食いしん坊、北米でヴィーガンになる

北米で植物性食品を食べて強く生きる記録

梟頭山ハイキングと、卵を無駄にせずにパンに艶を出す

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頂上からの眺め
Owl's Head

思い立って夫と二人でイースタン・タウンシップスの国境近くにあるOwl's Headという山にハイキングに行ってきました。

 

この山自体はハイキング向けの山というよりは、スキー場です。

 

スキーヒルだけに傾斜がキツく、森の中のハイキングトレイルは割と大きな岩がゴロゴロ、森を抜けてスキーヒルを歩くと緩んだ大きな石ころがゴロゴロ、どちらにしても歩きにくいルートばかりでした。

降りる時は特に、足を乗せた石が緩んでいると捻挫したり転んだりしかねないので要注意ですし、何しろ傾斜がきついので、膝への負担も気になります。

 

Owl's Headという名前は、山頂の輪郭がフクロウの頭に似ているためだ、という人も多いのですが実際には、この地域に住んでいた先住民族のアベナキ族が別の理由で名付けたそう。

彼らの酋長であるOWLが亡くなったとき、山の輪郭が亡くなって横たわる酋長の横顔に似ていたことから、その魂が永遠に生き続けるようにとこの山を「フクロウの頭」と名づけたのだそうです。 

 

北米はどこもかしこも、ヨーロッパからの入植者がやってくる前は原住民たちが暮らしていて、美しい山や湖などの多くは彼らの聖地だったりしますから、こんな話を聞くと、スキーリゾートにしてしまって申し訳ありません、という気持ちで一杯に。

 

ハイキングのルートはいくつかあって、他の山々に比べるといまいち整備が整っていないという印象を受ける(元々ハイキングの山ではなくスキーヒルだから)のですが、5年くらい前から地元のボランティアの人々がハイキングトレイルを整備し始めたとかで、私たちが訪問した時も一部ルートが閉鎖されていて、整備の作業が入っていたそうです。

 

ハイキングのトレイルも、そのまま人が好き放題歩くままにしておくと、希少な高山植物が踏まれて枯れてしまったり、ゴミを落としていく人が出てきたりと森林保護の観点からは良くありませんから、人が歩きやすいように、植物や昆虫などの生態系をなるべく乱さないようにとボードウォークを配備してあったり、「ここからここまでの間を歩いて(脇に踏み出すと生態系を乱すから)ください」と歩行ルートを明示したり、危険な場所には掴まって登れるようにロープを取り付けてあったり、ある程度の人工的な設備が必要になります。

 

先日どなたかがTwitterで書いていらっしゃったんですが、本当に環境のためを思えば、極端な話人間が存在しないことが一番なんですよね。

自然の営みの素晴らしさを身近に感じ、親と畏敬の念を感じるには森の中を歩くことも頂上からの眺めを見ることも良いことだとは思いますが、大勢がどっと押し寄せて好き勝手に歩き回れば森や山の土壌などの自然治癒力を超えたダメージを与えてしまいます。

 

スキーヒルの部分を歩いている時には本当に、ブルドーザーが抉り取った山肌の痛々しさみたいなものを感じました。

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トレイル 苔むした岩を見て綺麗だなーと思うのって日本的な美意識でしょうか



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モントリオールからは車で2時間弱、地図の下の方のグレイの線はアメリカとの国境

頂上からはバーモント州の山やまも見えます。

イースタンタウンシップにある山は小さな町が麓にあって、頂上からの眺めにはショッピングモールだとか大きな通りだとか、美しくないものが目に入ることが多いのですが、この山頂からはアメリカの山々(アメリカにはカナダ国境近くにはとりたてて町らしいものがない)や隣接する湖(Lake Memphremagog)くらいなので、景色が素晴らしいのです。

 

帰りには Owl's Headのちょっと北にあるAbbaye de Saint-Benoit-du Lac(修道院)にも寄りました。

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廊下のタイル使いが、、メキシカンぽい?

