食いしん坊、北米でヴィーガンになる

北米で植物性食品を食べて強く生きる記録

中華でヴィーガン・Tofu Skin

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ヴィーガン甘辛焼き「チキン」

 

上海のヴィーガンチキンとは

いつも買い物に行くアジアングローサリーの豆腐コーナーには、多種多様な大豆製品がずらずらと並んでいます。

パッと見て何かわかるものから、じっくり眺めても何やら素性不明のものやら、見た目で想像して買って適当に調理して「ふ〜ん」なものから。

 

基本的には豆腐の変形兄弟という感覚で、豆腐を水切りして炒めたりするノリで調理して大外れになることはないし、気が向いたら適当に試してみよう、という気持ちでおります。

 

で、先日ふと気まぐれにカゴに入れたのが、こちら。

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上海、、、素、、難?雛? 英語表示はBean Curd、何の頼りにもなりません

見た目は豆腐っぽいですから、豆腐の水切りをしたものを調理するノリで乗り切れるのは確実ですが、この商品名が気になるので、グーグル・レンズにお願いしてみました。

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グーグルレンズで翻訳お願いしたらこう出ました。

ヴェジタリアン・チキンとな。

ほほう。

この商品を使って上海のヴェジタリアンの皆さんは何を作るのだろう。

中国語のチキンの漢字をどう出すのか(発音知らないからピンインを入力できない)わからないので、英訳を入れてググってみて見つけたのがこちらのレシピ。

thewoksoflife.com

中国語をコピペしてググって出てきたレシピたちは全て中国語だったし、しかも表示したと思ったらすぐにページが消えて、ブラウザの警告というか「このページを表示することはセキュリティ上不可能です」とかいうメッセージが出てきてしまいます。

 

中国のサイトは欧米では表示できないってことなのかな?

サイバーセキュリティー冷戦っぽいですもんね。

 

まあ中国語で説明されても解読できないので、英語で説明してくれている中国出身の皆さんのサイトの方が便利といえば便利なので文句はありません。

 

上のリンクのレシピは輪切りにしてちょっと焼き目をつけてから味付けを絡める、という段取りのよう。

アイデアだけいただいて、適当に酒、みりん、醤油、砂糖で味付けしてみましたが、写真を比べてみるとレシピの写真みたいに茶色く染まってないので、多分調味料の分量も絡め煮をしていた時間も圧倒的に足らなかったのでしょう、、、が、あんまり味を濃くしたいとも思わないので、これはこれということで。

 

 

Tofu Skinと湯葉

実家に住んでいた頃は、湯葉というものは精進料理で、仏事の時の仕出弁当に入っていたり京都のお店で食べたりするもの、という感じで家に買って帰って料理に使う習慣はなかったのですが、他所のご家庭ではどうなんでしょう。

 

ヴィーガンになってからは、アジアン・グローサリーで中国系の乾燥湯葉を買ってきて水で戻して炒め物に入れてみたり、鍋の具に入れてみたり、生の湯葉を刺身に見立ててつまみにしたりと結構しょっちゅう食べていますが、京都の湯葉とはちょっと違う感じです。

 

湯葉は豆乳を温めた時に上に浮いてくるタンパク質の膜ですから、高タンパク。

豆乳全体を固めた豆腐よりもタンパク質の比率は高く、100グラムの湯葉に含まれるタンパク質は50グラムとか。

製品次第で若干の差は出ると思うのですが、豆腐100グラムに含まれるタンパク質が8グラム程度なのに比べるとかなりの高タンパク食品です。

 

素晴らしい食品ですが、昔は湯葉は苦手でした。

幼稚園の頃、毎日給食で出された温かい牛乳が苦手で、毎朝憂鬱で大変だったことがあります。

アルミのお椀に入ったそれを口元に持ってくるとまず金属臭(吐き気を感じる。)

温めた牛乳の表面に浮いているタンパク質の膜の食感(吐き気と鳥肌。)

涙目になって「飲めない〜〜〜」と泣いて拒絶していたトラウマがあります。

 

何しろ舌に触るだけで鳥肌が立つほど嫌いだったあのタンパク質の膜、タンパク源は豆乳とはいえ湯葉はあの膜そのものですもんね。

 

現在は全然全く問題ないので普通に食べています、いや、日本にいた時より食べてます。

 

英語ではTofu skin, beancurd skin, beancurd sheet, beancurd robes、dried beancurdとか呼ばれる模様。

Beancurd だけだと豆腐のことですが。

中国語では豆腐皮、韓国語では두부껍질。

日本語の湯葉というのはなんとなく詩的な響きがあって結構良いですね。

 

シート状に乾燥して折り畳んだのが入っている商品もあれば、浮いているタンパク質の膜をぐちゃっと棒状にまとめて折り曲げた状態で乾燥したらしき「半分に折り曲げた棒」が何本も入っている商品もあり、または小さくまとめられたのがくるっと結び目になったのが入っているものもあり。

生もあり。

いずれも日本の湯葉のようなトロッとした感じはないです。

 

 

湯葉を作っている風景がなんとも美しく映し出されるユーチューブ↓

 

よく買って食べてるのは棒状のもの(炒め煮)、結び目のもの(スープ)、生のもの(刺身)、なのですが、シート状になったものをくるくる巻いて調理したものとか、味付けしたシートをたくさん重ねてサンドイッチの具にしたものとか(ヴェトナミーズ・サンドイッチ屋さんで出てくる)真似してみたいものも結構あります。

 

 

それにしてもベジタリアン「チキン」を名乗るその心は?


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