食いしん坊、北米でヴィーガンになる

北米で植物性食品を食べて強く生きる記録

Freezing Rain で町中が大停電・ケベック州

水曜日降り続いたfreezing Rain(氷雨?)氷の重みで木の枝が折れたり倒れたりする被害が
水曜日から停電

ケベック州の電力はハイドロ・ケベック社による水力発電で、住宅地への電力は地上の電柱の上のほうに張り巡らされた電線を通って供給されています。

 

ケベック州の古い住宅地の多くは街路樹が一定距離を置いて植えてあり、夏場は涼しい日陰を与えてくれるし、やはり都市部にはありがたい自然です。

ただ、この木々がうっそうと枝を広げていると、暴風雨などで枝が電線に触れたり、枝が折れて電線を断ち切ってしまう可能性があります。

 

今回の停電は、フリージング・レインのせいで氷でくるまれた木の枝が、その重さに耐えかねて折れてしまう現象が州内の広範囲の住宅地で起きたために発生した様子。

 

水曜の昼過ぎから、職場も停電したのですが、職場のすぐ外にあるメープルの木の枝もメキメキっと大きな音を立てて折れ、道路沿いに駐車してある車の上に落ちていました。

この日は自転車で出勤したのですが、帰りは危険だからとメトロを利用して最寄り駅まで行き、そこから足元を気にしながら(つるっつるで滑ると危険だから)帰路に就きましたが、大通りのあちこちは通行止めになっており、なるべく街路樹の枝の下を避けて道路の真ん中を歩いたり、街路樹の少ない通りを選んだり、いつもなら近道として通り抜ける公園を避けたり。

信号も停電

先進諸国の都市には電線を地下に埋めているところも結構ありますが、ケベック州ではあまり普及しておりません。

お金がかかるから、そして、故障が起きた時に地面を掘り起こして作業するのが大変というのが理由だと思います。

 

ケベックの冬は凍り付き、雪が降り、温暖化で発生頻度も増えていくであろうフリージング・レイン(日本語では氷雨でよいのでしょうか?なんか違うような?)でこういった事態は増える傾向にあると思われるので、やっぱり電線は地面に埋めるべきでは、という議論が続いています。

 

ハイドロケベック社は毎年春先に住宅地の街路樹の剪定をしにくるのですが、彼らの目的は木の見栄えとか健康とかではなくて、電線に触れる枝を切り取ってしまうこと。

うちの前の木も二週間前くらいに剪定されたのですが、かわいそうなくらいに枝を切り取られてしまっていました。

 

なのでうちの木は大丈夫かな、と思っていましたが、上のほうの枝が折れて道路におちていました。落ちてきたら打ち所が悪かったら結構な怪我をしそうなサイズです。

車も人も下にいなくて何よりでした。

家の前のメープルの木

サンゴみたい

 

フリージングレインは止み、気温は落ち着いたものの

職場でランチタイムごろに停電し、そうするとコンピュータを使った仕事が一切できなくなるし、暗いのでほぼできることがなくなるので困るなあ、程度だったのですが、家に電話して夫と話していたら、途中で電話が途絶えてしまいました。

どうやらそれが我が家の地域の停電の発生時刻だったもよう。

我が家の電話はVOIPなので、停電してインターネットが途切れると電話も途切れます。

停電すると電力に頼っている調理器具(ほぼ全部)や暖房も途切れます。

 

水曜から途切れた電力、暖房が切れたせいで室内温度が設定してあった18度から17度、12度、と日に日に落ちていき、土曜日の朝は9度になりました。

やー、九度は寒いなあ。

 

給湯器の中のお湯がまだ温かいうちにと水曜の夜はバスタブにお湯を少々ためてちまちまとお風呂を使いましたが、あとはいつ電気が来るかわからないのでそれもままならず。

 

うちにはカセットコンロとキャンプ用のガスコンロがあるので、初日の晩御飯はご飯を炊いて、ささっと作れるダールを作り、翌日はこれを温めなおして食べました。

三日目は火曜に夫が作ってあったヴィーガン・シェパーズパイの残りをフライパンで温めたものや残り物で。

 

冷蔵庫の中のものもそろそろやばくなりますので残り食べられる物は食べつくしました。

そんなに長く続くと思わずわりと楽しんでいた最初の晩御飯。ガスの利用は換気をしながら。でも室温が下がるからあんまり喚起したくないんですけど。

緊急でカセットコンロで作るダールの作り方

  • レンティルとむんぐ豆(剝いたもの)合わせて2カップほど
  • 昆布だし(冷蔵庫にいれてたあもの)
  • 玉ねぎ粗みじん切り
  • ガーリックパウダー
  • ジンジャーパウダー
  • ターメリック
  • ガラムマサラ
  • クミンシード

鍋に油をしいてクミンシードをぱちぱちいうまで炒め、玉ねぎをいため塩を入れ、油をちょっと足してから粉のスパイスを入れて笹っと混ぜ、レンティルとむんぐ豆をいれ、だしをいれ、ふたをして沸騰するまで中火、湧いてきたら弱火にしてレンティルに火が通るまで加熱する。

ダールの火力を弱めたタイミングでバスマティライスを鍋で炊く。

バスマティは玄米を使っているのですが、この時は2カップに対して水2カップで、キャンプストーブで炊きました。

 

いつも使う冷凍してあるスパイスやハーブを使えなかったのですが、暗闇の中でキャンドルライトで食べたせいか、美味しかったです。

 

 

いつも思うけど、脆弱な現代社会とはこのことか

当初は1,100,0000もの顧客(家庭やビジネス)が影響をうけたこの停電も土曜日現在はかなり復旧しているようです。

が、我が家の通りはまだ停電中。

インターネットにつなげに(充電も)夫の職場に来ています。

家族や友人たちとも連絡をとってみたり。

まだ復旧していない地域、ほかにも結構ありますね。

家に戻ったらまた社会と断絶した生活に戻りますので、ブログも見られませんし書けません。

 

普段は電力は比較的安価でよいのですが、生活のすべてが電力に依存しているのはやっぱり怖いな、と感じるのはこういう時です。

1998年にもケベック南部をおそったアイスストーム(および広範囲で長期間の停電)の時にも電力に依存してるなー、と感じましたが、あの頃との違いはやはりなんといっても「避難所に来て暖をとって、充電してください」というメッセージ。

報道もなにもかも、どうなっているのか停電中はまるで闇の中でしたもん。

www.cbc.ca

 

日本では報道されてるかなー?と思ったら、やっぱりあんまり報道されてないようですね。

まあ日本の暮らしには関係ないですからね。

 

www.afpbb.com

冷蔵庫の中身が気になります


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