 

時間が合えばガイド付きのツアーに参加することもできますし、ミサにも参加できます。修道僧が作ったチーズ、サイダー、ジャム、などなどはギフトショップで販売されています。

観光用ではなくて実際に修道僧が毎日修行している信仰の場なので、訪問するには半ズボンじゃダメだよと夫に言われて、長ズボンで参上したのですが、お土産屋さんから出てきた人たちの中には半ズボンやジーンズ姿の人たちもちらほらいたので「最近は緩くなったのかな?」と。

 

www.abbaye.ca

現在は休止中のようですが、短期間世間から離れて静寂に身を置きたい方が宿泊できるゲストハウスも併設されています。

 

 

ヴィーガンでもパンに艶だし

ヴィーガンになる前から、パンに卵で艶だしするのって抵抗がありました。

だってハケでちゃちゃっと塗った後の卵、無駄になるじゃないですか。

取っておいて夕方にかき玉汁にするとか、卵焼を作るとか、無駄にしない方法がないわけではありませんけど、一度はけなどをつけた卵液、同じ日のうちに使ってしまわないとやっぱりちょっと抵抗ありますし。

 

とはいえ、焼き上がったパンとかパイとか、艶出ししてあって綺麗に黄金色に輝いてるのはやっぱり綺麗だなあと。

 

でもヴィーガンだから私は無理ね、と思っていたんですが、植物系のミルクを塗ってやると艶が出ます、というのを見つけました。

ずっと艶なしで焼いてきた習慣のせいか、焼く前に思い出さず、後から「あ、また忘れてた!」を繰り返すこと何週間か。

ついに忘れずに試しましたよ〜。

 

ジャジャーン。

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艶々です 

 

冷蔵庫にあった豆乳を湯飲みに入れてハケでパン生地に塗ったら、残ったのはその場で飲んじゃいました。

 

艶だしの元なんか卵だろうが植物性ミルクだろうがどっちでも良いですから、これはヴィーガンに限らず、卵一個を無駄にしたくない人たちみんなが使える技ですよね。

 

 

動物性ミルク(牛乳とか)でもできるのかどうかは知りません(多分できますよね。)


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通勤再開と畑の様子

 

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ヴィーガン冷やし中華もどき。夫は「韓国料理?」私「いや、日本風中華の我流ヴィーガン」

冷やし中華食べたーい、とヴィーガナイズしました。

 

乗せた具

  • シート状の豆腐を湯通しして細切りにしたもの
  • トマト
  • パセリ
  • オーブンでローストしたレッドペッパーと茄子
  • きゅうり細切り
  • 紫玉ねぎ細切り
  • 大根の糠漬け(そこにあったから)

 

ソース

  • ヴィーガンめんつゆ(昆布出汁、みりん、さけ、醤油)
  • ごま油
  • コチュジャン
  • 台湾の黒酢
  • 生姜たっぷり

 

麺は上海麺という生麺の法蓮草入り(材料が小麦粉、塩、水、法蓮草だけだったので)を使いました。

 

 

ケベックの現状と職場再開

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出典:https://www.quebec.ca/en/health/health-issues/a-z/2019-coronavirus/situation-coronavirus-in-quebec#c70322 

 

ケベック州、7月1日の感染者数は州全体で69人、そのうちモントリオールでの数が28人。

 

モントリオール市内の12歳以上でワクチン一度目のみの接種率は75%に達しました。

二度接種終了している人も40%超えました。

ワクチンを打てば完璧というわけではないとはいえ、やはり安心感は広がっています。

 

最近モントリオールもグリーンゾーンになり、それこそパンデミック当初のような恐怖感とかストレスとかはほとんど感じられない雰囲気。

 

でも公共の交通機関とか商店の中でのマスク着用はいまだに義務付けられておりグリーンゾーンというのはどういうことなのか、人によって受け取り方の違いが結構ある様子。

 

バスの中でマスクをつけていない人に注意したら「グリーンだからもういらないんだよ」と言われたという知り合い。

一方でマスクとフェイスシールドをつけて手袋つけて自転車に乗っている人を見かけたり。

 

 

人それぞれに危機感の度合いが違うだけに、状況が変化する中で、見解の違いで口論になったり不愉快な気持ちになったり、不安に感じることはあります。

「グリーンだから全てよし」とは行かないのですね。

 

そんな中、仕事も職場勤務再開しました。

2週間連続で木曜が祝日になるその真ん中に再開しなくっても良さそうなものですが、6月最終週から再開。

 

