食いしん坊、北米でヴィーガンになる

北米で植物性食品を食べて強く生きる記録

復活祭の三連休と停電の影響

近所のインド&パキスタン食堂のヴィーガン・タリ
夫の職場付近の食堂でランチ 

店の人によると、前日やっと電気が通ったとかで、ヴィーガン・タリはいつもならチャパティですが、生地が準備できてないのでナンで良いですか、と。

ナンはヴィーガンじゃありませんけど、こんな時ですから、問題ありませんよ。

 

停電から復興までの間

土曜の朝、寒い我が家を後に夫の職場に充電とインターネットと暖をとりに出向いた私たち。

夫のオフィスのごっちゃごっちゃ具合に呆れつつ、ヘッドフォンと携帯とiPadを充電しながらPCでインターネットをチェック。

 

携帯では日本の家族にメッセージを。

 

ついでにDuolingoも。

 

Duolingoは881日ストリークの時点で木曜日、すっかり忘れていてストリークフリーズで首を繋いだ状態で、金曜は仕事が終わった後、すぐに帰宅せずに我が家より先に電気が復旧した職場で黙々と一人でDuolingoやって、ついでにストリークフリーズを一個使ってあったので補充しておきました。

 

 

水曜以来、かなり緊急事態モードで生存していたのですが、そんな中でもDuolingoを気にするとは我ながら可笑しい。

 

 

停電といえば暗い、暖房が使えない、蛇口からお湯が出ない、調理器具が使えない、などという不便がありますが、今回新たに加わったのは、ネットが使えないからVOIP の電話が通じない、家中のラジオが電池じゃなくてコードで壁に差し込んで使うやつ(何ていうんでしたっけ)だったので使えない、だから世間とも隔離され、何がどうなっているのかわからない。

 

自宅がまだそんな状況だった中、職場に電気が戻ったので皆でインターネットで報道やハイドロケベックによる停電地域マップを確認しました。

 

ジャスティン・トゥルドー首相が広範囲に及ぶ被害と人々の不安、不便にふれ、連邦政府は州政府や各自治体と協力してできるだけのことをします、と聞こえは良いが具体的でない言葉を連ねているのを目にして若干イライラしたり。

 

その後、市長が市立図書館を避難所(暖を取ったりチャージしにきてくださいと)に指定したという報道を見て少し安心。

 

連日停電だと自宅でシャワーも浴びられないし寒いわけだから、そう言った施設の開放をもっと前面に出せないものかと思いましたが、なんせモントリオールの地図のほとんどが真っ赤っかになっていた当初は、それすら叶わなかったのかもしれません。

 

 

 

ガソリンで稼働するジェネレーターを所有している家もあって、うちの通りの数軒先の人は連日連夜ジェネレーターで電気を自給していた様子。

 

ジェネレーターの音って他の雑音のしない静かな夜だと結構響くのです。

 

最初の晩はそれこそ停電よりフリージング・レインやあちこちで折れて落ちる木の枝の音で緊急災害モードで、停電で暗くてやることもないし、9時前には寝床に入ったんですが、ものすごい静寂(電気がないとここまで静かになるのかと驚愕)のおかげでかなり深く良い眠りが得られました。

 

が、二日目からはジェネレーターの音がずっと続いて若干寝不足。

 

そりゃ、持ってれば使いたいのはわかりますけど、夜くらい止めてくれないかな、と思うのは電力を失った者の僻みでしょうか。

 

 

広範囲に及ぶ24時間以上(うちは60時間以上)の停電で、何百万世帯もの人々が暗闇、冷え、朝のコーヒー不足などを経験しました。(カフェが長蛇の列だったとか)

 

 

停電三日目の朝、目が覚めてすぐにまだ停電が続いていること、室温が10度を切ったことを認識すると、このまま週末明けても停電し続けるんじゃないのか、連日外で作業し続けて作業員も疲れているだろうし、難航しているんだろうし、、と不安な気持ちがよぎりました。

 

 

これを書いている現時点ではまだ停電中の地域も。

さぞ不安だろうと思います。

 

 

停電中の食事と冷蔵庫の中身

友人Lは連日外食して過ごしたそうです。

彼女もヴィーガンなのですが、冷蔵庫も冷凍庫も肉がないし大丈夫よ〜、と言っています(48時間少々の停電期間)

お隣さんも初日はピザ屋さんで外食し、食べきれなかったのを持ち帰って、翌日はそれを庭のグリルで加熱して食べたそうです。

職場の知人の一人は、サンドイッチでも作って食べるわ、と言っていましたが、冷たい食事が続くと気持ちが萎えてしまうので、彼女の家も復旧していることを祈るのみ。

 

 

うちの冷蔵庫の中には野菜以外には調理したものの残り物、すぐ使えるようにとあらかじめ刻んだ青ネギを入れた小瓶、漬物、豆腐、糠漬けをしている容器、買ってきたヴィーガンキムチ、ケチャップ、自家製ヴィーガンマヨ、市販品のヴィーガンマーガリン、イースト、日本から持ち帰った味噌を入れた瓶、などなどが入っています。

 

どうでしょう、味噌は大丈夫かと思いますが、まあ開けてみて匂ったら捨てましょか。

野菜類は見た目とか手触り、匂いなどで判断。

豆腐も古くなってぬるっとしたり、口に入れると酸っぱくなってたりするものはダメなので、これもわかりやすい。

 

 

地下室にある冷凍庫には日本で買ってきた麹が入っています。

酒粕も。

酒粕は前回帰省した折に買った酒屋さんに「**度以下で保存してくださいね」と言われましたが、何度だったっけな。

冷蔵庫の温度よりは高かった覚えがあります。

 

和物が傷んでたら悲しいですね。

 

今週は復活祭で三連休ですが、普段はキリスト教徒にとって一番重要な祝日なため閉店する食料品店が多いのですが、緊急事態ということで、被害が続く地域のスーパーは営業を続けるという報道がありました。

 

そうだった、水曜以来すっかりスーパーの閉店のことを忘れていましたので、お店が開いててくれて何よりでした。

 

 

助け合い、ご近所と近づく

先に停電が終わった人たちが、まだ停電している地域に住む友人や家族を迎えて暖かい部屋に泊めてあげたりシャワーをかしたり、そういう相互援助をするのですね。

 

夫の職場からメールした友人はうちよりちょっと先に復活したようで、泊まりで避難しにおいで、と招待してくれました。

ちょっと遠くに住んでいる友人なので、嬉しいけれどもうちょっと様子を見るわ、と言いましたが、こういうサポートは心強いです。

 

うちもやっと電気が復活したので友人たちにシャワーしに来るかい、と招待を兼ねて様子伺いをしてみましたら、ほぼみんな、うちと同じようなタイミングで電気が再開した様子でした。

 

同じ通りのご近所さんたちとは、停電中に何度もお互いの様子を確認しました。

パンデミックが始まった頃から、ご近所さんたちとのつながりが濃くなった感じ。

雪解け水を汲み出すポンプの話とか、生活の知恵を交換しあったり、道具を貸し借りしたり。

 

 

 

災難は嫌ですけれど、そういう経験を通して人と繋がれるのは嬉しいです。


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