田舎に移住する人々
友人カップルと一緒にモントリオールからちょっと北上したところにあるMorin Heightsにハイキングに行ってきました。
冬場はノルディック・スキーに、春から秋はハイキングやサイクリングにとモントリオールに住んでいる人たちが気軽に訪れる地域です。
が、週末など多くの人が出かける時期は、休みの初日に北上する方面と、最終日のモントリオール方面のハイウェイが大渋滞することが結構増えました。
モントリオールも人口じわじわ増えてきてますしね。
うちは夫も私も、スキーするために車で1時間なんて耐えられないので、近場で済ませていますが、一日中スキーしていたい人たちなんかは近場では物足りないので、やっぱり北上するのですね。
1日スキーしてクタクタになった後、渋滞に引っ掛かるほど疲れることはないし、この際だ、モントリオールを出て田舎に引っ越してしまえ、、、という人も結構いる様子。
パンデミックでさらにそういう人たちが増えた感じもします。
我が友人たちも、そんな次第でスキートレイルのすぐ近くに家を建築中です。
そんな彼らの将来の家のサイトや彼らのお気に入りの小川の休憩所やハイキングトレイルなどを案内してもらいつつ、ハイキングしてきました。
環境問題への取り組みに関わってきた友人なので、森を開墾して家を建てるという選択にちょっと驚きましたが、ちょうど良い住宅が見つからなかったのか、古い住宅は色々と手を入れなければいけないので、建てるほうがエコな住宅を実現しやすいということなのか。
大きな家である必要はないのだけれど、ここの自治体が許可を出す住宅のサイズが最低限でも1800平方フィートだそうで、基準を満たしつつ、建材や構造や暖房システムなど、できるだけフットプリントを抑えられるものを選んだそうです。
森の中には数年前にはなかった大きな住宅ができていたり、滝の目の前に大邸宅が建っていてトレイルからは滝が見えなくなっていたり、自然が好きで自然に近づこうと思う人間の行為もやり方次第では自然にも他の人々にも迷惑な感じで。
友人カップルも、他人のことは言えないよね、私たちも家を建ててるんだし、と複雑な表情でした。
それでも思うのは、ケベック州では湖や川のウォーターフロントを私有地にすることを一切規制しないできたために、田舎に行っても水辺の多くが一般の訪問者には近づけなくなってしまっていて、この地球は誰のものなんだ?ということ。
オンタリオ州は確か規制があって、水辺の私有地化はここまでえげつなくは無いはずだし、アメリカもなんだかんだ言って州立公園やプライベートの財団などがきちんと公共の自然を保護しています。
この木に一体何があったんだろう?
お金を出して飲み物を買えば、こちらのカフェのバックヤードでのんびりできます。
市営の公園だったらもっと良いんですけれど。
5月、6月は毎年ブラックフライや蚊が大発生するシーズンです。(ケベック州)
この日も水辺でランチを食べている際にかなりブラックフライが集ってきましたし、立ち止まって少しすると虫が寄ってきました。
虫除けスプレーを使用しましたが、虫に好かれるタイプの私は25箇所ほど刺されました。
刺されても割と平気な人もいますが、私は刺された部分が赤く腫れる体質なので、虫除けスプレーはしっかり使い、洋服は白っぽいもの(ブラックフライや蚊などは黒いものに集る習性があります)長袖長ズボンで肌を守る、と気を付けていましたが、こればかりはしょうがないんですよね。
この時期は森に近づかないのが一番です。(友人カップル=虫刺されしにくい体質=が平気よ〜、というので行ってしまったのでした。)
また、ケベック州特にモントリオール近郊のハイキングトレイルはこの時期のブラックフライ発生率はかなり高くて困りものですが、同じ時期でもヴェルモントやニューヨークなど、国境の南の山や森は比較的少ないんだと友人が言っていました。
行ってみないとわからないですけどね。
地中海式食事法
Mediterranean dietです。
和食もヘルシーだとよく言われますが、欧米人にとってハードルの高い食感や風味のものも多くあるので、和食として欧米で広まっているものはごく一部ですし、和食を家で作れるノンジャパニーズの数はかなり少ないと思います。
Mediterranean diet、地中海式食事法は大した調理法もないので、割と簡単に多くの人が試せる健康的な食事法です。
これが、ヴィーガンやヴェジに迫るくらいカーボンフットプリントが少ないんだそうです。
ヴィーガンになろうとかヴェジタリアンになろう、というと、肉や魚や動物性食品が混ざっている加工食品を一切食べられなくなる、それは無理だ、という人は多いと思うのですが、それでも環境問題を考えるとなにかしたいのだ、、という場合に比較的抵抗も少なく美味しく食事を変えられるという話です。
環境のためにとヴィーガンになった私ですが、世界中のみんなが同じようにヴィーガンになるべきだとは一切思っておりません。
ヴィーガン食材にカウントされるとはいえ、アボカドとかアーモンドとか、はたまた遠路はるばる空輸されてきたエキゾチックな食材を使ったものをしょっちゅう食べることが環境に良いとは思えないし、肉を食べていようと魚を食べていようと、全体的な肉の消費量を減らして努力しているとか、地元産のものを買うようにしているとか、いろんな形でフットプリントを減らしている人たちがいますし。
地中海式食事法は日本人の口にも合いそうなものが多いですよね。