再開初日、久々の仕事場のデスクを拭いていたら同僚が鼻歌をフンフン言わせ始めまして「ああ、そうだったこの人鼻歌うるさいんだった」と共同のスペースで働いてた時の些細な不満を思い出しました。

 

職場に出かける短時間の自転車通勤は良い気分転換ですし、職場のWi-Fiの方が自宅のよりもスピードが速いですし、何しろ自宅の部屋に仕事用のパソコン2台を持ち込んでの仕事だったため、自分のパソコンも合わせると部屋に3つもコンピューターが鎮座していて、やっぱり手狭で掃除もしにくく、うっぷんとまではいきませんけど、やはり仕事場が別にあるのが良いと感じるようになっていました。

 

 

仕事関連はコンピューターからゴミまで全部仕事場だけで終わらせる生活に戻れるのは嬉しいこと。

 

 

でもやっぱり話の長い同僚が常に話しかけてこない環境で集中できる自宅勤務も捨てがたい。

自宅なので仕事の合間にパンを発酵させて昼休みに焼いてみたり、雨が降り始めたらすぐに洗濯物を取り込んだりと、融通が効くのも良かったです。

 

出勤時間が不要な分時間が浮くというのも嬉しいことでしたが、家で仕事ばっかりしてるから運動不足になりやすいので、この通勤分は通勤程度の運動だけでも最低限やっとかなきゃ、と毎朝歩いていました。

でもね、毎日同じようなルートを歩いてると、飽きるんですよね。

飽きるなあと思いながらも「でも通勤ルートだって毎日同じなんだから、それと同じだと思って続けよう」と自分に言い聞かせてましたけど、自分に言い聞かせながら繰り替えす散歩ってやっぱり楽しみじゃなくなります。

逆に通勤路はそれこそ雨が降っても槍が降っても行かなきゃ行けないので、楽しみの要素はそれほどでもないんですけどね。

「出勤してあれこれやらなきゃ行けない」という目的意識(義務感とも)がどれほどのパワーなのか、ということでしょうか。

 

 

 

留守にしている畑の様子

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大根

家で仕事している時も、仕事中は畑の様子なんか見に行けませんから、出勤体制に変わったから畑がお留守になっている、というのは単なる言い訳ですけれども、やっぱりバタバタしていて、ある日ふと畑を見たら野菜の苗が大きく育っていて「ぎょぎょ、いつの間に?」と思ってしまいました。

 

大根とカブは根っこの大きさはまだまだですけれど、葉っぱだけは盛大に育ちまして、大慌てで間引きをしました。

 

鮮度の良い大根葉(カブの葉も)は、周りの雑草を抜くときにちょっと触るだけでポキポキ折れてしまうくらいに張りが良いです。

 

毎回種を植える時の感覚、ついつい詰め込みすぎてしまうんですが、大根もカブも発芽率はかなり高いので、来年こそもうちょっと間隔を空けよう。

 

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間引いた葉っぱも食べますよ

葉っぱは刻んで炒って、ふりかけにしました。

 

トマトもインゲン豆もかぼちゃもきゅうりも大体すくすくと育っている模様です。

 

が、ものすごく残念なことに、楽しみにしているそら豆がどうも虫にやられてるのか、何かの病気なのか、葉っぱが食べられていくような減り方をしているかと思ったら黒ずんできて、何本かは枯れてしまいました。

 

なんなんだろう、虫なら寄ってきて欲しくないなあと石鹸水を葉っぱにスプレーしてみてるのですが、どうも効き目はない模様。

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そら豆が大変なことになっています

 

 

そら豆の値段が比較的高いのは、育てるのが難しいってことなのかしら。 


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猛暑の夕飯とBCの雨林、森林火災

 

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暑い夕方にチャチャッと夕飯

 

今日も蒸し暑い

ブリティッシュコロンビア州の小さな谷間の街で、最高気温49.5度を記録したとか。

カナダ初の高温記録です。

我が家はこの街から遠く離れていて、気温ももっと低めの30度ちょとですけれども、今年はヒートウェーブが来るのが例年よりもかなり早い、という点で、やはり異常さを感じています。

 

台所が暑い時の涼しい夕食

 

