食いしん坊、北米でヴィーガンになる

北米で植物性食品を食べて強く生きる記録

今年もEarth Day・環境のために食べ方を変えてみる

 

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レシピの写真とはかなり表情が違いますが、チョコチップクッキー

久しぶりにクッキー焼いてみました。

今回はちょっと気が向いたので別のレシピで。

でもね、解説にある通り、生地がドライでなかなかクッキードーっぽくならなくて、でもレシピには「大丈夫ちゃんとクッキーになります」とありますが、焼き上がりもちょっともそもそした感じだったので、次回は別のレシピを使いましょう。

chocolatecoveredkatie.com

 

#EarthDayAtHome

アースデー、Earth Dayまであと1週間ほど。

今年も職場でのイベントを予定していますが、参加者との打ち合わせのためにearthday.orgでツールキットのページを徘徊して色々みていたら、政府ではなく個人に何ができるのか、具体的に考えるのにちょうど良い「提案」のページを見つけました。

 

家庭で、個人でできる環境のためのアクションを「食」「エネルギー源」「ごみ」「移動手段」「自然」という項目ごとに提案してあり、具体的なので会話に持ち込みやすいわ、とページをコピペして保存しておいたのですが、ブログに書こうと思ってリンク先を探しにearthday.orgにもう一度行ってみたら、どうやらこのページは消えてしまったというか、今年用の綺麗なデザインに取って代わられちゃったようです。

 

 

ということで、情報の大元のリンク先が載せられませんが、「食」の提案をこちらに貼りましょう。

 

  1. Make our choice in food: (食生活で自分にできる「環境に良い」ことを選択する)

    1. Eat organic: Preserve the richness of the soil, improve air quality, and protect biodiversity and your own health. (オーガニック食品を食べる:土壌本来の健全さを保つ、空気を汚染しない、環境中の生物の多様性や自分の健康を守る。)
    2. Eat local: Eat fresher products, reduce greenhouse gas emissions from transport, and engage in an especially important act of solidarity. (地元の産物を食べる:より鮮度の良い食品を食べ、輸送のためのグリーンハウスガス排出を抑え、地元の食物生産や流通などの連帯の強化に参加する。)
    3. Eat in season: Eat better-tasting, more nutritious food that has undergone less processing and travelled shorter distances, coming straight from our local farmers. (旬のものを食べる:味も栄養価もよりよく、加工度も低く、輸送距離の短い(近隣で収穫される)地元の農家から届く食品を食べる。)
    4. Reduce food waste: In Canada, 58% of food is discarded somewhere along the food chain. Make herbal teas, tasty soups and leftovers, freeze, and store properly: so many tips to fight food waste at home. (食品廃棄物を減らす:カナダでは生産される食品の58%が生産から販売までの一連の段階のどこかで廃棄されています。使い残した食材をハーブティーにする、スープにする、冷凍する、など家庭での食品廃棄を減らす工夫はたくさんあります。)
    5. Eat more plant-based proteins: in addition to being a recommendation in Canada’s food guide, diversifying your diet helps reduce our environmental impact related to food and agriculture. The trick: try out new recipes to cook with new protein sources! Great discoveries to be made! (植物性タンパク質へ移行する:食生活の多様化は、食と農に関わる環境負荷の低減につながります。新しいタンパク源を使った料理のレシピを試してみませんか、 素晴らしい発見がありますよ。) 

     

 

提案されている内容は北米での食物生産システムを背景にしていますが、日本でも規模や詳細は違うとはいえ、状況は似ていると思われます。

 

自分がこの特に目新しいわけでもない5つの提案の全てを実行できているかといえば、全くそうではありません。

では言い訳大会を。

 

1、食べてるものが全てオーガニックではない理由

オーガニック&健康食品の店にでも行かなければ、うちの近所のスーパーや市場では「オーガニックコーナー」はそうでないものの四分の1くらいの面積で、値段も比較的高く、そのため回転率が低めで鮮度が低めなものが目立つ、という現状です。

しかもよく行くアジアングローサリーの野菜売り場、オーガニックのものが入荷している時もあるけれど、基本はそんなものはない世界です。

オーガニックという言葉が販促に有効なキーワードになっている現在、加工食品のオーガニック表示や、カリフォルニアから届いているオーガニックの野菜など、これを選ぶことが本当に環境のためなのか?と大いに疑問を感じるものもあります。

