大規模に生産されるようになっているようなので、キヌワを食べながらバナナリパブリック的罪悪感を感じる必要はなさそうです。

 

チアシード 

1 ) 栄養 

チアシードはオメガ3が豊富なことで、ヴィーガンの間では知られていますよね。 

Polyunsaturated fat 24g中 オメガ3は 17,5g オメガ6は 6,5gです。

Nutrition Facts
Chia seeds
Amount Per 100 grams
 
Calories 486
% Daily Value*
Total Fat 31 g 47%
Saturated fat 3.3 g 16%
Polyunsaturated fat 24 g  
Monounsaturated fat 2.3 g  
Trans fat 0.1 g  
Cholesterol 0 mg 0%
Sodium 16 mg 0%
Potassium 407 mg 11%
Total Carbohydrate 42 g 14%
Dietary fiber 34 g 136%
Protein 17 g 34%
Vitamin A 1% Vitamin C 2%
Calcium 63% Iron 42%
Vitamin B-12 0% Magnesium 83%
*Per cent Daily Values are based on a 2,000 calorie diet. Your daily values may be higher or lower depending on your calorie needs.

 チアシードを100グラム単位で食べる人はまずいないと思うのですが、上の表で言えば、マグネシウム、カルシウム、鉄、の順に、100グラム摂取することで1日に必要な摂取量の大半を摂取できることになります。すごいですね。繊維質もたっぷりです。タンパク質もたっぷりですね。

 

2 ) 吸収しやすさ

チアに含まれる栄養の吸収しやすさについても、見た限りどこにも言及されていませんね。

3 )入手しやすさ

チアシードも、十分普及したってことでしょうか、普通のスーパーでもオーガニックのコーナーにちょこんと並んでいるのを見かけるようになりました。

値段は大体300g入りの袋が安売りで5ドルくらいだったかな。

 

4 )使いやすさ

フラックスと同様に、チアも粉末にしてやって水に溶いたものが卵の代わりとしてベーキングに使われたりしますし、粉末にしなくとも、水分を加えてやることで、ゼリー、またはプリンのようなプルルンとした状態になるのが特徴。

デザート代わりに、朝ごはん代わりに、アーモンドミルクなどにチアシードを混ぜておいて、トロトロっとプリンみたいなのを食べるのも簡単です。

あるサイトでは「無味無臭だから、食べ物や飲み物、何にでも振りかけてやるといい」とすら。笑

繊維質や特定の栄養素を補強したい場合はそういう使い方もあり、ということでしょうね。

ただ、チアシードは体積の27倍もの水分を吸収する性質があるということなので、摂取するときには水分と一緒に、もしくは水分を吸収させた状態である方が安心なようです。現に、大さじ一杯のチアシードを口にほりこんで、水で飲み込もうとしたのにうまく飲み込めなくて大変なことになった人の実例もあるらしいです。

 

特に注意書きを見かけたわけではありませんけど、やはり脂分がこれだけ豊富に含まれているということだから、あんまり長期保存すると脂が酸化したりするかもしれませんね。その辺はゴマと似た様なものかもしれませんが。

 

 チアシードでもなんでもそうですけれど、「痩せるらしい」とか「**のリスクを引き下げるらしい」という触れ込みに踊らされて大枚叩いて買ったり、大量に、もしくは無茶な方法で摂取したり、そういうのはさけたいものですよね。 

 

ところで、食品に含まれる栄養素の体への吸収のしやすさという問題ですけれど、どうもこれに関しては上記の食品のことを扱ったネット上の記事では見つけることができませんでした。

栄養について、科学的にしっかりと学んでみたいものだと常に感じているのですが、こういう栄養に関する話をしていると、よく、「この食品には**が豊富に含まれているように見えるが、実は体はあんまり吸収しないでそのまま排泄されてしまう」なんていう話も耳にすることがあります。

実際にミネラルのことを調べていたら、植物ベースの食品からは吸収がされにくいから肉もしっかり食べましょう、という話を読んだり、全く逆の説を見かけたりしたので、そこらへんはどうなのよ、ととても気になっています。

 

長くなったので、今日はここまでにします。

 

 

 


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