今日も庭で調理してやりましょと思っていましたら、昼頃に豪雨、その後パラパラと降ったり止んだりで、夕方にも一雨きました。

予報では雷雨になるかもとか。

結局今のところ雷はなっていませんけれども、夕飯の支度を庭でやる暇はない感じでしたので、やむなく台所で普通に調理。

 

でもね、暑いですから、熱を出す調理は短時間にまとめてぱぱっとご飯を作りたい。

 

そういう次第で、今日の献立はインド飯ふうな感じで、インスタントポットで調理するブラウンバスマティライスと、鍋で調理する野菜たっぷりのグレイヴィー。

 

 

インスタントポットでご飯を炊くのは、日本米だともっちりしてて、それが好きな人は良いですけれども、私はちょっと重く感じるので、日本米の普通のご飯はインスタントポットでの調理はやめました。

 

バスマティライスなど、パラパラっとした米とか、ブラウンライスなど、玄米系の調理の場合はインスタントポットは失敗知らずで便利だと感じます。

 

ブラウン・バスマティはさささっと水で洗ったら、米を内釜に入れ、今回は米4カップに水5カップで調理しました。

普段は米3:水5で炊くのですが、インスタントポットの場合、密閉された鍋から水蒸気になって逃げる分が減るためか、3:4で炊いても大丈夫でした。

人によっては1:1で炊いてるようなので、本当はそれでも良いのかも。

 

浸水しておく時間も不要です。

 

 

ご飯を仕込んでからさささっと作ったグレイヴィーはこちらです:

 

  • カリフラワー・レンティル・インド風なグレイヴィー
  • 玉ねぎ、あらみじん切り中くらい1玉
  • ニンニクみじん切り、4カケくらい
  • カリフラワー、小さめの一玉 (茎も細かく切って調理します)
  • 塩、コリアンダーパウダー、クミンパウダー、ガラムマサラ、ターメリックなどなど
  • トマトピュレ
  • トマトを適当に切ったもの
  • レンティル
  • フレッシュなコリアンダー、ざくぎり(盛り付けるときに上にかける)

 

テンパリング用に、クミンシード、マスタードシード、カリーリーフ、グレープシードオイル

 

 

厚手の鍋に油を敷いて、微塵に切った玉ねぎ、ニンニク。カリフラワーを順次炒め、トマトピュレ、刻んだトマトなど入れ、レンティルを加えます。

レンティルは好きなもので良いですが、他の材料と一緒に調理するので素早く火が通るように、皮を剥いてあるレッドレンティルを使い、全体にちゃんと火が通るように少し水を加えてレンティル全てが水面下に落ち着くようにして蓋をします。

グツグツいってきたらフライパンを熱し、グレープシードオイル、マスタードシード、クミンシード、カリーリーフを入れ、シード類がぱんぱんと弾けてきたら鍋のグレイヴィーに加えて混ぜる。

 

出来上がり。

ご飯の上にかけて召し上がれ。

 

 

 

 

 

気候変動は現実

地球上のあちこちで異常な暑さだとか異常な降雨量だとか、いろんな異常気象現象を目にし耳にするようになっています。

毎年の異常な猛暑だってその一環ですから、すでに「目にします」「耳にします」じゃなくて自分の暮らしにも直接影響していますよね。

 

自分の生活がどこまで地球環境を破壊する経済活動と関わっているのかを個人が自発的に分析して自覚する必要があると思います。

他人に「あなたのその習慣、環境破壊に貢献してるよ」って言われたくないですし、誰かに言われる前に一人一人が自分の習慣を省みるのが一番早いと思いますし。

 

自分の活動を改善する良いきっかけとしては、プラスティック・フリー・ジュライ(plastic free july)とか、4月にはアースデーがあります。

完璧を目指すとか、今の暮らしを捨てるとか、そういうものでは全くなくて、自分にはどんな行動ができるのか、可能性を模索するものと受け止めると、色々と面白い試みをしている人たちの話を見聞きできて楽しいのです。

 

 