環境のためのオーガニック運動という意味では、ケベック州に住んでいる私は夏場に近郊のオーガニック農家が収穫してモントリオールに持ってきた作物を買ってサポートするのが関の山かと考えます。

 

2、地元産のものをもっと食べない理由

スーパーなど小売店で食品の産地を表示する義務はケベック州にはないようで、例えばケベックで大いに生産されている作物などに「ケベック産」とデカデカと表示をしてあるものもありますが、全ての野菜や果物の産地が表示されているわけではありません。

基本的にケベックで流通している生鮮食料品の多くはアメリカ、メキシコ、南米産で、それを一切手に取らないとなると、特に冬場の食生活はじゃがいもじゃがいも玉ねぎ玉ねぎじゃがいもキャベツリーク半分痛んだカボチャ、、、のようなことに。

10月初旬に収穫が終わったリークとか、今の時期はシナシナでどう誤魔化しても売り物に見えないですから(でも陳列されてる)いくらリーク大好きな私でも買う気にはなれません。

 

温室栽培されたものとか、秋口に収穫して保存されていたものとか、ケベックで収穫されたであろう野菜類をわかる範囲で、「なるべく」地元のものを選ぶ程度です。

 

 

3、旬じゃないものも食べている理由

カナダのほとんどの地域で、「旬」にこだわれない理由は、農産物を生産できる時期が短く、そのため温室栽培と輸入に頼らざるを得ないため。

なるべく旬のものを食べたい、夏場に庭で採れた野菜のおいしさは格別だから、できる限りそうしたい、とは思いますが、どこまでそれができるかはかなり個人差や地域差が出ます。

春先にリークスープとか、冬にトマトとか、私は選びませんけれど、全く無頓着に季節外れの野菜や果物を食べている人が多いのは、輸入品の割合が多くて「旬」に意味を見出せないせいかもしれません。

地元でも生産されるものやメキシコからきてるようなものでも旬に入ると値段がグッと下がりますので、そういうところから旬のものを取り入れるということは大いにあります。

でも値段だけだとたまにやっぱり南米産の野菜が大安売りされてたりもするんですけどね。

 

 

4、食品廃棄物を減らしきれていない理由

これは自慢ですが、年々マシになってて、最近はほとんど傷ませることがなくなりました。

食べ物を捨てるのが気にならない人の方が少ないと思いますけども、本当に罪悪感感じますよね。

買い物をするときには青菜系は一種類まで、安売りで大量に買う場合は買った当日に洗って1回分ずつ冷凍する、残り物は中身が見える容器に入れて冷蔵庫の同じ場所に入れ、夫にも伝える、などなど、細かい工夫が習慣になっています。

 

 

5、植物性タンパク質しか食べない理由

ヴィーガンになったのは畜産業の環境への負荷がきっかけでした。

食の嗜好や習慣は人それぞれですが、植物性タンパク質だけの食生活はシンプルで安くて自分にあっていると思っています。

「チーズ大好きだからヴィーガンにはなれない」とか「肉を食べなきゃ元気が出ない」とかいう人がいますけど、それならヴィーガンにならなくても良いし、元気が出ないときには肉を食べれば良いですから、食べる頻度を落とすとか量を控えめにするとかして植物性のタンパク源の比率を増やして見るだけでも良いと思います。

何度も書いてますけど、一人が完璧なヴィーガンになるより100人が食生活から動物性蛋白を1割でも減らすほうが環境へのインパクトは大きいし、より現実的です。

 

ヴィーガンならなんでも全て動物性食品より環境負荷が少ないかといえばそういうわけではないということも認識が必要です。

大量の水分を要する農作物や栽培できる気候が自分の住む地域から遠く離れているとか、農薬を大量に使わないと育たない植物などは、たとえヴィーガンとかプラントベースとか呼ばれてても環境にとっては迷惑な代物。

アボカドとかアーモンドとかがその代表的な例です。

ヴィーガンのレシピサイトやおしゃれなヴィーガンのユーチューブを見ているとガンガン使う人がいますけど、全く知らないのか、それともどうでも良いのか、と気になります。

 

 

米も水分大量に必要ですけども。


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