カナダが直面してる環境問題のうちの一つ

先日まで連日最高気温を記録していたBCの小さな町、Lyttonが森林火災のため、街全体が避難するという事態になってしまいました。

vancouversun.com

毎年夏になると森林火災が巻き起こる北米ですが、高温のせいで乾燥が進み、ちょっとしたことで発火してしまいやすい状況になるようです。

森林火災は自然のサイクルの一部であり、古い森林が発火して燃えることで次の命が育つスペースができる、という自然の摂理でもあるのですが、本来の自然の営みと人間の経済活動が衝突しているのは確かです。

火災が起これば生き物は逃げ出さなければいけませんから、街を作ってそこに生きていた人々は無事に逃げ延びることができても、自分の家やコミュニティを失ってしまいます。

 

毎年森林火災の報道を聞くたびに、人間はどこまで自然の中に入っていって良いものなのだろうかと考えさせられます。

 

 

カナダの環境対策、色々な問題がある中で、森林伐採の問題もかなり深刻です。

問題が広く知られて、個々人にとって何かできることがないかどうかを考える機会を持てたら、良い方向へ向かうことができるのではないかな、と思います。

 

 

www.wildernesscommittee.org

 

www.straight.com

 

 

地球を使い捨てることはできません。


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ヒートウェーブの最中にオーブンと野外調理と

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焼き上がったらすっかり冷めるまで待ち、スライスして冷凍します。

 

気温の変化に翻弄され

先週、キャンプに行く前後は結構気温が落ち着いていて、荷造りするときには「ひょっとしたら短パンはいらないかも、むしろ寒いかも」と。

 

実際日が落ちて夕方くらいになると、初日はウィンドブレーカーとスカーフを身につけて、焚き火が明るく見える頃にはフリースをウィンドブレーカーの下に着て、8時くらいには薄手のダウンジャケットっぽい(ダウンジャないですけど)ジャケットも装着しておりました。

 

トドメは、フリース生地の室内用の寒い時用のズボンも着用。

 

そういう日々でしたので、帰宅したら久々にサワドー・ブレッド焼きたいなあ、と。

 

土曜にスターターを冷蔵庫から出して室温に戻し、粉と水を与えてぶくぶくするのを待ち、、、日曜の朝小麦粉を調合して、昼過ぎに全てを合わせて発行開始しました。

 

日曜は結構暖かかったのですけれども、それでも型に入れるのはやっぱり夜になり、冷蔵庫に型入れした生地を入れて「月曜の朝に焼こう」と。

冷蔵庫に入れなければ、無理矢理日曜の深夜に焼くことになるのですが、それはちょっとやっぱり。

 

でもね、日曜の夕方あたりからやっぱりちょっと暑いなあ、と。

そして月曜の朝は室温が24度くらいすでにありました。

天気予報でもめちゃ暑くなる予報。

 

 

この日に焼くことになるとは!

 

と、思いましたけど、気温が上がる日中に焼くよりは涼しいうちに焼いた方がやはり良かろう、と判断して、朝8時にオーブン予熱開始。

 

8時半くらいに冷蔵庫から生地を取り出し、今回は10分くらいカウンターに置いといて、生地の温度をあげておこうと。

 

もっと長く出しておくほうがきちんと中まで温度が上がるのは承知してますが、そうすると過発酵になる可能性もあるかもという危惧が。

 

オーブンの予熱をしているせいもあり、室温、ガンガン上がってますしね。

 

で、室温においてある生地、今回は直接焼くための容器(ロッジのコンボクッカーという南武鉄みたいな蓋付きのフライパンがちょっと深くなったようなもの)にぽこんと逆さに出して、そこで切り込みを入れて焼くのですが、熱々のロッジの上に置いた生地、作業中に手が触って火傷してしまうのが嫌なので、切り込みを入れるときにもちょっと躊躇するのです。

 

そのためやはり切り込みの両端(エッジに近い場所)が浅めで、そのため膨らみにもちょっと影響しているような。

 

 

そんなわけで、今回はピッツアピール(石釜にピザを出し入れするときに使う平で大きなしゃもじみたいな道具)の上に生地を出し、心置きなく切り目を入れ、それからロッジの上にピールからするするっと滑らせて乗せてやる、という手を使いました。

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ピッツアピール、写真はアマゾンから拝借

 

説明がくどいですが、そういうわけで、今回は久々に切り込みもきっちり入って、ちょっと嬉しいのです。

 

自分ちで焼くパンなので自己満足の極みですね。

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冷蔵庫から出して10分くらいしか室温においてなかったんですけど、暑い日だったせいか、それとも切り込みがよかったのか、冷えていた生地の割には膨らんでいる方かなと。

 

 

暑い夕飯、なるべく涼しく

 

そんな次第で朝、室温をあげてしまった私。

1日かけて窓を開けて台所の室温を下げました(というか下がりますように〜と祈った?)

夕飯の支度でまた台所を熱くするのは嫌だ〜。

 

 

ということで、今夜の夕飯は庭で調理。

 

 今夜はソフトシェルのタコスと、レバノンの朝ごはんの、フル。

そら豆の缶詰(これはチックピーも混ざっていた)をニンニクとスパイスを温めた油に入れてフライパンで温めてマッシュするだけ。

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メキシカンならリフライドビーンズが定番ですが、フルの材料があったし、簡単だし、好きなので。まあ似たようなもんさ、と。

 

タコスは肉以外はサラダみたいなもんですから、材料切って混ぜておいて終了。

肉(肉もどきですが、うちはこれで十分)は、玉ねぎとズッキーニを切ったものとニンニクを炒めて、そこに加えてフライパンで炒める、スパイスを入れて味付けする、それだけ。

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シェルは出来合いを買ってきてますが、食べる前にちょっと温めます。

 

 

それだけです。ああかんたん。

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上に乗ってるレタスは庭で栽培中のロメインレタス。

 

手巻き寿司もそうですけれども、何か具を色々と乗っけて巻いて食べるものって、ついつい具を乗せ過ぎてしまいます。

 

これを三つでお腹いっぱい。

夫は四つ目も行きました。

 

 

庭に石窯オーブンがあったら猛暑の時でも無理なくパンが焼けるなあ、、と妄想中。


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ヴィーガン・キャンプ飯と調理事情 

 

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ピッチ内に一つついてる焚き火台


 

キャンプ飯

 

実はキャンプでの炊飯には苦手意識があります。

以前は夫の好きな「缶詰買ってきて缶ごと焚き火の上に設置してあっためたのを食べよう!」とか、「焚き火でウィンナーローストやってホットドッグにして食べよう!」とか、そんなジャンクフードで誤魔化していました。

 

ヴィーガンになるまでは。

 

ヴィーガンになったらまず出来合いの缶詰ものはダメだし、ヴィーガンウィンナーが実は本物のウィンナーにかなり近いものであることに気がつくまでは、そういう選択肢もないと思い込み、「ヴィーガンの食事を作るしかない。」ということに。

 

洗い場も作業場もキャンプ地の条件、作業そのものがやりにくいのです。

 

今回滞在したサイトの地図

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OKAのキャンプサイトの地図、水色の丸いのが各ピッチで、水の雫マークが水道トイレは共同

OKAのキャンプサイトは、このようなループがいくつか一まとまりになったセクターが4つか5つあり、全部のピッチの数を合わせたら結構な人数が滞在できます。

 

ピッチ内には「サービス無し」で、地図にあるように、一つのループにトイレの建物が真ん中辺に一つ(トイレの数は6つくらいあるはず)調理や洗い物や飲み水には各地に点在する水道を使います(水の雫のマーク。)

 

水道水の供給のないキャンプサイトだと、湖の水を濾過して調理に使ったり飲んだりするわけなので、それに比べるとかなり楽です。

 

調理作業はピッチ内にあるピクニックテーブル(に設置した持参したキャンピングストーブ)と地面に設置してある焚き火台で、水は汲んできておこないます。

 

 

水道はピッチと砂利道の間の茂みのあたりにあるのですが、蛇口から滴る水を受けて地面がすぐに濡れてヌルヌルになるし、周囲の茂みには蚊がいたりポインズアイビーが群生していたりしがちなので、そこで洗い物をじっくりやるのも憚られます。

 

洗剤なんか持っていきませんしね。

環境のためにも、油がよく落ちる食器洗い洗剤はキャンプに持って行かないようにしないと。

 

そういう事情なので、汚れもこびり付きにくく、材料の下拵えもぱっと済ませられ、食べ切りやすく(残っても痛みにくく、冷めた状態でも割と楽しめるような)そんな料理が良いのです。

 

 

今回は冷蔵庫の残り物野菜と缶詰豆の煮込みとキヌワにしました。

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いつもながら、美しくありませんが。

持って行く食料も、泊数が増える場合は冷蔵保存しなくても長持ちする乾燥されたものなどや缶詰を多用します。

 

 

 

今回のキャンプ夕飯

材料

  • 缶詰の豆
  • 缶詰のトマトの水煮
  • 冷蔵庫に残っていた中国茄子一本
  • 冷蔵庫に残っていたブロッコリ一株
  • 冷蔵庫に残っていたレッドペッパー一つ
  • 玉ねぎ小さめ一つ
  • ニンニク3かけ
  • キヌワ未調理で1カップ分ほど
  • 塩 と間違えて持ってったザタール

 

作り方

・・・も何もありませんけれども、小鍋でキヌワを炊いて、大きめの鍋で玉ねぎを炒め、野菜を炒めてからトマトの缶詰、豆の缶詰を投入し、味を見て塩を入れたり入れなかったり(缶詰ごと入れるので缶詰に最初から入っている塩分だけで結構味がつきます。)それだけ。

 

 

 

排水が整備してある流しがない場合、缶詰の豆などを使うときに缶に入っている水を捨てて豆を濯ぐ、という作業は豆の調理水(結構豆が溶け出しています)をそのまま環境中へ放出することになるので、キャンプ地ではやるべきではありません。

 

缶詰の水を捨てるのって、調理水に入っている塩分や缶の匂いが嫌だから、缶詰の豆を濯ぐのは、そうしないとオナラが出るとかいう本当か嘘だかわからない理由からなので、キャンプなんだからそこら辺は無視しちゃうのです。

 

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我が家のキャンプ道具

 

以前は自転車に全て積んで出かけていたので、調理用具はキャンプ用のガス・ストーブ一つでしたが、最近は車で行くのでキャンプ用じゃなくてカセットコンロでもいいじゃない、と気がつきまして、カセットコンロも持っていくようになりました。

 

やっぱりカセットコンロの方が火力調整も楽だし、鍋を置く位置も低めなので安定感があるし、使いやすいんですよね。

 

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カセットコンロには「野外で使うな」と書いてありますが。

でもキャンプ用のも小さくてコンパクトで場所を取らないですので持っていきます。

キヌワを炊きながらシチュウをグツグツと煮込むのに二つ調理器具があると便利ですし。

 

ファイヤーピットについているグリル(一番上の写真では後方へ押しやられています)の上に鍋を置いて水を沸かしたり、パンを置いてトーストしたり、それなりに調理に使ったこともありましたが、ステーキなどをここで焼こうと思うと、火力が足らなくてダメです(ものすごく大きな焚き火をすれば良いだけのことですが、現実的ではない。)

 

焚き火用の木は自宅から持参したり近所の農家から買ったり、はたまたその辺の茂みから集めてきたりするのは禁止です。

倒木などに住み着いている昆虫などを、他所の生態系から持ち込むことになるので、それを予防するためという理由です。

なので薪は公園内にあるジェネラル・ストアに買いに行きますが、以前は分厚いプラスティック袋に入って売られていたのが、今回はバーラップの縄で縛られていたので、確実にプラ減らしの動きが広まっていることを感じました。

 

 

バイク・キャンピングと車キャンピング

自転車でキャンプサイトまで出かけていた頃は、全てのギアと着替えと食べ物を自転車に装着するので、持ち物一つひとつを「これは絶対に必要か」と吟味しますし、小さなもの、折り畳めるもの、軽いもの、と選択する基準も厳しくなります。

でもいちいちキャンプ専用のものを買ってるとバカ高くなるし、壊れたり無くしたりしてもいちいち気に病んだりしたくないので、うちはIKEAやダラーストアで子供用に売られているプラスティックのプレートやカップなどを使っています。

 

 

写真に写っている調理中の鍋、これは車で出かけるようになってから買ったキャンプ用鍋ですね。蓋がガラスだから、こんなのは自転車で出かけていた頃なら速攻却下です。

 

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chipmunkも沢山見かけました。 

 

今年は毛虫がやたらとあちこちにいました(脹脛までズボンの中を上がってきました)ので、虫が苦手だと辛いかも。 


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